塩屋翼が担当したアニメキャラは？ワンピースなどの代表作や声優活動・経歴を紹介

まずは、塩屋翼さんのことをよく知らない方のために、塩屋翼さんという人がどういう人なのか？何者なのか？ということをご紹介します。

塩屋翼さんは、鹿児島県出身・神奈川県川崎市育ちの声優で、俳優、音響監督としても活躍されています。生年月日は1958年6月24日、血液型はB型で、プロ・フィットという事務所に所属しています。

塩屋翼さんの声優としての実力は相当なもので、2017年1月9日にテレビ朝日にて放映された「人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙3時間SP」という番組で、19位に選ばれています。本職である声優自身が選んだランキングだけに、その実力は折り紙付きということです。

では、塩屋翼さんが担当したアニメキャラについて、その主な役を一つひとつご紹介していきましょう。

トリトンは「海のトリトン」に登場するキャラクターで、13歳の少年です。トリトン族の生き残りで、赤ん坊の時に村の漁師に拾われて育ちます。その後、宿敵・ポセイドン族の攻撃が村に及ばぬよう海に旅立ちます。勇敢な少年のイメージが、同じくまだ少年だった塩屋翼さんにピッタリなキャラでした。

海魔女のソレントは「聖闘士星矢」に登場するキャラクターで、海将軍の一人です。ソレントは南大西洋の柱を守護しており、横笛の音色で相手の小宇宙を奪うという技を持っています。その力は黄金聖闘士レベルに匹敵します。

かりあげ正太は「かりあげクン」に登場するキャラクターで、主人公でもあります。かりあげ頭が特徴の29歳で、ほんにゃら産業に勤める万年平社員サラリーマンです。勤務態度は非常に悪く、いつもいたずらばかりしている厄介者。まさに嫌がらせの天才で、常に表情を崩さず何事にも動じない性格です。

ウィル・A・ツェペリは「ジョジョの奇妙な冒険」に登場したキャラクターで、ジョナサンに波紋の呼吸法を教えた師匠です。口髭を蓄え、いつもシルクハットを被ったイタリア系です。遺跡発掘隊の一員として世界中を旅している中で石仮面を発掘し、その秘密を知ります。その後は石仮面から生まれた吸血鬼を倒す波紋の修行を積み、それをジョナサンに伝授していくことになります。

マイルズは「カウボーイビバップ」のSession#19に登場するキャラクターで、ドゥーハンの助手です。おしゃべりな若者で、ブルーソックスの大ファンという設定になっています。

アラシヤマは「南国少年パプワくん」に登場するキャラクターで、ガンマ団の刺客です。その実力はガンマ団No.1のシンタローに次ぐと言われており、京都弁混じりの関西弁を話します。人付き合いが下手で、友達がいません。そして、感情が昂ると身体が発火するという特殊体質でもあります。

バンブルは「戦え！超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場するキャラクターで、ミニロボット部隊の情報員です。フォルクスワーゲンビートルをスキャンし、それに変形します。仲間の中では最も小柄ですが、勇気があって機知にも富み、それを活かせる行動力もあります。

アライ先生は「ヤマノススメ」に登場するキャラクターで、あおいたちが通う高校の教師です。モデルは、この作品の高校のモデルとなった埼玉県の聖望学園に勤務しておられる新井康之先生です。

つばくろの甚平は「科学忍者隊ガッチャマン」に登場するキャラクターで、11歳の少年です。ジュピター山を彷徨っている時にジュンに発見され、ジュンと同じ孤児院で育ちました。そのため、ジュンのことを姉のように慕っています。因みに甚平は、健を「兄貴」と呼び、ジュンを「お姉ちゃん」と呼んでいます。

ユウキ・コスモは「伝説巨神イデオン」に登場するキャラクターで、主人公でもあります。年齢は16歳でアフロヘアーが特徴のメカマニア。ふとしたことでイデオンのメインパイロットとなりますが、最初は怒りっぽい反抗期の少年だったのが、戦いの中で成長し、様々な人間の業や葛藤を目の当たりにし、イデの本意を理解していきます。

ジミー見城は「銀河疾風サスライガー」に登場するキャラクターで、密航をきっかけにJJ9の一員となった15歳です。JJ9チームではメカニックを担当しており、技術者としてはかなりの腕前です。顔も性格も良く甲斐性もある好青年で、アステロイドの法律上結婚できないため駆け落ちしてきたのですが、終盤で実家にバレてしまいます。

向太陽は「あした天気になあれ」に登場するキャラクターで、主人公でもあります。ゴルフが心底大好きで、その才能にも恵まれています。トッププロを目指す努力は怠りませんが、精神的にはまだ未熟で何度も挫折します。しかし、諦めない心と強い意志の力で困難を克服していきます。父親は早くに亡くしており、母親は食堂を経営しています。

輝進児は「星銃士ビスマルク」に登場するキャラクターで、主人公でもあります。ビスマルクチームのリーダーで、元は天才レーサー。正義感が強い熱血漢ですが、一方では融通の利かない頑固者でもあります。しかし、そうした性格も戦いの中で次第に成長していき、「冷静な判断」や「戦闘に対する恐怖」が育まれてきます。

ジラフは「宇宙船サジタリウス」に登場するキャラクターで、キリンをモチーフにした姿のクルーです。サジタリウス号では、主に調査担当をしており、元々は宇宙考古学研究所の研究員でした。考古学だけではなく、物理学、化学、生物学などにも精通していますが運動は苦手で、臆病な上に優柔不断という性格です。

トド犬は「ビリ犬なんでも商会」に登場するキャラクターで、ビリ犬たちを慕って人間界へとやって来たケン族です。耳をヘリコプターのように回転させて空を飛ぶ力があり、大食漢で性格は怠け者です。一方で幸運を呼び寄せるラッキーケンでもあります。なんでも商会の中では、主に力仕事を担当しています。

北田秀一は「きんぎょ注意報！」に登場するキャラクターで、わぴこの同級生です。新田舎ノ中学校の副生徒会長で、学園一の秀才でもあります。生徒会を実質切り盛りしていて、常に冷静沈着な判断ができます。真面目で周りに惑わされない芯の強さを持っていますが、実は友達思いな一面もあります。

宮城リョータは「SLAM DUNK」に登場するキャラクターで、湘北高校バスケットボール部のポイントガードです。背の低さがウィークポイントではありますが、その技術は確かなものがあります。マネージャーの彩子にベタ惚れしていますが、事実上相手にはされていません。主人公の花道とは最初は反目し合っていましたが、女運の無さから意気投合して良きチームメイト同士となります。

以上のように、塩屋翼さんはこれまでに多岐に渡る役柄を数多くこなしています。もちろん、メインキャラクター以外の役も多く担当されています。「あ！この役もこの人だったんだ！」という意見や感想が見られるようなサブキャラの役どころも、いくつかご紹介しておきましょう。

塩屋翼さんが声を担当された主なサブキャラ①

• 「キラキラ☆プリキュアアラモード」ノワール
• 「怪盗ジョーカー」怪盗ミニミニ王
• 「ヤングブラック・ジャック」田鷲警部
• 「六畳間の侵略者!?」六本木博士
• 「織田信奈の野望」木下藤吉郎
• 「B型H系」塩屋先生
• 「WHITE ALBUM」フランク長瀬
• 「スレイヤーズEVOLUTION-R」トッピー
• 「ひぐらしのなく頃に」小泉大臣
• 「時空冒険記ゼントリックス」ゾム02

塩屋翼さんが声を担当された主なサブキャラ②

• 「しあわせソウのオコジョさん」マングース番長
• 「レレレの天才バカボン」タイホ亭ケイ坊
• 「ブレンパワード」モハマド
• 「Bビーダマン爆外伝」ダークトアミ
• 「ジェネレイターガウル」ネカサタクマ
• 「はれときどきぶた」武蔵小金井くん
• 「超魔神英雄伝ワタル」ウラメシヤン
• 「中華一番！」ショウアン
• 「金田一少年の事件簿」エドワード・コロンボ
• 「るろうに剣心 -明治剣客浪漫伝-」玄斎

さて、ここまで塩屋翼さんが出演をされたアニメ作品・役名をご紹介してきましたが、実は「ワンピース」が代表作だと言われることがあるようです。それは本当でしょうか？

塩屋翼さんは、実は「ワンピース」には出演していません。しかし、色々なところで「ワンピース」も代表作の一つではないかと言われます。何故そんな話がよく持ち上がるのでしょうか？

「ワンピース」に出演しているのは、塩屋翼さんではなく、兄である塩屋浩三さんです。塩屋浩三さんと塩屋翼さんは兄弟ともに声優ですが、「塩屋」という珍しい苗字なだけに情報が混同していたというのが事実です。

そんな塩屋浩三さんは青二プロダクション所属の声優で、名バイプレイヤーとして知られています。多様な声の演じ分けができる塩屋浩三さんは、「ドラゴンボール」でラスボスの魔人ブウを演じられ、各種変わっていく魔人ブウの様々な形態を見事に演じ分けられています。

では、塩屋翼さんの声優としての経歴、そしてその活躍ぶりを改めて詳しくご紹介していきましょう。

塩屋翼さんは、8歳の時に兄・塩屋浩三さんとともに劇団ひまわりに入団されました。そして、まず子役として「記念樹」というテレビドラマで俳優デビューします。その後、1972年に「海のトリトン」の主人公・トリトン役で声優デビューします。14歳での声優デビューは、当時所属していた日本俳優連合では史上最年少でした。

塩屋翼さんは、その後JKプランニング、青二プロダクション、九プロダクションを経て、現在のプロ・フィットに移籍されました。そして、塩屋翼さんの経歴として、声優には珍しく落語の公演をしていた時期もあります。噺家としては「春空亭つばさ」という名前を持っています。

塩屋翼さんは洋画の吹き替えとしても、大変多くの役をこなされています。固定の担当俳優はキース・ゴードンで、「クリスティーン」「殺しのドレス」「バック・トゥ・スクール」などの作品が有名です。その他、多くの作品の様々な役に声をあてています。

塩屋翼さんの洋画吹き替えの主な役名

• 「赤毛のアン」ギルバート・ブライス
• 「原始のマン」ローラン・シュバリエ
• 「デビルスピーク」スタンリー・クーパースミス
• 「バーニング」アルフレッド
• 「バグダッドの盗賊」アブ
• 「フリーダム・ファイター」ビック
• 「Mr.レディMr.マダム」ローラン・バルディ
• 「ミュータント・タートルズ」ドナテルロ
• 「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」ジーチャウ
• 「霊幻道士Q 大蛇道士の出現！」ハオ

塩屋翼さんの経歴では、もう一つ「音響監督」としての活躍があります。オムニバスプロモーションを経てサウンド・ウィングに所属し、「銀河鉄道物語」「高校鉄拳伝タフ」「しあわせソウのオコジョさん」「バジリスク ～甲賀忍法帖～」をはじめ、数多くの作品を手掛けておられます。

では、ここで幅広い活躍を見せている塩屋翼さんについて、ツイッターで呟かれている感想や評価などを、いくつかご紹介していきましょう。

「富野監督と言えばガンダムよりイデオン」というのは庵野秀明監督の言葉ですが、そうしたコアなファン目線からは「伝説巨神イデオン」という作品はまさに伝説のようで、その作品で塩屋翼さんが主役のコスモを演じた経歴があるということも、大きな要素であるようです。

数多くの経歴を持つ塩屋翼さんだけに、そのキャラクター性も多様です。色々なキャラクターに演じ分けができるのが凄い！という声は、やはり多くありました。

塩屋翼さんは、テレビゲームの声についても数多く出演されています。特に、多彩な作品が集結するようなコラボ的なゲームの場合、お気に入りの声優同士の掛け合いが楽しめていいという声もありました。

塩屋翼さんの代表作の一つに「科学忍者隊ガッチャマン」の甚平がいますが、14歳当時から演じられていた塩屋翼さんだけに、声変わりしたことを作品内の仲間キャラに言わせるという面白い試みもありました。

数多くの役を演じている塩屋翼さんだけに、ファンの年代によって代表作の認識も異なります。古くはトリトン、ユウキ・コスモ、そして新しいファンはやはり宮城リョータを思い出す人が多いようです。

これは「オコジョさん」に出演されていた沢城みゆきさんに関するツイートですが、現場で音響監督である塩屋翼さんのことを「先生」と呼んでしまうという微笑ましいツイートです。塩屋翼さんの声優として、そして音響監督としてのマルチな活躍が窺えます。

塩屋翼さんの代表作としては、「ガッチャマン」の甚平、「かりあげクン」のかりあげ正太、「イデオン」のコスモ、そして「SLAM DUNK」のリョータという声がやはり多数を占めていました。

以上、塩屋翼さんが担当したアニメキャラや経歴のまとめ、そして塩屋翼さんが「ワンピース」に出演していたのでは？という噂についてのご紹介でした。結果的に、塩屋翼さんは「ワンピース」には出演していませんでしたが、他にも多くの人気作品に出演経歴がありました。これからも、ベテラン声優・塩屋翼さんの活躍に注目していきましょう！