宝石の国のアニメの評価まとめ!「尊い」名作?感想やレビューネタバレ

『宝石の国』はフルCGのアニメが2017年に放送されました。アニメの感想には「尊い」というコメントがたくさんあり、とても高く評価されています。また一般の視聴者だけでなく、業界からも評価されている注目の作品です。ここでは、なぜ『宝石の国』がここまで評価されているのかストーリーのネタバレとあわせて紹介します。その他にも、主人公などのキャラの魅力についてもまとめています。

宝石の国のアニメの評価まとめ!「尊い」名作?感想やレビューネタバレのイメージ

目次

  1. 宝石の国とは?
  2. 宝石の国が尊い名作だと評価される理由
  3. 宝石の国のあらすじネタバレ
  4. 宝石の国のアニメ主題歌
  5. 宝石の国に関する感想や評価
  6. 宝石の国の評価まとめ

宝石の国とは?

宝石の国の作品情報

『宝石の国』は月刊アフタヌーンで連載されている市川春子による漫画です。市川春子は『虫と歌』や『25時のバカンス』などの短編作品集を出しており、かつてからいくつもの賞を受賞し実力を評価されている漫画家です。『宝石の国』は市川春子にとって初めての長編漫画でもあります。『宝石の国』は2012年から連載されており、2017年にはテレビアニメ化され、全12話が放送されました。

宝石の国のあらすじ

視聴者やアニメ業界から高い評価を得ている『宝石の国』は、一体どのようなストーリーなのかここでは簡単にあらすじを紹介します。『宝石の国』の世界では宝石達が意思を持って生活をしていました。人間が滅んだ後の世界で、宝石達は各自生活に必要な仕事をしながら暮らしています。しかし、宝石達には天敵の月人がいました。

月人は宝石たちを砕いて装飾品にするために捕まえに来ており、宝石達はそんな月人と戦闘することもありました。主人公のフォスフォフィライトは宝石の中でも2番目に若く、何をやらせてもダメな落ちこぼれでした。そんなフォスフォフィライトに、金剛先生は博物誌を編むという仕事を与えます。難しい仕事にアドバイスを求め、フォスフォフィライトはシンシャに会いに行くことにします。

TVアニメ『宝石の国』公式サイト

宝石の国が尊い名作だと評価される理由

評価される理由①フルCG

『宝石の国』はフルCG作品として高い評価を得ています。『宝石の国』の登場人物達は皆宝石で出来ているキャラクターです。アニメでは宝石のきらめきを表現するためにも、フルCGで描かれました。フルCG作品は評価が分かれることも多いのですが、『宝石の国』のフルCGに対する評価はクオリティが高く、宝石の表現も美しいと評価されています。

また評価の中には、フルCGの欠点となる無機質感が逆に活かされているという評価もあります。どうしても普通の人間のキャラクターでは違和感があると評価されがちなフルCGでも、『宝石の国』のキャラクターであればその違和感さえもないのです。これはキャラクター達が宝石という異質な存在だからです。そのためフルCGでも受け入れやすく、その美しさから尊いと感じるという評価もありました。

また『宝石の国』のフルCGに対する評価は、宝石のキャラクター達だけではなく、月人に対しても評価されています。月人は正体の知れない宝石達の敵です。喋ることもなくただ主人公達を狙ってくるのです。その気持ち悪さや恐ろしさが、フルCGの無機質な質感でより良く表現されているという評価がありました。

『宝石の国』は一般的な評価も高いのですが、アニメやCG業界からも高い評価を得ています。実際に『宝石の国』は、「VFX-JAPANアワード2018」のテレビ番組アニメCG部門で最優秀賞、「第3回CGWORLD AWARDS」の作品賞 CGアニメーション部門で最優秀賞を受賞しています。

評価される理由②ストーリー展開

『宝石の国』は、ストーリー展開も評価されています。『宝石の国』のアニメは未完結のまま12話で放送が終了しています。しかし、このような未完結ものが苦手だという方の評価でも、『宝石の国』は高く評価されているのです。『宝石の国』の主人公であるフォスフォフィライトは、漫画でよくある落ちこぼれの主人公設定を持っています。

一見そこまで評価されるとは思えない王道展開に見えますが、『宝石の国』が他の作品とは違って評価を受けるポイントは、登場するキャラクターが人間ではないというところです。宝石達は死んだり老いるという概念がなく、食事をしたり呼吸をすることもありません。人間と似ているようでどこか違う部分があるのです。そんなキャラクター達の中で、唯一人間味があるのが主人公のフォスフォフィライトなのです。

人間味のある主人公とその周りの宝石たちが関わっていくストーリーなので、他の王道漫画とは一線を画する作品として評価されるのです。他の漫画やアニメでは予想がつきにくい展開が繰り広げられるからこそ、未完結でも高評価が多いといわれています。

評価される理由③魅力的なキャラ

『宝石の国』では、登場するキャラクター達も魅力的だと高評価されています。ストーリー展開の評価でもありましたが、『宝石の国』には人間味のある主人公が登場します。単純な落ちこぼれ主人公であれば、見ているだけでイライラして作品自体の評価を下げてしまうこともあります。しかし、『宝石の国』の主人公は宝石達の中で唯一人間味のあるキャラクターです。

そんな人間味のある主人公に、つい惹かれていくのだと評価されています。また、主人公はその性格だけでなく尊い存在としても魅力があります。元々宝石たちのキャラクター設定自体が独特で尊さを感じさせます。その設定というのが、宝石の体は強い衝撃で壊れてしまうという設定です。また硬度が高い宝石に触れてしまうと体が壊れてしまいます。

そのため、基本的に宝石同士は触れ合うことができないのです。また、壊れても宝石の破片をつなぐことで元に戻すことができます。これらの設定から尊い存在として魅力があると評価をされています。その中でも主人公のフォスフォフィライトは硬度三半で、金剛先生の怒鳴り声でも壊れてしまうほどの脆さです。さらには希少性が高く月人好みの薄荷色をしています。それ故に月人からも狙われやすい存在なのです。

主人公は単なる落ちこぼれではなく、このような尊い存在だからこそより魅力が高まっていくところも『宝石の国』が高評価される理由の一つです。

評価される理由④音楽

『宝石の国』のアニメでは音楽も評価されています。『宝石の国』で音楽を担当しているのは、藤澤慶昌です。藤澤慶昌はファイブエイスに所属している作曲家です。『宝石の国』以外にも、『TARITARI』や『日常』『ラブライブ!』など人気アニメの音楽を担当しており、その実力を評価されている作曲家です。そんな藤澤慶昌が手掛ける『宝石の国』の曲はとても美しいという感想や評価がたくさんあります。

日常的なシーンでは宝石たちのきらめきを表しているような澄んだ曲となっており、月人が現れるシーンでは、神秘的ながらもどこか不安げな印象の曲となっています。また、戦闘シーンでは大迫力ながらも繊細な曲調がかっこいいと人気です。『宝石の国』のサウンドトラックはAppleMusicなどで高評価を得ており、『宝石の国』は映像美やストーリーだけでなく、音楽も芸術性が高いという感想や評価がありました。

評価される理由⑤声優の演技

『宝石の国』は、声優の演技も高評価されています。たとえば、主人公のフォスフォフィライトの人間味や尊い印象は、声優の黒沢ともよの演技もあってのものだという感想や評価もあります。また、声の表現の違いだけでそのキャラクターの性格が全く違って見えます。『宝石の国』のキャラクター達は、皆美形で最初は見分けにくいのですが、そこに声優の演技が加わることでキャラクター達の個性がより強くなります。

『宝石の国』のアニメはそんな声優達の声の演技があるからこそ、それぞれのキャラクター達の個性が引き立ち、高評価される作品となっているのです。

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宝石の国のあらすじネタバレ

アニメあらすじ①変化する主人公

『宝石の国』が評価される理由としても紹介しましたが、『宝石の国』の主人公はあらゆる宝石達とか変わっていくことで変化していきます。ネタバレを紹介すると、何も出来なかったフォスフォフィライトは、アドミラビリス族からアゲートという貝殻を貰ったことで俊足を手に入れます。

これにより戦闘に参加出来るようになりましたが、冬にしか活動できないアンタークチサイトの仕事を手伝う中で月人に襲われてしまい、それを庇ったアンタークチサイトが攫われてしまいます。フォスフォフィライトは手足を失い白金の合金をつけることになります。この出来事はフォスフォフィライトの心に大きな変化をもたらし、当初の天真爛漫な性格はなりを潜めていきました。

アニメあらすじ②金剛先生への疑念

主人公のフォスフォフィライトは、金剛先生のちょっとした不自然さに疑念を抱くようになります。その疑念が大きくなったのは「しろ」という月人の存在です。『宝石の国』をネタバレすると、その月人はとても強くボルツでも手を焼くほどでした。しかし、金剛先生はその月人をあっさりと手懐けたのです。フォスフォフィライトはそれを見て「ご存知で?」と聞きますが、金剛先生は知らないフリをしました。

宝石の国の1話と最終回12話の対比

『宝石の国』ではストーリーの構成や演出も評価されていました。アニメ『宝石の国』をネタバレすると、実は1話と最終回の12話では同じような演出がされています。比較動画を観てみると、フォスフォフィライトの変化が良く分かります。表情だけでなく声のトーンも全く違っており、この演出は主人公の成長ぶりを感じさせる演出として高評価されています。

宝石の国のアニメ後の原作の展開

『宝石の国』はアニメに評価が集まっていますが、原作も多くの方がもっと評価されるべきだという感想を持っています。ここではアニメ後の原作の展開のネタバレを紹介します。原作6巻では、月人との戦闘でフォスフォフィライトが頭部を奪われてしまいます。そこでカンゴームは体だけを奪われたラピスラズリの首を持ち出し、フォスフォフィライトの胴体とつなげることにしたのです。

これによりフォスフォフィライトは長い眠りにつきます。それから102年後、フォスフォフィライトは目を覚まします。本質はフォスフォフィライトのままでしたが、徐々にラピスラズリの考えに左右され、ラピスラズリに似た思考をするようになっていきます。やがてフォスフォフィライトは月人とコンタクトを取るために接触するようになり、フォスフォフィライトの考えに同調した仲間たちと共に月へと向かうのでした。

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宝石の国のアニメ主題歌

主題歌①鏡面の波/YURiKA

『宝石の国』のオープニング主題歌はYURiKAの「鏡面の波」という曲です。動画を観ると分かるのですが、YURiKAの繊細な歌声と宝石の尊い印象がマッチし、とても綺麗なオープニングとなっています。「鏡面の波」を聴いた方の感想には、おしゃれで聴いていて気持ちが良いと評価している方もいました。

主題歌②煌めく浜辺/大原ゆい子

『宝石の国』のエンディングテーマ曲は大原ゆい子の「煌めく浜辺」です。エンディングの動画では、主人公のフォスフォフィライトと出会ったことで、心を揺さぶられているようなシンシャが描かれています。静かで綺麗な大原ゆい子の歌声に合った曲となっています。

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宝石の国に関する感想や評価

『宝石の国』の感想で最も多いのが、フルCGによる映像に対する評価です。映像に対する評価の中には、戦闘シーンは細やかな描写でカメラワークも迫力があり、素晴らしいという感想や評価がありました。またこちらの方の感想では、ストーリーについても評価しており、アニメ二期にも期待されています。

主人公のフォスフォフィライトは、ストーリーが進むと同時に精神的にも成長していきます。はじめは無邪気だったフォスフォフィライトですが、ストーリーのネタバレをすると戦闘が出来るようになってからは、慕っていた宝石が連れ去られるなどして感情を表に出さなくなっていきます。そんな主人公を見て、最初の無邪気な性格は戻らないからこそ尊いのだという感想を持っている方もいました。

『宝石の国』のキャラクターの中でも主人公のフォスフォフィライトと並んで尊いという感想が多いのが、アンタークチサイトです。アンタークチサイトはネタバレでも紹介しましたが、皆が眠ってしまう冬にしか活動することができません。その性質だけでも尊いのですがより詳しくネタバレをすると、主人公を庇って月人に連れ去られてしまいます。

月人によって体をバラバラにされてしまったアンタークチサイトは硬度が三しかなく、主人公が月人に再生できないか頼んでもアンタークチサイトの体を集めることは出来ないと言われてしまいます。作中最も主人公に影響を与えたアンタークチサイトは、もう戻らない存在となってしまったことで「儚い」「尊い」といった評価されています。

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宝石の国の評価まとめ

『宝石の国』の評価をまとめると、フルCGによる映像美が特に高く評価されていました。宝石の無機質さや尊さが良く表現されているとして、視聴者だけでなく業界からも賞を受賞するほどの評価をされています。また、高評価なのは映像だけでなく、音楽やストーリー、声優の演技など全てにおいて高い評価を得ていました。

『宝石の国』のネタバレを見ると、主人公がただ人間が滅んだ世界で生活しているのではなく、様々な出来事を経て成長していくことが分かりました。そんな主人公の成長もまた評価される理由の一つでした。『宝石の国』の高評価を見て気になった方はぜひアニメを観てみて下さい。

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