2019年06月28日公開
2019年06月28日更新
アニメ・キルラキルの評価や感想は?今石洋之監督作品でグレンラガンと比較される?
アニメ「キルラキル」の評価や感想をあらすじや見どころとともに紹介します。「キルラキル」が「天元突破グレンラガン」と比較される理由についてもまとめています。キルラキルは「プロメア」が公開され注目の集まる今石洋之監督のアニメ作品です。勢いが良くて飽きない、どことなく昭和館を感じさせる演出が良い、伏線やパロディが散りばめられ見るたびに新しい発見ができるなどと評価されるキルラキルの魅力をお伝えします。
目次
アニメ・キルラキルとは?
アニメ・キルラキルの作品情報
アニメ「キルラキル」は2013年10月から2014年3月まで放送された全25話(内1話はテレビ未放送)のテレビアニメです。制作はTRIGGER、監督は今石洋之さん、脚本は中島かずきさんです。アニメ「キルラキル」は着たものに人知を超えた力を与える服が存在する荒んだ世界で、学園を舞台に学生たちがバトルを繰り広げるファンタジー学園バトルアニメです。キャッチコピーは「キルカ、キラレルカ」です。
アニメ・キルラキルのあらすじ
出典: https://note.mu
キルラキルは主人公である纏流子が父を殺され、現場に残された「片太刀バサミ」の秘密を知るため本能字学園へ転入することから始まります。「片太刀バサミ」の秘密を知っていると思われるのは生徒会長の鬼龍院皐月ですが、彼女は陣地を超えた力を着た者に与える「極制服」を生徒会に与え、学園を恐怖で支配している人物でした。
流子は皐月に挑みますが極制服を着たボクシング部部長を前に破れます。打ちひしがれた流子が自宅に戻ると床板が抜け地下室へと落下します。そこで流子は意思を持ち喋るセーラー服「鮮血」と出会うのでした。流子の血を吸ったことで覚醒した鮮血は流子に強大な力を与えます。そして鮮血は神衣(カムイ)と呼ばれる服であり、神衣や極制服は「生命繊維」という生きた繊維でできているということを流子は知ります。
流子が鮮血を持っていることを知った皐月は自らも実家から持ち出してきた「純潔」とよばれる神衣を着こなします 。そして皐月は流子に宣戦布告し、父の死の秘密を知りたければ、これから挑んでくる極制服をきた全てのクラブの者に勝てと告げるのでした。そこから流子と皐月、そして極制服をきた生徒との戦いが始まります。
アニメ・キルラキルはグレンラガンと比較される?
アニメ・キルラキルは今石洋之監督作品
アニメ「キルラキル」の監督は今石洋之さんです。今石洋之監督の代表作には「天元突破グレンラガン」があり、2019年5月には「プロメア」が公開されています。その作風はポップな絵柄でテンションの高い演出を行う、金田伊功の影響を受けたトリッキーなアクションと表現されます。
グレンラガンと比較されることが多いキルラキル
キルラキルはグレンラガンと比較されることが多くあります。キルラキルの比較としてよく名前が上がるグレンラガンは2007年に放送されたアニメです。「ドリルは男のロマン」というテーマを下敷きに熱い男たちのバトル、人間ドラマを描きました。人間は自分と仲間を信じればなんでもできるというメッセージを発信するアニメです。
キルラキルがグレンラガンと比較されることが多いのは、キルラキルもグレンラガンも監督が今石洋之さんであり作風が似ているところがあるからです。そもそもキルラキルはグレンラガンの制作メンバーである今石洋之監督と脚本家の中島かずきさんともう一度アニメの仕事がしたいと考えたアニプレックスのププロデューサー鳥羽洋典さんが立ち上げた企画でした。
確かにキルラキルに登場するモチーフにはグレンラガンにも登場したものが多くあります。例えば、地下で見つけた制服、ドリル、学校のデザインなどです。絵のタッチや熱くスピード感のある展開なども似ています。また、出演声優もキルラキル、グレンラガン両作品にキャスティングされた方が複数名います。そういった点からキルラキル、グレンラガンが似た印象を受けこの2作品を比較する声もあります。
しかしキルラキルは「グレンラガンを超える作品を作る」という目標のもと作られたアニメということもあって、グレンラガンとは異なる、もしくは超えた魅力をもつ作品です。以下でそのグレンラガンの見どころを紹介していきます。
アニメ・キルラキルの見どころ
見どころ①伏線やパロディ
アニメ「キルラキル」の見どころを紹介します。一つ目は、その伏線やパロディの多さです。キルラキルは一見凄まじいスピード感によって勢いで展開していくように見えますが、要所要所に張られる伏線、そしてその伏線回収の手際も鮮やかなアニメです。
一見伏線とは思えないようなシーンが伏線になっていたり、まさかと思うキャラクターの正体が伏線になっていたり、特に気にしていなかった設定が伏線になったり、何が伏線で何が伏線でないのか、どこに伏線が隠れているのかを考えながら視聴することでよりキルラキルを楽しむことができます。伏線かと思っていたものが伏線でなかったりもしますが、それもそういうものだと思える勢いがあるのがキルラキルの評価されるところです。
そしてガイナックス・TRIGGER制作の作品に多く見られるように、パロディが多く散りばめられた作品です。今石洋之監督の前作グレンラガンはもちろん、様々な世代の人が楽しめるパロディがたくさん仕込まれています。「ど根性ガエル」「あばしり一家」「オモライくん」「男組」など昭和の作品を中心に多くのパロディを発見することができます。
見どころ②昭和感
アニメ「キルラキル」の見どころを紹介します。二つ目は昭和感です。キルラキルは「学生たちの抗争劇と1980年代の黄金期の少年ジャンプのバトル漫画を組み合わせた、女子高生二人の抗争を中心に描く異能バトルもの」という大枠から発展させて作られたアニメです。そのため、キルラキルの根底には昭和の作品へのリスペクトが流れ、画面からは昭和感が溢れ出してきます。
特に意識されていると思われるのは「ど根性ガエル」です。着る人間と着られる服の友情物語という点はもちろん、懐かしく感じるキャラクターデザイン、漫画のようにデフォルメの効いた動き、流子とマコとその家族のギャグ描写、下町の表現はまさに「ど根性ガエル」です。「ど根性ガエル」に対する熱いリスペクトがキルラキルの昭和感を生み出す大きな一因になっています。
見どころ③勢いが凄い
アニメ「キルラキル」の見どころを紹介します。3つめはその勢いのすごさです。キルラキルでは主人公纏流子を中心に本能寺学園の生徒たちが熱いバトルを繰り広げます。疾走感のあるアニメーションと臨場感のある音楽が相成ってその勢いはものすごく、見始めた視聴者を最後まで離さない引力とパワーがあります。
キルラキルは「3話に1回が最終回」と言われるように中だるみもありません。キルラキルの設定は「女子高生が人知を超えた意志を持つ制服を着て生徒会と戦う」とかなり斬新ですが、見始めたらその奇抜さが全く気にならなくなるほどの勢いがあるアニメです。
見どころ④絵が破廉恥
アニメ「キルラキル」の見どころを紹介します。最後はその絵の破廉恥さです。キルラキルはグレンラガンに比べてさらに破廉恥なシーンがたくさん出てきます。流子や皐月の纏う神衣は露出度が非常に高く下着以上に肌面積が多いですし、登場人物がほぼ全裸になる破廉恥なシーンがでてきたりもします。
キルラキルは服がモチーフのアニメですので着たり脱いだりするシーンが多くなるのは当然とも言えます。熱く戦う少年少女たちが戦いのなかで見せる破廉恥な絵もまたキルラキルの見どころの一つです。
アニメ・キルラキルの名シーン集
名シーン①人衣一体
キルラキルの名シーンを紹介します。一つ目は第3話で流子と鮮血が初めて人衣一体を行うシーンです。皐月が純潔を着て登場し、流子は圧倒的な実力の違いを感じながらも果敢に戦おうとします。しかし力の差は歴然で流子はついに倒れてしまいます。流子は自分に何が足りないのかがわかりませんでした。
そんなとき流子のまえにマコが現れ、「脱いで、流子ちゃん!」と言います。流子は皐月に負けてない、露出することを恥ずかしがることなんてない、と言われた流子は自分の中にあった恥ずかしいという気持ちが鮮血を拒絶していたことに気がつきます。
吹っ切れた流子はついに鮮血と人衣一体することができます。鮮血を着こなすということは鮮血が流子の肌になるということだと理解した流子は自分と鮮血本来の力を引き出し、皐月と互角に渡り合います。このシーンは流子が初めて鮮血を心から受け入れ、友達として認めた名シーンです。
名シーン②大文化体育祭
キルラキルの名シーンを紹介します。二つ目は大文化体育祭で皐月の本意がわかるシーンです。皐月の母、鬼龍院羅暁は大文化体育祭で生命繊維を起動させ観客を生命繊維に取り込ませることを計画していました。当日、羅暁は計画を実行し、大文化体育祭を観に来ていた観客はほとんど全員が生命繊維に取り込まれてしまいます。羅暁が静まり返った客席を眺めて悦に入っていたそのとき、その胸に後ろから剣が突き刺さります。
羅暁を後ろから襲った者の正体は皐月でした。私の座を奪うつもりかと聞く羅暁に、皐月は堂々「今この時より鬼龍院皐月と本能字学園はあなたに反旗を翻す」と宣言します。皐月は生命繊維打倒のために本能寺学園を作り上げたのでした。それまで敵として演出されてきた皐月が実は味方だったことがわかる名シーンです。
名シーン③流子と皐月の和解
キルラキルの名シーンを紹介します。最後は、流子と皐月の和解のシーンです。羅暁に純潔を無理やり着せられ、さらに記憶操作によって洗脳された流子がどうにか正気に戻ったあと、流子は皐月と相対します。
今までのことを一発殴らせろと凄む流子ですが、皐月を必死で守る四天王の姿をみて皐月も自分と同様「わけのわからないもの」に守られていることを悟ります。さらに皐月が今までの自分の非を詫びたため、流子は皐月を許すことにします。それまで敵対していた二人が和解する名シーンです。
アニメ・キルラキルに関する評価や感想
キルラキル観たんです
— みやび (@P26R) April 30, 2019
本当に凄い作品で何回も感動しました
登場人物みんな好きになる素敵なアニメ
とんでもない勢いで見てしまった
天元突破も見たいなって思ったんですが、きっと泣きます
キルラキルの登場人物全てが魅力的だということを評価するツイートです。キルラキルには本当の悪人はそれほど出てこなく、視聴者がそれぞれのキャラクターに好感がもてるように作られている優しいアニメだということがわかるツイートです。
キルラキル12話まで見たけどくっそ熱くてくっそ面白い
— ヒスィ (@kokoromotonaina) June 26, 2019
流子ちゃんめっさ男前でかっこいい
つか小清水サンて人こんなドスの聞いた声出せるんやねすごい
キルラキルの熱い戦いを評価するツイートです。また、主人公の流子がかっこいいという感想です。流子の声優を担当する小清水亜美さんの腹から出すような声が評価されています。流子は女性ですがキルラキル作中でもトップの男前度をみせるキャラだということがこの感想からわかります。
キルラキル最初はハレンチ格好な女の子の戦いだと思ってたら男も脱ぎ出して「ふーん…なるほどね」って状態、好き
— 猫宮 (@Neko_pr2) June 26, 2019
キルラキルは極制服を纏って戦う若者たちが半裸になったり全裸になったりするアニメですが、女の子だけでなく男の子も同じように服を脱ぐということを評価するツイートです。
キルラキルの何が好きって魅力的なキャラもちろんなんだけど
— こた (@yukadesign0182) June 26, 2019
・ストーリーがちゃんと完結してるところ
・勢いがあるアクションシーン
・こんだけ戦ってたらそら主人公強くなるわってくらい戦いを重ねるところ
・キャラ一人一人ブレない意志を持っているところ
他にも色々あんねんけどとりあえず!
このツイートはキルラキルの見どころをあげて評価するツイートです。キルラキルは伏線をしっかり回収し中だるみしないで綺麗にストーリが終わることが評価されています。また、今石洋之監督の持ち味である勢いのある画面演出や主人公がしっかり活躍することを評価しています。
そして上で紹介したツイートにもあったようにキャラクターの魅力があることも評価のポイントのようです。このようなところがキルラキルを好きだという感想が生まれる理由だとわかります。
『キルラキル』1話、視聴した。濃ゆい。西尾維新と『Get Backers』と『魁!!男塾』をぶち込んで昭和のアニメで煮出したような世界観と突き抜けに突き抜けたハイテンション、その画ヂカラに圧倒される。説明? 現実性? 要らん! 観ろ! いま目の前にあるそれが全てだ、みたいな。
— はろーすみす (@harousumisu1) June 23, 2019
キルラキルがさまざまな作品のエッセンスを濃縮させ、昭和の味付けをして勢いよく送り出されたアニメだいうことを評価するツイートです。キルラキルは頭を使って難しく考えるよりもその場の勢いと情熱にのって楽しむのが良いアニメだということがわかる感想です。
キルラキル第1話。
— マダオ (@emperor_madao) May 25, 2019
学校とキャラと極制服の簡単な説明はありながら、それは置いといてと言わんばかりにガンガン熱量だけで物語を進めていく感じにかなりカロリー使った。これ一気見するタイプの作品じゃあないな。
にしてもこの昭和チックな勢いと義理人情の世界観で羞恥心があるのは意外。可愛いな笑
キルラキルは一気見できないほどの勢いの良さと画面のエネルギーがあるという感想のツイートです。また、キルラキルはどことなく昭和感を感じさせる演出が多くされていますが、現代に合わせてアレンジしていることを評価しています。露出度の高い鮮血を着ることを恥ずかしがる流子が可愛いという感想です。
キルラキルやっぱり面白いものは何度やっても時間が経っても面白い。今となってはほぼみられない声高に必殺技を応酬する昭和感溢れる熱血ヒーロー(ヒロイン)アニメ。
— イワナガッッ⁉️ (@iwakeiiiii) April 7, 2019
キルラキルは昭和の漫画・アニメ作品をリスペクトしているので昭和感溢れる熱血的なバトルの応酬がみられることを評価するツイートです。抽出された古き良き時代のエッセンスが現代の技術と表現にのせられ、どこか懐かしくも新しい面白さが生まれていることを評価しています。この感想からキルラキルは時代を超えて面白いと感じられる作品だということがわかります。
キルラキルが面白いのは掘れば掘るほどパロディが出てきてそれを直接言わないけど分かる人には一発で分かる、ってところでほんとに好きだ
— 海抜 (@cay_ver_2) September 27, 2016
キルラキルにはたくさんのパロディが仕掛けられていますが、それを前面に押し出さずうまく配置していることを評価するツイートです。元になった作品を知ってる人はもちろん知らない人も問題なく楽しめるので、このように評価されるといえます。この感想からキルラキルは昭和を知る世代も知らない世代にも楽しめるアニメだということがわかります。
キルラキル見てるんだけどさ、流子と皐月が同時に神衣を着るシーンがめちゃくちゃアツい
— 国士無双未遂の松本 (@Green_MildMk2) June 23, 2019
鳥肌たったわ
熱いシーンが今石洋之監督の勢いのある画と音楽により感動的に演出されるキルラキルを評価するツイートです。鳥肌がたつという感想から、とても感動したことが伝わります。
アニメ・キルラキルの評価や感想まとめ
アニメ「キルラキル」の評価や感想をあらすじやみどころと併せて紹介しました。監督の今石洋之さんの新たなアニメ映画作品「プロメア」が2019年5月から上映されています。このまとめでキルラキルに興味を持った方はこの機会に同じ今石洋之監督の「プロメア」を観にいってみてはいかがでしょうか。