2019年04月24日公開
2019年04月24日更新
【エースをねらえ!】お蝶夫人の本名は?ひろみとの関係やテニスの実力・名言まとめ
エースをねらえ!のお蝶夫人の本名をご存知ですか?高校生なのになぜ夫人なのでしょう。本記事では、エースをねらえ!に登場するお蝶夫人の本名、性格、ひろみとの関係、名言などを徹底解説します。エースをねらえ!は山本鈴美香さんによるスポーツ漫画作品。1973年から1980年にかけて日本にテニスブームを巻き起こしました。お蝶夫人は主人公ひろみの憧れであり、姉のような存在。お蝶夫人を演じた人々についてもご紹介します。
目次
お蝶夫人が有名なエースをねらえ!とは?
エースをねらえ!の作品情報
エースをねらえ!は、山本鈴美香さんによる漫画作品です。1973年から1975年および1978年から1980年まで、週刊マーガレットに連載されました。名門高校テニス部に入部した主人公の岡ひろみが、様々な苦難を越えて一流のテニスプレイヤーへと成長していく姿を描きます。宗方コーチなど個性豊かなキャラクターが登場し、厳しくも優しくひろみを支えます。
エースをねらえ!は日本テニス会の先駆者である福田雅之助の「この一球、絶対無二の一球なり」という言葉が頻繁に登場し、作品を通してのテーマとなっています。実在の選手たちのエピソードも多数取り入れられています。作品の舞台である「県立西高等学校」は山本鈴美香さんの母校「埼玉県立浦和西高等学校」がモデルとされていますが、アニメやドラマでは神奈川県という設定になっています。
エースをねらえ!はアニメ、ゲーム、実写など多彩なメディア展開がされ、爆発的な人気を得ました。当時テニスブームを巻き起こした作品です。王道のスポ根漫画的な面白さに加え、繊細な心理描写、真に迫る人間ドラマも高く評価されています。本記事では、エースをねらえ!のキャラクターたちの中でも特に人気の高い「お蝶夫人」こと本名・竜崎麗香について詳しくご紹介します。
お蝶夫人とは?
元祖・お嬢様キャラのお蝶夫人
日本のアニメ・漫画界において必要不可欠である「お嬢様キャラ」。お金持ちで大胆な性格の彼女たちは、作品の可能性を広げてくれる存在です。お蝶夫人こと本名・竜崎麗香は、そんなお嬢様キャラの元祖と呼べる存在。髪は豪華な金髪縦ロールで、まるで西洋貴族のよう。一人称は「あたくし」。お嬢様に憧れる少女たちの願いを体現したようなキャラクターです。生徒会副会長も務めています。
お蝶夫人の呼び名はテニス選手が由来?
技があっても それに見合う精神力がなければダメよ
— NAOTO (@NAOTO47181746) September 12, 2018
ラケットを折るなんてもってのほかだわ!
コートに立つ前に まずその根性をたたき直すべきね
許せないわ テニスを愛するものとして…
竜崎麗香『エースをねらえ!』より#エースをねらえ #お蝶夫人 #竜崎麗香 pic.twitter.com/0A6WJ8euC5
既婚ではなく、ましてや高校生のお蝶夫人が、なぜ「夫人」と呼ばれているのでしょう。一説によると、「エースをねらえ!」がブームとなった70年代は女性テニスプレイヤーが日本で「夫人」の愛称で呼ばれていた時代。女子テニスの地位向上に貢献したビリー・ジーン・キング選手は「キング夫人」、女子初の「年間グランドスラム」を達成したマーガレット・スミス・コートは「コート夫人」と親しまれていました。
お蝶夫人のモデルは小説「蝶々夫人」?
お蝶夫人すき pic.twitter.com/tTaYybn8Ku
— たなか (@0420420a) April 14, 2019
お蝶夫人こと本名・竜崎麗香の愛称の由来は「蝶々夫人」といわれています。「蝶々夫人」はプッチーニ作曲のオペラで、長崎の港を舞台に、没落令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官の悲劇の愛を描くもの。没落したとはいえ高貴な士族の娘である「蝶々夫人」と、「蝶のように舞う」フォームをもじって「お蝶夫人」と呼ばれています。
お蝶夫人の本名は竜崎麗香
お蝶夫人、絶対高校生じゃない。 pic.twitter.com/qj54tNiKB3
— hott_ah_idea_k1_pe (@HOtuPIi) April 19, 2019
お蝶夫人の本名は竜崎麗香。見た目通りのゴージャスな名前です。お蝶夫人は、庭球協会竜崎理事の娘。7歳からテニスを始め、英才教育を受けて実力を伸ばしました。作中では本名ではなく「お蝶夫人」と呼ばれることが多く、宗方コーチからも「お蝶」と呼ばれています。ひろみが「竜崎さんは元気?」と聞かれて「竜崎さん?」と聞き返す場面があるなど、本名より「お蝶夫人」の愛称の方が浸透しているようです。
お蝶夫人の「よくって?」の虜に
ムサシのコスプレ元ネタ:エースをねらえ!のお蝶夫人#anipoke pic.twitter.com/3bwlnhkWKM
— ニド (@nido_climax) March 15, 2018
お蝶夫人の口癖は「よくって?」や「よろしくてよ」などの独特なお嬢様言葉です。現実の社会でこの口調を使う人はめったに見ませんが、お蝶夫人が話すととても自然です。この優雅な口調は、後世の作品に登場するお嬢様キャラたちの原型となりました。当時、一部の女子テニス部員の間では「よくって?」が流行語となっていました。
お蝶夫人はその後「夫人」になった?
コーチも想い人も全部ひろみに取られて、なおひろみのために全てを伝える試合をするというこのお蝶夫人の気高さですよ pic.twitter.com/njBpiJeJfX
— 🌹377🌹ヒラザネ🌰124🌰 (@hirazane_san) July 4, 2016
お蝶夫人こと本名・竜崎麗香は、高校卒業し国立大学法学部に合格。大学生となり、テニスをする様子はあまり描かれなくなりました。将来は弁護士の道を進むことが示唆されています。家庭に入り「夫人」になる姿は描かれませんでした。しかし、自身がテニスの道を諦めたあとも、テニスプレイヤーとなった岡ひろみと小マメに連絡を取り、彼女の精神的支えとなりました。
お蝶夫人とひろみの関係とは?
憧れのお蝶夫人に誘われテニス部へ
エースをねらえ!の主人公である岡ひろみが入学したのは、テニスの名門の西高等学校。西高は超高校級の実力を持つ生徒や名コーチが多数在籍し、「テニス王国」と呼ばれています。ひろみは憧れの「お蝶夫人」こと本名・竜崎麗香に直々に誘われ、テニス部に入ります。お蝶夫人からテニスの基礎を一から教わり、大変可愛がられました。ひろみは当初お蝶夫人のテニスプレーを真似していました。
お蝶夫人がひろみに抱く葛藤
対ひろみのときのお蝶夫人かわいすぎる pic.twitter.com/luQfpwA0ta
— にゃんぽ (@DokkoishoYASAN) October 27, 2015
お蝶夫人がひろみに対して抱くのは、愛情とライバル心という相反した感情です。入部早々、お蝶夫人とひろみの仲に暗雲が立ち込めます。ひろみに天性のセンスを見出した宗方コーチは、彼女を1年生ながらレギュラーメンバーに大抜擢。テニス初心者のひろみがレギュラーに選ばれ、他の部員たちは嫉妬します。お蝶夫人も例外ではなく、宗方コーチに付きっ切りで指導を受けるひろみを快く思いません。
お蝶夫人が好意を抱いていた藤堂の関心もひろみに移ってしまい、嫉妬の炎が燃え上がります。されど、夫人にとってひろみは可愛い妹のような存在。ひろみがテニスの道を突き進む限り、必ず自分が立ちはだかることになる。ひろみを打ち負かすたびに悲しませ、傷つけることになってしまう。お蝶夫人は選手としてのプライドと、ひろみへの愛情との板挟みになり苦しみます。
お蝶夫人はひろみに、自分とテニスのどちらかを選ぶよう突きつけます。テニス漬けのハードな毎日に参っていたひろみは、退部届を提出。お蝶夫人と仲睦まじい関係に戻ります。しかしテニスがない毎日は、無味乾燥した日々。耐えかねたひろみはテニス部に戻ります。宗方は、お蝶夫人とひろみをダブルスペアに指名しました。お蝶夫人は互いの成長のためにも、ひろみに冷たく当たります。
自分の思うとおりにならない岡ひろみに散々冷たくしてたけどいざ他人にひろみの悪口言われたら耐えきれなくなったお蝶夫人 pic.twitter.com/bXw9xo3YOx
— にゃんぽ (@DokkoishoYASAN) August 23, 2016
ひろみは部員たちからやっかみや嫌がらせを受けながらも、懸命に練習を続けます。そんな姿に心打たれるお蝶夫人。ついに関東大会。ひろみは緊張してミスが多く、第1セットを落とします。そんなひろみに野次を飛ばした外野を、お蝶夫人は制止。そして自分は味方だとひろみに言い聞かせました。ひろみを突き放そうとしても、冷たくしきれなかったお蝶夫人。土壇場でひろみへの好意が溢れ出てしまいました。
姉妹のような深い愛情と優しさ
全米オープン決勝でお蝶夫人のセリフを引用するツイートたくさん見かけたけど、お蝶夫人は本当にすごい。
— 鈴木 (@kasuchiso) September 13, 2018
高飛車イジワルキャラと見せかけて、主人公ひろみに対する嫉妬や憎しみを一方的にぶつけることなく一人で受け止め、深い愛情でひろみを支える、華やかだけど実は誰よりも孤独な淑女なんです。 pic.twitter.com/cVh0ncAtET
お蝶夫人がひろみに抱くのは、姉のような深い愛情。常にひろみの成長を第一に考え、ただ甘やかすだけではない優しさで支えています。世界に通用する選手を育てるため、庭球教会はジュニア選手の強化に取り組みます。その選抜試合で、ひろみとお蝶夫人が対戦することに。お蝶夫人は間もなく卒業し離れ離れになるため、ひろみに自分の技術の全てを学ばせるつもりで試合に望みます。
お蝶夫人は多彩なテクニックを見せつけ、ひろみはそこから技を学び取りました。結果はお蝶夫人の勝利でした。しかし、ひろみの心に浮かぶのは感謝の心。お蝶夫人の心にあるのは、ひろみが自分の思いを分かってくれたことへの喜びの気持ちでした。二人にとって勝ち負けは重要ではなくなりました。お蝶夫人とひろみは、姉妹のような師弟のような深い絆で結ばれていました。
三年生になり、ひろみに後輩たちを託してお蝶夫人は引退。ひろみはシングルスで関東大会、インターハイと優勝し、高校チャンピオンとなります。大学入学後からお蝶夫人のテニス選手としての活躍は減っていきます。ひろみの名は知られ、世界ランキングプレイヤーであるジャッキー・ビントからダブルスを組まないかと誘われます。
お蝶夫人はショックを受け落ち込みます。夫人は、再びひろみとダブルスを組みたいと願っていました。しかし、ひろみの実力は今やお蝶夫人をしのぐ領域に。ひろみの今後の活躍のことを考えれば、ダブルス結成を止めることなどできません。テニスを一から教え、可愛がっていたひろみが再び手から離れていく。小鳥の巣立ちを見つめる母鳥のように、お蝶夫人に悲しみが襲いました。
しかし父や周囲の人々の助言を受け、落ち着きを取り戻したお蝶夫人。ひろみはどんな不当な嫌がらせにもめげず成功する選手だと信じ、自分はサポートに徹することを決意します。ひろみは日本での全世界招待試合に準優勝し、アメリカ招待試合へと進みます。しかし、二人三脚で共に歩んできた宗方コーチが逝去。お蝶夫人は自身も悲しみに耐えながらも、ひろみを不安にさせないよう精一杯気丈に振舞います。
ひろみが勝利した日には心から祝福し、ひろみの心が痛むときはともに涙を流すお蝶夫人。姉のようだったお蝶夫人は、もはや母性にも似た慈愛をもって、ひろみを支える存在となりました。
お蝶夫人を演じたキャスト・声優は?
実写版キャストは松本莉緒
エースをねらえ!は2004年にテレビ朝日系列でドラマ化されています。開局45周年記念ドラマとして制作され、岡ひろみ役は上戸彩さんが務めました。お蝶夫人は、女優の松本莉緒さんが演じています。金髪はさすがに難しかったのか茶髪でしたが、立派な縦ロールはまさに「お嬢様」という貫禄がありました。
松本莉緒の出演作品
松本莉緒さんは1982年10月22日生まれ。青森県出身です。11歳で友人と訪れた原宿でスカウトされ、芸能界入り。1995年、日本テレビ系ドラマ「終らない夏」でドラマデビューしました。1997年、大人気少女漫画「ガラスの仮面」に姫川亜弓役で出演し、話題となりました。その他に映画「東京フレンズ」、ドラマ「モテキ」等に出演しています。
TVアニメ声優は池田昌子
エースをねらえ!は1973年から1974年までNETテレビ(現テレビ朝日)系列でアニメ化されました。当時は視聴率が取れず打ち切りに。しかし、その後の再放送で人気を博したことから1978年から1979年まで「新・エースをねらえ!」というタイトルで日本テレビ系列でリメイクされました。この放送で再ブームが起こり、原作も1980年まで再連載されることとなりました。
#エースをねらえ!劇場版
— カモメのセージ (@Seiji16th) February 1, 2018
79年に公開された劇場版エースをねらえ!は、出﨑統監督の集大成といえるほど、評価の高い作品。
エヴァンゲリオンの庵野秀明監督が、この作品を見て、アニメを映画にする方法を学んだと語っているほど。
ひろみ対お蝶夫人では、ひろみが勝ってしまうけど、いい作品ですよ。 pic.twitter.com/04qBnzFAxL
テレビアニメ版でお蝶夫人を演じたのは、「銀河鉄道999」のメーテル役やオードリー・ヘプバーンの吹き替えでおなじみの池田昌子さん。上品で優雅な声の持ち主で、お蝶夫人にハマり役となっています。
池田昌子の出演作品
#同じ声優でキャラ四人晒せ
— 滝番晟 (@takibansei7) March 10, 2018
池田昌子さん
”銀河鉄道999”:メーテル
”エースをねらえ!”:お蝶夫人(竜崎麗香)
”ウルトラマンシリーズ”:ウルトラの母
オードリー・ヘップバーン 全キャラ
”慈愛と気品”に満ち溢れた声を聴いているだけで、幸福な気分になれる!(∩´∀`)∩ pic.twitter.com/eiL5sMlhQr
池田昌子さんは1939年1月1日生まれ。旧東京府東京市出身です。幼少から子役として活動。女優として活動していましたが、結婚を機に声の仕事に専念。代表作は「銀河鉄道999」のメーテル、映画「ローマの休日」などのオードリー・ヘプバーン。映画「永遠に美しく…」などではメリル・ストリープの吹き替えを務めています。また、ジブリ映画「風の谷のナウシカ」の予告でナレーションをしています。
OVAアニメ声優は榊原良子
1988年から1989年に発売されたOVAシリーズ「エースをねらえ!2」「エースをねらえ!ファイナルステージ」では、お蝶夫人役を榊原良子さんが務めています。榊原さんは「風の谷のナウシカ」のクシャナ役などで有名な方。気高く美しい声で、これまたお蝶夫人にピッタリの配役となっています。
榊原良子の出演作品
ハマーン! 榊原良子さんきたー! #声優総選挙 pic.twitter.com/pvsPoMcTED
— 札幌のトラペゾ (@trapezohedoron) January 9, 2017
榊原良子さんは1956年5月31日生まれ。千葉県出身です。1981年に「六神合体ゴッドマーズ」のフローレ役で声優デビュー。代表作は「機動戦士ガンダム」シリーズのハマーン・カーン、「風の谷のナウシカ」のクシャナ、「美少女戦士セーラームーン」シリーズのネヘレニアなど。報道番組のナレーターも多く務めています。
お蝶夫人には名言一覧
名言①「負けることを・・・」
弱気になった時は『エースをねらえ!』のお蝶夫人の名台詞を心の中で反芻します。「負けることをこわがるのはおよしなさい!たとえ負けてもあたくしはあなたに責任をおしつけたりしない。それより力を出しきらないプレイをすることこそを恐れなさい!!」 pic.twitter.com/PAFSO4M1Jn
— アサダアツシ (@slantsense) January 25, 2018
関東大会第一試合で挫けそうになるひろみに、お蝶夫人がかける名言。「負けることをこわがるのはおよしなさい!たとえ負けてもあたくしはあなたに責任をおしつけたりしない。それより力を出しきらないプレイをすることこそを恐れなさい!」逆境の中でも常に誇り高いお蝶夫人の精神性が表れています。
このお蝶夫人の言葉でひろみは冷静さを取り戻し、二人は勝利。準決勝、決勝は接戦となりましたが、お蝶夫人の力添えもあり見事優勝をもぎ取りました。
名言②「ひろみ、わたくし・・・」
竜崎麗香とても大人に見えるが
— ゆきちゃん (@marinamiries) June 5, 2016
ひろみの一期上の悩める17歳のJK
『ひろみ!わたくしか、テニスかどちらか一つを選びなさい よくって』
愛するひろみを失いたくないお蝶
お蝶に憧れテニスを始めたひろみも今は心の底からテニスを愛してた pic.twitter.com/Nxy3NXB89f
「ひろみ、わたくしかテニス、どちらか一つを選びなさい!」宗方コーチに見出され、藤堂に愛されるひろみ。お蝶夫人はひろみへの嫉妬と愛情に苦しみ、テニスと自分のどちらを選ぶのかと迫ります。そんな一場面に登場した名言。最終的にひろみが選んだのはテニスでしたが、それを通じてお蝶夫人との絆も深まりました。夫人の言葉はいつもスマッシュのように直球です。
名言③「ひとりでなやんで・・・」
「ひとりでなやんできずつくまえに あたくしのところにくるのよ。あたくしがいることをわすれないで…!」宗方コーチと藤堂、二人の男性から愛情を寄せられるひろみ。テニス選手として幸せになるか、女性として幸せになるか。いつか選択を迫られるであろう彼女に、お蝶夫人はいつでも自分が支えると語りかけます。お蝶夫人の思慮深さと思いやりに満ちた性格が表れている名言です。
名言④「あたくしこそは・・・」
出典: https://festy.jp
「あたくしこそは・・・孤独だわ!」誰も到達できない地点に立つ人は、常に孤独にさらされるもの。お蝶夫人も例外ではありません。ひろみを成長させるため、永遠にひろみの前を走り続けると決意したお蝶夫人。ひろみには理解者たちがいますが、お蝶夫人の内心を理解する者はいません。トップを走る者の気高さと悲哀がにじむ名言です。
名言⑤「コートにいるのは…」
「コートにいるのはあなたひとりではないのよ。あたくしが、味方がもう一人いるのよ!」こちらも関東大会での名言。相手ペアに圧され気弱になるひろみ。お蝶夫人は、自分がいると語りかけます。自分が敵視されていないと知り、ひろみは安堵します。高校生とは思えない指導力と包容力です。
名言⑥「海が支えでした」
お蝶夫人「良くって」も口癖 話し方はマリーアントワネット調 いつも高貴
— ゆきちゃん (@marinamiries) February 22, 2017
宗方の事を愛していたが、宗方は岡を選んだ 着任した時は学年も上の竜崎麗香が
遥かに上 でも宗方はひろみの無限の将来性を買い、親友桂に渡す 「海が支えでした」愛しき者たちを失ってきたお蝶は尾崎にそう打ち明ける pic.twitter.com/mAcUlRzGlF
「海が支えでした」男子テニス部の尾崎とともに海へ行き語った言葉です。コーチとして慕っていた宗方と、好意を寄せていた藤堂。二人の男性がひろみを選びました。そして自身は頂点に立つ者として、孤独に耐えてきたお蝶夫人。うずまく波も荒れ狂う水面も、いつしか静かな凪に変えていく海の力。そんな大いなる自然に、自らの人生を重ねていたのでしょう。もはや悟りの境地です。
名言⑦「この一球・・・」
「この一球!常にそれだけでよろしいのよ。」宗方コーチが亡くなり、残されたひろみを想って涙するお蝶夫人。しかし自分がしっかりしなければいけないと、悲しみを隠して明るく電話をかけます。そんな場面での一言。日本代表として重要な試合を控えたひろみを心配させまいと、常に憧れの「お蝶夫人」として振舞う彼女。その言葉がひろみに与えた力は計り知れません。
お蝶夫人の髪型は独特?
再現が難しい極太縦巻ロール
お蝶夫人コスプレワンチャンありますか pic.twitter.com/91HP48Ly80
— abu (@tera_abu) April 10, 2015
お蝶夫人の特徴といえば、非常に再現が難しい極太縦巻ロールの髪型。豪華な金髪が何本も美しく巻かれています。もし再現するとしたら太いコテで念入りに巻いて、ハードスプレーで固めることが必須でしょう。地毛なのかファンも気になるところです。
テレビ朝日のドラマ版では、松本莉緒さん演じるお蝶夫人の縦ロールが忠実に再現されています。ふんわり感もあり、不自然に固めている様子もありません。トレードマークであるピンクの大きなリボンもついて、原作に大変近い出来となっています。地毛かカツラかは不明ですが、原作に近づけようというスタッフのこだわりが感じられる髪型です。
お蝶夫人に関する感想や評価は?
お蝶夫人はいつだってかっこいいな pic.twitter.com/pISkzEO5h6
— 毛玉 (@kedama_drpg) September 14, 2018
ここからは、お蝶夫人こと本名・竜崎麗香への人々の感想や評価をご紹介します。1970年代の作品ながら、いまだに衰えぬ人気を持つエースをねらえ!とお蝶夫人。Twitterには「お蝶夫人かっこいい」「お蝶夫人めっちゃ良い人」「影響されてテニス部に入っていた」「惚れる」などの感想が並んでいました。
お蝶夫人は読む前は
— 足天 (@ashitenleg) January 15, 2019
・嫉妬深そう
・嫌がらせキャラ
・人気なさそう
・なんで高校生なのに夫人やねん
読んだ後は
・愛情深い
・先輩→姉→母
・人気なのもわかる
・大学生でも夫人なんか…
ってなる
お蝶夫人に対しては「高校生に見えない」「なぜ夫人」という感想も多く見られました。やはり読者の気になる点ではあったようです。原作でもほぼ本名で呼ばれていないとはいえ、「夫人」と呼んでもあまり違和感のない点が竜崎麗香の凄みでしょう。「高校生なのに夫人と呼ばれてしまうところからして只者ではないことがわかる」という意見もありました。
変にプライドが高くなったりそのせいで自己嫌悪に陥ることも稀にあるけど、そんなときお蝶夫人の言葉を思い出す
— おはぎ (@ohagigigi728) July 6, 2017
文庫本12巻目にして最後のこのセリフは深すぎる… pic.twitter.com/BVVCnnRNiI
お蝶夫人への感想で非常日本多かったのが「名言が多い」という評価。「負けることをこわがるのは~」などの名言を引用して紹介する方が多数見られました。近年、日本人テニス選手が世界で活躍していることもあり、お蝶夫人のアスリートとしての精神が再評価されています。
ひろみのお蝶夫人への憧れも可愛いけど、お蝶夫人のひろみの可愛がりようすごいからね?ひろみになにかあったら「ひろみ!」って真っ青になって叫んじゃうの…妹のようにひろみを可愛がる感情とテニス選手としてのひろみに嫉妬する感情の狭間で苦悩するの…可愛いのに憎いの…
— のり (@kakapo_usagi) April 7, 2016
ファンからは、少なからず「お蝶夫人ひろみのこと好き過ぎ」という突っ込みが。「ほとんど岡ひろみの母親と化している」「目に入れても痛くないレベルで可愛がる」「実は宗方コーチよりも藤堂さんよりも岡ひろみが好き」などの評価が寄せられていました。ひろみへの愛情深さがお蝶夫人の魅力を引き立てています。
お蝶夫人の本名やひろみとの関係まとめ
今回はエースをねらえ!屈指の人気キャラ、お蝶夫人についてご紹介しました。お蝶夫人の本名は竜崎麗香。お蝶夫人は、金髪縦ロールの元祖お嬢様キャラです。一見すると高飛車なライバル役と思われがちですが、実は主人公ひろみにテニスを教え、姉のように母のように可愛がる愛情溢れる人物でした。
出典: https://festy.jp
お蝶夫人の愛称の由来は、女子テニス選手に与えられる「〇〇夫人」という通称と、「蝶々夫人」から取った説が有力。ネット上ではお蝶夫人に対して「かっこいい」「めっちゃ良い人」「ひろみのこと好き過ぎ」などの感想が寄せられていました。本記事を読まれてエースをねらえ!に興味を持たれた方は、この機会に読まれてみてはいかがでしょうか。