どろろの性別は女の子だった!身体の秘密・百鬼丸との関係や原作の結末も解説

手塚治虫が原作を務め、アニメやゲームなど様々なジャンルにメディアミックスされている作品『どろろ』に登場する幼い泥棒・どろろの性別が女の子だったという事実が判明しました!どろろの性別が女の子だったとすると主人公である百鬼丸との関係性も変わってくるため、詳しく解説していきます。また、どろろの身体には妖怪に関係しているとある秘密があるという事で、今回はその事も含めてどろろについて徹底的に検証します。

どろろの性別は女の子だった!身体の秘密・百鬼丸との関係や原作の結末も解説のイメージ

目次

  1. どろろとは?
  2. どろろの性別は女の子
  3. どろろの身体の秘密と妖怪との関係
  4. どろろと百鬼丸の関係
  5. どろろの原作の結末
  6. どろろの登場人物とアニメ声優
  7. どろろに関する感想や評価
  8. どろろの性別や身体の秘密まとめ

どろろとは?

どろろの性別が女の子だったという事実や身体の秘密、百鬼丸との関係性などをまとめていく前に、『どろろ』についての原作情報やアニメ情報を解説していきます。ダークファンタジーとして名高い『どろろ』の物語のあらすじも紹介しますので、あらかじめ読んでおく事で後述のまとめがより一層楽しめます。また、『どろろ』の原作は打ち切りになったという情報もありますので、そちらについても詳しく検証します。

どろろの原作情報

『どろろ』は、『ブラック・ジャック』や『鉄腕アトム』などで知られる漫画家・手塚治虫が『週刊少年サンデー』にて連載を開始し、その後『冒険王』に掲載誌を移して連載を続けた漫画作品です。手足をはじめ、身体のほとんどを妖怪に奪われた状態で生まれた主人公・百鬼丸が、相棒であるどろろと共に妖怪退治をしながら身体を取り戻していくというダーク・ファンタジー要素を取り入れたアクション時代劇ものとなっています。

主人公の1人の名前であり、漫画のタイトルにもなっている『どろろ』の由来は、手塚治虫の友達の子供が『泥棒』の事を『どろろう』と発音した事をヒントにしたと手塚治虫本人が語っていましたが、『手塚治虫漫画全集』のあとがきには『僕の子供』と記載されていました。しかし、これは『友達の子供』だと紛らわしくなるため『自分の子供』と記載したという事で、実際は『友達の子供』が正しいものとなっています。

手塚治虫は『どろろ』を連載するにあたって、当時大ヒットしていた水木しげるが原作を務める『ゲゲゲの鬼太郎』による妖怪ブームに乗ろうと考えたという事でしたが、それに加えて義手や義足の中に刀などの武器を仕込んでいる少年が主人公という独特な作風によってコアなファン層に受ける事となりました。しかし、あまりに暗すぎるストーリーに主な読者である少年には受け入れられにくかったという事も事実です。

そのため、当時はとても人気とは言えない作品でしたが、後年になって評価され、アニメ化や映画化、ゲーム化や舞台化など、様々なジャンルでリメイク作品が作られていきました。これらは原作とは違ったストーリー展開を見せ、それぞれの形で完結しています。また、原作漫画は単行本化の際に大幅な書き直しが行われ、結末に関わってくるどろろと百鬼丸に関する大事な設定さえも変更されて単行本独自の物語を展開していきます。

どろろは打ち切り?

『どろろ』は『週刊少年サンデー』にて1967年から連載を開始しましたが、当時は明るい物語の漫画が人気を博していた時代であったため、『どろろ』のあまりに暗すぎるストーリーが読者に受け入れられずに翌年の1968年に打ち切りとなってしまいます。その後、1969年に掲載誌を『冒険王』に移して連載が再開されましたが、百鬼丸が妖怪を倒して全ての身体を取り戻すという事も無く、中途半端なかたちで完結してしまいました。

後に発売された単行本は4冊が発売されており、大幅に手を加えられたものとなってますが、結局は未完のままで百鬼丸とどろろの本当の結末は描かれていません。打ち切りとなった他の理由としては、掲載誌が少年層をターゲットにした『週刊少年サンデー』『冒険王』だったにも関わらず、敵である妖怪が不気味で怖過ぎたという事や、戦闘シーンでの妖怪の血しぶきがグロすぎるなどといった事が挙げられます。

どろろのストーリー

時は室町時代、戦国武将に仕える武士・醍醐景光は、とある寺にある48体の魔神像に野望である天下取りの願いを申し出ました。魔神はその願いを叶える代わりに、これから生まれる醍醐景光の子供を生贄として差し出すように要求してきます。醍醐景光がその申し出を受けると、確かにその後に生まれてきた赤ん坊は身体の部位が48か所欠損していました。その赤ん坊は化け物とされ、醍醐景光によって川に流されてしまいます。

赤ん坊はその後、医者である寿海に拾われて義手や義足を与えられ、そのまま育てられる事になりました。それから14年後、少年となっていた赤ん坊は百鬼丸という名前を付けられており、身体のほとんどが作りものであるにも関わらず立派に成長を遂げていました。そして百鬼丸は自分の身体を奪った妖怪を倒し、人間らしい身体を取り戻すために寿海に別れを告げて旅に出る事を決意します。

どろろのアニメ1969年版

『どろろ』は『虫プロダクション』とフジテレビによる共同製作でアニメ化され、1969年から全26話が放送されました。原作漫画が打ち切りで終了となった中で、アニメ版は百鬼丸が全ての妖怪を倒すなどといったシーンが補完されてきちんとした完結を迎えています。1969年当時はすでにカラーでのアニメ作品が流行っていた中で、『どろろ』は血しぶきなどのグロいシーンが多く存在するため、あえてモノクロで制作されています。

アニメ版の第1話が始まると、原作同様に暗くてハードなストーリーが展開されましたが、ゴールデンタイムの放送であったにも関わらず視聴率が伸び悩み、14話からはタイトルを『どろろと百鬼丸』に変え、路線もギャグ要素を多く取り入れたものに変更となりました。それによって多少の視聴率回復を見せましたが、物語はどろろが主体となり、妖怪もギャグ路線となって来た事で原作とはまるで違う世界観となってしまいます。

どろろのアニメ2019年版

『どろろ』は2019年1月から新たなアニメ版がスタートしました。絵柄は当初、手塚治虫タッチに近づけたものが考えられていましたが、ガンダムシリーズなどで知られる原画家・岩瀧智がキャラクターデザインの担当に決まった事でオリジナリティのある絵柄となりました。2019年アニメ版は原作漫画と設定が違う部分が多く存在しますが、大きな変更点は妖怪が48体では無く11体とかなり少なくなっているという事が挙げられます。

また百鬼丸の性格にも変更があり、原作漫画や1969年アニメ版では大人びていて男らしい事が特徴でしたが、生まれてから耳が聞こえないという設定を重視し、かなり幼い性格となっています。

TVアニメ「どろろ」公式サイト

どろろの性別は女の子

女の子だったどろろ

どろろは男の子のようなやんちゃな性格をしており、一人称が『おいら』である事からも性別が男の子であるという事は読者の誰もが疑いませんでした。しかし、物語の途中でどろろの性別が女の子だったという衝撃の事実が判明します。どろろの性別が女の子だと判明するまでにも、それを思わせる描写はいくつか存在しており、旅の途中で訪れた村で百鬼丸が若い女性に対して『綺麗だ』と言った時にヤキモチを焼くなどしていました。

百鬼丸も2人で旅を始めた当初はどろろの性別が女の子だと気付いてはいませんでしたが、どこかのタイミングで気付いたようです。しかし、百鬼丸は男の子を自称するどろろの気持ちを察して、性別が女の子だと気付いてからもしばらくは黙っていました。どろろの性別が女の子であるという事実から、2007年に公開された『どろろ』の映画版では柴咲コウ、2019年の舞台版では北原里英といったように、女性がどろろを演じています。

裸を嫌うどろろ

どろろは自分の性別が女の子だという事を、信頼している百鬼丸にさえ打ち明けようとせずに頑なに隠していたため、裸を見せる事を異常に嫌っていました。そのため、どろろが気絶してしまった時に百鬼丸が身体を拭くなどして介抱した時がありましたが、どろろは百鬼丸の気遣いに対して『バカ!!』『くされカボチャ』などと言ったように暴言を吐きながら激怒していました。女の子だとバレたくないどろろの気持ちがうかがえます。

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どろろの身体の秘密と妖怪との関係

ここではどろろの身体に隠された秘密や妖怪との関係について解説していきます。どろろが裸になる事を異常に嫌っているという事は先述しましたが、性別が女の子だと知られたくないという事の他にも、かなり大きな理由があるようです。また『どろろ』はアニメやゲームなど数々のジャンルにメディアミックスされている人気作品ですが、作品によってはどろろにとある裏設定が存在し、物語の結末に深く関わってくる要素となっています。

背中に描かれた地図

実はどろろの背中には刺青があり、宝の地図が描かれています。この刺青は特別なもので、普段は見えないようになっていますが、どろろが怒るなどして興奮すると浮かび上がるようになっています。そして、この刺青がどろろの背中に彫られるまで経緯ですが、それにはどろろの両親が関係しているようです。どろろは元農民で盗賊団の頭であった父・火袋と、その妻であるお自夜の娘として生まれました。

火袋が結成した盗賊団は侍達に虐げられていた者達で構成されており、火袋はいつか侍に立ち向かえるようにという思いで盗賊業で得た金を秘密の場所に隠していました。しかしある日、火袋の手下であるイタチが裏切り行為を働き、火袋は足を無くしてしまいます。火袋は頭であるにも関わらずお自夜とどろろと共に盗賊団を追われ、職を失って放浪する事になってしまうのでした。

しばらくは家族3人で放浪していましたが、どろろに物心がつく前に火袋とお自夜は通りがかった侍達に絡まれて切り殺されてしまい、どろろは孤児となってしまいます。しかし、お自夜は死ぬ前にどろろが1人でも生活していけるようにと、どろろの背中に火袋が隠していた宝の地図を彫ったのでした。宝の価値もそうですが、どろろは愛する両親が残してくれた大切なものだという事で、基本的にこの刺青を誰にも見せようとはしません。

冒険王での裏設定

『どろろ』は連載当時、『週刊少年サンデー』から『冒険王』に掲載誌を変えましたが、この時にいくつかの裏設定が加えられたうえで物語の序盤から描かれました。この新たに加えられた裏設定は非常に重要なものとなっており、百鬼丸とどろろの未来に関わるものとなっています。また、この裏設定は2004年に発売されて高く評価されているPS2用ゲーム版にも引き継がれました。これから『どろろ』の裏設定について解説します。

妖怪から生まれたどろろ

『冒険王』での『どろろ』の裏設定について解説します。百鬼丸は父である醍醐景光によって身体の48か所を妖怪に奪われてしまいますが、『冒険王』ではこの奪われた48か所の身体を使って作った人間がどろろであるという設定が加えられました。そのため、百鬼丸はどろろを殺せば一気に全ての身体を取り戻す事が出来ますが、そうでなければ妖怪を1体1体地道に倒していかなければなりません。

この事を知った百鬼丸は究極とも言うべき2択を迫られ葛藤しますが、今まで一緒に苦難を乗り越えてきた最大の友とも言うべきどろろを殺す事など出来ず48体の妖怪と戦い続ける道を選びます。ちなみにPS2用のゲーム版では敵が妖怪では無く魔神となっており、48体目の最後の魔神がどろろの身体に封印されているという設定でした。この事を知った百鬼丸は数年かけてどろろの身体から魔神を取り出す術を身に付け、見事撃破します。

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どろろと百鬼丸の関係

性別が女の子だという事が分かり、背中には宝の地図が描かれているというどろろ。身体の48か所が欠損した状態で生まれ、自分の身体を取り戻すために凶悪な妖怪と戦い続けている百鬼丸。2人は縁があって一緒に旅をするようになりますが、一体どんな関係なのでしょうか?もちろん信頼できる仲間という関係ですが、ここではより細かく2人の関係性について検証していきます。

どろろは百鬼丸が好き?

どろろは旅の途中に訪れた村で、百鬼丸が村の娘を『綺麗だ』と褒めた時にヤキモチを焼いているような描写があった事から、女の子らしい恋愛感情を抱いている事が分かります。また『週刊少年サンデー』での結末で、百鬼丸が1人で妖怪と戦う決意をした事でどろろと別れるシーンがありますが、この時にどろろは『おいらの気持ちも知らねえで』と言って大泣きしてしまいます。この事からもどろろは百鬼丸の事が好きだと分かります。

百鬼丸から離れたどろろ

2019年版アニメ『どろろ』では、第15話でどろろが百鬼丸から離れてしまいます。百鬼丸は自分の身体を取り戻すために鬼神を切り続けていましたが、どろろは修羅の如く戦う百鬼丸の姿を見て、百鬼丸自身が鬼になってしまうのではないかと感じていました。どろろは無理に戦いを続けずに、自分の背中の宝の地図を使って百鬼丸と共に貧困に苦しむ村を救う道もあるのではないかと考えます。

その村で百鬼丸は鬼神を倒し、背骨を戻す事に成功しますが、いつもは自分の事のように喜ぶどろろもそんな百鬼丸を冷たい目で見つめていました。どろろは鬼神が人々を苦しめる存在である事は分かっていましたが、そんな鬼神を殺す百鬼丸も鬼神と同じように人々を苦しめる存在となるのではないかと心配します。その後、どろろは自分の正直な考えを百鬼丸に言いますが、百鬼丸は『関係無い』としか答えませんでした。

意見が食い違った後にどろろは百鬼丸の元を離れますが、どろろは自分の考えが分からないにせよ、せめて聞いてほしかったと小声で漏らします。百鬼丸はどろろが居なくなった事に気付かずに先へ進もうと歩き始めますが、途中でどろろが居ない事に気付き、まるで子供のように焦りを見せるのでした。

どろろの原作の結末

最終巻ネタバレ①しらぬいの巻

百鬼丸はどろろの父親である火袋を裏切った盗賊・イタチに銃で撃たれた挙句にどろろとも離れ離れになってしまいます。傷の手当てをした百鬼丸の頭の中にどろろの呼びかけが響き、それによるとどろろは船に乗っているという事でした。どろろの船を見つけるために高いところまで登ってきた百鬼丸は、どろろの船が少年が乗っているサメに襲われているところを目撃します。百鬼丸はすぐに海に飛び込んでどろろを助けに向かいました。

どろろは船の上からサメに乗っている少年に向かって飛びかかり、百鬼丸はサメを切りつけて追い払いました。百鬼丸とどろろは残された少年と一緒に浜辺で夜を過ごす事にします。少年の名前はしらぬい、サメの名前は二郎丸というようで、しらぬいは幼少の時に両親が他界してから二郎丸と一緒に過ごしてきたという事でした。しかし、百鬼丸は二郎丸が妖怪に憑りつかれている事に気付いていました。

そんな中、先ほどの船に乗っていた野盗の数人が二郎丸に食われてしまいます。百鬼丸は異常を感じ、二郎丸のいる場所まで向かいました。二郎丸には刀が刺さっており、どろろはその刀に執拗にしがみつきます。二郎丸は激しく暴れまわりますがその顔は妖怪そのもので、ついには陸地に上がり、百鬼丸に切られた事で死亡しました。

すると、しらぬいが百鬼丸の前に立ちふさがります。2人は激しい戦いを繰り広げた事で海に落ちてしまい、百鬼丸は海の中でしらぬいの胸に刀を突き刺して致命傷を与えました。陸地に上がったしらぬいでしたが、自分がもう死ぬ事を感じ、百鬼丸に自分の身体を二郎丸に括りつけて一緒に海に流してほしいと言い残し、絶命しました。百鬼丸はしらぬいの言う通りにしますが、その様子をどろろは悲しそうな顔で見つめていました。

最終巻ネタバレ②無常岬の巻

しらぬいを海に流した直後、イタチが現れて百鬼丸の背中に矢を放ち、どろろを攫って背中の地図を写しました。イタチはすぐに宝を取りに向かい、どろろは急いで百鬼丸の元に戻ります。百鬼丸はピンピンしている事に加え、二郎丸が48体の妖怪の内の1体だった事で喉が戻り、声が出せるようになっていました。一方でイタチは宝を求めて断崖絶壁の場所に来てました。しかし、強風が吹いた事で崖から落ちそうになってしまいます。

イタチは突起に掴まって何とか即死は避けましたが、絶体絶命のピンチです。イタチは大声でどろろに助けを求め、その声を聞いたどろろはすぐに助けに向かう事にしました。しかし、宝を狙う野盗と兵士の矢によって、イタチは瀕死となってしまいます。イタチが最後に宝が見たいと言った事で、どろろは宝を見つけますが、そこには火袋による『イタチが宝を狙っているから、他の場所に移した』という内容の手紙が入っていました。

最終巻ネタバレ③ミドロの巻

百鬼丸は父である醍醐景光と1人で話を付けに行くため、嫌がるどろろをロープで縛っていました。すると、そこに立派な馬に乗った木曽路という地位の高い侍が凄まじい勢いで通り過ぎていきます。立派な馬の名前はミドロ号と言い、木曽路はミドロ号の息子の子馬は必要無いと感じ、部下に売ってくるように命令しました。部下が子馬を連れてどろろが縛られている場所にやって来ると、どろろは隙を見て子馬を盗み出します。

同じ頃、木曽路は醍醐景光の軍勢と交戦していました。醍醐景光は無数の矢を放ち、それがミドロ号に刺さってしまいます。木曽路はバランスを崩して水辺へ落ち、ミドロ号は息子を売りに出された復讐を果たすために木曽路を踏みつぶして窒息死させました。ミドロ号は目的を失ってトボトボと歩いていると、そこに妖怪が現れてミドロ号に乗り移ります。妖怪となったミドロ号は近くにいた百鬼丸に襲い掛かりました。

百鬼丸はミドロ号に向けて刀を向けると、ミドロ号が近くの小屋へと逃げて行ったため、すぐに追いかけます。するとそこに三郎太という名前の侍がおり、ミドロ号に乗った事で妖怪に操られている状態となっていました。百鬼丸はミドロ号に乗った三郎太と戦闘になり、苦戦の末にミドロ号を倒す事に成功します。三郎太は気を失って倒れ、どろろは子馬に親はもういない事を教えて百鬼丸と共に旅を再開するのでした。

最終巻ネタバレ④どんぶりばらの巻

百鬼丸とどろろが旅を続けていると、突然大きな妖怪が現れますが、百鬼丸は妖気を感じなかった事からその妖怪が人間である事に気付きます。妖怪に扮していたのは町の長者であるどんぶり長者の娘・お米で、百鬼丸とどろろはお米を長者の家まで連れて行く事にしました。どんぶり長者は娘が迷惑をかけたお詫びだと言い、百鬼丸とどろろを家でもてなしてくれる事になりました。

しかし、その町は醍醐景光の領地であるため年貢が厳しく食料が余っていない事から、百鬼丸とどろろの皿には少しの粟しか乗っていません。その後、どんぶり長者が隠れ家へと赴くとギンバという部下が大量のごちそうを用意して待っており、どんぶり長者はむさぼるようにそのごちそうを食べ始めました。そして、次の日もどんぶり長者がごちそうを食べていると、そこをどろろに見られた事で、どろろは牢に閉じ込められてしまいます。

どんぶり長者はどろろを処刑すると言い出しますが、次の瞬間どんぶり長者の前に妖怪が現れて、どんぶり長者に無理やり飯を食わせ続けるのでした。どんぶり長者が満腹になると妖怪はへそからどんぶり長者の体内に入り込んで栄養を奪い、また続けて飯を食わせ続けます。百鬼丸は妖気を感じてそこに向かい、妖怪を倒そうとしますが、妖怪には実態は無く、逃げ出してしまいました。

妖怪がどんぶり沼にいた巨大な亀に入り込んだため、百鬼丸は亀の中に毒を流し込んで妖怪を退治する事に成功します。その後、醍醐景光が多宝丸の仇を取るため三郎太を引き連れて百鬼丸を倒しにやって来ました。百鬼丸と三郎太の戦いが始まりますが、百鬼丸のピンチを守ろうとしたお米が三郎太に切られてしまいます。お米は優しくしてくれた百鬼丸に恋をしていたようで、百鬼丸は悲しみを抱いてどろろと共にその場を去るのでした。

最終巻ネタバレ⑤四化入道の巻

どろろが川で何者かが仕掛けた罠にかかってしまったので、百鬼丸は近くの寺に罠を切り落とすためのヤスリを借りに行きました。そこには四化入道という住職がおり、話を聞くと一緒にどろろを助けに行ってくれる事になりました。四化入道は子供が罠にかかった事を仲間に伝え、百鬼丸を連れて出かけます。百鬼丸は四化入道がどろろを襲おうとしている事に気付くと、四化入道は正体を現して妖怪になり、2人は交戦となりました。

四化入道はすぐにどこかに逃げて行き、百鬼丸が追いかけると寺に木こりが居て、寺にまつわる悲しい話を聞く事となります。この寺は以前に醍醐景光が戦の拠点に丁度良いとして砦に作り替えようとしていましたが、住職が強く反発した事で醍醐景光は住職を生き埋めにしていたのでした。百鬼丸は住職の供養塔を破壊して妖怪を出現させます。そして、四化入道を倒した百鬼丸はどろろと共に旅を続けるのでした。

最終巻ネタバレ⑥ぬえの巻

百鬼丸は老婆の妖怪に醍醐景光には妖怪が憑りついている事を聞きます。醍醐景光に最終決戦を挑む事にした百鬼丸はどろろと別れる決意をしますが、どろろは自分と別れるというのなら殺してほしいと言ってきました。百鬼丸はどろろの性別が女の子だと気付いていたため、女の子は斬らないと言って去っていきました。そして、百鬼丸は醍醐景光とその妻である縫の元に向かいます。

どろろは農民たちと共に醍醐景光の城に攻め入り、百鬼丸は醍醐景光と縫に『農民に八つ裂きにされたくなければ消えろ』と言って両親を見逃す事にしました。親との因縁を果たした百鬼丸はこれからも妖怪と戦い続け、どろろは農民と共に貧しさから抜け出すために戦い続けます。百鬼丸はどろろに『もう少し女の子っぽい言葉を使え』という言葉を残し、1人で旅に出ます。どろろは涙を流しながらその姿を見つめていました。

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どろろの登場人物とアニメ声優

どろろ

どろろは物語の主人公の1人で、盗賊である両親を亡くした後、こそ泥として生活していた時に百鬼丸と出会い、一緒に旅をするようになります。当初は自分の性別を男の子であると公言していましたが実は女の子で、旅を続けていくうちに百鬼丸に絶大な信頼を寄せると共に特別な感情も抱いていくようになりました。

松島みのり(1969年)

1969年版アニメ『どろろ』でどろろの声を担当した声優は松島みのりです。今まで演じてきた代表的なアニメキャラとして『キン肉マン』のミート役があり、近年では『ワンピース』のつる役としても知られています。

鈴木梨央(2019年)

2019年版アニメ『どろろ』でどろろの声を担当した声優は鈴木梨央です。2012年にドラマ『カエルの王女さま』に出演した事で子役としてデビューし、2019年には映画『こどもしょくどう』で主人公・木下ミチル役を演じました。

百鬼丸

百鬼丸は物語の主人公で、父である醍醐景光が妖怪と契約した事によって身体の48か所が欠損した状態で生まれ、成長してからは自分の身体を取り戻すために妖怪と戦い続ける事となっていきます。

野沢那智(1969年)

1969年版アニメ『どろろ』で百鬼丸の声を担当した声優は野沢那智です。演じてきた主なアニメキャラは『スペースコブラ』のコブラなどがあります。海外映画・ドラマの吹き替えも多く演じてきており、アラン・ドロンやアル・パチーノなどの担当声優となっていました。

鈴木拡樹(2019年)

2019年版アニメ『どろろ』で百鬼丸の声を担当した声優は鈴木拡樹です。2007年にドラマ『風魔の小次郎』で俳優としてデビューを果たしました。アニメだけでなく、2019年3月から公演している舞台『どろろ』でも百鬼丸役を演じています。

みお

みおは孤児の面倒を見ながら貧しい生活を送っている心優しい女の子です。百鬼丸に告白をされますが売春をして生活費を稼いでいるため、自分の事を汚らわしいと思っており、百鬼丸の想いを受け取る事を拒んでいました。

武藤礼子(1969年)

1969年版アニメ『どろろ』でみおの声を担当した声優は武藤礼子です。アニメ『ベルサイユのばら』のポリニャック伯夫人の声優として知られていますが、主に吹き替えを主軸として活動しており、エリザベス・テイラーやグレース・ケリーの担当声優となっていました。

水樹奈々(2019年)

2019年版アニメ『どろろ』でみおの声を担当している声優は水樹奈々です。演じてきた代表作的なアニメキャラに『NARUTO-ナルト-』の日向ヒナタなどがあります。歌手としての活動が非常に人気で、日本武道館でのライブも行なっています。

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どろろに関する感想や評価

2019年版アニメ『どろろ』が面白いというファンの感想があります。2019年版のアニメでの百鬼丸は原作とは違い、身体が欠損している事による不自由さが強調して描かれており、妖怪を倒していく事で少しずつ人間らしさを取り戻していきます。また、原作と同じく最終回でも物語は完結していないため、ファンは第2期の期待も寄せています。

『どろろ』の主人公である2人・百鬼丸とどろろは魅力で溢れています。百鬼丸はかっこよく妖怪を退治していき、どろろは元気でかわいい女の子なため、この2人が物語を盛り上げて『どろろ』を人気作品に仕上げている大きな要因となっています。

『どろろ』は百鬼丸が自分の身体を取り戻すために妖怪を倒し続けるという危険な旅をしていますが、その中で悲しい結末を迎える回も少なくありません。また、百鬼丸の旅の目的は両親への復讐も兼ねているため基本的に悲しい話となっており、ファンは切なさや悲しさを感じています。

どろろの性別や身体の秘密まとめ

『どろろ』に登場する主人公の1人・どろろの性別が女の子だったという事や、原作の最終話について詳しく紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?手塚治虫による漫画作品を原作として数々のメディアミックス作品が制作され続け、2019年にはアニメ化や舞台化も果たして人気の冷めやまない『どろろ』は、根強いファンが多く存在する愛すべき作品です。

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