2019年06月16日公開
2019年06月16日更新
【機動戦士ガンダム】カイ・シデンの活躍やその後・名言まとめ!ミハル回も紹介
今年2019年に放送開始40周年を迎えた「機動戦士ガンダム」は現在も続編やスピンオフ作品が作成され続けている超人気アニメです。ガンダムの大きな魅力のひとつに多彩なキャラクターがあると言われています。その中でも時が経つにつれて人気が出てきたと評されているのがカイ・シデンです。ここではカイ・シデンの活躍やその後・名言を紹介していきます。さらにカイ・シデンのエピソードで人気の高いミハル回やカイ・シデンを演じている声優についても取り上げ、その魅力に迫っていきます。
目次
カイ・シデンは機動戦士ガンダムのキャラクター
「ガンダムサーガ」の礎となった第1作「機動戦士ガンダム」は今年2019年に放送40周年を迎えました。ファーストガンダムとも呼ばれている同作には多くの魅力的なキャラクターが登場しました。その中で時が経つほどに人気が高くなっていると言われているのがカイ・シデンです。
ここでは「機動戦士ガンダム」の人気キャラクターであるカイ・シデンの活躍や名言、そしてその後に至るまで紹介していきます。さらにカイ・シデンのエピソードで人気が高いと言われているミハル回や彼を演じている声優についても取り上げていき、カイ・シデンの魅力に迫っていきます。
機動戦士ガンダムの作品情報
「機動戦士ガンダム」はテレビアニメとして1979年4月7日から1980年1月26日まで全43話が放映されました。本放送時は視聴率が伸び悩み全52話放送予定だったものが打ち切りとなってしまいました。しかし、中高生以上を中心としたアダルト層の間で口コミで評判を呼び、プラモデル所謂ガンプラブームが子供たちの心も捉えて一大ブームを巻き起こしました。
1981年から1982年までテレビシリーズの総集編である劇場三部作が制作されてこちらも大ヒットを記録しました。1985年に続編「機動戦士Zガンダム」が放映されて以降は「ガンダムサーガ」と呼ばれる世界観を確立し、現在に至るまで続編やスピンオフ作品が様々なメディアで発表され続けている文字通り日本を代表するアニメだと言われています。
機動戦士ガンダムの概要
「機動戦士ガンダム」が大ヒット作品となった要因はいくつもあると言われていますが、最も大きなものとして知られているのは「リアル志向」であるということです。それまでのアニメは子供が観るものであるという固定観念がありました。富野由悠季をはじめとする制作陣はこれを逆手にとってドラマ作り・世界観・キャラクター全てにリアル志向を持ち込み、そこにアニメを見ない・卒業した層が飛びついたのです。
機動戦士ガンダムのあらすじ
「機動戦士ガンダム」のあらすじを紹介します。宇宙世紀0079年、地球連邦軍とジオン公国軍は地球と宇宙を股にかけて後に一年戦争と呼ばれる交戦状態にありました。両軍はモビルスーツと呼ばれる巨大な人型の兵器に乗り込んで戦闘を行っていました。
スペースコロニー、サイド7の少年アムロ・レイはこの戦争に巻き込まれ、成り行きで父親が開発した新型モビルスーツ、ガンダムに乗り込むこととなります。彼を中心とした少年少女たちは生き延びるために連邦軍の戦艦ホワイトベースに乗り込んでジオン軍と戦いながら成長していくのです。
カイ・シデンのプロフィール
ここでは「機動戦士ガンダム」においてのカイ・シデンのプロフィールを紹介します。カイ・シデンはサイド7に住んでいたプエルトリカン系の民間人で年齢は17歳です。サイド7が戦争に巻き込まれて住むことが困難になったことでホワイトベースに避難し、当初は傍観者を気取っていましたが、自らもパイロットとしてホワイトベース隊に参加することとなりました。主に操縦したモビルスーツはガンキャノンです。
カイ・シデンの活躍
ここでは「機動戦士ガンダム」におけるカイ・シデンの活躍を取り上げていきます。カイ・シデンはどのような人物で、どのような活躍をしたのでしょうか?ご覧ください。
ガンキャノンの名パイロット
カイ・シデンはホワイトベースに避難した後、人手不足となった同船内で作業機械のライセンスを持っていたことから半ば強制的に機銃射手・ガンタンクの操縦手を任されました。そこでの射撃の腕を買われてガンキャノンのパイロットに抜擢されてからは一年戦争終結までほぼ一貫してガンキャノンに乗り続けて戦果を挙げていきました。
序盤は逃避的
元々民間人であったカイ・シデンはホワイトベースに避難した当初は何事にも逃避的で、皆の面前で憎まれ口を叩くこともしばしばで、一同が力を合わせて難局を乗り越えていかなければならない時において、ホワイトベースの他のクルーたちから疎ましがられていました。
自分をコントロールできる大人
しかし、そうしたカイ・シデンの憎まれ口や逃避的な態度は実は自分をコントロールするためにあえてそうしていたのではないかと分析するファンが増えてきました。程なくして憎まれ口を言いながらもホワイトベースの作戦に対しては一度も反対することなく皆に同調していたカイ・シデンを見て彼は実は年齢以上に大人であると感じたファンも多いと言われています。
カイの戦う意義
カイ・シデンはなし崩し的に連邦軍に組み込まれることを嫌い、一度はホワイトベースを下船しています。しかし、下船先であるベルファストで弟妹を養うためにジオン軍のスパイになった少女ミハル・ラトキエとの出会い、そして別れを経たことで彼の心境に大きな変化が表れました。彼はミハルのような犠牲を出さないために、また自分とホワイトベースの仲間たちが生き延びることに戦う意義を見出したのです。
撃破数は多い
ホワイトベース隊はエースパイロットであるアムロ・レイが突出し過ぎたニュータイプ能力で大活躍したために他のクルーの存在が忘れられがちだと言われています。カイ・シデンもパイロットとして非常に優秀で、終盤戦であるソロモンやア・バオア・クーでの戦闘では多くの敵機を撃破しています。
カイ・シデンのその後
カイ・シデンはパイロットしての技術とホワイトベースの仲間たちとの連携で一年戦争を生き延びました。戦争終結後、彼はどのような人生を歩んでいたのでしょうか?ここではカイ・シデンのその後について紹介していきます。
その後はフリージャーナリスト
カイ・シデンは一年戦争が終結すると地球連邦軍には残らず、その後フリージャーナリストになります。その後に勃発したグリプス戦役に全く関わらなかったわけではなくジャーナリストとしての立場から連邦軍への潜入を試みるなどカイ・シデンなりの行動力を発揮しています。
カイ・シデンのその後を描く作品とは
一年戦争のその後のカイ・シデンの登場作品はガンダムの最初の続編として知られている「機動戦士Zガンダム」と派生作品として漫画・OVA・テレビアニメ作品が存在する「機動戦士ガンダムUC」に登場しています。どちらの作品でも出番は少ないながらも印象的な活躍を見せており、その後のカイ・シデンも魅力的であると評価するファンが多いと言われています。
カイ・シデンのレポート
ガンダムサーガには多くのスピンオフ作品があることで知られています。「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」はことぶきつかさが描いた漫画作品で、カイ・シデンの視点から見たグリプス戦役という設定とカイとゲストキャラクターの会話主体で構成されるストーリーが大きな話題となりました。この作品を読んでカイのファンになったという人も多いと言われています。
カイ・シデンの名言
ここでは「機動戦士ガンダム」やその後の作品におけるカイ・シデンの名言について紹介していきます。ガンダムサーガの人気キャラクターであるカイ・シデンはどのような名言を残しているのでしょうか?
名言①「よろしくもよろしくないもないんだろ」
「機動戦士ガンダム」第3話「敵の補給艦を叩け!」からカイ・シデンの名言を紹介します。カイの初陣の時、オペレーターのセイラが「準備よろし?」と彼に尋ねてきた時に精一杯の皮肉を込めて言い返しました。皮肉屋であるカイの面目躍如であると同時に初出撃による極度の緊張を誤魔化すためにあえてふざけたのではないかと分析するファンも多いです。
名言②「お高くとまりやがって!…」
「機動戦士ガンダム」第2話「ガンダム破壊命令」からカイ・シデンの名言です。ホワイトベースに非難する際にカイはセイラが行っていた残留者の救出の手伝いを拒否しました。その時セイラは彼を「軟弱者」と言いながら頬を張りました。その凛とした態度に飲み込まれんとして返した言葉だと言われており、このカイのセリフでセイラのイメージが固まったとも評されています。
名言③「ミハル…いなくなっちまって」
「機動戦士ガンダム」第28話「大西洋、血に染めて」よりカイ・シデンの名言です。カイはジオンの女スパイであるミハルをスパイと知って匿います。ミハルはスパイをすることを止め、罪滅ぼしのためにカイと共にガンペリーで出撃しました。しかし、ミサイルを撃ちに格納庫へ向かったミハルは戦闘が終わってもカイの元へ帰ってはきませんでした。カイはミハルが死んでしまったことを悟り悲しみにくれるのでした。
名言④「電気屋でも開くか。え、アムロ?」
「機動戦士ガンダム」第27話「女スパイ潜入!」からの名言です。ホワイトベースを下船したカイにアムロは餞別代りに工具箱を渡しました。カイはそれを快く受け取り、それを元手にベルファストで生活していく気持ちを独り言にしました。カイとアムロとの間に共に戦ってきた仲間としての絆が確かに存在している名言として受けとめているファンが多いと言われています。
名言⑤「逆立ちしたって人間は神様には…」
一年戦争の終盤ア・バオア・クーでの戦闘前にこの戦いが勝てると断言したアムロにカイはニュータイプとしての能力がそう言わせたのかと問います。アムロは嘘だったと言い、セイラはアムロがああ言わなかったら皆逃げ出していたとフォローします。それにカイが応えたことで3人の仲間としての関係性が垣間見えたと評価されています。
名言⑥「ホント…やだねぇ」
カイはベルファストでミハルの家に招かれました。ミハルの目的はカイから連邦軍の情報を仕入れることでした。カイはそのことを知った上で、さらにミハルが拳銃を隠し持っていたことを知り、こんな年端もいかない少女がスパイ行為をしていることについてペシミスト的なセリフを言いました。
名言⑦「へっ、裏切られたな、奴もエリート族かよ…」
ホワイトベースが地球に降り立った時、カイはアムロが地球出身であることを知りました。カイはスペースノイドなので地球出身のアムロある種のコンプレックスを抱きました。こういったスペースノイドの感情が後のグリプス戦役などの伏線になったのではないかと見るファンもいます。
名言⑧「カイ・シデンっていう。フリーの…」
「機動戦士Zガンダム」に再登場したカイはレコアに自己紹介した際にあえてふざけた、気取った調子で話しています。連邦軍に捕まりそうな極限状態の中で自分を保とうとする姿勢は以前のカイと変わっていないと評価するファンも多いです。
カイ・シデンのミハル回
カイ・シデンのエピソードで特に人気が高いと言われているミハル回、第27話「女スパイ潜入!」と「大西洋、血に染めて」のあらすじを紹介します。
ミハルとの出会い
カイはベルファストでホワイトベースを下船しました。軍に組み込まれるのを良しとしなかったからです。ベルファストの街中でカイは弟妹を一人で養っている少女ミハルと出会いました。彼女はジオン軍のスパイでそのためにカイに近づきました。
ホワイトベースに潜入したミハル
カイはミハルがスパイであることを見抜きました。ベルファストで戦闘が始まりました。カイは仲間を助けるためにホワイトベースへと戻って行きました。その混乱を利用してミハルはホワイトベースへの潜入を成功させました。
出撃するミハル
カイはミハルを匿います。ミハルの心にも変化が表れます。ホワイトベースに弟妹と同じ年頃のカツ・レツ・キッカが乗っていることで自分が間違っていたと感じたのです。彼女は罪滅ぼしのためにカイに一緒に出撃させてほしいと懇願します。カイはミハルの申し出を受け入れました。
ミハルの死
カイとミハルはガンペリーで出撃しました。しかし、ミサイルが故障して発射できなくなりました。ミハルは直接格納庫へ行き、ミサイルを発射させることに成功しましたが、ミサイルの爆風で体ごと吹き飛ばされてしまい、大西洋へと消えていってしまいました。
帰還したカイはミハルが死んでしまったことを悟りました。悲しみにくれ泣き続けるカイの背後にミハルの残留思念と思しきものが現れて、優しくカイにあなたと出会えたことに感謝していると語りかけるのでした。カイはこの1件以降人間として大きく成長して一年戦争を生き抜くこととミハルのような犠牲者を出させないことを誓うのでした。
カイ・シデンの声優
ここでは「機動戦士ガンダム」の人気キャラクターであるカイ・シデンを演じている声優について紹介していきます。カイ・シデンを演じている声優はどんな人なのでしょうか?
カイ・シデンを演じている古川登志夫
カイ・シデンを演じている声優は古川登志夫です。40年以上のキャリアを誇るベテラン声優であり、近年ではバラエティー番組に出演することも多いです。「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムUC」の全てでカイを演じている声優です。
古川登志夫のプロフィール
古川登志夫は1974年のテレビアニメ「ゼロテスター」でアニメ声優としての活動を開始しました。すぐに人気声優としての地位を確立し主役から脇役まで、二枚目から三枚目まで幅広い役柄を演じることのできるベテラン声優として高く評価されています。
古川登志夫の主な出演作
その長い声優としてのキャリアで多くの作品に出演している古川登志夫ですが、ファンのみならずとも知られれているキャラクターは「うる星やつら」の諸星あたると「ドラゴンボールZ」のピッコロです。また「ルパン三世 風魔一族の陰謀」で一度だけルパン三世を演じました。
デビューは俳優
声優として知られている古川登志夫ですが、デビューは俳優としてでした。「刑事くん」や「飛び出せ!青春」などの人気テレビドラマに出演しています。
カイ・シデンに関する感想や評価
ここではカイ・シデンに関する感想や評価を取り上げていきます。カイ・シデンはインターネット上でどのような感想や評価を持たれているのでしょうか?ご覧ください。
【映画版 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編 感想ツイート】
— Aizack@目指せ魔法戦士! (@ykokubo09) May 13, 2019
・登場モビルスーツの種類が増え、見応えが増した
・キャラの個性が掘り下げられ、成長を描かれるようになった
私はカイ・シデンとミハルのエピソードは劇中お気に入り
・ニュータイプという新しいキーワードにより更なる展開への期待
ガンダムの劇場映画版第2作目を鑑賞された方のツイートです。カイとミハルのエピソードが映画全体を通しても印象に残っているという感想をお持ちです。
個人的感想ですが、カイ・シデンほど、皮肉屋として完成というか、バランス取れてるキャラは少ないなぁと。基本的に皮肉よりも、ニヒルでやたらかっこいいキャラだったり、途中からデレたり、作品の中で明示的なフォローがあったり、真性のクソ野郎だったりするからさ。
— かのう (@GEN_KANO) November 19, 2013
カイ・シデンの魅力について語っておられる方のツイートです。皮肉屋で性格が悪い所もあるけど、同時にカッコ良い所も沢山あって、その振り幅がカイの魅力に繋がっているとの感想をお持ちです。
職場から機動戦士ガンダムの劇場版三部作を見て感想文を書くって宿題が出てて、今のところ二作目まで見終えた。現時点で好きなキャラはフラウ・ボゥとカイ・シデン、あとランバ・ラル。嫌いなキャラはあむろとセーラとシャー。
— 産業的椎茸 (@kum1ch0) April 15, 2013
ガンダムの好きなキャラクターと嫌いなキャラクターをツイートされている方です。好きなキャラクターにカイ・シデンが入っていて、どちらというと脇役に魅力を感じているとの感想をお持ちです。
カイ・シデンの活躍やその後・名言まとめ
カイ・シデンの活躍やその後・名言を取り上げてきました。カイ・シデンの立場や視点からガンダムを観ることで違った楽しみ方ができると言われています。是非カイ・シデンの魅力に触れてみてください。