【東京喰種:re】キジマ式の正体をネタバレ考察！怪しい見た目は人間か喰種か？

いつの頃からか…東京には喰種と言う人を喰らい生きていく人の形をした喰種（グール）と言うものが現れました。息をひそめ、人に紛れ人を襲う喰種たち。この物語の主人公金木研は、喰種と知らず、神代利世と付き合っていました。ある日神代から襲われた金木研は、落ちてきた鉄骨により救われます。しかしその前に喰われた傷で瀕死の状態でした。金木研は、神代の内臓を移植されたことで命は助かりました。

けれど、喰種の内臓を移植されたことにより、金木は半分人間・半分喰種と言う存在になってしまいました。喰種を排除・研究するCCGの存在などと一緒に喰種と戦いながらも人を襲わない喰種たちと、共存する金木研。そんな金木研が戦いの中で行方不明になりシリーズ1は終わります。

「東京喰種:re」は、金木研の思いを引き継ぐかのように現れた、CCGの喰種捜査官佐々木琲世を中心に物語が始まります。実はこの佐々木琲世の正体こそ、金木研なのです。「東京喰種:re」は、その顔も変わってしまった金木研の秘密と共にCCGの不穏な動きを中心に描かれて行きます。

1作目の東京食種は、集英社の「週刊ヤングジャンプ」誌上で2011年41号～2014年42号において連載され高い人気となりました。人気を受けて、シリーズ化され2作目であり完結編の「東京喰種:re」の連載が、同じ「週刊ヤングジャンプ」誌上でスタートしました。「東京食種」「東京喰種:re」は、世界的な人気になりました。累計発行部数も全世界で3700万部を突破しています。（2018年9月までの集計）

原作・作画ともに石田スイ。2011年のヤングジャンプ月例第113回MANGAグランプリに投稿した「東京食種」が準優秀賞を受賞し、連載が決定するという、投稿作品でありデビュー作で一気に知名度を上げました。その後、アニメ化・舞台化・実写映画化も話題になりました。

「東京食種」のアニメは、1期が2014年7月 - 9月、2期が2015年1月 - 3月の合わせて2クール。「東京喰種:re」のアニメは3期が2018年4月 - 6月、最終章が2018年10月 - 12月の2クール。各クール12話の「東京食種」「東京喰種:re」合わせて48話でアニメ放送されました。東京MXテレビで主に放送となりました。

ここからからは、「東京喰種:re」の登場人物であるCCG准特等捜査官キジマ式の不気味な正体を、ネタバレ考察していきます。

一見すると笑顔の様な顔はつぎはぎの丸みを帯びた風体のキジマ式。まるでできの悪い着ぐるみのようで、捜査官には見えません。この姿は、過去に「ジェイル」という喰種と戦ったことが原因です。右足と顔を喰われてしまい、失いました。現在の風貌は、顔や足に移植手術を施したものです。この時、多くの部下も失ったことからキジマ式は「ジェイル」という喰種をとても憎んでいます。

喰種によって、喰われてしまった顔。人としてギリギリの外見にするために縫い合わされたような外見になりました。キジマ式は、喰種によって鼻も口もそぎ落とされて、「穴の状態でしか存在していない」そう言う風な風貌になってしまっています。その為、顔の変化に乏しく、キジマ式の顔の表情を読むことは難しいです。

キジマ式の表情は怒っているのか、笑っているのかわかりません。そこが、キジマ式を「東京喰種:re」の登場人物の中でも「一番の不気味な存在」と言わせています。最低限の人の姿に見せるための顔の形成。だからこそ「口の形が、笑っているのか、何を考えているのかわからない」という意見もあります。藤子・A・不二雄先生の漫画のキャラクター「笑うセールスマンの喪黒福蔵に似ている」という意見もあります。

歯を出して笑っているように見せて、実はキジマ式は、口の形の穴からすべてが見えているだけなのです。だから口の大きさも大きく、「暗闇の中では、ルイスキャロルの不思議の国のアリスに出てくる『暗闇では口だけで笑うチェシャ猫』にも見える」という意見もあります。どちらもかわいいだけのキャラクターではありません。

東京喰種:reのキジマ式は、CCG准特等捜査官です。CCGと言うのは、喰種対策局のことをいいます。喰種に対する対応に動く組織です。それ以外にCCGでは、喰種により、身内を殺されたり帰るところを失ってしまった孤児を保護する活動も行っています。CCGに保護され、そこで育った子供達が捜査官になるケースもあります。

喰種捜査官は上位捜査官と下位捜査官とに分かれています。分類は次の通りです。上位：「特等捜査官」「准特等捜査官」「上等捜査官」。下位：「一等捜査官」「二等捜査官」「三等捜査官」。喰種捜査官は、任務を行う時には、上位の捜査官と下位の捜査官が組んで行動することになっています。キジマ式は、准特等捜査官なので、上位の捜査官です。

ここからは東京喰種:reの46話からの月山家殲滅作戦についてのストーリーにおけるキジマ式についてみていきます。ネタバレを含みますので、ネタバレを嫌う人は注意が必要です。喰種捜査官たちは、喰種である月山家に向かい捜査を始めます。しかし月山家の当主である観母は、「自分たちは喰種ではあるが、ヒトとして生きてきた」と伝え、「最後までヒトとして捕まりたい」と言って、抵抗もせずに捜査官たちに捕まります。

簡単に終わったかに見えた月山家殲滅作戦ですが、実は観母が、息子である月山習を守るために、抵抗もせずに捕まった事に気が付きます。月山家殲滅作戦は、いくつかのグループで潜入します。キジマ式は、下位の一等捜査官旧多二福と組んで戦います。

戦う前、死体を目の前にした時のキジマ式は、ブルブルと音を立てて震えている様子が見られます。死体を目にした時の悲しみや恐れではなく、「ぞくぞくするような喜びを感じている」「キジマ式の正体はサイコパス」とキジマ式の様子を説明する意見もあります。

特殊捜査官は、それぞれに喰種と戦うための赫包を加工した武器を持っています。金属質の素材「クインケ鋼」が素材として使われています。容共喰種・東京喰種:reの中での特殊性のある戦い方、赫包から赫子が出てくるようになっている戦闘用の武器です。キジマ式が使うクインケは、映画13日の金曜日で殺人犯のジェイソンが使うようなチェーンソーの形をした愛用のクインケです。

キジマ式の代表的な戦闘用具はこのチェーンソーのようなロッテンフォローと呼ばれるクインケのほかにもう一つあります。捕獲用尾赫クインケのテトロと呼ばれるものです。このクインケは、鍵詰めのような形状で捕獲ネットのように広がるものです。今回の月山家での殺戮に使ったのは、ロッテンフォローと呼ばれるクインケです。

キジマ式は、一件紳士的な振る舞いと、見た目からは、想像できない程の残虐性を持っています。それが裏の顔の正体ではとも言われます。自らが「そぎ落とされてしまったような顔を持つ」せいか敵である相手にも、その手法を用い相手の顔やその他の部分をそぎ落とします。その為キジマ式は、別名「削ぎ師」とも呼ばれています。

キジマ式は、東京喰種:reのロゼ編での登場になるのですが、ロゼを探すためにやったことをネタバレすると、拷問シーンのネット配信です。月山家に目をつけ、ロゼの手がかりを掴むために旧多を囮にします。月山家にいる使用人のひとり、ユウマを捕えます。そしてユウマを愛用のクインケを使って拷問します。ユウマは、何も答えなかったため、キジマ式自身が狙われるようにその様子をネット配信して拡散します。

キジマ式に復讐しようとやってきたユウマの恋人アリサを捕らえ、ロゼの正体が月山家にあることを喋らせます。情報を手に入れた後、アリサは、用なしとばかりに首をはねられ殺されます。

この非人道的行為は、CCG４区対策Ⅰ課の捜査指揮の宇井郡（ういこおり）の目に留まり、宇井郡から「イカレ野郎」と言われてしまいます。このネット配信なのですが、CCGの公式サイトにアップしたのです。その残虐性から裏の顔であるキジマ式の正体も明らかに。その為、キジマ式の正体への批判も集まり、トラブルメーカーと呼ばれました。

キジマ式が、自分を狙いに来たアリサを招き入れた場所こそが、キジマ式の拷問部屋とも言われる個人倉庫です。優しい口調で話しながらもその正体が垣間見える会話。その中で助ける気などないようにゆっくりと動かされるクインケです。追い詰めて、秘密を喋らせておいて、それを責め、チェーンソー風のクインケで、アリサの首をはねるキジマ式です。

「東京喰種:re」に出てくるキジマ式が、正体不明の人物として、冒頭からでてきます。「東京喰種:re」を見てしまった人には、ネタバレと感じる人もいます。けれど、この｛東京喰種JAIL」の小説版の方が、「東京喰種:re」よりも先に世にでているので、ここで初めてキジマ式を知る人もいます。

ゲームの説明をすると、PS VITAでプレイする事が出来るゲームです。東京喰種JAILでの主人公は、アオギリの樹がコクリアを襲撃した時の事件のキャラクターです。その時にコクリアから脱出した喰種であるリオが主人公です。キジマ式が担当するJAIL事件の容疑者として、兄と一緒にコクリアに収監されています。シュミレーションゲームなので、会話の選択でエンドが変わっていきます。

「東京喰種:re」の中では、チェーンソー風のクインケを使うキジマ式。残虐なシーンが印象深いキジマ式の正体のネタバレには、人間的な面もあります。その点について考察します。

キジマ式の今のつぎはぎだらけの顔や片足がない姿は、喰種に襲撃されたことでこのようになりました。ですからキジマ式の残虐性は、喰種に向けられるものです。表の顔である同僚や部下に見せる顔は、優しく紳士的な振舞いになっています。なので一緒に行動する旧多二福は、大変な思いをしながらも、キジマ式に従う姿もあります。

ロゼの情報を得るために、CCGの公式HPに拷問画像を流しました。それによって罠にはめたアリサから、重要な情報を得ることが出来、CCGのためにはなったのですが。でも周りからはその残虐性に白い目で見られていました。けれど、どんな手を使ってでも「明確な手柄を立てた」というキジマ式。

そんなキジマ式の残虐性に白い目を向けていた女性から「そんなに褒められたいんですか」と聞かれ「私のようなものであれば、なおさら目上の者からの賛辞がほしい」といいます。この発言について「自分の外見にコンプレックスを持っているのかな」という意見や「自己顕示欲が強いだけ」という意見もありました。

キジマ式が、どんなことをしても褒められたいという気持ちは、やはりその見た目にもあります。そして、CCGには、喰種の犠牲になって両親を失って、集められた孤児がいます。「キジマ式も褒めてくれる親のいない孤児だったのでは？」という意見もありました。

マスク作戦と言う、喰種の中に紛れ込む作戦の賛否を問う中で、自分は参加しない…実は、この投票には関係ない立場だったキジマ式でした。でもこっそり、かわいく手を挙げています。どちらにしろ、反対は一人だけの賛成派が圧勝の投票でした。キジマ式のおちゃめな一面です。

片足が義足で、顔も最低限の処置で終わらせたような容貌なキジマ式ですが。服装もいつも黒づくめの服装に、おしゃれな帽子に手袋と、細かいところにピンポイントでおしゃれを忘れないキジマ式です。

クインケは、大きく5種類に分かれ、キジマ式がもつテトロは、主にグールを捕獲するためのクインケとなっています。クインケの種類の中では、尾赫（びかく）に分類される武器です。尾赫のクインケは、飛びぬけて優れた点はないのですが、欠点もありません。新人にも扱いやすいために新人によく支給されています。キジマ式は、新人ではありませんが、2本持ちの補助的な1本として持っています。

「東京喰種:re」のキジマ式のメインの武器と言ったらやはり、チェーンソーのような形をしたロッテンフォロウです。このクインケの種類は、鱗赫（りんかく）と呼ばれています。クインケに特別な仕組みや仕掛けが組み込まれています。特殊な扱いを要する武器が多いため、操作に熟練を求められています。その為技巧派の捜査官が主に使います。

リオというのは、東京喰種JAILの主人公であるキャラクターです。JAIL事件の容疑者として兄と一緒にコクリアに収監されていました。脱獄して、金木研のいる「あんていく」で働き始めます。JAIL事件の本当の犯人探しに金木研とでかけていました。そんな時、キジマ式と出会い「兄はリオが思うより小さくなっている」と意味深なことを聞かされます。

リオの兄は、兄の持っていた赫子を使われ、キジマ式の使うクインケ・ロッテンフォロウとなってしまっていたのです。兄があのような形に作り替えられたことを知り、リオは暴走します。

「東京喰種:re」のキジマ式は、「実は喰種なのではないか」と言うのは、その見た目からもいわれていました。「金木研のように改造手術を受けた半喰種かも」という意見もありました。仮に喰種だとしたら「芳村店長が所属していた組織Ｖのメンバーだったのではないか」という意見もありました。その根拠として「芳村店長の元にいた組織Vの芥子に似ている」という点から考察されています。

「東京喰種:re」に現れたヒトなのか、喰種なのかわからないキジマ式。紳士的な物腰をしながらも、拷問部屋の倉庫まで持つ残虐生を持ち、拷問シーンをネット配信までする恐ろしい性格。そんなキジマ式の声を担当した飛田展男さんについてまとめます。

飛田展男さんは、1959年11月6日茨城県生まれです。学歴や家族構成などは公表されていません。令和の時代の天皇陛下と同学年になります。声優を始めたのは大学を卒業したくらいの年齢です。デビューして数年で、キャプテン翼のゴールキーパーの若島津健の役を演じています。

1985年『機動戦士Ζガンダム』のカミーユ・ビダンで、初めてのアニメ声優としての主役を演じます。だれもが思い浮かべることが出来る声としては、2010年から放映している「ちびまる子ちゃん」の「丸尾くんの『ずばり～～でしょう』を記憶している人は多い」という意見もありました。

youtubeで、飛田展男さんのボイスサンプルを聞くことが出来ます。これまで演じてきた役やナレーションで演じたごみの分別など、様々な役をこなしています。最後は、みんなが聞いたことのある「ちびまる子ちゃん」の丸尾君が出てきます。演技力の幅を動画の下のコメント欄でも絶賛する声でいっぱいです。

飛田 展男（とびた のぶお）さんは、声優だけではなく、ナレーションのお仕事や、舞台俳優としても活躍されています。幅広いお仕事をされているので、「声を演じる幅も広い」と評判です。

飛田 展男さんの声は、「若くてきれいな声」という意見が多いです。その為「リアルな年齢を聞いて驚く人も多い」と話題です。やはりインパクトと作品の放送の長さから「ちびまる子ちゃん」の丸尾末男やたまちゃんのお父さんなどを印象にあげる人も多いです。最近はゲームの声優もすることがあり、2000年前後には、女性向けシュミレーションゲームのアンジェリークシリーズ（水の守護聖リュミエール）も担当していました。

戦国から幕末を描くゲームなどでは、薄桜鬼 雪華録（山南敬助）と大河ドラマで、堺雅人が演じたことで、人気に火がついた新選組の山南敬助を演じたものも話題になりました。ベテラン声優さんなのですが、「本当に小さい役を演じていたのに驚かされた」といわれた連続テレビ小説 半分、青い。 第151回（2018年9月24日 NHK/テレビの声 役）などもあります。探していると、飛田 展男さんが歌っている動画もありました。

キジマ式は、残酷なシーンもあり、「何を考えているのか分からない怖いキャラ」と言われています。でもその反面、ゆるキャラのような風貌に、「なんとなく親しみがわく」という声もあります。

捜査官として、上の方の位のキジマ式が、義足である足を軸にして駒のように回る動画です。アニメの中でも運動神経の良さを見せ、「素早く動くキジマ式さんなら、こんな風にまわれるかも」と評判です。敵に回すとコワイキャラですが、ヒトに関しては、紳士的だというキジマ式です。

ゆるキャラのようにキジマ式を評価する人に対して、月山の家族や仲間を好きな人には、あの残酷な殺し方をした「キジマ式、許すマジ」と許さないという思いでいっぱいの人もいます。それだけ、キャラクターの魅力が評判になっている作品です。

キジマ式の最期は、キジマ式の武器であるクインケのロッテンフォロウで、真っ二つに切られてしまいます。コラボイベントの時のキジマ式ハンバーグドリアを切る事で、東京喰種：reの出演者の気分が味わえます。

「東京喰種:re」に登場するキジマ式についてネタバレを含めてまとめました。一見するとゆるキャラのような風体なのに、その裏の顔である正体は、残虐性により、拷問もいとわない男でした。キジマ式が報復でもあるかのような最期を迎えるところまでネタバレしましたが、キジマ式を「喰種にあの体にされてしまったからこその悲しい暴走」と最期を哀れむコメントもありました。

「東京喰種」「東京喰種:re」ともに、ヒトを喰らう喰種を描く漫画・アニメ・ゲームです。なので残酷なシーンは避けて通るわけにはいきません。その中で、「喰種にもいい奴はいる、ヒトにも悪い奴がいる」そんな意見に象徴されるシーンも満載です。ネタバレシーンでは、残酷なシーンが多かったのですが、人間の心の奥底を喰種を通じて描いた「東京喰種:re」ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。