【るろうに剣心】緋村剣路の性格と強さを考察！登場したOVA作品や声優は？

るろうに剣心は、コミックス・テレビアニメ・映画などで描かれている。今回のまとめの緋村剣路はコミックスなどに少し出てくるが、緋村剣路としてのストーリーとしては、OVAの中の「るろうに剣心・星霜編」でその人となりが描かれる。

「るろうに剣心」のシリーズは1994年から集英社週刊少年ジャンプの誌上で連載が開始された。漫画家和月伸宏により幕末の混乱時の過去を持つ緋村剣心を主人公に明治初期を物語の舞台に描かれている。この作品はコミックス・テレビアニメ・実写版映画、宝塚歌劇団による舞台なども開催され、多くの人に親しまれている作品である。2020年には緋村剣心の過去について描く追憶編の公開も控えている。

今回のまとめの緋村剣路は最終回に出てくるのみであるが、「るろうに剣心」の全体のあらすじについてまとめる。OVAの「るろうに剣心・星霜編」の簡単なあらすじなどは【OVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』にも】のところで触れていく。

「るろうに剣心」の物語は武士の時代も終わりを告げ、廃刀令もだされた明治11年。江戸時代末期に人斬りとして働いていた過去への贖罪の旅を続けていた緋村剣心は、旅の途中で出会った神谷薫と出会い、かつての剣心の名前「人斬り抜刀斎」を名乗る辻斬りを退治する事から始まる。「東京編」「京都編」「人誅編」それぞれの敵と闘う姿を描いている。

映画版は佐藤健が強さとやさしさを兼ね備えた緋村剣心を演じ話題になった。この映画の制作にあたり、大河ドラマ「龍馬伝」の中で坂本龍馬の幼なじみで後に「人切り以蔵」という異名を持つ岡田以蔵を佐藤健が演じたことで「るろうに剣心」の緋村剣心に抜擢されたといわれている。岡田以蔵は佐藤健が演じて以降、広く名前も知られるようになった。

佐藤健という俳優が演じたことで、岡田以蔵の墓まいりをするファンも多くなり、大河ドラマ「龍馬伝」の中でも岡田以蔵ロスなどという言葉も出てきた。坂本龍馬のドラマなどではよく出る名前の岡田以蔵であるが、ここまで盛り上がったのは佐藤健の演技と人気の相乗効果であると言われている。人切り抜刀斎と呼ばれた緋村剣心の強さも岡田以蔵の強さも幕末のあの混乱の中だから生まれた強さである。

もちろん映画版「るろうに剣心」の人気は佐藤健だけでなく、斎藤一役の江口洋介、志々雄役の藤原竜也、強さと美しさを兼ね備えた薫役の武井咲なども人気を集めた要因である。その他にも伊勢谷友介・福山雅治・神木隆之介・土屋太鳳など魅力的な配役が多い。また体の動きをここまで使ってと思うほどの迫力ある剣を使った戦いぶりは、「チャンバラが好き」という海外の時代劇ファンもうならせる程だったという。

2020年に実写映画「るろうに剣心」の追憶編の公開が予定されているが、こちらは人斬り抜刀斎と呼ばれたころの緋村剣心の最初の妻雪代巴との内容になるようなので、緋村剣路の出演は難しい。しかしこの追憶編がまた話題になれば、父親になった緋村剣心を描く今はOVAでしかでていない星霜編も作られるのではないかと期待が持たれている。

「るろうに剣心」の緋村剣心の血塗られた刀を鞘に納め、贖罪の旅の中で緋村剣心が神谷薫と出会い、そこから新たな物語が始まった。新たな物語の主人公緋村剣路についてまとめる。

「るろうに剣心」が描かれる少し前の時代、幕末の世の中で人を叫び声思あげさせることなく斬る男がいた。人斬り抜刀斎と言われた緋村剣心である。明治の代の中になり武士の時代は終わりを告げた。そんな中で人を斬ることをやめ、贖罪をしながら生きていた緋村剣心。彼は混乱の世の中で自分が斬った男清里明良の元婚約者巴への想いを抱いていた。

婚約者を殺した男と婚約者を殺された女で出会ったが、お互いの持つ芯の強さや優しさに惹かれ結婚した。幕末の人斬り抜刀斎だった頃の剣心に恨みを持つ者の手により剣心が狙われた時に、巴は庇おうとして死んでしまった。その時に剣心の頬に傷をつけた。「頬の傷が剣心に巴を忘れさせないのではないか」と思われてきたが、神谷薫という女性の存在が徐々に剣心の心に入り込み、息子緋村剣路が生まれた。

神谷薫は「るろうに剣心」のヒロインであり、父・越路郎が考案した「神谷活心」の使い手である。父の跡を継いで師範代になるほど強い女性。強いだけではなく、評判の美少女であり明るく人気者である。ある事件がきっかけで知り合った剣心と薫。薫は剣心が人斬り抜刀斎と知っても、家に居候することを許すという芯の強いところを見せるが、料理が下手という弱点もある。

緋村剣心と結婚した後は、おにぎりだけは美味しく作れるようになったが、あとは難しかったようだ。ただ弟子の弥彦だけは薫の料理を黙って食べることが出来る。そんな中、剣心がかつて不幸にした雪代緑が自分の大切なものを奪った剣心への復讐心で薫をさらっていく。薫を奪われて初めて剣心は自分にとって薫の存在が大きなものになっていたことを感じ、薫を奪い返しに行った。成功したのちに二人は結婚する。

緋村剣心と神谷薫の間に生まれた子供こそが、今回のまとめの緋村剣路である。緋村剣路の名前の由来は、父親である緋村剣心の「剣」の文字と薫の父親である神谷越路郎の「路」の文字の組み合わせで名付けられた。子供が生まれても緋村剣心は、贖罪の旅に出ているので父親嫌いの母親が大好きな息子に育った。

弥彦は、明治維新の頃の混乱で両親を亡くし、ヤクザに拾われ幼いながらもスリとして生活していた頃に、剣心・薫の夫婦に出会った。弥彦は自分が武士の子供として育ったことを思い出し、ヤクザの元を離れた。薫の道場で神谷活心流を学んだ。本編の連載が終わった後に読み切り「弥彦の逆刃刀」で剣心から「逆刃刀」を託される。薫の道場で一緒に学んでいた緋村剣路が家を飛び出した後も薫を支えた。

そして薫の体調が悪くなり、家出している緋村剣路に薫の元に帰るように言うのだが、受け入れない緋村剣路に弥彦は「真の強さ」を教えるといって、弥彦は緋村剣路に戦いを挑む。剣心と薫の才能は受け継いでいても剣心から「逆刃刀」を授かる程の強さの弥彦にかなうはずがなく、敗北する緋村剣路だった。

剣心の残した「逆刃刀」はその後弥彦の手から緋村剣路に渡る。そして弥彦の息子明神心弥が成長した時に緋村剣路の手から「逆刃刀」は明神心弥と緋村剣路の間で所有を巡る戦いをする。

るろうに剣心のフィギュアは人気であるが、緋村剣路のフィギュアはまだ多くは出回っていないため、レアものとしてフリマ・オークションサイトなどにでると競争率が高いと言われている。星霜編がまだOVAでしか見られないのも要因かもしれないと言われている。今後、OVAだけでなく星霜編がテレビアニメ化や映画化された時には高い人気が出るのではと言われている。

明治の時代は家長としての父親の存在は家の重要な重しのような役割であったが、緋村剣心は子供を授かり家長となった今も贖罪の旅を続けていた。その為緋村剣路には家に戻らない父親に対する反発があった。そして自分の怒りを意に介さないかのように、健気に緋村剣心の事を信じて待ち続けている母親薫の気持ちがどうしても理解できなかった。

その為原作の漫画家和月伸宏は、緋村剣路の性格について「斎藤一のようにひねくれていて、志々雄真実以上に自己中心的」と言っているが、斎藤一にしろ、志々雄真実にしろ、彼らなりの正義がある。斎藤一は他の人物を寄せ付けない一匹狼で「悪・即・斬」というように情けをかけてしまうと自分の行動が鈍るからこその行動であり、ひねくれているわけではないと言われている。

また志々雄真実についてもあんな容貌にされてしまった怒りから来ているのだからという意見もある。作者の意見にファンである読者から斎藤一と志々雄真実ををかばう意見もあった。星霜編に描かれている緋村剣路の年齢は生まれたのが1880年、剣心と薫に反発して家を飛び出した年が1893年なのでちょうど反抗期の中学生くらいである。

家を飛び出した緋村剣路は、飛天御剣流の比古清十郎のもとへと向かい、そこで強さを磨いた。親への反発心が一番強くなる年代なので、薫だけの家で反発させているよりは旅をさせた方が緋村剣路の成長になるという意見もあった。

父親が人斬り抜刀斎として切った相手に悲鳴すら与えずに切り殺す程の腕という緋村剣心の血筋と、薫の父である神谷越路郎が考案した「神谷活心」を受け継いだ神谷薫もまた強い剣の使い手である。神谷薫の場合強さは高レベルにあるが、志々雄真実、斎藤一、もちろん緋村剣心など、とんでもなく強い剣の使い手と比べるので目立たないだけである。血筋だけでも緋村剣路の技術は高いといえる。

まだOVAの星霜編で描かれている頃には、12～13歳だった緋村剣路の精神面はまだまだ幼い。今後の精神面の成長はこれからが期待される。

緋村剣路の初登場シーンは、コミックスの最終回、緋村剣心と神谷薫が結婚し子供が生まれたシーンが描かれる。実写映画のラストで緋村剣心が神谷薫にプロポーズするシーンで終わるその少し先の風景である。一つのハッピーエンドの姿である。その時の風景の緋村剣路は幼児の姿であり、緋村剣路の物語はOVAの星霜編で描かれている。

「るろうに剣心」の星霜編のOVAは、2001年12月から2002年9月にかけて全2巻で作られている。この話は原作の描く剣士たちの戦いをテーマに描かれたものではなく、緋村剣心と神谷薫の出会いから志々雄真実たちとの戦いを描いた人誅編までのあらすじが回想として語られている。星霜編のOVAはテレビアニメ版とは全く異なるアニメ制作グループが作っているため絵柄や雰囲気は異なっている。

父親不在の生活のせいか、少しひねくれてしまった緋村剣路の声優は甲斐田ゆき、年齢非公表11月30日東京生まれの女性声優である。1990年代に英語を話す舞台で流暢に話すことが出来るのを見て、ラジオCMのディレクターから「声の仕事をやって見ないか」と誘われた。1990年代前半の頃はまだバイリンガルと言われる程のナレーターや声優はいなかったため、開局したばかりのJ-WAVEでの仕事もすぐに決まった。

J-WAVEで選ぶ日本の曲をJ-popと呼び始めるなど発信力の強い会社である。甲斐田ゆきのアニメ声優としての初めての仕事は、得意な英語を生かしたアニメ教材の声優という内容だった。英語だけでなくフランス語・中国語も日常会話レベルなら話せるため、自身が声優として担当する「テニスの王子様」の不二周助のキャラソンをポルトガル語で歌うことにも挑戦している。

年齢は非公開であるが1969年生まれの声優置鮎龍太郎より年上で、1957年生まれの声優郷田穂積よりも年下であることは声優同士のトークなどで公開している。

「るろうに剣心」の緋村剣路の声優甲斐田ゆきの主な出演作品は、「テニスの王子様」の不二周助や「銀魂」の桂小太郎の子供時代など男性を演じることも多いハスキーボイスで知られている。またHUNTER×HUNTERのクラピカについては、少年のように描かれているが、男性か女性かについては判明していないキャラクターである。しかしクラピカについては男性であろうという意見が多い。

近年テレビアニメも規制が多くなりより自由に描けるWebアニメやOVAなどでお金を払って見たい人用のアニメも増えている。特に今回の【OVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』】については、星霜編が作られる過程の最終回がいくつかある「るろうに剣心」の中でもいろいろな意見の中で作られたものである。

剣心が贖罪の旅に出てしまっているから、あまり見られないスリーショット。「るろうに剣心」の最終回から、OVAの星霜編で描かれたこの家族のその後にはいろいろな意見が出た。混乱の世の中生きるために人を斬ってきた剣心が温かい家庭を築くことは無理だったのかという声も聞かれた。

「るろうに剣心」は様々なメディアで取り上げられ、宝塚歌劇団の公演でも演じられた。この動画は新人公演であるが、宝塚歌劇団は、選ばれる段階でプロ意識の高い女性が選ばれているため卒業間もない新人から宝塚のスターとなるものが多く、「るろうに剣心」の世界観を見事に再現していると話題だった。

緋村剣路の両親である剣心と薫。この二人の血を受け継いだ緋村剣路にもっと薫や剣心の言葉や思いに触れて育ってほしかったという意見もある。

OVA「るろうに剣心・星霜編」での緋村剣心と神谷薫、そして二人の子供緋村剣路。緋村剣心のその次の世代の戦い、子供だった明神弥彦と緋村剣路との戦いのシーンも、薫の弟のような存在だからこそのこれまでの緋村剣心の戦いとは違う、技を伝えるようなものだった。緋村剣心の家族のその後を知りたい人はチェックしてみてはいかがだろうか。