2019年09月29日公開
2019年09月29日更新
小林玉美のスタンド ザ・ロック(錠前)とは?身長が縮んだ理由や声優も紹介
「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物小林玉美の持つスタンドという力の錠前と小林玉美についてまとめる。漫画・テレビアニメ・ゲーム・実写映画と日本だけでなく世界で愛されている「ジョジョの奇妙な冒険」には身長が縮んだキャラクターが小林玉美であると話題になっている。小林玉美だけでなく広瀬康一の身長も一緒に小さくなっているというその理由も探ってみた。またゲーム・アニメで小林玉美の声を担当した声優についてもまとめる。
小林玉美はジョジョ4部の登場人物
ジョジョの奇妙な冒険の作品情報
「ジョジョの奇妙な冒険」は集英社の「週刊少年ジャンプ」に1986年から漫画家荒木翔呂彦により描かれた大人気少年漫画である。少年誌での連載は2004年までで、2005年からは同じ集英社の青年向け漫画雑誌「ウルトラジャンプ」において長期連載されている。2016年12月に単行本は100巻を超え販売数は1億部を超える人気作品である。
ジョジョの奇妙な冒険の概要
物語の始まりは正義感あふれる青年貴族のジョジョスター家のジョナサン・ジョースターと下層階級ながらもカリスマ性を持ちながら邪悪な吸血鬼と化したディオ・ブランドーの戦いから始まった物語が、長くその子孫にまで引き継がれ闘いが続いている。作者の描く絵柄の独特な世界感や少年漫画に連載という事で仲間との友情なども描かれる。
主人公の立ち姿は話題となり、箱根駅伝を走り終えた選手が「ジョジョ立ち」でゴールして見せたり、女性アイドルがコンサート中にファンサービスで「ジョジョ立ち」をしてみせるなど多方面で話題になった作品である。少年よりも青年期以降の人気もすさまじいことから、少年誌から青年誌への移動となった。実写映画化された時も荒木飛呂彦の絵柄に近付けるような濃いメイクも話題になった。
ジョジョの奇妙な冒険のあらすじ
ジョジョの奇妙な冒険は、ジョースター家とその宿敵であるディオ家の100年を超える長い年月にわたる因縁の戦いを何世代にもわたり、時代を変え、国を変えて因縁の戦いを壮大なスケールで繰り広げられている原作漫画からアニメ・実写映画へと幅広く愛されている作品である。
ジョジョの奇妙な冒険第4部のあらすじ
「ジョジョの奇妙な冒険第4部」は「ダイヤモンドは砕けない」というサブタイトルがつき実写映画も日本が舞台のこのシリーズが採用された。単行本は29巻から47巻までの分が4シリーズである。ジョースター家の血を受け継ぐ日本の穏やかな街にある年から異変が起こる。それはジョジョの世界での「スタンド」と言われる力を持つ能力者たちによるものだった。
「ジョジョの奇妙な冒険」の主人公たちジョースター家の一族などは遺伝的に持っているスタンドというパワーだが、ある一定の能力を持つものは「弓と矢」によってその力を開花させていく。しかしこの力を悪用する者もいたために、シリーズ4の主人公東方仗助やその仲間である広瀬康一、虹村億泰、岸辺露伴、空条承太郎と一緒に敵と戦っていく。
小林玉美のプロフィール
「ジョジョの奇妙な冒険」の中で小林玉美はメインキャラではなく、ある出来事から広瀬康一を慕って弟子の様になるキャラである。広瀬康一はスタンドとは別に違う特殊能力を持っている。広瀬康一に襲い掛かった奴はそれを許す広瀬康一の広い心と勇気にほれ込んでしまい一方的に友達になる。広瀬康一は迷惑に思うメンバーもいる。
元々身長の高くない広瀬康一の周りに集まってきた奴らの身長がなぜか縮んだようになってしまうのである。これについては、広瀬康一を描く荒木飛呂彦さんの漫画を描く上での特殊効果で広瀬康一の身長を集まってきた奴らを縮んだようにみせて目立たせるためだという説や、単なるデフォルメで身長を縮んだように見せているだけだなどいろいろな説がある。
小林玉美のプロフィールに戻ると、小林玉美は広瀬康一たちの通う「ぶどうヶ丘高校」の卒業生で20歳。ゆすりやたかりで生活をしている。「小林玉美のスタンド ザ・ロック(錠前)とは?」で説明するが錠前を使ったスタンドを武器として持っている。シリーズ4の主人公東方仗助のメインの戦闘には参加はしない。
小林玉美と康一の関係
小林玉美と広瀬康一の関係については、ゆすりを商売とする小林玉美が虹村形兆のもつスタンドの弓と矢によって小林玉美もスタンド使いとなった事から始まる。このスタンドを使って、広瀬康一を襲おうとしたが、最初は主人公東方仗助によって邪魔されてしまう。しかし一度狙いをつけた小林玉美は、広瀬康一の家まで行き、広瀬康一の家族を巻き込んで荒稼ぎしようとするが、失敗に終わる。
先にも述べたが広瀬康一への攻撃の後は広瀬康一の不思議な魅力により「舎弟になる」とまとわりついている。元々は普通サイズの身長だったのだが、広瀬康一の周りにいる時は身長が縮んだように描かれる。この差はコミックスでの表現が一番激しい。アニメ化された時には最初から身長が縮んだ姿で描かれている。一応は改心したかたちだが高利貸しの取り立て屋として働いている。
小林玉美のスタンド ザ・ロック(錠前)とは?
スタンドの発動条件
小林玉美のスタンド ザ・ロック(錠前)は、相手が持つ罪悪感に取つくスタンドである。心の中にある罪悪感というマイナスの感情をさらに増幅させ、場合によっては相手を自殺にまで追い込んでしまうメンタルを攻撃する武器である。複数の相手に一度に取付けることもできる。しかしどんな悪いことをしても罪悪感を抱かない相手には効果がない。
精神的ダメージを負わせる
スタンド ザ・ロック(錠前)は相手に精神的なダメージを与えるスタンドである。小林玉美が広瀬康一の家を襲撃した時は、母と姉の罪悪感に精神的ダメージを与えた。自分の心の後悔する気持ちに取りつくので、小林玉美が解除する以外でも、その罪悪感を無くすように精神的に癒していけばこのスタンドは解除される。
小林玉美は博打うちの場にも登場しその場所でも相手に約束させる時にも使用する。小林玉美は「ダイヤモンドは砕けない」とわずかなカット数ではあるが「岸辺露伴は動かない -六壁坂」にも登場している。
ザ・ロックの由来
小林玉美のスタンドであるザ・ロックの初登場当時は単に「錠前」とその姿形そのままに呼ばれていた。のちにスタンドの種類を整理するにあたって、「ザ・ロック」という名前になった。「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるスタンドには元ネタがあると言われている。初めのうちはタロットカードに由来するものが多かったスタンドの元ネタであるが、音楽に由来するものも多い。
漫画家荒木飛呂彦の公式な発表ではないが、他のスタンドの元ネタとの比較や時代背景から推察している意見としてこれではないかと言われているのは、ビートルズやローリングストーンズなどと並ぶ1969年~1973年が全盛期だった「The Who」のアルバム「Quadrophenia」の中の「The Rock」という意見が有力である。
小林玉美の身長が縮んだ理由
身長が縮んだ理由①作者の手法
小林玉美の身長が縮んだ理由は、諸説あるが、一番の理由は「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦の漫画を描く上での手法であるという説が一番有力である。小林玉美は初登場の時は、170㎝くらいの普通にガラの悪い奴でゆすりをしていた姿だった。その後スタンドを手に入れて広瀬康一を脅し始めたときには広瀬康一と同じくらいの身長、その後はさらに縮んだ姿で広瀬康一の舎弟になっていた。
身長が縮んだ理由②デフォルメで際立つキャラ
登場するごとに小林玉美は身長が縮んだ状態になる分、キャラクターがどんどん立ってきた。荒木飛呂彦の漫画には、今回の小林玉美のように目立つキャラも登場している。だんだんかわいくなってきたキャラや、カッコ良くなってきたキャラもいるという。連続ドラマなどでも、観ている人の反響によって出演が増えるキャラクターもいるというので、それと同じような現象と言われている。
身長が縮んだ理由③小物感を出すため
人気の出てくるキャラクターは美化が進むことが多いが、小林玉美に関してはギャグマンガの様な容姿にだんだんと近付いて行った。主人公たちの周りをチョロチョロ動き回る小物としての存在感にすることによって、ファンからもかわいいと思ってもらえるキャラになってきたという。
小林玉美の声優を紹介
小林玉美のアニメ声優は鶴岡聡
「ジョジョの奇妙な冒険」の「ダイヤモンドは砕けない」のアニメ放送は2016年から放送された。小林玉美の声を担当したのは洋画の吹替でも人気の鶴岡聡である。
鶴岡聡のプロフィール
鶴岡聡は1978年8月19日神奈川県生まれの声優であり、ナレーターも舞台俳優もこなす名バイブレイヤーである。初めの頃は「るろうに剣心」のメインキャラではない役名の無いチンピラの声など数種類の登場人物の声を担当していた。注目され始めたのは、「Fate/Zero」のキャスターの役だった。その後徐々に役名のある役を演じ始めるようになる。
鶴岡聡の主な出演作
声優としての初期にでた「るろうに剣心」(1996)では名前のない登場人物の声優を担当していたが、1999年の「るろうに剣心」はOVAであるが重倉十兵衛の声優で参加している。「ジョジョの奇妙な冒険」でも2013年のオールスターバトルではカーズの手下Bの声優だったのが2015年にはアイズオブヘブンの中の(正義が動かす死体B、警官屍生人B・吸血鬼B)などと同じジョジョの声優でも役が増えた。
2013年には「ジョジョの奇妙な冒険」のベックの役に選ばれ2016年の「ジョジョの奇妙な冒険」では今回のまとめの小林玉美の声優を務めている。その他テニスの王子様など多くのアニメやOVA、ゲームの声優を務めている。トランスフォーマーのファンでもある鶴岡聡は、これまで洋画の声優(吹替)も多く演じてきたが、1912年に大好きなトランスフォーマーの声優が回ってきた。
超ロボット生命体 トランスフォーマー プライムのアニメの声優を(航空参謀スタースクリーム、グル、ヘルフレイムグル)など、いくつかの役を演じることになりよろこんでいたという情報がある。
小林玉美のゲーム声優は田中一成
「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメとゲームは違う声優を使っている。ゲーム版では田中一成が小林玉美のゲーム声優をしている。アニメ版の小林玉美より、ゲーム版の小林玉美の方が先に登場していた。
田中一成のプロフィール
小林玉美のゲーム版の声優をしていた田中一成は1967年4月6日大阪府に生まれた。柔道をやっていた高校生時代だったが、テレビアニメや吹替の声優をやってみたい思いがあり大阪にある声優事務所で声優になるテストを受ける。柔道をやっていたこともあってガタイも良くそれについて質問され、掛け声をやってみてくれと言われ実演したことが気に入られて、合格だったのではとのちに話していた。
その時に合格したのが多くの有名声優を輩出している青二塾大阪校の2期生として学びながら、大阪芸術大学放送学科にも進学し、どちらもきちんと卒業している。メインの配役というよりもバイブレイヤーとしてたくさんのキャラクターの声を担当していた。声優の仕事と並行して2003年にアコースティクユニット「道頓堀ダイバーズ」を結成した。担当はヴォーカルとギター。
オートバイとお酒が好きで人付き合いよく、既婚者で子供もふたりいることを公表していた。声優の仕事も途切れずにたくさんの継続するアニメを持っていたが、2016年10月10日に脳幹出血のため亡くなった。田中一成の死後7作品が別の声優に引き継がれた。
田中一成の主な出演作
1990年から声優の仕事を開始し、初期は「キテレツ大百科」や「美少女戦士セーラームーン」などのその他大勢の声を担当していた。同じ作品で数役をこなす事もあった。1993年に「名探偵コナン」の原作者の作品である「剣勇伝説YAIBA」(けんゆうでんせつヤイバ)のメインキャストでありカエル男と呼ばれるゲロ田ゲロ左衛門の役を演じた。1995年にはめったに出てくる役ではないが「ちびまる子ちゃん」の野口さんのお兄さんというインパクトのある役も演じた。
1996年から担当した「地獄先生ぬ~べ~」では木村克也の声優を担当した。「地獄先生ぬ~べ~」は人気アニメで、3度の映画化の際も木村克也の声を担当していた。田中一成の死後ツイッターには「ハイキュー!! 終わりと始まり」で烏養繋心を演じた田中一成のセリフに感動したというコメントも多かった。「小林玉美に関する感想や評価は?」に小林玉美役の事ではないが載せておく。
小林玉美に関する感想や評価は?
新しいMTBを買って貰った広瀬康一。嬉しさからか、不幸にも袋に入った子猫を轢いてしまう。罪悪感を感じる康一に対し、子猫の飼主(自称)、小林玉美から言い渡された示談の条件とは…。 pic.twitter.com/1PmDb7DU4J
— ROW-1@令和もよろしくです (@rou_0w0) May 9, 2016
見た目が小さくなって、一見かわいいキャラの小林玉美だが、罪悪感を増幅させるスタンドを使うために猫の入った袋を広瀬康一に踏ませたり、とんでもない悪役キャラとして登場してくる。身長を縮んだことにしたのは、少しでもこのイメージを払しょくしたい作者の意向もあったのかもという意見もある。
四部の広瀬康一、小林玉美、間田敏和の低身長化
— しゃぶっ亭 ふじこ (@antagata_fu) October 13, 2015
六部のナルシソ・アナスイの男体化
七部のファニー・ヴァレンタインのイケメン化
以上の三つをジョジョの奇妙なデザイン崩壊とさせていただきます
小林玉美の身長が縮んだ画像などもいくつか紹介したが、「ジョジョの奇妙な冒険」の作品の中では、珍しいことでもないらしく、広瀬康一も付き合って小さくなっている。更に別のシリーズでは女性っぽい容姿だったキャラクターが男性らしくなってしまったというものや、出てきた時にはそんなにカッコ良くなかったキャラがイケメンになったキャラもあるという。
田中一成さん最後の台詞『下を向くんじゃねぇえええ!!!!!!バレーは常に上を向くスポーツだ!!!!!!』は日本アニメ史に残る。 pic.twitter.com/djDp21Sj9X
— かたなし✡ 𝕸-ճճճ (@nichijou1224) September 19, 2019
ゲーム版の小林玉美の声を担当した田中一成は2016年に亡くなった。アニメ版に小林玉美の出演が始まったのは、2016年からだった。亡くなったのが10月10日であったことから、アニメ版は先に鶴岡聡に決まっていたかもしれないが、田中一成の声でも聞いてみたかったという声もあった。
小林玉美のスタンド ザ・ロックとは?まとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」は少年誌から青年誌へと移行した作品である。悪役として登場した小林玉美であるが、悪の時代にやっていることは子供が見て真似をしてほしくないことばかりである。小林玉美のもつ罪悪感を増幅させるスタンドは、悪人にこそ背負わせた力であるが、心から腐った悪には無駄になるのはとても残念だという意見もある。
ヒーローだけがでてくるわけではない「ジョジョの奇妙な冒険」のシリーズ。小林玉美が出てくる「ダイヤモンドは砕けない」はアニメも実写もある。気になった人は確認してみてはいかがだろうか。