【ワンピース】居眠り狂死郎の正体は赤鞘九人男の傳ジロー？強さや能力を考察

「ワンピース」のワノ国編で登場する居眠り狂死郎は将軍オロチに仕える侍ですが、光月家の味方なのでは？と思わせる言動もあり、謎多き人物となっています。また、その謎の言動から居眠り狂死郎の正体は、20年前に処刑された光月おでんに仕えていた赤鞘九人男のメンバー「傳ジロー」である可能性もあると考えられている人物でもあります。

今回は「ワンピース」の登場人物、居眠り狂死郎の正体や強さ、能力を考察し、そのモデルやオロチとの関係についてもみていきます。ここでは、まず「ワンピース」の作品情報をみていきます。

「ワンピース」は尾田栄一郎先生原作、週刊少年ジャンプ（集英社）で1997年から連載されているアドベンシャーバトルファンタジー漫画です。アニメ「ワンピース」はフジテレビで1999年10月からスタートし、世界中で愛される大人気作品です。また、映画化は2000年〜2019年までの約20年の間に14作品が公開となっています。

かつて海賊王と呼ばれ、世界のすべてを手中に収めた男がいました。その男の名は「ゴール・D・ロジャー」、彼の遺したお宝「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を狙い、大勢の海賊たちが争い合う「大海賊時代」が訪れました。そんな時代に、東の海の端っこにあるフーシャ村で育ったモンキー・D・ルフィーは「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べたことでゴムのように体が伸びる身体を手に入れました。

ただ、その能力と引き換えに一生泳ぐことの出来ない身体になりました。ルフィはフーシャ村にしばらく滞在している有名な海賊「赤髪のシャンクス」と親しくなり、大きくなったら自分も海賊になりたいと思うようになるのでした。ある日、ルフィはシャンクスに反感を持つ山賊連中に海に叩き落されます。悪魔の実の代償により泳げないルフィは溺れてしまい、海の中で巨大な魚に襲われそうになります。

間一髪のところでシャンクスが現れ、自分の左腕と引き換えにルフィを助けてくれます。そして、シャンクスがフーシャ村を去る日がやって来ました。寂しがるルフィにシャンクスは自分の麦わら帽子を渡し、ルフィと海で再会することを誓うのでした。シャンクスがフーシャ村を発ってから10年後、ルフィは「海賊王になる」という夢をまだ持ち続けていました。ルフィは自らの夢とシャンクスとの再会を叶えるために海へと旅立ちます。

海に出たルフィは紆余曲折の末、信頼の置ける仲間と共に「麦わらの一味」という海賊団を結成します。そして、ルフィら麦わらの一味は「偉大なる航路」の冒険に突入します。噂通り、偉大なる航路の冒険は登場する生き物も天候もそして敵も想定外の強敵揃いでした。しかし、ルフィら麦わら一味はあらゆる困難を強固な絆と信念により乗り越えていきます。

居眠り狂死郎とは、ワノ国を支配する将軍・黒炭オロチが贔屓にしている両替屋「狂死郎一家」の親分を名乗る侍です。特徴的なリーゼントの髪型にツリ目が印象的で、オロチに対して敬語を使って仕えていますが、オロチの居ないところでは彼の悪口を言っています。

また、自分の部下をひどい目に合わせた人間に制裁を加える人情深い性格である一方で、オロチに無礼な振る舞いをした人間を斬り捨てる冷徹な一面もあります。今回は、そんな居眠り狂死郎の正体が傳ジローという説を考察し、狂死郎の能力や強さ、そのモデルやオロチとの関係などについてみていきます。

赤鞘九人男とは、20年前まで光月家に仕えていた侍たち9人の総称で、20年前に当主光月おでんが処刑されたことで、それぞれバラバラになってしまいました。メンバーは、錦えもん、カン十郎、お菊（菊の丞）、雷ぞう、河松、アシュラ童子（酒天丸）、イヌアラシ、ネコマムシ、傳ジローの9人です。

2019年9月現在、赤鞘九人男の中で傳ジローだけが消息不明で作中ではシルエットのみしか登場していません。「ワンピース」ファンの間では、誰が傳ジローなのか？という議論が盛んに行われています。

傳ジローとは、赤鞘九人男のメンバーの1人で河松やアシュラ童子と同等の「100人力」の強さを誇るとされる光月家の家臣です。シルエットから分かる情報として、束ねた長い髪と面長が見た目の特徴となっています。相当な腕前の侍であり、見た目の特徴が被ることから狂死郎の正体は実は傳ジローなのではないか？と言われるようになったようです。

ひとまず、居眠り狂死郎の正体が傳ジローなのかは置いておいて、オロチに仕える彼が光月家にとって味方なのか敵なのかというところを先に考察していきます。それについて、「ワンピース」ファンの間では狂死郎は光月家にとって味方なのではないか？と言われています。そう言われる理由は主に3つあります。

1つ目は小紫を助けたことです。小紫とはワノ国でただ一人がなれる花魁で、男性からも女性からも憧れられるトップアイドルのような存在です。小紫の正体は20年前までワノ国を治めていた光月家の娘・光月日和とされています。小紫という花魁としてワノ国に潜伏していたところをワノ国の将軍オロチに言い寄られ、オロチ城に招かれました。

そこで、小紫はオロチを平手打ちするなど無礼を働いたため、オロチに仕える狂死郎の一太刀を浴びて殺されてしまいました。しかし、それは狂死郎が小紫を斬り捨てたようにみせかけただけだったようで、その後も小紫は光月日和として生き続けています。狂死郎が小紫を斬ったときに血が吹き出し、本当に斬られたように見えたので狂死郎もしくは小紫、または両者が共謀して何らかのトリックを使ったのだと考えられています。

また、このとき狂死郎が小紫を斬っていなければオロチの手で確実に殺されていたでしょうから、狂死郎は結果として小紫の命を救ったということになりました。そのことから、狂死郎はオロチに仕えてはいるが光月家の味方なのではないか？そして、もしかしたら小紫が光月家の人間であることも知っていたのではないか？と言われるようになりました。

狂死郎が光月家の味方と言われる理由2つ目は、悪党たちに制裁を加えていたことです。狂死郎は裏社会を牛耳るヤクザのリーダーで、遊郭を持っています。また、ワノ国で権力を持つ者の1人であり、オロチの城に招かれるなど表社会でも相当な権力を有する侍です。ただ、他の遊郭を持つ人間と違って、狂死郎の場合は遊女を見下すような言動を許さず、小紫も狂死郎の遊郭に属しています。

狂死郎は小紫と一緒になって、悪党たちに散財させました。そして、何人もの悪党を都から追い出すことに成功しました。このように、狂死郎は大衆の味方であり悪党たちに制裁を加えることで街のみんなの暮らしを守っているのでした。狂死郎はオロチの部下でありながら他のオロチの部下とは言動が異なっています。

狂死郎の正体が傳ジローと言われる理由3つ目は、小紫が落とした暗号です。狂死郎が小紫を斬った直後、小紫が紙を落とします。その紙はカイドウのアジト襲撃の時間や場所が書かれている反乱計画が暗号で書かれたもので、それを拾った狂死郎は「！」と何かに気づきました。そして、その紙をそっと小紫のもとへ戻したようでその後光月日和は同じ紙を持っていました。

もし、狂死郎が光月家の敵でオロチの忠実な部下ならば、暗号の紙を見て何かに気づいたならばそれをオロチに報告するはずです。しかし、狂死郎は何もしませんでした。もし、狂死郎が紙に書かれた暗号の内容が分かった上でオロチへの報告をしなかったとすれば、狂死郎はやはり光月家にとって味方ということになりそうです。

他にも狂死郎は20年前に処刑された光月家当主おでんの妻トキのことを「奥方」と敬称で呼んでいました。光月家を滅ぼしたオロチの部下としてこのような丁寧な呼び方は不自然です。このように、光月家にとって味方だと思わせるような行動をとることから、居眠り狂死郎は赤鞘九人男の最後のメンバー「傳ジロー」なのではないかと言われるようになったようです。

また、アニメ「ワンピース」のオープニングで赤鞘九人男の他の8人のメンバーに混じって、狂死郎も同じように登場することから余計に「狂死郎の正体が傳ジロー」という疑惑が深まったそうです。

居眠り狂死郎の正体が実は赤鞘九人男の傳ジローなのではないか？という疑惑が深まる中で、傳ジローが狂死郎だとすると辻褄が合わないことが出てきます。それは、光月家の娘である光月日和が傳ジローの居所を知らないと発言したシーンや、狂死郎が「光月家の亡霊達と手合わせしたい」と笑い転げているシーンがあることです。

また、錦えもんは36歳、カン十郎は39歳、イヌアラシとネコマムシは40歳と赤鞘九人男たちの年齢は30代後半〜50代ですが、一方で狂死郎は見た感じからも20代〜30代くらいの年齢だと考えらています。また、カン十郎も狂死郎のことを知らないと話していることから、狂死郎は確定している8人の赤鞘九人男たちと世代が違うことになります。これらのことから、狂死郎が傳ジローという説に疑問が浮上してくるそうです。

そして、狂死郎の正体は傳ジロー本人というよりも傳ジローの「息子」なのではないか？と囁かれるようになりました。トキトキの実の能力のタイムトリップを使わずに残ったなら、傳ジローの年齢は40代〜50代だと考えられます。

そのため、20代〜30代の息子がいてもおかしくなく、年齢的に考えると狂死郎の正体が傳ジローの息子という方がしっくりくるそうです。また、傳ジローと親子ならば容姿の特徴が重なるところも納得がいくと言われています。

他に狂死郎の正体として考えられているのは、二重スパイです。光月家側の味方と見せかけて、本当にオロチ側の味方で光月家側を油断させようとしている二重スパイではないかという深読みした説もあるようです。

まず、ゾロとの対峙シーンから狂死郎の能力や強さについて考えていきます。トの康の処刑に激怒したゾロはオロチを襲います。その際、オロチをゾロの奇襲から守った狂死郎はゾロと対峙します。相当な腕前を持つと言われる狂死郎の能力や強さは明確にされていませんが、このゾロとの対峙シーンから狂死郎の強さが伺えるそうです。

その際、狂死郎はゾロに「やめておけ浪人」と声をかけ、オロチを守ることを最優先したいたためか防御のみで攻撃に転じませんでした。しかし、必死なゾロに対して狂死郎はまだまだ余裕のある表情で笑みを浮かべ、ゾロに「何者だコイツ」と言わせました。そこからも狂死郎の相当な強さがよく分かると言われています。

また、狂死郎の「やめておけ」というセリフにネット上では「殺気を感じない」「なんか違和感」「ここは退けという意味？」などざわつきました。

このセリフについてネット上の意見をまとめると、もし狂死郎が光月家の味方なら、赤鞘九人男を助けてくれる麦わらの一味であるゾロを斬りたくないだろうし「トの康の犠牲を無駄にせず、ここはひとまず退いて来たるべきオロチ襲撃に備えておけ」という意味に捉えられると考えられているようです。

狂死郎が小紫を斬ったシーンから狂死郎の能力や強さを考えていきます。狂死郎は少紫を斬ったはずなのに、小紫は光月日和として生きていました。そのトリックは何だったのでしょうか？それについて、いくつかの考えられている説があります。

そのうちの1つは狂死郎が覇気の能力を使ったのではないかという説です。この説によると、狂死郎が小紫を斬る時に、刀に纏った覇気をコントロールすることで斬り捨てたように見せかけたことになります。939話でヒョウじいも次のように語っていました。

ヒョウじいのこのセリフから、ファンの間ではワノ国には「覇気」という言葉はないけれど、刀に覇気を纏わせる能力が伝わっており、相当な腕前の侍である狂死郎はハイレベルな「武装色の覇気」を使えるのではないかと考えられているようです。

狂死郎が小紫を斬ったシーンから狂死郎の能力や強さを考えていく上で、狂死郎に斬られたはずの小紫が光月日和として生きていた謎に対して考えられているのが、狂死郎は謎の多い人物ですが、実は悪魔の実の能力者で狂死郎が夢を操る能力を持つのではないかという説もあります。下の狂死郎と小紫のやり取りが、トリックの合言葉なのではないかと考えられています。

このやり取りの後、小紫は瞳を閉じます。その一連の動作から考えられている説を1つ紹介すると、例えば、狂死郎には悪魔の実の能力由来の目を開けている人間全てに小紫が斬られた夢を見せたのではないかと言われています。

そして、もしそうだとするとワノ国編に登場する百獣海賊団のキャラの多くがそうだったように、狂死郎は動物（ゾオン）系の能力者、特に人の夢を食べると言われる想像上の動物「獏（バク）」をモデルにした悪魔の実なのだと考えられるそうです。他にスタイリッシュな狂死郎が悪魔の実の能力で動物に変身することはイメージし難いため、狂死郎が悪魔の実の能力者だとすれば超人系（パラミシア）である可能性も考えられています。

例えば、錦えもんの持っていた炎を操れる剣やブルックの持っていた氷を操れる剣のように、狂死郎も「夢を操れる剣」を持つ能力があるのではないかと推測されています。このように、狂死郎がもし悪魔の実の能力者なら動物系（ゾオン）、超人系（パラミシア）それぞれの可能性が考えられ、謎多き人物である狂死郎の能力や強さ、そしてその正体が明かされる日をファンは待ち望んでいるそうです。

狂死郎の「居眠り狂死郎」という異名は、酒を飲むと話の最中でも眠り始めるという癖があるからだと言われています。しかし、狂死郎の「居眠り狂死郎」にはモデルがいます。「居眠り狂死郎」のモデルは、柴田錬三郎さん原作の小説や時代劇の中で登場する眠狂四郎とされています。

柴田錬三郎さん原作の小説や時代劇に登場する眠狂四郎は円月殺法の使い手で、あまたの敵を斬ってきた剣客として恐れられている侍です。「ワンピース」の居眠り狂死郎も相当な剣の腕前だと考えられており、もしかすると「居眠り狂死郎」という異名も敵が狂死郎に斬られた直後眠るように倒れることも由来になっているかもしれないとも言われています。

居眠り狂死郎は裏社会を束ねるヤクザの親分にして、表社会ではオロチに仕え、オロチ城にも出入りを許されている絶大な権力を持つ侍です。

狂死郎は将軍オロチに使える自らを「将軍の犬」と称しており、ゾロの奇襲からオロチを守るなど、オロチに忠誠を誓う忠実なる部下です。

オロチに忠誠を誓う狂死郎ですが、既に紹介した通り、光月家の味方なのではないか？と思わせる言動をとったり、オロチの居ない所でオロチの悪口を言うなど、とてもオロチのことを心から尊敬しているとは思えません。そんな忠誠心があるのかも怪しい狂死郎の言動を周囲は「横柄」と表現しています。

こちらは「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎に関するツイートです。居眠り狂死郎は謎多きキャラですが、一番好きなキャラかもしれないそうです。

こちらも「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎に関するツイートです。居眠り狂死郎は光月家側の味方という説が好きだという感想で「ワンピース」を読んでいると光月家の味方かもと思えるシーンがたくさんあると感じるそうです。また、逆に光月家側の人間だと思っていたのに実は居眠り狂死郎は敵側だったという展開もありそうといろいろ考えを巡らせているようです。

こちらも「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎に関するツイートです。オロチのことを小心者扱いする狂死郎のことをかっこいいと評価しています。そして、狂死郎はとても強そうなオーラがするという感想です。

こちらも「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎に関するツイートです。実は狂死郎の正体が傳ジローで、ひそかに小紫こと光月日和のことを守っているかもしれないと感じるそうです。

こちらも「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎に関するツイートです。狂死郎に派手に切られた小紫が無事だったことから、狂死郎が小紫を斬った時に何か細工をしたと感じるそうで、狂死郎がオロチ側の人間とは思えないという感想です。また、狂死郎が傳ジローの可能性も考えられるそうです。

いかがでしたか？国民的アニメ「ワンピース」に登場する居眠り狂死郎の正体や強さ、能力についてみてきました。光月家の味方かもと思わせるような言動や相当な強さの侍であるから、居眠り狂死郎の正体は傳ジローではないか？と言われていることや、狂死郎に斬られた小紫が無事だった様子から覇気を使える説や悪魔の実の能力者説が浮上していることが分かりました。

また、居眠り狂死郎のモデルやオロチとの関係を考察し、居眠り狂死郎のモデルは柴田錬三郎さん原作の小説や時代劇に登場する眠狂四郎であることが分かりました。また、狂死郎は表面上はオロチの忠実な部下ですが、裏では悪口を言っていて尊敬しているとはとても思えないことが分かりました。今後、正体が明らかになっていくであろう居眠り狂死郎に注目していきましょう！