藍染惣右介が卍解を使わなかった理由は？斬魄刀・鏡花水月の能力と強さを考察

『BLEACH』は、久保帯人の漫画作品です。「週刊少年ジャンプ」で2001年から2016年まで長期連載がされていた作品です。漫画『BLEACH』を原作にテレビアニメも放送されており、アニメオリジナルストーリーを交えながら2012年まで放送されています。テレビアニメは、原作の最後まで描かれていません。

『BLEACH』の物語は、「①死神代行編」、「②尸魂界編」、「③破面編」、「④死神代行消失編」、「⑤千年血戦編」の全5編の構成になっています。主人公の一護が死神代行をして、ルキアを連れ戻しに来た白哉たちに死神の力を奪われ、また力を取り戻す展開も描かれています。更に修業を積み「卍解」も手に入れた一護でした。

死神代行をすることになった主人公の黒崎一護。浦原喜助の修行を行い、死神の力を取り戻し、ルキアを助けるために「尸魂界」へと向かいます。「尸魂界編」では、朽木白哉以外の死神たちがたくさん登場し、藍染惣右介もここから登場してきます。藍染が何者かに殺されたように見えたのだが、実は藍染の策略だと分かり、一同は騒然とする展開になっていきます。

藍染 惣右介（あいぜんそうすけ）は、護廷十三隊・五番隊隊長です。誕生日は、5月29日生まれ、身長は、186cm、体重は、74kgというデータになっています。アニメ声優は、速水奨さん。悪役ではありましたがかっこいいと話題になっていたキャラクターです。

『BLEACH』の作中では、藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の力が披露されることはありましたが、卍解について描かれることはありませんでした。これは、アニメ・原作共に、藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月」の卍解が描かれいないということです。卍解について描かれなかった理由は何かあるのでしょうか？『BLEACH』ファンの考察と共に理由を見ていきましょう。

藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の卍解が描かれなかった理由の1つに「卍解を使わなくても強い」ということが挙げられているようです。藍染惣右介の戦闘能力は、一番隊の隊長・山本元柳斎重國には叶わないものの、強すぎることでも話題になっていたキャラクターです。普段は、最前線で戦うこともありませんでしたので強さは分からなかったのですが、本性を出した途端の強さは、ケタ外れでした。

斬魄刀の「卍解」を使わなくても、一護や恋次をあっさりと潰しており、さらには、狛村隊長の攻撃も効いていません。「崩玉の力」を手に入れたことでより強くなりました。斬魄刀の「卍解」が無くても藍染惣右介が強いということが作中の中で何度も描かれているので印象的だったでしょう。

藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の卍解が描かれなかった理由の2つ目は、「鏡花水月」の始解を強くしすぎたこともあるかもしれません。「鏡花水月」の「完全催眠」という能力は、強すぎることでも知られています。「完全催眠」を始解にしたことで、これよりも強い能力とは何だろう…となったのではないでしょうか？「卍解」せずとも「完全催眠」があれば無双状態かもしれません。

藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の卍解が描かれなかった理由の3つ目は、読者の考察になりますが、「卍解を習得しなかった…？」といわれています。「卍解」を会得するには、かなりの修行をしなくてはいけないのですが、藍染が卍解に興味が無く、修行をしなかった説が浮上しているのです。「鏡花水月」の能力が「完全催眠」であることで満足をした説もあるほどです。

藍染の計画に必要なものと言えば、他の仲間（死神）たちをだますことでしたので、まさに「完全催眠」が打ってつけだったというわけです。隊長としての任務をこなしながら、自身の計画を遂行するために様々なことをしていたので、忙しいという理由にあるかもしれません。

藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の卍解が描かれなかった理由の4つ目は、悲しいことに「卍解を披露するタイミングが無かった説」もあるのです。尸魂界編の終盤で、藍染惣右介は地下に幽閉されることになってしまいます。再び登場したのは、なんと最終章だったのです。最終章で藍染惣右介の「卍解」を急に披露されても読者は困る…という理由もあったのかもしれません。

最後にご紹介する藍染惣右介の斬魄刀「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の卍解が描かれなかった理由の5つ目は、「崩玉のインフレ感」があったことに起因しているのでは…？という見方もあります。『BLEACH』の世界は、「崩玉」で成り立っており、藍染は「崩玉」をゲットしたかったのです。「崩玉」は何よりも強いものであり、藍染の始解ですら強いです。

さらに「卍解」まで披露して、強いところを読者に見せたとなると「崩玉とは…？」となりかねないからです。「崩玉」の印象が藍染の卍解によって薄まってしまうと物語も面白くなくなってしまうことが考えられます。

『BLEACH』に登場する藍染惣右介というキャラクターの能力と強さをご紹介します。藍染惣右介の斬魄刀は、「鏡花水月」であることは知られています。その他には、どんな能力を持ち合わせているのでしょうか？また、卍解などはあるのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

藍染惣右介の能力と強さの1つ目は、藍染惣右介が持っている斬魄刀の「鏡花水月（きょうかすいげつ）」についてです。斬魄刀の「鏡花水月」は、能力の解放の瞬間を一度でも見ていると「完全催眠」の能力を持っています。斬魄刀「鏡花水月」に卍解があるのか…ということですが、卍解があるかどうかは作中で描かれていないので不明です。

斬魄刀「鏡花水月」を使い、自身の死を偽装し、藍染の部下である雛森の精神を壊れかけさせたのです。「鏡花水月」の完全催眠を解くには、能力が発動する前から刀に触れていないといけないようです。

藍染惣右介の能力と強さの2つ目は、斬魄刀「鏡花水月」の始解は「完全睡眠」ということです。先ほど上記で少しだけ「完全催眠」についてご紹介しましたがもう少しだけ詳しく見ていきましょう。『BLEACH』の20巻で藍染惣右介の斬魄刀である「鏡花水月」の能力について明らかになりました。始解による形態変化はないことが分かっています。20巻にて四番隊の副隊長に斬魄刀「鏡花水月」の能力を披露しています。

藍染惣右介の能力と強さの3つ目は、「鏡花水月」を使用したシーンに注目をしてみましょう。先ほど上記でも「鏡花水月」を披露したシーンについて簡単にご紹介をしましたが、その時に披露したのは、「完全催眠」の説明を他者にせず、「流水系の斬魄刀であること」と「霧と水流の乱反射により敵を撹乱させること」さらには「同士討ちにさせる能力を持つ」と説明をしていたのです。

一度でも「鏡花水月」の始解を見ていると、「完全催眠」にかけることができるのです。そうとは知らなかった死神の皆さんは、藍染惣右介の策略にまんまとハマってしまったのです。

ここでは『BLEACH』に登場する藍染惣右介の名言集をお届けします。『BLEACH』の中で藍染惣右介は、数多くの名言を残していることでも知られています。アニメの声優・速水奨さんのボイスで名言を再生していただくとよりかっこよさが引き立ちます！それでは、名言を見ていきましょう。

藍染惣右介の名言1つ目は、『BLEACH』の単行本48巻に冒頭にあるセリフになります。「人は皆、猿のまがいもの　神は皆、人のまがいもの」というこの1フレーズです。奥が深い名言だと感じる方も多いのではないでしょうか？「神」とは何か…？と考えさせられるような名言になっています。「神」は人が作り出した存在だということがこの名言からうかがえます。

人間は弱い存在だからこそ「神」を創り出したのかもしれません。藍染惣右介は、『BLEACH』に登場するキャラクターの中でも自信家なキャラクターとして有名ですが、「神」にすがるのではなく、自分の手で全てを切り開いていく…という宣言にも聞こえます。「絶対的存在」であるかのような藍染惣右介の自信たっぷりな名言ではないでしょうか？

藍染惣右介の名言2つ目は、ユーハバッハに向けて言ったセリフになります。ユーハバッハが尸魂界に攻めてきたときに、放ったセリフですが、「尸魂界」が自分の世界のように言っているようです。「ようこそ　私の尸魂界へ」とは、いつでも尸魂界を自分のものにできるという藍染惣右介ならではの考え・思惑がしっかりと出ていることが分かります。

尸魂界を自分のものにできるまでにあと一歩のところまで来ていたので間違いではありませんが、さすがと言ったところでしょう。ユーハバッハは、藍染惣右介を仲間に入れようと企んでいましたが、仲間になるはずもなく…といった展開もありました。お互いに他者を信じることがなく、他者に使われることが嫌いな性分だということも分かります。

藍染惣右介の名言3つ目は、過去編にありました。藍染惣右介がまだ副隊長で、平子が隊長だった時のことです。藍染惣右介は、ホロウ化に失敗した人間が消失してしまうという事件の計画者だったのですが、平子はそのことを知らず犯人捜しを行います。誰が犯人か見当もつかない中、平子自身もホロウ化してしまいます。混乱の中、藍染惣右介が平子の前に現れ、こう告げたのです。

「本当に恐ろしいのは、目に見えない裏切りですよ。平子隊長」という名言が誕生しました。平子は、藍染惣右介を不審に思っていて自分から引き離したのですが、それが原因でホロウ化することになったようです。藍染惣右介を傍においていれば、些細なことが気づけたかもしれません。藍染の策略にまんまとハマることになったのでした。

藍染惣右介の名言4つ目は、斬魄刀「鏡花水月」の能力を使って他の死神たちをだましていたことにありました。藍染惣右介が裏切者であり、はっきりと黒幕だと皆に宣言をしたときのかっこいい名言が「君の知る藍染惣右介など、最初から何処にも居はしない」でした。優しかった隊長のまさかの裏切りに読者も作中のキャラクターたちも驚いたことでしょう。

藍染惣右介が昔から優しかったのではなく、周りの他人たちが上辺だけしか見ていなかった結果だと言えます。斬魄刀「鏡花水月」の能力もすごいですが、人の気持ちを利用するのが巧みな人物だと言えるでしょう。

藍染惣右介の名言5つ目は、ユーハバッハとの戦いの中の一部の会話による名言です。ユーハバッハは、「恐怖の無い世界」を作り上げようとしていたのです。しかし、藍染惣右介自身はユーハバッハと逆の考えを持っていたのです。その時の名言が「人はその歩みに特別な名前をつけるのだ　勇気と」です。どちらも「悪」であることには変わりませんが、考え方ひとつでこうも違うのか…と読者を惹きつけます。

最後に紹介する藍染惣右介の名言6つ目は、浮竹隊長と藍染惣右介の会話の中にありました。藍染惣右介が実現させたいことは、他の皆には理解できないこと…。藍染惣右介は、「霊王」と同じような存在になろうとしていたのです。「霊王」とは『BLEACH』の中の世界を均衡に保つ存在のことを指します。「私が天に立つ」とは、強い意志があるからこそ出た言葉だったということが分かります。

藍染惣右介の「鏡花水月」によるセリフが印象的だといえますが、ここから「錯覚ネタ」となるものが誕生しており、今でもネット掲示板・SNSなどでは使われているようです。連載は終了しましたが、まだまだ人気だということが分かります。

藍染惣右介は、敵キャラクターですが、かっこいいと話題になっています。魅力的な敵キャラクターとして読者・アニメ視聴者に浸透しているようです。

『BLEACH』の原作を読んでいると、だんだん藍染惣右介がイケメンになっていることが分かります。藍染惣右介だけではなく他のキャラクターにも言えることですが、作画がどんどん変わっているのも『BLEACH』の見どころかもしれません。

藍染惣右介が卍解を使わなかった理由などを一覧にしてまとめてみました。いかがでしたでしょうか？藍染惣右介の名言や、斬魄刀の強さなどもご紹介しましたが、どれもかっこいいものばかりだったといえるでしょう。『BLEACH』は連載終了しましたがノベライズ本などもありますので是非そちらも読んでみてください。