ピンポンのペコ(星野裕)の名言・名セリフ集!魅力やスマイルとの関係は?

ペコとは松本大洋が原作を務める作品『ピンポン』に登場する主人公・星野裕のあだ名です。ペコは類まれな卓球の才能を持っており、独特な感性の持ち主であるため多くの名言を発言してきました。今回そんなペコの名言・名セリフ集やあだ名の由来をまとめていき、もう1人の主人公・スマイルとの関係も解説します。また、映画版『ピンポン』でペコ役を演じた窪塚洋介についても紹介していきます。

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目次

  1. ピンポンとは?
  2. ピンポンのペコの名言集
  3. ピンポンのペコの魅力
  4. ピンポンのペコとスマイルの関係
  5. ピンポンの映画&アニメ主題歌
  6. ピンポンに関する感想や評価
  7. ピンポンのペコの名言やスマイルとの関係まとめ

ピンポンとは?

ピンポンの作品情報

『ピンポン』とは松本大洋が1996年から『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載を開始した漫画作品で、単行本は全5巻となっています。卓球に情熱を燃やす高校生たちの青春漫画となっており、ペコとスマイルという卓球の才能を持った2人の主人公の視点から描いている事が特徴です。ペコとスマイルはもちろんですが、それ以外の登場人物にも細かいバックボーンが存在する事が魅力で、それにより回想シーンも多く描かれています。

『ピンポン』の連載は1997年に終了となりましたが、2002年の初めに実写映画制作が決定し、同年の7月に公開されました。ペコ役に窪塚洋介、スマイル役にARATAを起用しており、当時2人の人気が絶頂であった事もあって大ヒットとなって『ゴールデンクロス賞 話題賞』や『日本アカデミー賞』などを受賞しました。ド派手な卓球の試合のシーンが魅力で、ボールやコートはフルCGで作られています。

ピンポンのあらすじ

幼少時代からの幼馴染である星野裕(通称:ペコ)と月本誠(通称:スマイル)は、かつて卓球の名門と呼ばれていた片瀬高校卓球部に所属しています。ペコは卓球に関して天性の才能を持っており、幼い頃からタムラ卓球場で腕を磨いてきた事もあって、周りで実力で右に出る者はいませんでした。しかし自分の才能にうぬぼれているため誰に対しても挑発的で、タムラ卓球場では実力の無い相手に対して賭け卓球をして金を巻き上げる日々です。

スマイルは無口で真面目な性格で、ペコの事を幼少時から現在までヒーローと思っていますが、すでに実力ではペコよりも上となっていました。しかしスマイルはペコを傷つけないために、ペコとの練習試合でもわざと負けるなど自分の実力を隠し続けていました。そんな中、近年弱小となっていた辻堂学園高校卓球部が中国人留学生のコン・ウェンガ(通称:チャイナ)を選手兼コーチとして招き入れ、起死回生を図ろうとしていました。

ペコとスマイルはチャイナの偵察のために辻堂高校を訪れます。ペコはチャイナを挑発して試合に持ち込みますが、1点も取れずに敗北してしまいました。それからしばらく経ち、県大会が行われると、ペコは自分よりも格下の相手であった佐久間学(通称:アクマ)に敗れ、自身を喪失します。そしてスマイルは顧問であり、かつてバタフライジョーの異名を持つ優秀な卓球選手であった小泉丈に才能を見込まれ、特訓を受ける事になります。

ペコは卓球とは離れた生活を送るようになり、ゲームセンターで賭けゲームをする生活をしていましたが、アクマから強く説得された事で気持ちを持ち直し、タムラ卓球場のオババから猛特訓を受ける事になりました。ペコとスマイルはそれぞれ実力をつけていき、インターハイでの優勝を狙います。そして卓球の名門である海王学園高校やチャイナの在籍する辻堂高校も力をつけていく中、ついにインターハイが幕を開けます。

ピンポンのアニメ情報

ピンポンは2014年から『ピンポン THE ANIMATION』のタイトルでテレビアニメ放送されました。松本大洋のタッチで、原作そのままの絵柄を表現している事が特徴で、ストーリーもほぼ原作通りに進んでいきます。松本大洋は原作漫画の連載時に頭の中で構想はあったものの描く事が出来なかったストーリーが多数存在しており、悔やまれている部分ではありましたが、このアニメではそのストーリーを多く盛り込んでいます。

セリフや物などは時代の変化から変更がされている部分も存在しており、卓球の公式ルールが21点制から11点制に変更されている事から、このアニメでのルールも公式ルールに準じるものとなっています。また、過去に高校にあった焼却炉が現在では多くの学校で廃止されている事もあり、このアニメでも焼却炉が登場せず、それによりペコがラケットを処分するシーンが変更されています。

TVアニメ『ピンポン』公式サイト

ピンポンのペコの名言集

名言①「卓球しようぜスマイル…」

『ピンポン』のペコの名言①は、『卓球しようぜスマイル。俺が教えてやんよっ!!』です。幼少時代に周りからいじめられていたスマイルを守っていたペコがある日発言した名言です。このセリフによって卓球をする事になったスマイルは自信がついてきた事もあって周りからからかわれる事も無くなり、めきめきと才能を現してきました。このペコの名言はスマイルにとって自分の人生が大きく変わる事になるきっかけとなった一言です。

名言②「シェーシェーだぜ…」

『ピンポン』のペコの名言②は、『シェーシェーだぜ、孔さん。』です。ペコはチャイナと練習試合をして完封された事で自信を失いかけますが、打ちのめされた悔しさをバネにしてひとつ強くなる事が出来ました。その感謝の気持ちをチャイナとの試合中にチャイナの出身である中国の『謝謝(シェイシェイ)』という言葉で表しているというペコの名言です。この後、ペコは以前は格上であったチャイナを下します。

名言③「オイラ飛べるっ…」

『ピンポン』のペコの名言③は、『オイラ飛べるっ…』です。『ピンポン』の作中の中でも名試合とされているペコとドラゴンの試合中にペコが発言したセリフで、膝を痛めていたペコですがスピードや集中力がどんどん増し、いつのまにかドラゴンの実力を上回っていました。ドラゴンの剛速球スマッシュも『インパルス走るっ!!』と名言を発しながら追いかけるペコの姿は圧巻です。

名言④「人様がどうなろうが…」

『ピンポン』のペコの名言④は、『人様がどうなろうが敗北なんか楽しめねえかんよ』です。とにかく卓球で世界一を目指しているペコは当初他人の事を気にする事をせず、自分の勝利ばかりに執着していました。そして自分の力を過信しすぎていたために他の努力家によって敗北を経験する事になります。この名言は『ピンポン』の作中の初期に最強の力を誇っていたペコの自信を表しているセリフとなっています。

名言⑤「I Can Fly!!」

『ピンポン』のペコの名言⑤は、『I Can Fly!!』です。ペコは『飛ぶ』という単語をよく使いますが、それを英語にして大声で発しながら橋から飛び降りているペコの名言です。窪塚洋介が主演を務めた映画版『ピンポン』でもペコがこの名言を発言しながら橋から飛び降りており、その後、本編が始まります。

ドラゴンとの戦いは名言の宝庫

作中の終盤で、『ピンポン』の中でも随一の名勝負と呼ばれているペコとドラゴンの試合は名言の宝庫となっており、ペコだけでなくドラゴンの名言も魅力となっています。ペコはドラゴンを『うんと高く飛ぶ選手』と称し、『オイラも背中に乗っけてもらって…飛ぶ。』と言って必ずドラゴンを倒す決意をします。そしてドラゴンも『飛ぶのだろうが!』とペコに檄を飛ばし、ペコの実力を発揮させていました。

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ピンポンのペコの魅力

ペコは最高のヒーロー

『ピンポン』の主人公・ペコは、幼少時代からスマイルにとってのヒーローです。ペコはスマイルをいじめから救い、卓球を教えて現在まで親友となっていますが、一時はスマイルの方が実力が勝ってしまったために堕落した生活を送るようになってしまいました。ペコは卓球選手としてもはや誰の目にも止まらなくなってしまいますが、スマイルはそんなペコがヒーローとして戻って来てくれる事をずっと信じていました。

そしてインターハイで決勝まで上り詰めたペコとスマイルは戦う事になりますが、試合前に完全なヒーローとして戻ってきたペコに対してスマイルが『遅いよ、ペコ』と言い、『これでもすっ飛ばしてきたんよ』とペコが返すやり取りは感動を覚える名シーンです。そして試合が始まると今まで無表情であったスマイルが笑顔や涙を見せながら戦います。スマイルの不安で冷たい心を溶かしたペコが最高のヒーローです。

ペコのあだ名の由来

ペコちゃんが由来?

ペコのあだ名の由来は『ピンポン』の作中では語られていないため、あだ名の由来の詳細は不明となっています。しかし一度ペコが堕落した生活を送るようになっていた時にはゲームセンターで『ポコ』と名乗っていた事から、不二家のキャラクター『ペコちゃん』『ポコちゃん』が由来になっていると考えられます。ペコは類を見ないお菓子好きで、試合前にもよく食べている事も『ペコちゃん』が由来になっている事を裏付けています。

ちなみにスマイルのあだ名の由来ですが、子供の時に無表情で全く笑わなかったため、皮肉からペコによってつけられた事が由来となっています。『ピンポン』ではほとんどのキャラクターにあだ名の由来が存在しており、ペコ以外のキャラクターは作中であだ名の由来について語られています。

ペコのモデルは田崎俊雄選手

『ピンポン』のペコのモデルとなった人物に関して作者の言及などはありませんが、その卓球の戦法から田崎俊雄選手ではないかと言われています。田崎俊雄選手は右ペンの表ソフト、バリバリの速攻型である事から『カミカゼ速攻』と呼ばれており、ペコの戦い方と酷似しています。ちなみに田崎俊雄選手は2019年現在現役から引退しており、『協和発酵 卓球スクール』の指導者となっています。

ペコ役(映画版)は窪塚洋介

窪塚洋介はハリウッドでも活躍

2002年公開の映画版『ピンポン』でペコ役を演じていたのは俳優の窪塚洋介です。窪塚洋介は2000年代にドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の安藤タカシ役や映画『GO』の杉原役を演じた事でブレイクを果たし、『日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞』をはじめ数々の賞を受賞しました。2017年にはマーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』のキチジロー役に抜擢された事でハリウッドデビューも果たしています。

ペコ役(アニメ版)声優は片山福十郎

片山福十郎はピンポンで声優デビュー

2014年から放送開始されたテレビアニメ『ピンポン THE ANIMATION』で、ペコ役を演じていたのは声優の片山福十郎です。片山福十郎は歌舞伎役者の家系に生まれ、2歳の時から歌舞伎の練習に励み、18歳の時に『住田福十郎』の名を許されて数々の舞踏会に出演してきました。そんな中『ピンポン』のペコ役のオーディションに見事合格した事で声優としてもデビューを果たしました。

アクマとの友情・因縁

ペコの覚醒のきっかけ

ペコとアクマは同じタムラ卓球場出身でしたが、類まれな卓球の才能を持つペコにアクマは嫉妬していました。しかし自分の才能に自惚れていたため努力をしなかったペコに対し、アクマは名門海王学園で努力を重ねて自分の力でレギュラーを勝ち取りました。ペコはインターハイでそんなアクマに敗れ、自身を喪失してしまいます。

しかしアクマもスマイルの圧倒的な実力の前に敗れた事で卓球に見切りをつけて部活も辞めてしまいます。自分に才能がない事を知っていたアクマは悔しさもありながらも納得していましたが、ペコに対して『お前は才能あるんだからやめるなよ』と言った事で覚醒させ、次のインターハイのための特訓に踏み切らせました。アクマのこの一言がなければペコはずっと自堕落な生活を続けていたかもしれません。

お菓子好きで可愛い

『ピンポン』の主人公・ペコはお菓子が大好きです。練習中や試合中など時や場所を問わず常に食べており、お菓子メーカーについてのうんちくを語り出すと止まらなくなるほどとなっています。特に甘いお菓子が好きで、チョコレートを特に好んでいる様子がうかがえます。そんなペコの夢の1つはスナック菓子メーカー『カルビー』のCM出演です。

ピンポンのペコとスマイルの関係

『ピンポン』のダブル主人公であるペコとスマイルの関係性について紹介していきます。2人は性格が真逆なため気が合わなさそうに見えますが唯一無二の親友です。ペコとスマイルはどのようにして現在の関係性を築いてきたのでしょうか?

ペコはスマイルのヒーロー

スマイルとの対決

インターハイの決勝で、ペコとスマイルは対決する事になりますが、この時にペコは心も身体も成長し、スマイルのヒーローとして戻ってきていました。この試合は作中ではダイジェストのように進行し、全ては描かれてはいませんが、垣間見る事が出来るペコとスマイルの表情豊かな笑顔や泣き顔は感動的です。その後、表彰台の写真が撮られますが、2位の表彰台に乗っているスマイルが良い笑顔をしている事が特徴です。

スマイルとの対決後海外へ

海外でも大活躍のペコ

ペコはインターハイでスマイルに勝利して優勝しましたが、その5年後には海外のリーグで活躍している様子が見られます。特徴であったおかっぱ頭から短髪になり、身体も大きくなってがっしりしていました。

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ピンポンの映画&アニメ主題歌

映画版はSUPERCARの「YUMEGIWA LAST BOY」

窪塚洋介が主演を務めた映画版『ピンポン』の主題歌となったのはSUPERCARによる『YUMEGIWA LAST BOY』です。ジャンル的には『フューチャーポップ』となり、『ピンポン』の主題歌となった事で今まで日本で親しみの無かった『フューチャーポップ』を広める事に成功しました。

アニメ版の主題歌一覧

メレンゲ「僕らについて」

アニメ版『ピンポン』のED主題歌として使用されたのはメレンゲの『僕らについて』です。メレンゲの10枚目のシングル曲として発売され、オリコンは最高39位を記録しました。

爆弾ジョニー「唯一人」

アニメ版『ピンポン』のOP主題歌として使用されたのは爆弾ジョニーによる『唯一人』です。爆弾ジョニーのファーストシングルとして発売され、オリコンは最高28位を記録しました。

浜田省吾「Midnight Flight -ひとりぼっちのクリスマス・イブ-」

アニメ版『ピンポン』の第6話で挿入歌として使用されたのは浜田省吾による『Midnight Flight -ひとりぼっちのクリスマス・イブ-』です。浜田省吾が1989年に発売したカバーアルバム『Wasted Tears』に収録されている曲で、クリスマスに1人でいる気持ちを表現したバラードとなっています。

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ピンポンに関する感想や評価

松本大洋が原作を務める『ピンポン』は、窪塚洋介が主演を務めた実写映画やアニメ作品が制作されていますが、全てが傑作だと絶賛しているファンがいます。『ピンポン』は若者の熱い青春を見せてくれるため、卓球好きでなくても楽しめる作品となっています。

『ピンポン』は松本大洋による独特なタッチが特徴で、アニメ版でも同じ絵柄で描かれています。『ピンポン』はこの絵柄でないと味が出ず、きっとこんなに感動する事は無かったというファンは少なくありません。

窪塚洋介が主演を務めた映画版『ピンポン』を『何回見ても面白い』と絶賛する視聴者による声があります。ペコ役の窪塚洋介やスマイル役の井浦新だけでなく、夏木マリや中村獅童の演技も魅力となっています。

ピンポンのペコの名言やスマイルとの関係まとめ

『ピンポン』の主人公であるペコの名言・名セリフやあだ名の由来などをまとめてきましたがいかがだったでしょうか?映画版では窪塚洋介の好演で話題となった『ピンポン』ですが、卓球好きでもそうでなくても楽しめる作品で、その人気にはペコの活躍も大きく関係しています。

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