僕だけがいない街7巻をネタバレ解説!36話から41話のあらすじ・感想まとめ

『僕だけがいない街』は三部けいが『ヤングエース』で連載していた漫画作品で、タイムリープ能力を持つ主人公・藤沼悟が悲劇を回避するために過去に戻って奮闘するというSF要素も含んだサスペンスものとなっています。単行本は全9巻となっていますが、今回は物語も佳境に入り、数々の伏線が散りばめられている7巻のあらすじをネタバレも含みながら紹介し、果たして真犯人は本当に八代であるのかという事も考察していきます。また、実際に『僕だけがいない街』の7巻を読んだ読者による感想も紹介します。

僕だけがいない街7巻をネタバレ解説!36話から41話のあらすじ・感想まとめのイメージ

目次

  1. 『僕だけがいない街』とは?
  2. 『僕だけがいない街』7巻のあらすじネタバレ!
  3. 『僕だけがいない街』7巻の伏線を考察
  4. 『僕だけがいない街』7巻の感想
  5. 『僕だけがいない街』に関する感想や評価
  6. 『僕だけがいない街』についてまとめ

『僕だけがいない街』とは?

『僕だけがいない街』の基本情報

『僕だけがいない街』は、三部けいが2012年から『ヤングエース』で連載していた漫画作品で、単行本は全9巻となっていますが、本編が全8巻、主人公・藤沼悟以外のメインキャラの視点で描かれた短編集として『僕だけがいない街 Re』が9巻に収録されています。2015年11月からは小説家の一肇によって本編を別視点から描いている小説『僕だけがいない街 Another Record』が連載されました。

2016年からは全12話でアニメ化もされましたが、10話までは原作に忠実に描き、11話と12話は原作とは違うオリジナルストーリーとなっています。ちなみに悟の成人時の声優を俳優の満島真之介、小学生時の声優を女優の土屋太鳳が担当しています。また2016年3月には藤原竜也主演で実写映画化され、2017年12月には古川雄輝主演で連続ドラマ化もされました。

『僕だけがいない街』のあらすじ

29歳の青年・藤沼悟は漫画家としてデビューしていましたが、物語の構成力や画力はあるものの、自分の心に踏み込めないでいたためなかなかヒット作を生み出す事が出来ないでいました。現在描いている漫画はゲーム作品のコミカライズでしたが、それだけでは食べていけないため、ピザ屋のバイトをする生活を続けています。そんな悟には実は特殊能力があり、『再上映(リバイバル)』というタイムリープ能力を持っていました。

この能力は悪い出来事の直前に戻る事が出来ますが、原因を取り除く事が出来なければ何度でもやり直しをさせられ、さらに自分の意志とは無関係に突然発動するため、悟はこの能力を鬱陶しく感じていました。そんなある日、悟は交通事故のトラブルに関するリバイバルが発動し、被害を減らす事に成功しましたが負傷してしまい、2日間入院する事になってしまいます。

すると入院している悟の元にアルバイト仲間である女子高生・片桐愛梨がやってきた事で親しくなります。その後、母親の佐知子も事故の知らせを聞いてやって来て、悟が退院したら親子で一緒に暮らす事になりました。それから数日後、退院した悟が佐知子と共に買い物をしていると、子連れの男を見かけます。男がその子供を誘拐しているという事に気が付いた佐知子はその誘拐を防ぐと同時にある事に気が付きます。

それはその男が1988年に起きた誘拐殺人事件の犯人だという事でした。佐知子は以前アナウンサーの仕事をしていた事があった事からその事件に詳しく、また洞察力も優れていたのです。しかし男も自分が殺人犯であると感づかれた事に気付いた事で佐知子を殺し、悟に殺人の罪をかぶせて去って行ってしまいました。悟はリバイバルで1988年と2006年を往復し、真犯人を見つけて佐知子を救うために奮闘する事になっていきます。

TVアニメ「僕だけがいない街」公式サイト

『僕だけがいない街』7巻のあらすじネタバレ!

36話のあらすじ『倒れる悟』

1988年から15年間植物状態になってしまっていた悟は以前までの記憶を失っていましたが、なぜか記憶にある少女・アイリを目撃した事で話しかけてみることにします。アイリはもちろん悟とは会った事がありませんでしたが、話していくうちに世界中を旅して写真を撮りたいという夢を語ります。その言葉を聞いた悟はアイリとの思い出を思い出しそうになりますが、次の瞬間倒れてしまいました。

そして悟の小学6年生の時の修学旅行での出来事が再現されます。すると35話では怪我をしたケンヤにヒロミがワセリンを塗ったという事でしたが、自分でワセリンを塗ったという事になっていました。悟は今の現実と違う現実があった事を思い出し、次の瞬間佐知子が殺されている場面が頭に蘇ると目が覚めます。すると倒れてから386日もの日数が経過していました。以上が『僕だけがいない街』7巻の36話のあらすじネタバレになります。

37話のあらすじ『悟の中の佐知子』

佐知子は悟が眠りから覚めた事に喜んでおり、リハビリをしている様子を見ながら悟との思い出を回想します。その後、悟はケンヤに自分には二重の記憶がある事を話しますが、ケンヤは長い間寝ていた事で夢と現実が交差しているのだと返します。そしてケンヤは真犯人について悟に聞こうとしますが、悟は真犯人の性別さえも思い出せないようでした。

ケンヤとの会話が終わった悟は久美ちゃんと会いますが、突然雨が降りだした事で久美ちゃんは傘を取りに走っていきます。そこに八代と思われる人物が久美ちゃんに傘を差しだしました。以上が『僕だけがいない街』7巻の37話のあらすじネタバレになります。

38話のあらすじ『悟の記憶の鍵』

悟は記憶を完全に取り戻すという決意を固めます。そしてユウキさんからの手紙の内容を見た事で勇気をもらい、オリジナルの世界で教えてもらっていたアイリの電話番号に電話をし、待ち合わせをして会ってみる事にします。また、市議である八代が、悟が入院している病院への援助を強化してきて、さらに澤田の仕事場に出入りをしている事が分かりました。以上が『僕だけがいない街』7巻の38話のあらすじネタバレになります。

39話のあらすじ『アイリとの再会』

悟は松葉杖を突いてアイリに会いに行きますが、その途中でトラックを見た事で、1巻で自分が入院する事になった交通事故の事を思い出します。そして待ち合わせ場所のアイリの姿を見た事で自分が小学生の時代にタイムリープしたという事実を思い出しました。

悟はアイリと話す事無くすれ違い、ケンヤに電話を掛けます。その後ケンヤは澤田に悟の記憶がまだ戻っていないという事を伝えました。それから久美ちゃんの元に西園の秘書が『さざんかの集い』のポスターを持ってきた事で、久美ちゃんは興味を持ちます。以上が『僕だけがいない街』7巻の39話のあらすじネタバレになります。

40話のあらすじ『さざんかの集い』

ケンヤと澤田は、真犯人が起こしたとされる中で唯一時効が成立していない2001年6月に起こった事件についてを話していました。2人はもしかしたら関係の無い事件の可能性もあるが、この事件について考えるしか方法はないという結論に達します。悟は佐知子と久美ちゃんと共に『さざんかの集い』に参加する事にし、会場に向かいました。

『さざんかの集い』は八代が開催したもので、八代は子供の頃に飼っていたが死んでしまったハムスターのスパイスを悟に重ね合わせ、悟が死に抗う姿を見たいと感じていました。八代はそんな人間の姿を見なければ喜びを感じる事は出来ないのでした。以上が『僕だけがいない街』7巻の40話のあらすじネタバレになります。

41話のあらすじ『犯人は八代?』

悟と久美ちゃんは『さざんかの集い』の会場で写真を撮るなどして楽しんでいましたが、久美ちゃんの携帯に佐知子から呼び出しのメールが来たため、久美ちゃんは急いでりんどう荘に向かい、その後を八代が追いかけます。しかし佐知子は携帯をどこかに忘れていたようで、久美ちゃんがりんどう荘に着いても誰もいませんでした。

この時、悟はメールの内容である『やまぶき荘』というワードを『りんどう荘』へと変更していたのです。そのため、久美ちゃんがいると思って『やまぶき荘』に到着した八代は驚愕していました。以上が『僕だけがいない街』7巻の41話のあらすじネタバレになります。

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『僕だけがいない街』7巻の伏線を考察

36話の伏線考察

悟の『ヒロミがワセリンで止血した』というセリフがあり、ツジツマが合っていませんでした。もしかすると作者のミスなのではないかと考える読者もいたようですが、実際は悟がワセリンを塗っていたという事でした。この事は、悟がヒロミがいない記憶を思い出すきっかけになったので、大事な伏線となっています。

37話の伏線考察

八代は悟の事をスパイスと呼んでいます。八代は過去に悪人であった兄の手伝いをしていた事と、スパイスという飼っていたハムスターが生に執着した姿を見た事で誘拐殺人を起こすきっかけとなりました。八代は死に抗う悟の姿を見て、スパイスと重ね合わせていたのだという事が後から分かります。

38話の伏線考察

『僕だけがいない街』7巻の38話で、西園まなぶが髪を降ろして変装している描写があった事から、西園まなぶの正体が八代だという事が分かりました。また、『僕だけがいない街』3巻で、アイリが火事によって入院しましたが、その病院は『中央総合病院』で、悟が入院している病院と同じである事が分かります。そのため、アイリは悟の病院に居たのです。

39話の伏線考察

『僕だけがいない街』5巻の25話で、悟がアイリを目撃するもすれ違うという謎の夢を見ますが、これは39話の伏線となりました。悟は39話で手を伸ばしながらアイリの元を去っていきますが、25話の悟の姿と一致しています。

40話の伏線考察

『僕だけがいない街』7巻の40話で重要となったのは2001年の6月に起こった事件ですが、ケンヤはこの事件が八代を真犯人だと特定するカギになると考え、調べようとしていました。しかし八代が殺人の衝動に駆られるようになったのは2003年からであるため、可能性は低いと考察出来ます。

41話の伏線考察

『僕がいない街』7巻の39話で、記憶が戻った悟の電話を受けたケンヤが澤田に『記憶のフタは開かないようですね』と伝えますが、これは澤田が八代の共犯だと疑ったわけではなく、盗聴器を心配した合言葉であった事が41話で分かりました。また、40話で重要となった2001年6月の事件ですが、この事件は犯行の方法が八代とは違ったものであったので、違う人物によるものだという事も分かりました。

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『僕だけがいない街』7巻の感想

36話の感想

悟が15年の眠りから覚め、物語が急展開となった『僕だけがいない街』の36話ですが、悟は長い昏睡状態から目覚めて有名人になっていたため、八代も必ず悟が意識を取り戻した事を知っていたはずです。そのため、これから八代が悟にどのような行動をとってくるのかという事が見ものとなりました。

37話の感想

『僕だけがいない街』7巻の37話は、佐知子が悟の事を思い出すというところからエピローグが始まりますが、佐知子のエピローグだと思わせて、途中から八代のエピローグへと移り変わります。この事に気付き、八代のエピローグだと思いながら読み進めると見方が変わって面白いという読者の感想があります。

38話の感想

『僕だけがいない街』の38話を見ると、前述でネタバレしたように、以前にアイリが入院していた病院と悟が入院している病院が一致している事が分かりましたが、3巻で描かれているアパートと、悟が佐知子の看病を受ける事になったアパートも一緒であったため、運命的なものを感じるという読者の感想がありました。

39話の感想

『僕だけがいない街』7巻の39話では、八代が澤田と会っている事が分かり、さらにケンヤが悟の記憶が戻ったにも関わらず澤田にはその事を伝えなかったため、八代と澤田の共犯説を考える読者が多いました。

40話の感想

『僕だけがいない街』の40話では、八代が企画した『さざんかの集い』の準備をしていました。八代の犯行方法はいつも子供を誘拐殺人し、誰かに罪を着せるというものでしたが、今回は久美ちゃんを殺害し、佐知子に罪を着せようと考えていたのではないかという読者の感想がありました。また、八代の時効が成立した日に澤田が現れた事を不審に思う読者の意見もあります。

41話の感想

『僕だけがいない街』の41話ではあらすじでネタバレしたように急展開の内容となりましたが、このまま八代を捕まえて終わりではなく、実は他に黒幕がいるのではないかと考える読者がいました。

また、『僕だけがいない街』の1巻で、『思い出す事の出来ない少女の言葉を再び彼女自身から聞く事になるとはこの時は知る由もなかった』というメッセージがありましたが、これは加代だけで無くアイリの事も指していたのではないかという感想もありました。

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『僕だけがいない街』に関する感想や評価

『僕だけがいない街』のアニメ版全12話を観た事で、人を信じる気持ちを忘れたくないという感想を述べるファンがいます。悟は自分に危険が迫っていても家族や友達のために奮闘しましたが、そんな悟の姿を見た事で自分も全力で人生を生きていたいという感想でした。

『僕だけがいない街』はタイムリープに焦点を当てたサスペンスものとなっていますが、現実的な推理ものが好きな方にはいまいちという感想もあります。しかし強い家族愛や友情を描いているため、感動ものが好きな方にはおすすめとなっています。

『僕だけがいない街』は千葉県を舞台にしており、実際の風景を忠実に再現している事が魅力のため、悟が警察に捕まりそうになった場所や、悟やアイリがバイトをしていたピザ屋などに聖地巡礼をするファンが非常に多くいます。

『僕だけがいない街』についてまとめ

漫画『僕だけがいない街』の7巻のあらすじをネタバレし、伏線考察や読者による感想も紹介してきました。今回のまとめを読んだ後にもう1度、漫画『僕だけがいない街』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか?

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