魔法少女サイトをネタバレ！最新話や漫画版のあらすじ・感想まとめ！

アニメ「魔法少女サイト」は2018年4月6日より、MBS/TBS/BS-TBS”アニメイズム枠”などで放映が開始されました。監督は松林唯人氏、アニメーション制作はproduction dóA、原作は佐藤健太郎氏（週刊少年チャンピオン連載中）です。謎だらけのアニメのネタバレで魔法少女達の世界を解説していきます。

アニメ「魔法少女サイト」の最新話までの主なキャストは次の通りです。魔法少女達は、朝霧 彩役が大野柚布子さん、奴村露乃役が茜屋日海夏さん、潮井梨ナ役は鈴木愛奈さん、穴沢虹海役は芹澤 優さん、そしてサイト管理人 ”漆（なな）”役は中尾隆聖氏です。ネタバレとしては、この後に別な管理人によって作られた魔法少女達が登場します。

朝霧彩は本作の主人公です。年齢は14歳で誕生日は4月8日。身長145cm、体重41kg。高ノ織中学校2年B組在籍。学校でも家でも壮絶な虐めや暴行を受けており、毎日のように「死にたい」と思っています。羽と紋章が付いている銃タイプの「ステッキ」を咄嗟に使い、最初の使用で二名を結果的に殺害してしまう事になります。

奴村露乃は彩の同級生で、同じ高ノ織中学校2年B組在籍です。年齢は同じ14歳で誕生は4月9日。身長は152cmで体重は43kgです。どんな状況でも表情を変えないクールなキャラクターですが、魔法少女になるきっかけとなった不幸な出来事は「家族全員を惨殺されたこと」です。ステッキはスマートフォン型で、時間を停止できます。ネタバレになりますが、露乃は魔法を使いすぎて寿命がなくなります。

潮井梨ナは、年齢は13歳、誕生日は12月8日です。身長は147cmで体重は42kgです。露乃と「魔法少女サイト」を調べていた魔法少女で、ステッキはハンマー型です。その正体はマジカルハンターでした。奪った複数のステッキを所持しています。最新話では意識不明の状態です。ネタバレになりますが、この後、別な管理人の魔法少女「小雨」達によって意識をとりもどし、テンペストの真実を明かすことになります。

穴沢虹海は年齢14歳で誕生日は7月5日。身長146cmで体重は40kgです。アイドルグループ「いぬあそび。」のメンバーで、虹海はチワワを担当しています。ステッキはパンツ型で、はいて使用します。最新話ではアイドルを休止しています。理由はあらすじで紹介します。彼女は朝霧要に惚れてしまい利用され、最後は要のせいで死ぬことになります。

雫芽さりなは彩と同じ高ノ織中学校2年B組在籍の14歳で誕生日は4月25日です。身長は156cmで体重は45kg。彩を虐めていた三人組のリーダー格で、ウジウジとしている彩が気に食わず率先して虐めを繰り返しています。親友が死亡した事故に彩が関わっていると疑い、彩を脅している時に露乃に首を切られます。その後、最新話では管理人”漆”からヨーヨー型のステッキを受け取り魔法少女になります。

朝霧彩の兄で、三陽堂院高等学校に通っています。高校2年生で、誕生日、身長、体重は不明です。容姿端麗で成績優秀、スポーツ万能な秀才で、父親からの過大な期待を背負っています。そのストレスから毎日のように彩を虐待しています。最新話では彩の行動を探る過程で「魔法少女サイト」について気付いてしまいます。ネタバレとしては、原作漫画では後半に向かうに従って醜態を晒すようになります。

彩とさりなにステッキを与えた謎の人物。魔法少女サイトに現れて少女達にステッキを与えます。モニターに現れますが、時には立体で現れる事もあります。「不幸だねー、不幸だねー」が口癖です。少女達にステッキを与えますが、魔法少女達がその力で幸せを得る事は目標ではないようです。ネタバレとしては、テンペストで魔法少女全員が死亡する事を目的としています。

中学生の朝霧彩は、学校では壮絶ないじめを受け、家でも高校二年生の兄「朝霧要」にストレスのはけ口として暴行されています。心の支えは橋の下にいる子猫でした。ある日も彩は兄の暴行を受け気絶してしまいます。気が付いたとき、部屋のPCが「魔法少女サイト」というサイトに繋がっていました。次の日、下駄箱の中にメッセージと共に入っていた魔法少女の「ステッキ」を受け取ります。

すっかり諦めきってしまい無抵抗な彩に不満げなイジメ加害者のさりなは、新たな虐めを画策しますが、いいアイデアが思いつきません。そこに、えりかが恋人の上級生「翔太」を連れてきます。翔太に暴行されそうになった時に、愛猫をえりかが殺したことを知った彩は咄嗟に「ステッキ」を二人にめがけて打ってしまうのでした。

その場から消え去ってしまったえりかと翔太は、踏切で電車にぶつかり死亡していました。彼女が殺した猫と全く同じように死んでいたのです。さりなは二人の死に彩が関係していると確信し、彩を責め、カッターを彩の口に差し込みます。

三人組の一人、愛はさりなを止めようとしますが、さりなの耳にはその声は届きません。その時、奴村露乃が現れ時を止めたのでした。露乃は彩に、自分も魔法少女であること、能力は時を止めるものであると告げます。カッターで、さりなの首を切り裂いた露乃は彩を外に連れ出すのでした。

彩と露乃は学校から脱出します。街の人々は全て止まっているのに自分はなぜ動けるのか不思議がる彩に、露乃は自分のスマホ型のステッキを見せます。画面には「朝霧彩」の名前が表示されており、名前を打ち込まれた人間だけは動けるのでした。「ここまで来れば十分ね。」露乃が魔法を解除すると全ての物が動き出しました。

「じゃあ行こっか？朝霧さんち」朝霧家の彩の部屋で、彩は露乃から魔法少女になると何が起きるのか語り始めました。魔法が発動すると腕に紋章が現れ眼や髪の色が変わること。発動する度に紋章は少しずつ削れていくこと。紋章が全て消えると魔法少女の命も失われること。そして同じ魔法少女を刈る魔法少女「マジカルハンター」について話し始めました。

マジカルハンターの目的は魔法少女のステッキを奪う事でした。梨ナはいわゆる「情報屋」で他の魔法少女について調べていましたが、ある日、何者かに襲われて消息を絶ってしまいます。露乃は彩の瞬間移動と露乃の時間停止の能力を合わせれば襲ってくるマジカルハンターに対抗できるのではと提案します。

魔法少女のリストと顔写真が載っている「さつりく帳」で次のターゲットを物色するマジカルハンターは彩を襲う事に決めました。彩も露乃も警戒していましたが、なぜか、巨乳の眼鏡っ娘があらわれ、彩にお願いがあると言うのでした。「えっとぉ、さっそくなんですけどぉ、死んでもらいます！」

シャープペン型のステッキを発動させると、二人の周りには箱型の結界が貼られたのでした。物理攻撃も魔法も通用しません。マジカルハンターはシンプルな木製のケーン型のステッキ、撮影した相手の容姿を写し取るカメラ型のステッキなど何本もステッキを持っています。そして、やっぱりこれね、とハンマー型のステッキを構えます。

露乃の呼びかけに覚悟を決めた彩は、ステッキを使ってマジカルハンターを瞬間移動させます。人を殺したくない彩の心に浮かんだ転送先は、かつて子猫がいた橋の下でした。露乃が暴露したマジカルハンターの正体は、かつて共に行動していた潮井梨ナでした。梨ナがステッキを集める理由は失踪前に知った「テンペスト」に備えるためだったのです。

「来る8月11日、19時23分。その日。テンペストが起きる。」そのことを魔法少女サイトの隠しページで知った梨ナは「テンペスト」を乗り切るために多くのステッキを手に入れようとしていたのでした。この腐った世界を滅ぼし、新世界への扉を開くことだと告げた梨ナは大量の血を吐き、意識を失ってしまいます。

潮井梨ナは救急搬送され一命は取り留めますが、意識は戻りません。待合スペースでテンペストについて話す二人。その頃病院の屋上には、あの管理人が不気味にたたずんでいるのでした。不幸だから魔法少女に選ばれた、けれども使用する度に寿命を削るステッキは持ち主を幸せにするために与えられたものであるはずがない、と彩はつぶやきます。

幼少期の露乃は、ある日の深夜に、両親と母親のお腹にいた兄弟を殺されたのだと打ち明けました。そして、二人はテンペストについて梨ナに聞くために、他の魔法少女を探す事にしたのです。梨ナの「さつりく帳」で最初に見つけた魔法少女は、テレビ番組で偶然見つけたアイドルの「穴沢虹海」でした。

握手会に参加して接触を図った彩と露乃。二人に虹海は、今夜自分のマンションに来るようにと告げます。虹海のステッキは相手を操る能力でした。しかしステッキは見当たりません。虹海がスカートをめくると、スペードのマークがついたパンツを履いています。これこそが虹海のステッキなのでした。

虹海に、助けたい魔法少女がいる、と告げた二人。しかし、話を聞いているうちに、虹海には「殺したい」ほど憎んでいる魔法少女がいる事が判明します。それは、虹海の親友、池股みかど（いけまたみかど）をカラオケボックスで殺害した潮井梨ナの事でした。「こいつだけはぁっ！絶対に殺すって決めてるのぉっ！」

病院に戻った彩と露乃は、虹海の仇が梨ナである以上、協力を得られるどころか、その容体を知る事になればすぐにでも殺しに来るだろうと悩み、今後の対策を話していました。その時、同じ病院に入院していたさりなは偶然二人の会話を盗み聞きしてしまいます。

魔法少女の事を知ってしまったえりなは梨ナの病室に忍び込みますが、そこには魔法少女サイトの管理人がいたのでした。その頃、彩が思い通りにならない事に業を煮やした要は彩のパソコンの検索履歴をチェックし、秘密を探ろうとしていたのでした。

4月の最終週から放映が始まる最新話、エピソード4ではさりなが魔法少女になってしまいます。そして虹海は高ノ織中学校に転校してきます。しかも、梨ノを捜索する時間を作るためにアイドル活動を休止してしまったのです。さりなも退院して登校してきますが、虹海と彩をこっそり探り、虹海の秘密を知ってしまいます。

さりなは虹海に梨ナの居場所を伝えてしまいます。一方、彩は休んだ露乃の家に様子を見に行きますが、そこで見たものは倒れている露乃と貼り付けにされている謎の男でした。露乃は、その男が両親の仇であることを明かします。

OP曲は、声優とアイドルの両方を兼ね備えたハイブリッドアイドル「i☆Ris」が歌う「Changing point」です。ED曲は山崎はるかさんが歌う「ゼンゼントモダチ」ですが、エピソード3の回は穴沢虹海役の芹澤優さんが歌う「…私だけ見てて♡」でした。

漫画「魔法少女サイト」は第一部が1～8巻までで、彩達の時代より少し前に存在した魔法少女達の物語が9巻から始まっています。1・2巻はアニメのエピソード4までに相当します。その後はどうなるかというと、虹海は要に惚れてしまい、利用され、要にステッキを奪われてしまい洗脳されてしまいます。

彩達は別な管理人によって魔法少女になった雨谷小雨（あまがいこさめ）らと共同戦線を張り、管理人達を倒すために戦う、といった展開になります。梨ノは小雨の仲間の能力により目覚め、テンペストの正体を語るのでした。そして管理者との最終決戦までに、虹海・露乃・梨ノは様々な理由で亡くなってしまいます。

魔法少女に選ばれる要素が「不幸」であることです。彩は兄の虐待とさりな等の虐めが、露乃は両親が惨殺されたことが、虹海は家が貧乏で借金を抱えていたことが、さりなは彩に親友を殺されたことが「不幸」でした。梨ノの「不幸」は明言はしていませんが、容姿に対するコンプレックスの可能性が一番高そうです。

原作者の佐藤健太郎氏は、「魔法少女サイト」の前に「魔法少女オブ・ジ・エンド」を連載していました。この作品は魔法少女が殺戮と破壊を繰り広げ、殺された人間もまた魔法少女になってしまうという、形を変えたゾンビ物のような作品でした。

放映前から原作ファンの間で話題になっていた、アニメ「魔法少女サイト」の放映前から最新話までの感想を調べてみると、放映前は残酷な描写をどうやってアニメで表現するのか気になるという感想や原作ファンの期待の書き込みが多く、放映後は話の展開に注目した感想や梨ノ、虹海、要の表情の変化に着目した感想が多くみられました。

原作は読んでおらず、アニメで「魔法少女サイト」を知った、という人にはダークな部分が強い印象を与えているようです。面白いという感想を持つ人もいれば、ちょっとついていけないので無理ですという感想の人もおり、反応は二分化されています。

あらすじにも書きましたが、彩の兄である要は彩を虐待してストレスを発散しています。露乃が彩の部屋に泊まったため彩に暴力をふるう事ができず、イライラとしながらも我慢をしている様子が、要を滑稽に、情けなく見せていて、その点に着目する人が多くみられました。

「にじみん」こと虹海のアイドルとしての表情や彩や露乃にみせる普通の女の子らしい顔と、梨ノを憎み殺したいと繰り返す状態の表情の二面性に惹かれる人も多くみられました。アイドル姿に着目する人が多かったのですが、裏の顔も人気でした。

感想の中には、さりなについて書いている人も結構いてイラスト投稿も主人公の彩より多くみられました。彩について感想を書いている人はあまりおらず、彩を虐待している兄の要の方が顔芸が話題になったり、感想に名前や顔が出てくる事が多かったりと、周辺の人物がより個性的だからなのか、圧倒的に感想に出てくる数が違います。

アニメのエピソード4までが漫画の第二巻までの内容となるため、原作漫画と同じ流れになるなら、前半で魔法少女達の葛藤と対立を描き、魔法少女は全員殺されると判明し管理人と対決するために一致団結する展開を後半に持ってくるのではないでしょうか。

原作漫画のあらすじで少し触れましたが、要は虹海のステッキを奪い取り、その能力を悪用して数々の悪事を行います。虹海のステッキとはあらすじやキャラクター紹介でも書いた通り「パンツ」型です。スペードのマークがついた少女用デザインの純白のパンツです。それを彩の兄である朝霧要が装着します。アニメではこの展開にどこまで忠実になれるのでしょうか。

アニメの1話から最新話までは管理人”漆（なな）”しか出ていませんが、原作ではあと18人の管理人がいます。それぞれの名前は漆（なな）のように数字になっています。そして、これは物語の核心に迫るネタばれなのですが、管理人達の正体は、元「魔法少女」なのです。

絶望の中にわずかな光を見つけ、ささやかな希望を胸に抱いて戦う魔法少女達の青春ストーリー「魔法少女サイト」は2018年春アニメでも異色な作品です。彼女達の未来に果たして希望はあるのか、魔法少女達は生き残る事ができるのか。これからの展開に目が離せません。