2018年05月14日公開
2018年05月14日更新
ワンピース・白ひげの息子はだれ?クロコダイルとの関係や海賊団のその後を考察
週刊少年ジャンプで連載中のワンピースには、作者によって意図して明かされていない秘密や関係などが散りばめられています。ワンピースファンな読者たちは、作者がこぼすわずかな情報を頼りに、あのキャラクターとこのキャラクターは関係があるのではないだろうか?と想像するのです。今記事では、白ひげ海賊団船長エドワード・ニューゲートと元王下七武海のサー・クロコダイルを紹介しつつ、白ひげとクロコダイルが実は息子なのではないかと二人の隠された関係を考察していきます。
目次
- 白ひげとクロコダイルが登場するワンピース
- 白ひげ海賊団船長エドワード・ニューゲート
- 白ひげの悪魔の実のグラグラの実
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団
- ワンピースにて描かれた白ひげの最後
- ワンピースにて描かれた白ひげとルフィ達とのかかわり
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団:不死鳥マルコ
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団:火拳のエース
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団:ダイヤモンド・ジョズ
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団:その他
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団傘下の海賊達
- ワンピースに登場する白ひげ海賊団の敵対海賊団
- 白ひげの息子と言われているサー・クロコダイル
- サー・クロコダイルは悪魔の実の能力者
- サー・クロコダイルはエンポリオ・イワンコフが苦手
- サー・クロコダイルは仲間を失ってから究極のリアリストに
- サー・クロコダイルの意外な一面
- ワンピースに登場する二人の親と息子の関係を考察
- マリンフォードにて白ひげ隊長格と同列に扱われていた
- 余談:自称白ひげの息子エドワード・ウィーブル
- ワンピースで今後明かされる可能性あり
白ひげとクロコダイルが登場するワンピース
不動の人気漫画ワンピース
ワンピースは週刊少年ジャンプで1997年34号から連載中の海洋冒険漫画です。麦わら帽子がトレードマークのルフィとゾロをはじめとした麦わら海賊団の仲間たちが、行く先々で海賊や海軍などが引き起こす不条理と戦うストーリーです。そんなワンピースのなかには、世界を揺るがす名だたる海賊達が登場します。そのうちの二人、白ひげことエドワード・ニューゲートとサー・クロコダイルについて紹介します。
白ひげ海賊団船長エドワード・ニューゲート
過去に海賊王と戦った男白ひげ
ワンピースの世界には王下七武海をはじめとした多くの呼び名があります。そのなかで四皇という、グランドライン後半部「新世界」にて皇帝のように君臨する4人の人物のことをさす呼び名です。ただでさえ新世界は、グランドラインの航海の前半部が楽園に思えるほどの過酷な海が続きます。そこに君臨する人物なので、その強さは前半部の楽園にいる海賊とは段違いです。
四皇に数えられるのは、ルフィ達が目指す「ひとつなぎの大秘宝」に至ったゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団と競り合うか、もしくはロジャー海賊団と何かしら関係があった鬼才溢れる人物達です。白ひげエドワード・ニューゲート、赤髪のシャンクス、百獣のカイドウ、ビッグ・マムシャーロット・リンリン、そして白ひげ亡きその後、座に収まった黒ひげマーシャル・D・ティーチの5人が四皇として数えられています。
万に一つでも四皇が世界政府と敵対し、ましてや協力して攻撃行動に出た場合世界政府が破滅しかねないとも言われている四皇の一人、白ひげエドワード・ニューゲートは過去に海賊王ゴール・D・ロジャーと互角に渡り合い、ロジャーの処刑のその後には世界最強の男と呼ばれ大海賊時代の頂点に君臨した伝説的な大海賊です。懸賞金の金額はワンピースの作中では書かれていませんが、世界を揺るがす大海賊の懸賞金額のはずです。
ワンピースに登場する白ひげ見た目
大柄な肉体に上弦の月のような特徴的な形をした白いひげがトレードマークになっており、それはそのまま海賊旗のデザインにもなっています。彼が露出している胸部には戦いで受けた傷が刻まれています。すでにかなりの高齢で、持病のために肉体は限界を迎えており、戦いの場以外では常に点滴とそれにつながるチューブを身に着けています。「ひとつなぎの大秘宝」に最も近い男と噂されていました。
ワンピースで描かれた白ひげの生い立ち
ワンピースの漫画では詳しくは語られていません。子供の頃から常人よりも力が強く、財宝を独り占めをする生活をしていました。現在1600人の海賊を率いていた彼ですが、孤独な少年時代を送っていたのが推察されます。そのために、自分の船に乗せた仲間や、配下の海賊達に自らのことを「親父」と呼ばせ、そして家族のように何よりも大切に思い、愛情をもって接していました。
船員たちに家族のように接して、決して仲間を裏切ることのなかった白ひげです。彼は家族同士で殺し合う「仲間殺し」を最大のタブーとしており、それを破ったマーシャル・D・ティーチだけは、その後に会った時「息子とは呼べない」と本人に向かい敵対する意思をはっきりと見せています。
ワンピースの白ひげ海賊団の海賊としての活動
生き馬の目をぬく激動のグランドライン新世界で君臨する彼は、海賊王ゴール・D・ロジャーと何度もしのぎを削り戦い合い、時に酒を飲みかわす仲でした。そんな海賊王ロジャーが処刑されてからは世界最強の4人大海賊四皇に数えられ、新世界にある島々を縄張りとすることで、みかじめ料などを求めることなく白ひげ海賊団の力で守っていました。船員以外にも受け入れられた実に懐が広い人物です。
長らく白ひげ海賊団は大きな事件を起こすことなく、しかし敵対する海賊達との闘いや、エースのように勝負を挑んてくる若い海賊達を傘下に加えて「家族」を増やすなどの活動をしてきました。それが動いたのは、2番隊隊員マーシャル・D・ティーチが4番隊隊長サッチを殺害して逃亡したときです。なによりも仲間殺しを許せないと白ひげに心酔するエースは、ティーチを追います。
ティーチの思惑に警戒した別の四皇赤髪のシャンクスが白ひげの前に現れます。この時、万が一にでも四皇同士が衝突または協力関係を結べば、危機に陥ると警戒した世界政府が戦艦を差し向けて止めようとしています。そして白ひげエドワード・ニューゲートと赤髪シャンクスの予感は的中してしまいます。ティーチによってエースは捕えられてしまうのです。
家族エースの処刑を止めようと、白ひげエドワード・ニューゲート率いる白ひげ海賊団が動きます。これが、海軍本部があるマリンフォードにて勃発した俗にいうマリンフォード頂上戦争です。海軍の総力戦と王下七武海と白ひげ海賊団との闘いは、エースの処刑と白ひげの死亡により幕を閉じます。以降、白ひげ海賊団は鳴りを潜めます。
白ひげの悪魔の実のグラグラの実
白ひげエドワード・ニューゲートが食べたのはグラグラの実、悪魔の実の能力は「振動」です。大気を揺るがして衝撃波を作り出し、海で能力を使えば島を飲み込む大津波を引き起こし、大地を殴れば底なしの巨大な地割れを発生させることができます。その力で世界を滅ぼすことができるとも言われていました。
しかしその破壊の規模が大きすぎるため、家族と呼ぶ仲間まで甚大な被害が及んでしまう可能性があります。海賊団同士の衝突で白ひげが動くときは、巻き込まれないように仲間や傘下の海賊団は撤退するのが暗黙の了解となっています。ありあまる巨大な破壊力を持つ能力は、悪魔の実の能力者の弱点海楼石の拘束具すらも破壊できるため、彼を止める手立ては皆無に等しいと言われ、最強の名をほしいままにする理由の一つです。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団
白ひげ海賊団の懸賞金額億越えの隊長とその構成員
船員は約1600名、16部隊に分かれています。さらに新世界の名だたる43の海賊達を傘下にしています。船員と16部隊の隊員、傘下の海賊達全員を集めると総勢50000人に及びます。さらに16部隊を率いる隊長達も、一人一人が海軍大将や王下七武海とも戦える猛者たちで、億を超える懸賞金がかけられています。末端の船員たちすらも家族同士の強い絆によってつながっており、数以上の戦闘力を誇っています。
家族を増やすことに白ひげは集中していましたが、女性戦闘員を船に乗せないと豪語しており、頂上戦争の直前に自身の体調を看護するナースも船から降ろしています。
白ひげ海賊団の船のルール
乗組員たちはみな白ひげのことを「親父」と呼び、家族同士の殺し合いをなによりの禁忌としていました。白ひげも息子たちのことを本当の家族のように考え、同じように船員たちにもその気持ちを抱いており、船員同士が一つの家族として鉄の団結力を持っています。「白ひげ海賊団は仲間の死を許さない」と白ひげの傘下にない他の海賊や海軍のなかでも知られています。
また16個もある部隊の全ては、強さによるランク付けなどは行われておらず、隊長は番号に関係なく全員同じ地位です。さらに白ひげは全ての船員の長所短所を把握して、それらを受け入れています。家族にとって大切な、順番だからと誰かを優遇せずに、そしてすべてを受け入れる、それらを全て実行しうる白ひげだからこそ、船員たちは彼のことを迷わずに「親父」と呼ぶのでしょう。
ワンピースにて描かれた白ひげの最後
ひとつなぎの財宝に最も近く、新世界の皇帝のように君臨する一人として数えられる彼ですが、ワンピースの物語の途中で倒れてしまいます。はじまりは、白ひげ海賊団4番隊隊長のサッチがヤミヤミの実を見つけたことから始まります。白ひげ海賊団のルールのなかには「悪魔の実を食べる権利は見つけた人物にある」とされていました。しかし、白ひげ海賊団2番隊隊員マーシャル・D・ティーチに殺害され、横取りをされてしまいます。
家族同士の殺し合いをなによりも悪としている白ひげ海賊団です。マーシャル・D・ティーチがこのまま白ひげ海賊団にいると、仲間殺しの処罰を受けることは必至です。ティーチはそのまま白ひげ海賊団から逃亡します。しかし、ティーチの底知れない考えを警戒した白ひげは「この件は忘れろ」と言います。だが、それを決して許さなかったのが、長らく空席だった白ひげ海賊団2番隊隊長になったエースでした。
白ひげや他の隊長制止の言葉を聞かずにティーチを追跡し、バナロ島の決闘のその後に処刑されることが決定しました。仲間の死を決して許さない白ひげ海賊団が動きます。だが、海軍もその評語を把握しており、エースの処刑には多くの海軍の人員がかき集められ、さらに賞金5憶5000ベリーを超える賞金首を捕えたティーチは王下七武海に所属して白ひげを待ち受けます。国同士が衝突する規模の戦争が現場で繰り広げられました。
白ひげはマリンフォードを自分の死地だと悟り、死力を尽くしてエースの身柄を確保します。「おれが親父でよかったか…?」と問いかける白ひげに「勿論だ…!!!」と即答したエースのやり取りの中に、本当の家族の絆がありました。白ひげは自ら殿を務め、共に戦った海賊団員と傘下の海賊立ちを逃がそうとします。だが死力を尽くした戦いの果てに、エースは死亡し、白ひげ海賊団はその場から逃げます。
「ひとつなぎの財宝」は実在すると言い残し、自分を愛してくれた仲間達への官舎を思いつつ、仁王立ちのまま昇天しました。海賊としての人生と壮絶な最期に受けた刀傷は267太刀、浴びた銃弾152発、喰らった砲撃は46回、しかしその背中には、一つたりとも逃げ傷がなかったといわれています。 マリンフォード頂上戦争のその後、白ひげとエースの遺体は同じ四皇赤髪のシャンクスに引き取られ埋葬されます。
新世界のとある島に埋葬された白ひげの墓石の碑文には英語で「エドワード・ニューゲート、白ひげ海賊団船長 かつて大海賊時代にモビーディック号で荒れ狂う海をかけぬけた我らの偉大なキャプテンかつ親父 ここに眠る」とエースの碑文には墓石の碑文には「エースの魂よ永遠なれ、誇り高い意志はいつまでも俺達と共に歩む」とそれぞれ刻まれています。
ワンピースにて描かれた白ひげとルフィ達とのかかわり
エースを介しての繋がり
まず白ひげ海賊団2番隊隊長ポートガス・D・エースはルフィの義兄にあたります。ゴア王国のエースが海賊として旅立つ以前に兄弟の杯を交わしていました。さらに仲間殺しのティーチを追跡途中に、アラバスタへ向かう麦わら海賊団とも遭遇します。その時にエースはルフィに「その紙がおまえとおれをまた引き合わせる」と言い、ビブルカードを渡します。
ルフィに渡したビブルカードの作成にはエースの爪の欠片が使われており、エースがどこに移動してもビブルカードはエースがいる場所を指し示します。さらに火の中に放り込もうが水に漬け込もうが決して摩耗・滅失することがないため、海賊の旅路で火の中水の中を行くルフィの旅路にも耐えうるものです。このカードが兄弟とそれに連なる人物達との絆をつなげるのです。
マリンフォードにて直接会う
白ひげがルフィと実際に会うのはマリンフォード頂上戦争の現場にてです。インペルダウンから脱獄してきたルフィは、義兄エースを助けようと現場に現れます。同じ場所に家族を助けようと全勢力を引き連れた白ひげもいました。ルフィの愚直なまでに目的へ向かっていく姿勢から未来を見出し、ルフィを援護することでエースを奪還することに成功します。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団:不死鳥マルコ
白ひげ海賊団1番隊隊長のマルコは古株の一人で20年前にもマルコの姿を確認することができます。幼い頃は貧しいながらも海図の勉強をしており、白ひげ海賊団の航海士としても活用されていた可能性があります。マリンフォード頂上戦争白ひげ亡きあとの白ひげ海賊団を率いて逃亡するなど、統率力も非常に高い人物です。ワンピースの作中では彼の懸賞金の金額は明かされていません。
悪魔の実の中でも希少種な動物系幻獣種の能力者で、さらに悪魔の実のなかで5つしか確認されていない飛行能力を持つ、不死鳥人間です。青白い炎をまとって空を飛ぶこともできる能力ですが、青白い炎で直接的を焼いたりすることはできません。その炎の真価は、海軍本部大佐の攻撃が直撃しようとも一瞬で回復できる「復活の炎」と呼ばれるものです。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団:火拳のエース
白ひげ海賊団2番隊隊長ポートガス・D・エースはかの海賊王ゴール・D・ロジャーの実の息子です。懸賞金は5憶5000ベリーで、20代にして破格の懸賞金がかけられています。その実力はかなり高く、かつてはスペード海賊団を率いてグランドラインに来ました。食い逃げの常習犯で、食べるだけ食べると「ごちそうさま」と言って姿をくらますなど、礼儀正しくて逆に失礼になっているなどしています。
自然系の悪魔の実メラメラの実の能力者で、煙草の火からその気になれば家屋や船を一瞬で全焼させてしまう火力を誇ります。自然系たため、肉体を炎に変化させることがかのうで、ほとんどの物理攻撃が通じません。
彼はメラメラの実の火力を、サーフボードのような小型船「ストライカー」の動力に利用して一人で海を渡るなど、船上で航海士とセットで集団生活をするグランドラインの旅路にて個人行動ができる機動力を持っています。エースはストライカーを使ってグランドラインを逆走し、アラバスタまで向かうルフィの船ゴーイングメリー号に直接乗りつけます。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団:ダイヤモンド・ジョズ
白ひげ海賊団3番隊隊長のジョズは、大柄な体系に鎧のような服を身にまとう怪力自慢の男です。口数は少ないがニューゲートや船員にとって頼れる存在です。超人系の悪魔の実の能力体をダイヤモンドに変化させる力を持っています。ワンピースの作中では彼の懸賞金の金額は明かされていません。
体をダイヤモンドに変化させているときは関節などが動かせない状態になっていますが、その屈強な肉体に最高の硬度を持つダイヤモンドをまとって強烈なショルダータックルをかますなど肉弾戦攻撃の破壊力は計り知れません。さらに武装色の覇気を使えるために、物理攻撃を無効化する自然系能力者にもダメージを与えられる実力を持っています。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団:その他
白ひげ海賊団には16番まで隊の隊があり、上記で紹介したその後にティーチに殺された元白ひげ海賊団4番隊隊長サッチ、5番隊隊長花剣のビスタ、6番隊隊長ブラメンコ、7番隊隊長ラクヨウ、8番隊隊長ナミュール、9番隊隊長ブレンハイム、10番隊隊長クリエル、11番隊隊長キングデュー、12番隊隊長ハルタ、13番隊隊長水牛アトモス、14番隊隊長スピード・ジル、15番隊隊長フォッサ、16番隊隊長イゾウと続きます。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団傘下の海賊達
マリンフォード頂上戦争では、普段は別の海賊として活動をしている傘下の海賊達も白ひげの声に集まり、線上にはせ参じました。彼らも白ひげ海賊団の船員と同じく、白ひげのことを「親父」と呼び慕っています。やはり新世界で名だたるものが多く異名を持つ者や高額な懸賞金がかけられている海賊が多いです。
エースによって降伏させられて白ひげの傘下に入った遊騎士ドーマ、雷卿マクガイ、かつてロジャーと戦い仲間が全滅した過去を持つ大渦蜘蛛スクアード、スクアードに代わって白ひげに全海賊団の指揮を任せられたディカルバン兄弟、巨人族よりも巨大な体躯を持つオーズの子孫でリトルオーズJr、氷の魔女ホワイティベイ、ランバ、エルミー、A・O(アー・オー)、デラクアヒなどなど合計43の傘下の海賊団がいます。
マリンフォード頂上戦争で船長が倒れる、その後に海軍やそれに与する勢力によって狩られるなどをしたために、殺されたり、海軍に捕らえられるなどをして、その数はこくこくと減っているようです。
ワンピースに登場する白ひげ海賊団の敵対海賊団
黒ひげ海賊団
マーシャル・D・ティーチが率いる黒ひげ海賊団船長です。一番ヤミヤミの実を手に入れる機会が多いであろう白ひげ海賊団に20年所属し、サッチを殺して逃亡することで億単位の懸賞金がかかった隊長格のエースに追わせて捕える、その後エースの身柄を引き渡すことにより王下七武海入りをするなど、非常に計算高い面があります。マリンフォード頂上戦争は、見ようによっては、全勢力が彼の手の平で争っていたものです。
「人の夢」を歌い上げ、しかしその目的のためなら手段を択ばない非常に残忍で悪辣な男です。海賊としての確固たる信念を持ち、インペルダウンLEVEL6の凶悪囚人を味方につけるカリスマ性もあります。ワンピースの作中では彼の懸賞金の金額は明かされていませんが、その懸賞金金額は彼の活動と規模により、徐々に上がっているとされています。次にワンピースで登場したときに彼に駆けられた懸賞金額に注目です。
彼は体の構造が異形らしく、悪魔の実を2つ取り込むことができます。マリンフォード頂上戦争にて倒れた白ひげのグラグラの実を取り込み、悪魔の実の歴史上で最も凶悪とされる自然系悪魔の「実ヤミヤミの実」と使いようによっては世界を滅ぼすことができる巨大な力を持つ「グラグラの実」二つの能力を持つワンピース唯一の人物になっています。
最強と最悪な能力を持つ以前にも、赤髪のシャンクスの左目に3本傷を刻む、たった5人でチョッパーの出身地ドラム王国を滅ぼし、現在ではその力と影響力により、白ひげ志望のその後四皇の一人として数えられています。
白ひげの息子と言われているサー・クロコダイル
元王下七武海で砂漠の王
20代前半という若さで懸賞金8100万ベリーで王下七武海に就任して20年以上在籍していました。そのために七武海のなかでは古株と認識されていました。かつて新世界に進出したこともある実力者で経験も豊富な海賊でしたが、白ひげに戦いを挑み敗北してしました。ルフィとの戦いで言った「他人と馴れ合っちまったが為に死んでいく」といった彼の言動から、仲間を失った経験があると推測されています。
白ひげとの戦いで「現実」を見せつけれられ、自分以外の何者も信じないリアリストになります。自分の力だけでは海賊王になれないと悟った彼は、その後に古代兵器プルトン手中に収めようとします。その時に設立したのが犯罪会社バロックワークスです。
古代兵器プルトンを目指して犯罪会社バロックワークスを設立
「大砲一つで島一つを消しとばす」と言われ、世界政府によって隠されている古代兵器プルトンの在処を突き止めるために、考古学者のニコ・ロビンを仲間にし、さらにグランドラインの優秀な諜報員を身内に引き込むなど、人事の手腕や人物を見る見識眼はかなりのものです。さらにアラバスタの王の動作でプルトンがアラバスタ王国近くに隠されていることを見抜くなど、非常に鋭い洞察力を持っています。
表向きには王下七武海として海賊を狩る英雄と呼ばれ、その裏で犯罪会社バロックワークスの姿を一切見せないMr.0として君臨するなど、恐るべき二面性を持つ男です。しかしネフェルタリ・ビビ率いる麦わら海賊団の活躍で、その目論みはあと一歩のところで頓挫します。その時に海軍に捕らえられ、政府に敵対行動をしていたと王下七武海の座を降ろされてインペルダウンへ収監されます。
彼の懸賞金金額が8100万ベリーと少なめな設定なのは、若くして王下七武海に加入したため、そこで懸賞金の金額がストップしています。しかし、ワンピースの作中では一度かけられた懸賞金があがっていく場合があります。バロックワークスの規模や、王下七武海に所属しているうちに磨かれた技術や知識に狡猾さを含めて鑑みるて現在の懸賞金を算出すれば、その懸賞金金額は倍にまで膨れ上がっていると言われています。
インペルダウンにてルフィと再会
インペルダウンから脱獄しようとしていたルフィと相対します。あまりに危険な男だと判断されたため、海楼石の手錠などで厳重に拘束されていました。ルフィに交換条件のもと脱獄の協力を持ち掛けたたが、ルフィもアラバスタで何度も苦渋を舐めさせられた経験があったために、クロコダイルを仲間に引き入れることに悩みます。
しかし、一緒にいた革命軍のイワンコフが「ヴァターシはコイツの弱みを一つ握ってる…!」とルーキー時代のクロコダイルを知っているうえに借りがある発言をします。そのことから牢から出されて、共にインペルダウンへを脱出して、白ひげと戦えるマリンフォード頂上戦争へ雪崩れ込むのです。その後、己の力でグランドラインの最果てを目指す海賊王になる夢を思い出し、新世界へとのりこむことを宣言していました。
サー・クロコダイルは悪魔の実の能力者
ルフィをも翻弄する砂漠では最強のスナスナの実
「物体から水分を奪い極限まで乾燥させて砂にする」「砂を操る」「体の一部を砂にして物理攻撃を無効化する」能力です。ルフィも触れられるだけで水分を奪われて干からびさせ、二度も完封勝利している非常に強い能力です。ワンピースの作中に「能力にかまけたそこらのバカどもとは おれは違うぞ 鍛え上げ研ぎ澄ましてある・・・!」と「砂漠の戦闘でこのおれに敵う者はこの世にいない」と豪語しています。
その宣言通り、冷徹で残酷なエゴイストかつリアリストな彼は、自分の能力を研ぎ澄ましています。その利用方法は戦闘どころか、バロックワークスのアラバスタ王国乗っ取りの計画にも利用されています。巨大な砂嵐を発生させて、街から水を枯渇させ、さらに自分が苦手とする水を行動拠点から排除するなど、一つの行動でそれ以上の成果を獲ています。
漫画ワンピースアシスタントスタッフをも翻弄した
漫画ワンピースの中で彼は何度もスナスナの実の能力で砂嵐を発生させ、自然系悪魔の実の能力の特性で体の一部を砂に変えて戦闘していました。その時に漫画で砂の動きを描写した方法が「点」の濃淡で影や立体などを描写する「点描」です。
アラバスタ編が終了したその後に行われたワンピース10周年記念誌「ONE PIECE 10th Treasures」のスタッフインタビューでは作画で大変だったことを聞かれたアシスタントスタッフから「アラバスタ点描地獄」と表現され、非常に負担になっていたようです。
サー・クロコダイルはエンポリオ・イワンコフが苦手
エンポリオ・イワンコフは悪魔の実ホルホルの実の能力者で、性別・体温・色素・成長・テンションなどを司る生体ホルモンを指先から注入し、人体を内側から変えてしまう人体のエンジニアであり、数々の人や国を救った「奇跡の人」として知られています。さらに世界政府と敵対する革命軍の一員で、ニューカマー拳法の使い手です。「まばたき」の風圧だけで周囲の人間を吹き飛ばし、砲弾すらも押し返します。
ワンピースの作中にサー・クロコダイルはルーキー時代にエンポリオ・イワンコフと面識があり、なにかをしたこと、弱みを握っていると描写されていました。その後インペルダウンとマリンフォードでは契約通りにクロコダイルはルフィ達に力を貸したために、それらについて触れられることはありませんでした。
しかしワンピースファンのなかには、サー・クロコダイルはかつてエンポリオ・イワンコフによってホルモンを変えてもらい、女性から男性になったのではないかとささやかれています。もし、それが本当で、かつクロコダイルが白ひげの子供であった場合、女性戦闘員を乗せない白ひげによって幼い頃に船から降ろされた可能性があります。
サー・クロコダイルは仲間を失ってから究極のリアリストに
仲間を失った過去
ワンピースの作中にサー・クロコダイルは白ひげと戦い、敗北したと思われる描写があります。自らの敗北から、仲間達を失い、その後トラウマから誰も信じずに現実的に海賊王になれる手段を徹底して講じていました。古代兵器プルトン入手もその手段の一つです。
それすらルフィによって折られた彼は、マリンフォード頂上戦争のその後に自らの野望を思い出して、かつての仲間のダズ・ボーネスと相対します。そして「(心の)傷は癒えたのか」と皮肉と共に問いかけられます。この「(心の)傷は癒えたのか」はもしかすると、仲間を失った時のトラウマを指している可能性がある。さらにダズ・ボーネスはそのことを知っているのではないかとワンピースファン達の間で言われています。
サー・クロコダイルの意外な一面
ワンピース本編のバロックワークスの活動が表ざたになる以前のクロコダイルは、「黙れ愚民ども」と言いながら海賊退治をし、その後に民衆からは「そういいながらいつも助けてくれる」といったやりとりが見られました。
さらに原作860話の扉絵では読者リクエストで、「雨の日に震えている仔犬に傘をさしてあげているクロコダイル」が描かれたことがありました。スナスナの実は水が最大の弱点です。にもかかわらず自分は雨でぬれている状況で 仔犬に傘をさしてあげている様子が描写されました。
マリンフォード頂上戦争中では、白ひげと戦うことを目的として来たのにもかかわらず、その後に白ひげの仲間たちに「そんな弱い男に負けたつもりはない」と周囲を鼓舞したり、かつて敵対したルフィを(イワンコフの目があったとはいえ)命をかけて助けたりしています。これらの点から、根は面倒見のいい人物だとワンピースファンからは評価されています。
ワンピースに登場する二人の親と息子の関係を考察
ワンピースに描かれた親と息子の関係を考察:共通点から
ここまで白ひげ海賊団船長エドワード・ニューゲートとサー・クロコダイルに関しての情報や考察を書いてきました。それらの情報から総合して、二人の共通点から、クロコダイルは白ひげの息子なのかどうかを考察していきます。
ワンピースに描かれた親と息子の関係を考察:大地系のネームの悪魔の実の能力者
まずワンピースでは親子関係がある者同士に通った運命や人生をたどる傾向にあります。白ひげとクロコダイルの悪魔の実は両方ともグラグラの実とスナスナの実と、大地に関係する技を出すことができる悪魔の実の能力者です。
ワンピースに描かれた親と息子の関係を考察:人を見抜く特技
白ひげは息子たちの長所と短所を正確に把握してそれらを全て受け入れ、船員や傘下の海賊達から「親父」と慕われていました。クロコダイルも同じく、人を見抜く目と人心掌握術を持っています。自分の目的のために古代兵器プルトンの在処を探し出せる能力を持つニコ・ロビン、変人だがその変身能力で革命軍と国王軍を混乱させる力を持つMr.2ボン・クレーなど、作戦に置いて適材適所の運用を可能にしています。
マリンフォードにて白ひげ隊長格と同列に扱われていた
マリンフォード頂上戦争にて隊長格が立ち並ぶシーンがありました。その時に白ひげ海賊団とは関係がないはずのサー・クロコダイルも、白ひげ海賊団の隊長達と共に立っていました。このことから、彼は白ひげ海賊団となんらかのかかわりがあると予想されています。
彼は白ひげ海賊団と敵対した過去があります。その時に白ひげの仲間を死傷させているはずです。仲間殺しを断じて許さない白ひげです。ワンピースの作者も白ひげ海賊団の関係者を描写するときに仇敵を同じコマにいれるはずがありません。ということは、クロコダイルが過去に白ひげ海賊団の仲間だった可能性はなくなります。残る可能性は、仲間以外の関係者、または血縁者です。消去法で息子だという声もあります。
余談:自称白ひげの息子エドワード・ウィーブル
本当に白ひげの息子か
ワンピースの漫画では元懸賞金4億8000万ベリーの白ひげの息子と名乗る海賊が現れます。しかし白ひげとは体格と力とヒゲが似通っているのみで、その言動からは白ひげの息子らしさを見受けられません。あまりにも怪しい自称息子に、その後の読者の質問コーナーで「ウィーブルが白ひげの息子はない」と質問が出た時に、作者は「キミの意見、僕の思うツボです」と答えています。
ワンピースで今後明かされる可能性あり
白ひげが倒れた時に彼の年齢は72歳、クロコダイル44歳です。二人の年齢差は28歳です。二人の関係が父親と息子の関係でもおかしくない年齢です。ワンピースの物語が進めばその後に、彼らの因縁や、クロコダイルの過去が詳しく描かれる可能性が高いです。ワンピースの漫画のその後をこれからもお楽しみください。