コードギアスのロロ・ランペルージとは何者？ルルーシュの偽りの弟？

ロロの正体が気になるところではありますが、中にはコードギアスを知らない方もいるかもしれません。そこでまずはロロが登場するコードギアスという作品について、作品情報や概要を説明します。コードギアスのあらすじや主要キャラクターにも触れるので、ぜひ目を通して下さい。

今では様々なコンテンツで見かける機会の多いコードギアスという作品ですが、元々は2006年10月に放送されたオリジナルのテレビアニメが最初でした。コードギアスのアニメは人気となり、2008年9月にアニメの続編が放送されました。コードギアスの人気はその後も止まる事を知らず、舞台やゲームなど様々なコンテンツへ展開していきました。最近では2017年10月～2018年5月にコードギアスの映画が3部作で公開されました。

コードギアスとは実の父親である皇帝から追放された悲運の皇子、ルルーシュが主人公です。ルルーシュはC.C.という謎の少女と出会い、ギアスという特殊能力を貰い受けます。そこでルルーシュは共に追放された妹のナナリーを想い国を良くしようと、黒の騎士団という革命軍を結成しゼロという仮の姿で暗躍します。コードギアスのアニメ第1期は、皇帝軍のスザクと対峙しているところで終わります。

アニメ第2期は1年後の世界が描かれており、黒の騎士団は崩壊し首謀者のゼロも死刑されたと報道されていました。実際には記憶を消された状態でルルーシュは生きており、平和な日常を過ごしていました。C.C.と再会した事で記憶を取り戻したルルーシュは、ゼロとして再び国に戦いを挑みます。そして悲願を果たし新皇帝に君臨したルルーシュは、最後の仕上げに皇帝ゼロとして国民の不満を一身に受けて自ら暗殺されます。

コードギアスという作品について知ったところで、いよいよコードギアスのキャラクターであるロロについて掘り下げていきます。それではまずロロというキャラクターの人物像から説明します。ロロの人物像の説明として、ここではロロの能力や目的や不運な境遇などを紹介します。

ロロは、コードギアスのテレビアニメの第2期から登場しているキャラクターです。主人公のルルーシュは皇子なので腹違いも含めると沢山の兄弟姉妹がいます。しかし国を追われたルルーシュが一緒に暮らしていたのは妹のナナリーだけだったはずですが、コードギアスのアニメの第2期では弟のロロと共に暮らしていました。コードギアスのアニメの第2期から突然ロロが登場して、驚かれた方も多かったのではないでしょうか?

コードギアスのアニメの第2期から登場した謎の美少年キャラクターのロロは、ルルーシュの弟として平和な日々を過ごしていました。しかしロロには隠された目的がありました。謎の美少年キャラクターのロロの目的とは、記憶を消されているルルーシュの監視でした。実は謎の美少年キャラクターのロロの正体は、ギアス嚮団の工作員でした。

コードギアスの謎の美少年キャラクターのロロがギアス嚮団の工作員だという事はお話しましたが、続いてはロロの主な任務について説明します。ギアス嚮団の工作員としてのロロの任務は暗殺です。ロロが暗殺を任されていたのには、ロロが持っている特殊能力が関係しています。

コードギアスのロロには幼少期にV.V.に拾われた過去があり、その時にギアスの保持者となりました。ロロのギアスの能力は、一時的に時間を止める事が出来ます。射程圏内に対象者が居る状態で時を止めてしまえば命を奪うのは容易いので、ロロの能力は暗殺に向いていました。しかし時を止めている間自分自身の心臓も止まってしまうので、使用すると身体に大きな負担がかかってしまいます。

コードギアスのロロの強さは、決してギアスの能力だけではありません。コードギアスには、ナイトメアフレームという人型ロボット兵器が存在します。ロロはナイトメアフレームの操縦にも長けており、特にヴォンセントという機体を愛用しています。ナイトメアフレームでの戦いにもギアスの能力は有効なので、併用する事でロロは非常に高い戦闘能力を発揮していました。

コードギアスのロロの特徴の1つとしては、ルルーシュへの異常な愛情を持っている事が挙げられます。元々ルルーシュはロロにとって監視と暗殺の対象に過ぎませんでしたが、記憶を取り戻したルルーシュの発言で情にほだされてしまいます。その後のロロは、ルルーシュに対して異常な執着を見せます。

ロロのルルーシュへの執着は、美少年の可愛い弟というレベルを超えています。元々ロロには冷酷な一面もあり、必要に応じて味方でさえも殺害するという判断を平気で下します。ルルーシュが溺愛していた妹のナナリーやルルーシュに想いを寄せていたシャーリーに、ロロは嫉妬をしていました。遂にはジェレミアの一件で混乱している中、ロロはシャーリーを銃殺してしまいます。

コードギアスのロロの戦闘能力の高さや執着心の強さについて説明してきましたが、ロロには実は悲しいエピソードもあります。ロロは元々孤児だったので、駒の1つとしてギアス嚮団に利用されてしまいます。そして家族が居ないという事はロロにとって心の隙間となっていました。ロロはとても不憫で不運なキャラクターなので、ルルーシュからもロロのそういった弱みにつけこまれて利用されてしまいました。

美少年でありながら不運なキャラクターのロロは、今まで多くの人達に利用されてきました。幼少期のロロを拾ったV.V.も、ロロの境遇や能力を利用してきました。また記憶が戻ったルルーシュもロロに対しての愛情など無く、駒として利用しようとしていました。実際にルルーシュは作中で「散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!」と発言しており、初めからロロを捨て駒にする気満々でした。

ここまでコードギアスのロロについて、能力や生い立ちなどを説明してきました。それではここからは、ロロの最期やルルーシュとの関係性について詳しく説明していきます。記憶を改竄されていたにせよ、一度は兄弟として過ごした間柄です。本当にルルーシュに、ロロを想う気持ちは無かったのでしょうか?

コードギアスのロロが孤児だったという話をしましたが、ロロはルルーシュやナナリーのように実は皇子だったという展開はありません。あくまで一般家庭出身の孤児であり、ルルーシュとは本当の兄弟ではありません。家族の温かみを知らないロロは兄として接してくれるルルーシュに惹かれていきますが、ルルーシュの態度はあくまで一貫してロロを利用する為の演技でした。

ロロがルルーシュとは本当の兄弟ではないと説明しましたが、コードギアスの関連作品には実の兄弟という設定の話も存在します。ナナリーを主人公に描かれたスピンオフ作品であるナイトメア・オブ・ナナリーでは、ルルーシュの双子の弟として登場します。美少年ではありますが容姿もアニメ版とは違いルルーシュそっくりで、ルルーシュの事を心の底から憎んでいます。

様々な人達から利用され続けた悲劇の美少年のロロは、途中で命を落としてしまいます。ロロの最期はギアスの能力を使い過ぎて、体に負荷をかけ過ぎた事が原因によるものでした。ロロがギアスの能力を連続使用したのには理由があり、愛するルルーシュを救う為でした。最期まで命をかけてルルーシュを守る程、ロロはルルーシュを兄として心から慕っていたのです。

唯一の救いとしては最期、ロロはルルーシュと二人きりで過ごす事が出来ました。そしてロロは意識が薄れていく中でルルーシュに想いを伝えました。ルルーシュのお陰で人間になれたのだと語るロロに対し、最期にはルルーシュも心の底からロロは自分の弟だと声をかけます。そして最期を迎えたロロを、ルルーシュ自ら埋葬しました。

シュナイゼルの策略で黒の騎士団がルルーシュを敵視するようになり、黒の騎士団に狙われたルルーシュは絶体絶命の状況となります。ロロがギアスの能力を使って脱出を試みますが、ルルーシュはロロの体を心配して止めます。しかし最期までルルーシュを庇う為にロロは能力を使い続け、そのお陰で安全な場所へと退避する事は出来ました。しかし体に負荷がかかり過ぎたロロは最期を迎えてしまいます。

コードギアスの作中で、ロロが非常に大切にしている物があります。それはルルーシュから誕生日に貰ったロケットでした。ハートのロケットはロロにあげるには不自然ですが、恐らくルルーシュの記憶が混同していた為ナナリーを連想していたのだと考えられます。ルルーシュは意図していなかったのかもしれませんが、このプレゼントは愛に飢えていたロロにとって大きな存在でした。

コードギアスの作中で、ロロはハートのロケットを肌身離さず持ち歩いています。またロロが大切にしている事を知っていたルルーシュは、ロロを埋葬した後で墓にロケットを供えていました。ロケットの中の写真はコードギアスの作中で登場する事はありませんでしたが、ロロの様子から考えると恐らくルルーシュの写真が入っていた可能性が高いでしょう。

コードギアスのロロというキャラクターについて、様々な事を説明してきました。ここからはロロの声優について注目していきます。コードギアスはロロを担当した声優にとっても、代表作とも言われる作品となりました。それではロロを担当した声優とは、一体誰なのでしょうか?美少年のヤンデレキャラクターのロロを見事に演じた担当声優について、説明していきます。

コードギアスのロロの声優を担当したのは、水島大宙です。水島大宙は特殊な経歴を持っている声優で、陸上自衛隊少年工科学校の出身で銃剣道は初段の腕前です。声優仲間やファン達から、大宙を音読みした「だいちゅう」の愛称で親しまれています。コードギアスのロロとは似ても似つかぬ性格ですが、水島大宙は見事な演技で声優としての責務を果たしました。

水島大宙は1976年6月14日生まれで、神奈川県の出身です。水島大宙は声優としてだけではなく、歌手としても活躍しています。以前はぷろだくしょんバオバブに所属していましたが、現在はアクセルワン事務所に移籍しました。
 

水島大宙の出演作品ですが、代表作は「イナズマイレブン」の基山タツヤ役や「Charlotte」の高城丈士朗役です。2000年に「幻想魔伝 最遊記」の百眼魔王の手下役でデビューし、多種多様なキャラクターの声優を務めてきました。「ラジオのステルヴィア」の最終回収録時に岸尾だいすけ宅のシャワーを勝手に浴びた事をネタにされて以来、服を着ていない全裸のキャラクターの声優を務める頻度が増えています。

キャラクターや声優のイメージソングであるキャラソンですが、コードギアスという作品にも複数曲存在しています。コードギアスの中でも特徴的なキャラクターであるロロのキャラソンとは、一体どんな曲なのでしょうか?ヤンデレ美少年のロロを表現したキャラソンについて、詳しく説明していきます。

コードギアスのロロのキャラソンは「アラベスク」という曲です。2009年7月に発売した「コードギアス 反逆のルルーシュ キャラクターソングベスト」というアルバムに収録されています。コードギアスのロロというキャラクターに相応しい1曲であり、ファンの間でも高く評価されています。

コードギアスのロロのキャラソンである「アラベスク」の一番の特徴言えば、ロロの想いが綴られた歌詞です。「アラベスク」の歌詞はルルーシュへの想いが溢れており、ルルーシュを表す兄さんという単語も含まれています。今の自分があるのはルルーシュのお陰であり命を懸けても守るというロロの感謝と強い決意で構成されていて、非常に切なくなる歌詞です。

コードギアスのロロについて様々な事を説明してきましたが、最後に世間の感想や評価を紹介します。ロロはコードギアスのアニメの第2期で登場した新キャラクターですが、どんな評価をされているのでしょうか?それでは、ヤンデレながら美少年キャラクターとしても有名なロロの評価を紹介していきます。

ロロの能力の高さを評価しているツイートです。ロロはギアスの能力を抜きにしても非常に能力が高いので、コードギアスという作品で最強だと絶賛しています。このツイートでも書かれている通りルルーシュを救う為とは言え、もっとギアスの能力の使用を控えて生きていて欲しかったと感じている方は多いでしょう。

コードギアスのアニメの感想を書いているツイートです。コードギアスは絵が綺麗なだけではなく、ストーリーや戦略が完成された奥の深い作品です。そんなコードギアスという作品の中でも、ロロの最期はとても印象的で感動的なシーンとなっています。

こちらもロロが最後を迎えてしまった事を嘆いているツイートです。ルルーシュはスザクに討たれたと見せかけて生きていましたが、ロロの場合は恐らく生存の可能性はないでしょう。もうルルーシュを慕うロロの姿を見る事は出来ませんが、このツイートに書かれている通りお互いの心が通じ合った今ならルルーシュもロロを大切にしてくれる事でしょう。

コードギアスのロロについてキャラクター情報や担当声優など様々な事を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?新キャラクターは古参ファンから敬遠される事が多いですが、ロロは最期のシーンも含めて高く評価されています。コードギアスは頭脳戦も楽しめて泣いてしまうシーンも多い作品なので、今までを観た事がある方も無い方もこの機会にぜひともご覧になってはいかがでしょうか?