【ワンピース】ステルスブラックとは？サンジのレイドスーツの能力や強さを考察

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。尾田栄一郎によって連載されており、海賊の冒険やバトルアクションを描いています。主人公のモンキー・D・ルフィが海賊王を目指して海を旅するストーリーとなっています。

サンジはワンピースのキャラクターで、初登場した時は海上レストランのバラティエで働いていました。コックとしての実力は高く、料理や食べ物に対するプライドも持っています。そのため、食べ物を粗末にしたり侮辱するとたとえ客でも容赦はしません。

コックの師匠であるゼフから女性には手を挙げるなという教育を受けており、女好きの性格をしています。そのため、サンジの弱点は女性でもあります。年齢は超新星編では19歳、新世界編では21歳となっており、身長も177cmから180cmに伸びました。

麦わらの一味にはコックとして所属しています。バラティエ時代にルフィから勧誘を受け、さらに自身の夢である伝説の海「オールブルー」を見つけるために麦わらの一味に加わりました。赫足のゼフに鍛えられていただけあって戦闘力も兼ね備えており、カマバッカ王国では覇気も習得しています。

エニエス・ロビー編から7700万ベリーの懸賞金がかけられ、ドレスローザ編の後には1億7700万ベリーとなり、「ONLY ALIVE」という指定がされていました。万国を脱出した後はゾロの懸賞金を超える3億3000万ベリーがかけられました。

サンジは北の海で生まれ、東の海で育ったという変わった経歴を持っています。サンジの本名はヴィンスモーク・サンジといいます。実はジェルマ王国のヴィンスモーク家の王族で、四つ子の三男でした。しかし家族とは上手くいっておらず、ある時を境に姉のレイジュの協力により家を出ます。

家を出たあとに乗り込んだオービット号という客船で、しばらくコック見習いとして修行を積みます。しかしある時オービット号は海賊の赫足のゼフによって襲われてしまいます。その時嵐によってサンジやゼフは海に投げ出され、無人島へ漂流します。そこでサンジは85日間に及ぶ食糧難に苦しみ、飢餓を経験しました。

その後救出されましたが、食料を分け与えてくれたゼフに恩を感じ、ゼフが開いた海上レストランで働くことになりました。ゼフからは料理と足技を習い、副料理長になるまで料理の腕を上げました。

ステルスブラックとは、サンジのレイドスーツ着用時の名前です。サンジのレイドスーツは全身が黒で、マントには「3」の数字が書かれています。サングラスを着用し、口元は首までマスクで覆われていて一見サンジだとは見分けがつきません。髪型も一部をアップにして、後ろ髪を跳ねさせるヘアスタイルに変化しています。

ステルスブラックのレイドスーツをもらったのは、万国脱出の時でした。サンジがルフィを抱えてビッグ・マム海賊団から逃げる際、あまりにも追ってくる敵が多くて逃げるだけでも精一杯な状況でした。そんなとき、サンジの兄弟であるジェルマ66が駆けつけます。

ジェルマ66のメンバーで、サンジの兄であるニジはサンジを抱えて脱出の手助けをします。サンジのステルスブラックのレイドスーツはニジが持っており、脱出の手助けをした時にサンジのズボンのポケットに入れたといわれています。

サンジはステルスブラックのレイドスーツを捨てるつもりでいましたが、ルフィ達に止められて持ち歩いていました。ワノ国では潜入捜査をすることになり、同盟相手であるローからは絶対に正体を知られるなとキツく言われていました。そんな中、サンジは人を集めるためにそば屋を開業しました。

そば屋は大盛況でしたが目立ってしまい、狂死郎一家の部下に因縁をつけられてしまいます。部下達はそば屋をめちゃくちゃにしましたが、食べ物を粗末にした部下をサンジは一蹴しました。騒ぎを狂死郎に報告すると、今度はホーキンスやドレークといった、サンジの正体を知る者たちがそば屋を調査しに来ました。

ホーキンスやドレークに姿を見られたら、確実に麦わらの一味が潜伏していることが知られてしまいます。そのためローは、戦わずして逃げようと言いました。しかしホーキンスやドレークと一緒に調査していたページワンは、町中の関係のないそば屋を破壊し始めました。

その様子に耐えきれず、サンジは飛び出していきます。しかし、姿を知られるわけにはいきません。そこでサンジは姿を隠すことができるレイドスーツを使って、ステルスブラックに扮することにしました。

ステルスブラックという名前は、北の海の世界経済新聞で連載されていた絵物語の「海の戦士ソラ」に登場するキャラクターの名前です。これはジェルマ66をモデルにした悪役でした。ジェルマ66をモデルにしているだけあり、絵本に登場するステルスブラックとサンジの姿は瓜二つです。

そのため、北の海出身のローからは「ステルスブラック」と呼ばれてしまいます。しかしサンジはジェルマ66とは縁を切っていたため、ステルスブラックと呼ばれたくはありませんでした。そこでページワンに名前を聞かれた時、咄嗟に自分のことを「おそばマスク」と名乗ったのです。「おそばマスク」という名前は、「改名してくれー!!」といわれるほど不評でした。

ステルスブラックの一番の能力と強さは透明化です。ローは、「海の戦士ソラ」に登場するステルスブラックは「姿を消せる厄介な戦闘員!!!」と解説しています。透明化はかねてからサンジが欲しがっていた能力でもあり、姿を消して不意打ちで攻撃を仕掛けることができる強さがあります。

ステルスブラックのレイドスーツには、かかとに加速装置がついています。これにより、通常よりも早く移動することができます。加速することで、足技の強さもアップすると思われます。ページワンの巨体も一蹴りで倒すことができました。

ステルスブラックのレイドスーツのマントは盾として使うことができます。全身を覆うほどのマントなので、後ろから攻撃を受けても多少衝撃がくるだけで致命傷を受けることはほとんどありません。

ワンピースの考察では、サンジのレイドスーツには海軍中将レベルの強さがあるのではないかといわれています。かつて海軍中将として潜入していたヴェルゴとサンジは戦った事がありましたが、その時は全く足元にも及ばないという状況でした。

しかし、ステルスブラックの状態だったら、サンジは互角レベルなのではないかといわれています。また、ヴェルゴと互角に戦ったローとも同じくらいの戦闘力があるのではないかといわれています。

レイドスーツを着用したからといって、サンジそのものの性格は変わりません。サンジはかつてスケスケの実の能力者に対して、とても羨ましがっていました。透明化の能力を使えばのぞき放題だからです。ステルスブラックとなったサンジは、その能力を経て真っ先に考えたのは「のぞき」でした。

サンジはページワンを倒した後、湯屋に向かいます。湯屋は混浴なのでそもそものぞく必要はなかったのですが、サンジはその透明化の能力で湯屋をのぞきます。「おそばマスク」が現れたと聞きつけたホーキンスとドレークも湯屋に向かっていました。しかしドレークは女慣れしておらず、女の裸を見て倒れてしまいます。

そしてサンジもまた、ステルスブラックの姿で湯屋で倒れていました。倒れたサンジは透明化が解除されており、ホーキンスとドレークに見つかってしまいます。しかしホーキンスもドレークも北の海出身です。二人はステルスブラックがいることに興奮しました。

ステルスブラックのレイドスーツの特徴は透明化です。そのため、サンジの元の足技とは無関係な能力となっています。とはいえ、レイドスーツは脚力増強のサポートの性能があるため、サンジの足技も強化してくれます。

ワンピースに登場するジェルマ66のメンバーは、皆血統因子の操作を受けています。そのために高い戦闘力を兼ね備えているのですが、四つ子のうちサンジだけが血統因子の操作の影響を受けずに生まれてしまいました。そのため、父や兄弟からはデキそこないだと罵られてきました。

これによりステルスブラックの能力は、血統因子の操作の影響なしで使えるように調整されていると考えられます。とはいえゼフから足技を習っており、これまでの戦いやカマバッカ王国で鍛えているため、サンジは元から新世界で戦えるだけの戦闘力はありました。

他の兄弟は科学の力で大きな力を得ることができましたが、サンジは経験を積むことで強さを高めていきました。だからこそ、高性能なレイドスーツを初めて着用しても、ちゃんと使いこなせたのではないかといわれています。

ワンピースのホールケーキアイランド編では、万国に到着したサンジをベッジの部下であるヴィトが歓迎しています。ヴィトは北の海出身で、世界経済新聞に載っていた「海の戦士ソラ」のファンでした。ヴィトはローと違い、敵であるジェルマ66の大ファンでいつもソラに負けてしまうジェルマ66を応援していたと言っています。

また、ワンピースのワノ国編で初めてステルスブラックの姿を披露した時、側にいたローはアンチジェルマだと言いましたが、それでも詳しく解説できるほどジェルマ66について知っていました。湯屋まで追ってきたホーキンスとドレークもまた、ステルスブラックを発見した時は興奮気味にその名前を呼んでいます。

「海の戦士ソラ」については北の海の常識というだけでなく、北の海出身の特に男性陣には熱狂的なファンが多くいるようです。

ステルスブラックの「ステルス」には「隠密」「こっそりすること」という意味があります。ジェルマ66の異名は全て性能＋カラーで名前がついているので、サンジはステルス機能搭載のレイドスーツだという事がわかります。

サンジはその昔、父や兄弟から酷い仕打ちを受けるだけでなく、死んだことにして軟禁されていたこともありました。そんなサンジのために、なぜ今更ステルスブラックのレイドスーツが用意されていたのかは謎です。

ワンピースの考察では、イチジとレイジュがステルスブラックのレイドスーツを用意した可能性があるとされています。実は血統因子の操作によってサンジが強大な力を持っていることを、イチジが何らかのきっかけで知ったという考察です。その力を恐れて幼少期はサンジと距離を取っていたのではないかといわれています。

そのため失敗作とは見ておらず、兄弟として見ていたのではないかといわれています。レイジュもまた、サンジの持つ感情を理解している節があるため、この二人がサンジのためにステルスブラックのレイドスーツを作ったのではないかと考察されています。

ただ、これまでにサンジはジェルマ66が恐れるような力を出していないため、この考察は不確かです。単純にサンジに助けられたことで心境が変化し、ステルスブラックのレイドスーツを作ったとも思われます。

サンジはヴィンスモーク家とは縁を切りたがっており、レイドスーツも最初は捨てようとしていました。しかし、レイドスーツの能力はサンジがいつか欲しいと願っていた能力です。結局またそのスーツを着てしまい、ヴィンスモーク家とは縁が切れないのではないかという方もいました。

ヴィトはジェルマ66が「海の戦士ソラ」のモデルだということを知っており、本物に会えたことに興奮していました。ローは実在のジェルマ66というよりも、物語上のステルスブラックを知っているような口ぶりでした。ホーキンスとドレークに関しては、ステルスブラックのどの面を知っているのかを考察されている方もいました。

北の海出身で同世代のメンバーはとてもクールなキャラクターばかりでした。しかし、そんなクールなキャラクターが声を揃えて興奮している姿を見ると、どれだけ「海の戦士ソラ」のステルスブラックが人気だったかが分かります。ヴィトも隙があれば、サンジとジェルマ話をしようとするほど熱狂的でした。

ワンピースのステルスブラックは透明化の能力を使うことができ、サンジの夢が一つ叶うことになりました。レイドスーツの性能はとても良く、サンジの足技を強化することも出来ます。

また、ステルスブラックは北の海ではよく知られており、北の海出身の海賊はその姿を見ただけでも興奮していました。ワンピースでは今後のステルスブラックの活躍に注目です。