るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ!幻と言われる最終回の内容は?

『るろうに剣心』の『星霜編』というアニメ史の残る作品をご存知でしょうか。週刊少年ジャンプで連載し、累計発行部数6000万部以上の和月宏伸の大人気漫画『るろうに剣心』。2017年には連載開始から約20年ぶりとなる続編『北海道編』が始まっており、再び注目が集まっています。実はこの『るろうに剣心』には『星霜編』という幻の最終回と言われるエピソードがあります。剣心とヒロイン・薫の壮絶なラストが描かれ、ファンの間でも賛否が分かれる幻の最終回『星霜編』について、あらすじとネタバレなどをまとめました。

るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ!幻と言われる最終回の内容は?のイメージ

目次

  1. るろうに剣心・星霜編のあらすじ・ラストをネタバレ紹介!
  2. るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ解説!前半編
  3. るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ解説!ラストまで!後半編
  4. るろうに剣心・星霜編に対する評価・感想は賛否両論?
  5. 『るろうに剣心』の続編『北海道編』とは?
  6. るろうに剣心・星霜編の深いストーリーにぜひ一度触れてみよう!

るろうに剣心・星霜編のあらすじ・ラストをネタバレ紹介!

原作『るろうに剣心』の最終回のその後を描くOVA『星霜編』とは?

原作の『るろうに剣心』の最終回では、剣心が長年の戦いの反動で戦うことができなくなり、徐々にその強さが失われていくことが判明します。そして最後の敵・雪代縁との戦いから5年、剣心はほとんど戦えない体になっていました。そして大人になった弥彦は剣心から逆刃刀を受け継ぎ、剣心は穏やかな生活を送っていく、といった結末を迎えます。

そして、OVA作品『星霜編』ではこの後の剣心の様子が描かれることになります。原作の最終回の続きを描いているので、『星霜編』が本当の最終回とする人もいます。これが『星霜編』が幻の最終回と言われる所以です。

『星霜編』までの『るろうに剣心』

週刊少年ジャンプにて1994年から1999年の5年間連載され、アニメ化や実写映画化など多くのメディア展開もされた和月宏伸の代表作『るろうに剣心』。累計発行部数は6000万部を突破した90年代を代表する少年漫画です。

アニメの放映終了後にはOVA(オリジナルビデオアニメーション)が制作され、テレビアニメでは描かれなかった原作の最終回までのストーリーとその後の剣心たちの様子を描いた『るろうに剣心 追憶編』と『るろうに剣心 星霜編』がDVD化されています。

『るろうに剣心』のOVA作品は大きく分けて2つあり、『追憶編』と『星霜編』に分かれています。『追憶編』は原作でも人気の高い『人斬り抜刀斎編』をアニメ化し、剣心が人斬り抜刀斎になるまでのエピソードとその後の『星霜編』に至るまでのエピソードが描かれています。

そして『星霜編』は原作の終盤の『人誅編』とその後の剣心と薫の壮絶なラストを描いています。『追憶編』はファンの評価が高く名作として名高い作品ですが、『星霜編』はファンの評価が真っ二つに分かれている作品になっています。それではアニメや『追憶編』に軽く触れながら、『星霜編』についてネタバレ解説をしていきます。

累計発行部数6000万部以上の大ヒット漫画『るろうに剣心』はどんな漫画?あらすじ、ネタバレあり!

ここで『るろうに剣心』について見てきましょう。『星霜編』を語る上で欠かせないのが漫画『るろうに剣心』についての情報です。アニメ化や実写映画化のみならず、舞台やゲームにまでなっていて連載開始から25年近くたった今でも圧倒的な人気を誇っている『るろうに剣心』の魅力とは一体何なのでしょう?ネタバレもありつつ紹介していきます。

『るろうに剣心』のあらすじ、ネタバレあり

物語の舞台は明治11年の東京。廃刀令が施行され、日本から剣客がいなくなろうとしていた。そんな時、ひょんなことから剣術道場の師範代・神谷薫と流浪人として全国を渡り歩いていた剣客・緋村剣心が出会います。そして2人は幕末に伝説的な強さを誇った『人斬り抜刀斎』を名乗る辻斬りを退治するために戦うことに。

辻斬りと対峙する最中、緋村剣心こそが本物の『人斬り抜刀斎』であることが明らかになります。圧倒的な強さで辻斬りを退治した剣心は流浪の旅をやめ、神谷道場にとどまることを決意します。

その後のあらすじもざっとまとめておきます。神谷道場の一番弟子・明神弥彦や喧嘩屋・相楽左之助などの仲間と共に東京で起こる数々の事件を解決する『東京編』を経て、人気を盤石なものにしていきました。

そしてシリーズ屈指の人気キャラクターの新撰組三番隊組長・斎藤一が登場し、『京都編』に突入すると少年ジャンプでもトップクラスの漫画となりました。特に『東京編』のラストシーンで剣心と薫の別れのシーンは漫画史に残るラストシーンとして知られています。

アニメ『るろうに剣心』と2つのOVA作品『追憶編』『星霜編』

原作が『京都編』に突入すると、人気が爆発。アニメ『るろうに剣心』も開始し、こちらも大ヒットを記録しています。その後漫画は剣心の過去のエピソードを描き『人誅編』を経て最終回を向えます。しかし、アニメは『京都編』の後オリジナルストーリがしばらく続き、『人誅編』はアニメ化することもなく打ち切られてしまいます。

『るろうに剣心』ファン待望のOVA『追憶編』発売

アニメ『るろうに剣心』終了から、半年後にOVA作品『追憶編』が全4巻で発売されています。『追憶編』は原作で描かれた緋村剣心の過去を描いた『人斬り抜刀斎編』を原作にほぼ忠実にアニメ化。こちらのOVAはファンの評価が高く、その後の数々のアニメ作品のOVAに影響を与えています。

アニメーション「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」公式サイト

るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ解説!前半編

ファンの論争の的となっている『星霜編』。そのあまりにも極端な鬱展開。全体的に暗い雰囲気。こうした要素が原作やアニメのファンから、受け入れられていない要因のようです。しかし一方で、ファンの中には最高傑作という声もある作品です。これほどまでに評価が真っ二つに分かれる作品もありません。では、そんな問題作『星霜編』とは一体どんなストーリなのでしょうか。あらすじやネタバレを見ていきましょう。

『星霜編』のあらすじ

『星霜編』は薫の追想という形で物語が進んでいきます。原作の『人誅編』の終盤、雪代縁との戦いを描きつつ、薫と剣心の子である剣路の物語へと続いていきます。長年の戦いの後遺症で戦えなくなった剣心を支えていくことを決めた薫は、過去の戦いを思い出します。全体を通して暗く、次々と場面転換をしながら剣心が弱っていく姿が描かれていきます。『星霜編』の前半はほとんどが『るろうに剣心』の総集編というような内容です。物語が動くのは雪代縁の登場からです。

父を憎む息子・剣路

『星霜編』の始まりは明治26年、大人になった剣路から始まります。序盤に剣心は薫と息子の剣路をおいて、贖罪の旅に出ていることが明かされます。しかし剣心と薫の息子・剣路は薫を置いて旅に出た剣心を許せずにいました。そんな剣路は剣心の師匠である比古清十郎のもとに修行に行きます。そこで、父親への憎しみを吐露しながら、自身の剣の腕を磨いていきます。

一方の薫は、剣心と剣路のいない中で剣心との日々を思い出していきます。剣心との生活や数々の戦い、そして雪代縁との戦いを回想していきます。『星霜編』の前半はこうした薫の回想で進んでいきます。

雪代縁の登場

『追憶編』で登場した剣心の人斬り抜刀斎時代の妻・巴の弟である雪代縁が登場します。彼は姉の件で剣心に恨みを持っており、長年の恨みを晴らすため剣心への復讐を計画、実行に移します。剣心に最大の痛みを与える方法。それは『薫を奪う』ことでした。薫は縁に攫われ、孤島の洋館に軟禁されてしまいます。

原作・人誅編に登場する雪代縁との戦い

剣心は薫を取り戻すために、縁との戦いを決意し孤島へ辿り着きます。そこで縁との壮絶な戦いが繰り広げられます。戦いの中で、剣心の決意や縁との過去にも決着がつき見事に勝利。剣心と薫は共に生きていくことを誓います。

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るろうに剣心・星霜編のあらすじをネタバレ解説!ラストまで!後半編

前半で原作やアニメで描かれた剣心の戦いを振り返りながら、原作の最終エピソード『人誅編』が描かれていきました。そして、後半は剣心や薫の原作の最終回よりも先のエピソードが描かれていきます。

剣心、贖罪の旅へ

縁と決着がつき、剣心と薫の間に生まれた子・剣路と幸せに暮らしているところに陸軍から日本や大陸で人々を助けるように要請されます。剣心は薫や剣路を置いて旅にいくことを決意。剣心は長年、贖罪の思いを抱えていて、それを償うための旅だと決めたようです。日本中のみならず、大陸にまで渡って贖罪の旅をすることを薫は承知します。

『星霜編』のあらすじ・剣心は梅毒で死ぬ?

長い旅を終えた剣心は薫のもとに返ってきます。しかし、剣心の体は病に侵されていました。その病名は梅毒。そう、性病として知られるあの『梅毒』です。明治時代は不治の病として知られ、感染すれば100パーセント死亡する恐ろしい病です。

『星霜編』のあらすじ・薫は剣心と同じ病気で共に死ぬことを選ぶ

剣心の病にかかったことが分かった薫は、彼の痛みを分かち合うことを決意します。痛みを分かち合うとは、『梅毒に感染する』ことを意味しています。つまり剣心から梅毒をもらい、二人で死を選ぶということです。そして剣心はもう一度最後の旅に出ることを薫の告げると、次に会ったときは自分を本当の名前『心太』と呼んでくれと頼みます。

剣路対弥彦

そんな中剣路は父親を憎み、剣の腕を磨いていきます。それを止めるのは大人になった弥彦。弥彦は父親を理解するようにと剣路を諭すが、剣路は聞く耳持ちません。弥彦対剣心の息子という構図はファンなら胸アツな展開ですが、それを凌駕する雰囲気の暗さに精神的にかなりキツくなります。

左之助の手を借り、剣心帰郷

再び大陸に旅に出た剣心ですが、病気は悪化し弱っていく剣心はついに倒れてしまいます。そこに現れたのは、大陸に渡っていた左之助。左之助の助けを借りて、どうにか薫のもとに返ってきた剣心。そして、剣心は薫の手の中で息を引き取る。薫はそんな剣心を見て本当の名前「心太」と呼んだところで終わります。

『星霜編』の結末はどうなる?ネタバレあり

完全なネタバレになりますが、『星霜編』のラストがどうなるのか見ていきます。これまでの鬱展開をどうまとめるのか。DVDで見たい人はこの章は飛ばしてください。それではラストシーンを紹介していきましょう。『星霜編』のラストシーンは剣路と女の子・千鶴のカットで終わります。

おそらく薫も亡くなった後でしょう。剣路と千鶴は桜並木を歩きます。そして剣路は『俺たちは幸せになろう』と決意し歩き出す。こういったハッピーエンドっぽく終わります。

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るろうに剣心・星霜編に対する評価・感想は賛否両論?

『星霜編』は幻の最終回として知られる作品ですが、ファンの間では賛否が分かれる作品となっています。原作やアニメ『るろうに剣心』のファンからすると、全体の暗い雰囲気や剣心の最期にショックを受けたファンも多く『星霜編』は賛否両論ある作品としても有名です。

絵柄が原作・アニメ版と違う

ファンに不人気の一つがキャラクターデザインが違うことにあります。アニメ版と比べると、同じ人物とは思えないほど絵柄が変わってしまっています。『こんなの剣心じゃない!』といった声が多く上がっているようです。一方で、アニメとしては画質や全体の美しさが際立っており高評価を受けているアニメでもあります。アニメや原作からのファンにとっては複雑なアニメのようです。

明るい要素がなくシリアスすぎる

『星霜編』をみて、誰もが持つ感想は『とにかく暗い』といったものでしょう。コミカルな要素も多く、子供にも人気のあった『るろうに剣心』とは思えないほど、全体的に暗いです。内容もかなり暗い内容になっていて、『るろうに剣心』の明るいテイストがなくなってしまったことが批判の的となっています。

剣心が性病・梅毒で死亡!

そして最大の賛否が分かれるポイントは『剣心の死』と『剣心の死因』でしょう。少年漫画の主人公が性病である梅毒で死ぬという衝撃のラストはファンならずとも驚きの展開でした。女性ファンが多いことでも知られる『るろうに剣心』ですので、『梅毒での死』というのは受け入れがたい展開であったようです。

『るろうに剣心』の続編『北海道編』とは?

『るろうに剣心』ファンにとって待望の新作『北海道編』が2017年10月号より『ジャンプS.Q』にて連載が開始しています。それに先立って、『北海道編』に繋がるストーリーが特別読み切りとして連載されるなど『るろうに剣心』再始動へ向けて着実に準備は進められていきました。特に、この『北海道編』は原作最終巻で作者自身が明かしていた構想であり、17年ぶりに実現したことでファンは歓喜の声を上げています。

『北海道編』のあらすじ

ここでは多少のネタバレもしつつ、『北海道編』のあらすじを見ていきましょう。正直まだ4話ほどしか連載されていないので、あまり深い内容はありません。ざっくりいうと、『北海道編』の最大のテーマは『薫の父親』です。

西南戦争で死んだと思われていた薫の父親が函館で生きていることが判明。そこで剣心と薫、そして新たな門下生と共に北海道へ。そして北海道ではあの喧嘩屋の姿も。というファンにはたまらない内容となっています。さらに齋藤や宗次郎といった人気キャラの登場も予想されています。

『るろうに剣心』の再始動で『星霜編』はどういう扱いに?

正式な続編『北海道編』が連載されたことで、『星霜編』の立ち位置がよくわからないものになっていきます。『追憶編』は原作のエピソードを描いているだけなので、問題はありません。しかし『星霜編』は原作より先のエピソードを描いていますので、『北海道編』との干渉は避けられません。一方で、北海道編は五年後、『星霜編』はさらにその十年後を描いているので問題ないという意見もあります。

実写映画、新作アニメ、読み切り、『北海道編』など『るろうに剣心』再始動

実写映画化し、映画は大ヒットを記録。新たな切り口から『京都編』を描いた『新京都編』や『るろうに剣心 キネマ版』など多くの作品がここ5年ほどで製作されています。そのたびに幻の最終回と言われる『星霜編』は議論の的になっています。『星霜編』のラストを正式なラストとみなすか否かが最大の問題になっているようです。『北海道編』がどういうラストを迎えるかで『星霜編』の立ち位置が決まりそうです。

『北海道編』開始で『星霜編』の立ち位置は?

ここまで『星霜編』のあらすじをネタバレもありつつ見てきましたが、こういった最終回が存在することを知らない人も多いのではないでしょうか。あらすじを見ていくと、『星霜編』の複雑な立ち位置が見えてきました。時系列は『るろうに剣心』も『北海道編』も『星霜編』も矛盾なく進むことができます。しかし、内容的にはどうなのでしょう?

『星霜編』は『るろうに剣心』のIf世界という扱いになるのでしょうか。あるいは『北海道編』の終わり方次第では正式な最終回となるかもしれません。こういった視点からも『北海道編』は長年の論争に決着をつけることになるかもしれません。

るろうに剣心・星霜編の深いストーリーにぜひ一度触れてみよう!

今回は『るろうに剣心』の幻の最終回と言われる『星霜編』について見てきました。あらすじやネタバレを交えて見てきましたが、剣心の最期を描いた『星霜編』は最悪の問題作か世紀の傑作か。『るろうに剣心』ファンのみならず、多くのアニメファンが議論しています。

『るろうに剣心』の最終回という点は置いておいて、アニメの出来は最高の出来栄えと言われています。その深いストーリーや様々なキャラクターの葛藤を描いた脚本は高い評価を受けています。後世のアニメにも影響を与える世界観だったと言えます。アニメファンなら見ておくべき名作とされています。

アニメファンからはこうした高評価を受けている作品ですが、作者自身は『星霜編』の制作に関わっていないので、多くの『るろうに剣心』ファンはパラレルワールドとみなしているようです。今後の『北海道編』で作者がどうまとめるのか。多くのファンが注目しています。『星霜編』を見ておけば、より深い『るろうに剣心』ワールドを楽しむことができるでしょう。

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