【タッチ】浅倉南はかわいいけどあざとい?女子から嫌われる理由を検証

80年代に漫画・アニメで一時代を築いた「タッチ」のヒロイン・浅倉南がかわいいの周知の事実ですが、時折見られるあざとい面にイラつく女子もいるようです。何でもできるキャラ・南は新体操の注目の星となり、嫌われ度に拍車がかかっているようです。とは言うものの世の男子は、浅倉南役の声優・日髙のり子さんの達也を勇気づける名言に魅了されているようです。南の名言に勇気づけられたいと男子からは好かれ、女子からは嫌われるあざといと称される浅倉南の理由を検証していきます。

【タッチ】浅倉南はかわいいけどあざとい?女子から嫌われる理由を検証のイメージ

目次

  1. 浅倉南が登場するタッチとは?
  2. 浅倉南はあざとい女の子?
  3. 浅倉南が嫌いと言われる理由とは?
  4. 浅倉南のかわいい名言とは?
  5. 浅倉南の声優は誰?
  6. 浅倉南と芸人・いとうあさこの関係とは?
  7. 浅倉南に関する感想や評価は?
  8. 浅倉南のあざとい名言や声優まとめ

浅倉南が登場するタッチとは?

タッチの作品情報

タッチのアニメ情報

漫画家あだち充さんの代表作の一つに挙げられる「タッチ」は、「週刊少年サンデー」の看板作となり、テレビアニメも視聴率20%以上をキープする人気となり、1985年から1987年までフジテレビ系列にて101話放送されています。劇場版3部作も制作され、こちらも大ヒットしています。第28回(1982年度)小学館漫画賞受賞した「タッチ」は、テレビアニメでも日本アニメ大賞・アトム賞を受賞しています。

「タッチ」は、漫画・テレビアニメシリーズ終了後、原作にはないオリジナル続編として、1998年に「タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は…」、2001年に「タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜」2作品を日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で放送されています。あだち充さんは、これらのオリジナル続編には関わっていないようです。

タッチの劇場アニメ

テレビアニメ版のスタッフとキャストによる「タッチ」劇場版3部作は、原作に忠実だったテレビアニメに対し、オリジナル要素を織り交ぜた3部再構成となっています。「タッチ 背番号のないエース」は1986年4月公開、「タッチ2 さよならの贈り物」は1986年12月公開、「タッチ3 君が通り過ぎたあとに -DON'T PASS ME BY-」は1987年4月公開となっています。

タッチの主題歌

1980年に歌手デビューした岩崎良美さんは、20枚目のシングル「タッチ」で「第27回日本レコード大賞」で金賞を受賞しています。テレビアニメ「タッチ」の主題歌「タッチ」は、爆発的なヒットとはなりませんでしたが、幅広い世代に愛される楽曲となっています。主題歌を担当する歌手を決めるまでには紆余曲折があったようですが、最終的に岩崎良美さんが主題歌に起用され、ファンのあだち充さんは喜んでいたようです。

岩崎良美さんは主題歌「タッチ」を筆頭に、オープニングでは「愛がひとりぼっち」「チェッ!チェッ!チェッ!」「情熱物語」を歌っています。エンディングでは、「君がいなければ」「青春」「約束」を歌っています。エンディングテーマ「青春」は、第58回選抜高校野球大会の入場行進曲に起用されています。岩崎良美さんの代表曲となった「タッチ」は、21世紀でも高校野球の応援歌として人気が高い楽曲となっています。

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浅倉南はあざとい女の子?

「あざとい」とは、“やり方があくどい”とか“ずうずうしく抜け目がない”などマイナス的な意味合いが満載です。世の女子から、「あざとい」と称されている「タッチ」のヒロイン・浅倉南に見られるあざとさとはどんなものなのでしょうか?

あざとい理由①プロフィール

幼少期に母親を亡くしている「タッチ」のヒロイン・浅倉南は、父親が営んでいる喫茶店「南風」を手伝いながら家事をこなしています。明るく前向きで気丈な性格の南は、成績優秀で学校のアイドル的な女子高校生です。自分自身がアイドル的な存在だと理解しているようですが、意中の達也が他の女の子と親しげにしている姿にちょっとした嫉妬を抱き、心とは裏腹にあざとくなってしまうこともあるようです。

幼なじみの達也・和也兄弟と明青学園高等部に進学した南は、甲子園を目指すため野球部に入部している和也と一緒にマネージャーとして入部します。野球部のマネージャーだった南は、物語の中盤で新体操界の新星として注目されます。和也亡き後、南はマネージャーとして甲子園を目指している達也を支えながら新体操を両立させていましたが、野球部の代行監督により3年生で野球部のマネージャーを辞めさせられています。

あざとい理由②かわいい新体操姿

何でもそつなくこなせる南は、新体操の大会前に負傷した部員の代役として挑んだ大会で、未経験ながら3位入賞という偉業を達成します。アイドルのようなルックスで新体操界の新星となった南は、明青学園や他校の男子学生の注目の的となってしまします。天から、二物も三物も与えられた浅倉南の新体操姿はかわいいのですが、なんとなくあざといとも感じられます。

あざとい理由③喫茶店「南風」が実家

浅倉南の父親は妻亡き後、男手一つで娘を育てながら、喫茶店「南風」を経営しています。父親孝行の南は、看板娘を兼ねて店の手伝いをしています。新体操で注目されるようになった南は、店で遭遇した新体操ファンをさらりと避ける技を身に付けています。文武両道で家業を手伝う父親孝行な女子高校生・浅倉南は、看板娘にマッチしすぎてあざといと言われてしまいそうです

あざとい理由④名言が多数ある

ドラマチックな派手さはないものの、達也・和也・南の三角関係は誰もが憧れる要素が満載です。一生懸命な南の言動が微笑ましく健気で、時にはあざとい態度を取ってしまうこともあります。幼なじみという近すぎる関係にゆえに、南のひたむきな名言は良くも悪くも思春期の心の内を表現していると言えるかもしれません。

あざとい理由⑤達也には厳しい面も

飄々した性格の達也を南は、元気づけているのか、わがままなのか区別がつかない言動とも捉えられるシーンが多く登場しています。和也の死後、「甲子園に連れて行って!」と訴え続ける南に抵抗していた達也は、いつしか甲子園へ行くことを受入れ、野球に打ち込んでいくようになります。達也の性格と熟知している南が、あざとい面をいかんなく発揮して主導権を握っているのでしょう。

あざとい理由⑥和也へのあざとい対応

達也と南は互いに口に出さずとも相思相愛なのを知っている和也は、臆することなくストレートに南に感情をぶつけてきます。和也に本音を語らない南は、無自覚なのか自分に好意を持たせたままの宙ぶらりん状態にさせています。意中の達也にも甲子園に行って欲しいと願っていた南でしたが、和也だけ甲子園を目指すこととなり「めざせカッちゃん、甲子園!」の色紙を書いて応援します。見方によって南は、あざといかもしれません。

あざとい理由⑦新田明男への神対応

和也亡き後の野球と南をめぐる達也のライバルとして登場した新田明男は、高校球界きっての天才スラッガーでアイドル的な人気があります。自分の立ち位置を熟知している新田は、一緒に雑誌や新聞の特集を組まれることが多くなった新体操界のアイドル・南にアプローチをし始めます。一方の南は煮え切らない態度なのですが、時には新田のオートバイの後ろに乗ってしまうこともあり、少々あざといと言えるかもしれません。

浅倉南が嫌いと言われる理由とは?

基本他力本願

他力本願の本来の意味は、浄土教の言葉で「阿弥陀仏(他力)の本願によって救済されること」だそうです。しかし、一般的に広まっている他力本願の意味は、「自分自身は努力せず、他人がやってくれることを期待する」ことです。

その点から当てはめると、「タッちゃん、南を甲子園に連れてって!」という南のセリフは、「男女雇用機会均等法」施行後の日本ではいささか他力本願のように捉えられます。そんな南も、新体操を通じて自分の人生を向き合っていくことになるのです。

女友達が少ない

浅倉南には、「名探偵コナン」の毛利蘭と鈴木園子みたいな熱い女の友情で結ばれた女友達はいないようです。それに相当するのが、達也と和也になるのでしょう。南は、部活動と喫茶店「南風」の手伝いで日々明け暮れているというイメージです。一般的に女友達が少ない=同性に嫌われていると捉えがちになります。

女子マネージャー

男子系の運動部の女子マネージャーは、「私がサポートする!」精神で男子を頑張らせるタイプが多いのだと言えるでしょう。勿論、同性の反感とは関係なく、純粋に好きなスポーツに携わりたい理由で、マネージャーになる女子もいるかもしれません。

しかし総体的に判断すると、女子マネージャーとは女性の母性を最大限に活かせるポジションだと言えるのでしょう。まさにそのタイプの当てはまる浅倉南なのですが、野球に興味がないのが伺え、同性の反感を買っているようです。

何でもできる

父子家庭で育った浅倉南は父親を支え、容姿端麗のモテモテで、塾のお世話になることなく成績優秀で、母親譲りのスポーツ万能と三拍子も四拍子も揃っています。一歩間違えれば、80年風のくるくるパーマに長いスカートの不良女子高生になっていたかもしれません。南は自分自身の魅力を「ルパン三世」の峰不二子のように正々堂々ではなく無意識に利用し、意外にも上手に世渡りしている点が同性の反感を買っているようです。

新体操に本腰を入れない

幼いころからオリンピックを目指していたわけでもない浅倉南は、亡き母親譲りの「スポーツ万能」という才能が開花したのか、新体操の期待の星となってしまします。南の本音は新体操を辞めて、野球部のマネージャーとして達也を支えたいようです。向上心がイマイチ低いものの知性と美貌を兼ね備えた女子アナが、「スポーツ選手のお嫁さん」を最終目的としているパターンと似ているような気がします。

天然な露出狂

大の仲良しの上杉家と浅倉家は、互いの土地を出し合い、達也・和也と南たちが一緒に過ごせる部屋を共同で建てています。ここまでくると3人は、当人同士が仲良しと言う関係ではなく家族同然の関係と言えます。思春期になった達也と南は、互いを異性として意識しつつも、家族のような感覚も抜けきれずに同室で着替えてしまうこともあるようです。時折見られる、そんな南の無意識な天然ぶりは考えものです。

自分を特別だと思っている

ボクシングの試合に負けてしまい落ち込む達也に、南はどうしたらいいのか困ってしまいます。「優しい女の子なら、だまって優しくキスするんじゃないか?」と言い放つ達也に南はキスをします。南の予想外の行為にビックリした達也は、食事がのどを通らず運動中に倒れてしまします。そんな達也に南は、「南のファースト・キスなんだぞ。ありがたく思え」と言います。自分を特別だとアピールしている強気なセリフです。

理想の女性像

努力家の和也とは対照的に面倒くさがり屋な達也は、亡き和也の遺志を継いで野球に打ち込むにつれカッコ良くなっていきます。カッコ良くなれば女性にモテますが、南は達也がダメだった頃から好きでいてくれます。男性からしたら、ダメな部分も好きでいてくれる南のような女性が理想なのでしょう。

和也をキープ

憎まれ口を叩きながらも一途に達也を好きでいる南は、正面からアプローチし続ける和也に戸惑ってしまいます。そんな南は達也が好きなことを口に出さず、和也を拒む態度も取っていません。一見、相手を気遣っているような南の態度は、和也を「キープ」しているようにも捉えられます。

口調の「だぞ」

達也・和也の影響もあるのかもしれませんが、南は「○○だぞ」「お、感心感心」などの男の子のような口調で喋っています。「ベルサイユのばら」の男装の麗人オスカル様ではないので、南の男の子のような喋りは、女の子らしさをベースにした「男の子っぽい喋り」であり、80年代アイドルと共通するぶりっ子さもあるようです。

一人称が「南」

女性の中には「南は…」と言ってしまう浅倉南のように、一人称に自分の名前で呼んでいる人達がいます。このようなタイプの女性の心理として、「自分のことが可愛い」「みんなにかまってもらいたい」などという心理が人一倍強いのかもしれません。子供時代は可愛らしいで済まされますが、大人になっても変化がない場合は周囲から反感を持たれてしまうかもしれません。浅倉南のような女性は、二次元の世界でしか通用しません。

浅倉南好きは気持ち悪い?

世の男性の中には「理想は浅倉南」と本気で言う輩もおり、少々気持ち悪いという意見もあります。「だいたい男(だんし)の心(むね)には、浅倉南(みなみちゃん)がいる。」の筆者の曰く、「男性が好きな女性像をキャラクター化したのが浅倉南なので、浅倉南を嫌いな男はいない」という結論が導き出されるそうです。

その逆で、「女性が好きな男性像をキャラクター化したのが、“キャンディキャンディ”のテリィや“花より男子”の道明寺となるなので、テリィや道明寺を嫌いな女はいない」という結論が導き出されるかもしれません。ジャニーズや韓流スターなども、女性が好きな男性像を偶像化した存在だと言えるのかもしれません。

浅倉南のかわいい名言とは?

名言①「タッちゃんは…」

漫画「タッチ」の第一話で達也は、和也宛ての沢山のラブレターの一つを抜き取り、和也の振りをしてラブレターの送った可愛い女子に会いにきます。そこへ運悪く登場した南に、達也が和也の振りをしているのを一目で見抜かれます。なぜバレたのかと問う達也に、南は和也の髪型をしている達也の髪を元に戻し、「タッちゃんはたっちゃん!カッちゃんはかっちゃん!」と言い放ちます。

漫画では「タッチ」のように、故意に主人公の双子が入れ替わって騒動を起こすエピソードがあります。周囲を騙せても、主人公の双子を理解している南のような人は騙せないのです。南が言い放った「タッちゃんはたっちゃん!カッちゃんはかっちゃん!」という台詞は、南が誰よりも上杉兄弟を理解しているということを如実に語っている名言でしょう。

名言②「タッちゃんだからいつも…」

ボクシングの試合に負けてしまい不貞腐れている達也は、「優しい女の子なら、だまって優しくキスするんじゃないか?」という憎まれ口を叩いてしまいます。そんな達也に対して、南はためらうことなくキスしてしまいます。

それ以来調子が狂ってしまった達也に南は、「南のファースト・キスなんだぞ。ありがたく思え」と強気に出ていますが、達也がいたからこそいつもと変わらない南でいられたとも告白しています。母親が亡くなっている南にとっては、達也(和也もですが)の存在は大きいものだったのです。

名言③「約束して…」

中等部では帰宅部だった達也は高等部進学後、潜在能力を見抜いた野球部のマネージャー・佐知子の誘いもあり、和也がいる野球部に入部を決意します。しかし、南も野球部にマネージャーとして入部しており、達也は和也に遠慮して野球部入部を断念しています。

成り行きでボクシング部に入部した達也は、元々の運動神経良さから、未経験からもボクシングが上達していきますが、スポーツ選手として「闘争心」が欠如しています。ボクシングの公式戦に控えた前日、そんな達也と熟知している南は「約束して必ず勝つって」と叱咤激励します。しかし、和也のようには上手くいかず、達也に「和也じゃあるまいし、そんな約束できるかよ」と言い返されます。

名言④「タッちゃんだから」

南が達也にキスをした夜の次の日。調子が狂って保健室で休んでいる達也は南に「なんでキスなんかしたんだよ?」と聞きます。和也が、南のことを好きだと知っている達也は複雑な心境です。誰が見ても南と和也がお似合いのはずなのに、達也は南の行動が理解できないのです。そんな達也に南が言った「タッちゃんだから」というセリフは、ストレートに相手の心に響く名言だと言えます。

名言⑤「カッちゃんは…」

皆さんご存知の通り、優等生の和也は周りに迷惑をかけるようなタイプではありません。努力家の和也は、努力している姿さえもサマになってしまうのです。そんな和也は、達也に嫉妬していることを南に洩らします。南な和也を安心させるつもりで「カッちゃんはタッちゃんとちがって、ヘマはしないから…」と言います。この名言は、和也にとって複雑だってもかもしれません。

名言⑥「ミナミは小さな…」

亡き弟・和也の遺志を継いで野球に打ち込む達也は、野球漫画の金字塔「巨人の星」の星飛雄馬の受けるプレッシャーほどではありませんが、今一歩踏み出せないでいるようです。「巨人の星」だったら、星一徹がちゃぶ台をひっくり返したり、大リーグボール養成ギブスを装着させられたりして大変です。野球恋愛漫画「タッチ」では、星一徹的なポジションがかなり円やかになって浅倉南となっています。

達也と南の関係性を理解している野球部のマネージャー・佐知子から、「浅倉南が上杉達也の疲労回復剤」と言われたのに対し、南は「ミナミは小さな巨人です」と言い返します。名言なのか、往年のCM・オロナミンCをもじったジョークなのかわかりません。上記の動画は元ネタかもしれない、「オロナミンCは小さな巨人です」のフレーズがある大塚製薬オロナミンCのCMです。

名言⑦「いつもそうだった…」

達也にとって南が疲労回復剤のように、南にとっても達也が疲労回復剤なのです。達也と南は、唯一無二の存在だと言えます。南だったら、ひと声かければ慰めてくれる男はごまんといるかもしれませんが、やはり達也じゃないといけないのです。

名言⑧「南のよびだし…」

お気楽な高校生・達也は和也の死をきっかけに、だんだんとカッコよくなっていきますが白馬の王子様のようなスマートさはありません。王子様タイプの新田とは違う達也は、不器用ながらも誰よりも南のことを想っており、気にかけているのです。だからこそ、誰もよりも早く南のよびだしを察知することのできるのです。

達也の南に対する想いは、「ルパン三世 カリオストロの城」のラストでのルパンの名言「おじさんは地球の裏側からだって、すぐ飛んで来てやるからな」を体現するかのように、南のよびだしを察知した達也は、甲子園の開会式なのに熱だと偽って南の前に現れたのです。

名言⑨「甲子園につれてって」

和也は南が達也を好きなのを承知の上で、 南を振り向かせようと頑張っています。達也も南が好きなのですが、優秀な弟・和也の方がお似合いだと考えており、正々堂々と闘うことを拒否しています。上杉兄弟は、途中から手加減なしで闘うことを約束するのですが、その矢先、和也が事故死してしまいます。

大切な弟でありライバルでもあった和也が亡くなり、達也はどうしていいのかわからなくなっていたのでしょう。南も達也と同じ気持ちであるものの、達也に「甲子園につれてって」という言葉をかけます。叱咤激励と言うほどの強さはありませんが、大切なものを失ったもの同士、前を向いてやっていこうと意味合いのある名言なのかもしれません。

名言⑩「めざせカッちゃん…」

「甲子園に行く」という、小学生時代に南の夢を叶えようとする和也は、日々に励み優れたピッチャーとなります。南はそんな和也を応援したい思いを込めたこの色紙を送ります。達也・和也の兄弟と南の共同の部屋に飾られている南直筆の色紙「めざせカッちゃん 甲子園!」の名言は、和也が亡くなった後の達也と南にとって重要なキーワードとなっていきます。

名言⑪「べつにタッちゃん…」

雨の日、南とボクシング部で頑張っている達也は、南の傘で二人して相合傘で帰宅することになります。ロマンチックとは言い難い雰囲気の中、南は達也に「べつに…わざわざタッちゃんを待ってたわけじゃないからね」と言ってしまいます。

名言⑫「わざわざボクシング…」

達也と南の相合傘は、ロマンチックとは程遠い雰囲気でありながら親密な空間でもあったようです。達也の自宅前で別れ際、南は「わざわざボクシング部、終わるの待っててやったんだぞ」と本音を織り交ぜた強気な態度を取った後、「ウソ」と言ってはぐらかしています。達也が傘を持っていないことを知っていた南は、部活が終わるまで待っていたのです。

名言⑬「長生きしないよ…」

負けず嫌いで努力家であった和也は、成績優秀で野球部のエースとなります。しかし、驕ることなく臆することのない和也は、気を使い過ぎるほどの優しい性格のため女の子の注目を一身に浴びる存在となっています。

紳士的な和也の内面を理解していない女の子は、ちょっと優しくされただけでも舞い上がってしまいます。しかし、気を使いすぎる和也を理解している南は、苦言を込めた意味合いで「長生きしないよ…」と言います。そして、その台詞は皮肉にも現実になり、達也と南の人生を左右することになるのです。

浅倉南の声優は誰?

浅倉南の声優は日高のり子

子供の頃から女優を夢見ていた日高のり子さんは、子役を経てアイドルとしてデビューしています。80年代アイドル黄金期の中で、それなりに売れていったようです。しかし、それ以上の成長が見込めず苦戦していた日高のり子さんは、当時担当していたラジオ番組で「声優に向いているのでは」というリスナーからの投稿を契機に1984年のテレビアニメ「超時空騎団サザンクロス」(ムジカ・ノヴァ役)で声優デビューしています。

声優としてキャリアが浅い日高のり子さんは、大人気漫画「タッチ」のアニメ版のヒロイン・浅倉南役を射止めるのですが、徐々に声優としてのキャリアの無さを実感するようになります。そして、上杉達也役の三ツ矢雄二さんなどの先輩声優や音響監督の厳しい演技指導により短期間で演技力は瞬く間に向上していき、現在に至る息の長い声優活動に繋がっていきます。

タッチが完結しても浅倉南は永遠

日本アニメ史で「タッチ」の浅倉南ほど全世代の男性のハートを鷲掴みにし、女神のように崇められるヒロインは珍しいかもしれません。究極のヒロイン像として、芸能人でも理想の女性像として挙げる方が多いようです。浅倉南役の声優としてブレイクした日髙のり子さんは、南としてナレーションをすることもあるようです。それが、「タッチ」が終了しても浅倉南が永遠でいられる一因になっているのかもしれません。

上記のYouTube動画は、「ゲッサン」で絶賛連載中のあだち充原作の漫画「MIX」のCMですが、女優でもある声優の日髙のり子さんが出演しています。台詞の口調は浅倉南の声で喋っているのですが、当時と全く変わっていないのに驚きです。30年以上たっても、浅倉南を演じられる声優・日高のり子さんのプロ魂に脱帽です。

声優・日高のり子の出演作品

大ヒットテレビアニメ「タッチ」の浅倉南という大役をやりきった日高のり子さんは、声優してブレイクしますが、事務所のマネージャー達からは、「大ヒットした「タッチ」の次が大変だと」と言われてしまいます。有能な後輩が続々とデビューしてくる声優業界で、日高のり子さんはヒロイン役だけでないキャラをこなせる声優なる必要性を実感し始めます。

「タッチ」の放送終了後、OVA「トップをねらえ!」のタカヤ・ノリコ役やジプリアニメ映画「となりのトトロ」のサツキ役で、コアなアニメファンだけでなく、アニメに縁遠い一般の方からも認知されるようになります。声優業界でやっていく自信がついた日高のり子さんは、「らんま1/2」の天道あかね役や「名探偵コナン」の世良真純役など人気アニメには欠かせない実力派声優となっています。

浅倉南と芸人・いとうあさこの関係とは?

いとうあさこの基本情報

1997年から芸能活動をスタートさせたお笑いタレントのいとうあさこさんは、新体操のレオタード姿でリボン演技をしながら登場し、「浅倉南、○○歳(現在の年齢)です」言い、自分の年齢を逆手に取った自虐ネタで決め台詞を決めます。いとうあさこさんは、この「タッチ」の浅倉南を取り入れたネタでブレイクしますが、原作者あだち充さんの許可は取っていないようです。

2003年にコンビを解散したいとうあさこさんは、ピン芸人として試行錯誤していましたが、新体操の競技用リボンで「浅倉南、34歳です!」とやってみたら、客受けが良かったようです。4年後、1万人が集まるイベントでかつらをかぶり、森三中の黒沢かずこさんから譲り受けたレオタードで登場したら大盛り上がりし、テレビでの仕事が増えてきたようです。

持ちネタ「あさこイライラする」

「浅倉南38歳。どうしてかな~南、30を過ぎた頃から…イライラするッ!」というネタは我が身に染み、ネガティブになりそうなのですがなぜか笑ってしまいます。いとうあさこさんは自信が経験してきた異性関係の薄幸さや金銭面の困窮など、普通のだったら病んでしまいそうな経験を笑いに上手くミックスさせています。

浅倉南ファンから苦情?

いとうあさこさんがブレイクしたと同時に、「アラフォー」という言葉が流行語なります。「タッチ」のファンであるいとうあさこさんは、アラフォーの自分が汗かきながら浅倉南に扮するというのは熱烈なファンにとっては不快であったろうと自覚していたようです。さらに、新体操をやっている女の子から、「大会でリボン演技をやると笑われるのでやめて欲しい」と苦情の手紙もあったようです。

苦情の手紙もあった「タッチ」の浅倉南ネタでのブレイクが縁で、いとうあさこさんは「タッチ」の30年後の明青学園を舞台にしたテレビアニメ「MIX」で毎回様々なキャラに扮し、一瞬だけ登場しているようです。「ゲッサン」で連載中のあだち充原作の漫画「MIX」のテレビアニメ版では、「ウォーリーをさがせ!」よりも難しいかもしれない視聴者参加型企画「#いとうあさこを探せ!」の実施も決定しているようです。

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浅倉南に関する感想や評価は?

浅倉南は「タッチ」が放映されたいたフジテレビのFNNスーパータイムのスポーツコーナーで、「南ちゃんを探せ!」というコーナーが出来る程の影響力があったようです。1980年代当時、新体操は山崎浩子さんが活躍していましたが、「タッチ」で新体操の選手として活躍する浅倉南の影響で新体操を始めた選手もいたようです。

高校卒業後、公務員になる予定であったあだち充さんは、1970年に「消えた爆音」でデビューしています。「タッチ」「みゆき」「H2」「クロスゲーム」を経て、絶賛連載中の「MIX」がアニメ化となっています。

長澤まさみが浅倉南を演じた実写版「タッチ」(2005年)は、原作をベースにしたオリジナルストーリーとなっています。しかし、長澤まさみ版の浅倉南は、二次元キャラ・浅倉南に負けない可愛さが炸裂しています。実写版「タッチ」は、レンタルやネット配信で見ることができるので、ぜひご覧なってみてはいかがでしょうか。

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浅倉南のあざとい名言や声優まとめ

あざといと称され女子受けしない「タッチ」の浅倉南に迫ってみましたが、いかがだったでしょうか?手が届きそうで身近に感じられる等身大のヒロイン・浅倉南は、何でもそつなくこなせるのですが、やはり悩み多き10代なのです。意中の達也のために奮闘したり、注目されることとなった新体操で悩んだりする南の姿にファンは一喜一憂していることが伺えます。

浅倉南役の声優・日高のり子さんは一時期、八方美人的な南を嫌っていたようです。誰にでも好かれる完璧なヒロイン・浅倉南は、思春期特有のあざとさも持ち合わせていたのです。美しくもあり、あざとい面も兼ね備えた思春期の恋愛を丹念に描いている「タッチ」は、今もなお根強い人気があります。「タッチ」はアニメとコミック両方で見られますので、「タッチ」を知らない世代に是非お勧めします。

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