【ワンパンマン】音速のソニックは残念忍者！強さや閃光のフラッシュとの関係は？

漫画家ONE原作のアクション・ヒーロー漫画『ワンパンマン』。主人公のサイタマがあらゆる敵をたった1発のパンチ（ワンパンチ）で倒してしまうところから「ワンパンマン」というタイトルになったとされます。

2009年7月、ONEがウェブ投稿サイトに漫画を掲載したのが始まりでした。予想を超える反響を得たことで漫画の連載を決めたと言います。その後、2012年6月には「となりのヤングジャンプ」でリメイク版漫画の連載が始まります。その時は作画を村田雄介が担当しました。さらに2015年10月にはテレビアニメになって登場しています。

次に『ワンパンマン』のあらすじをかいつまんで紹介します。主人公のサイタマは幼い頃から「ヒーローなりたい」という漠然とした夢を抱いていました。そんなサイタマの夢が実現する日がやって来ます。街で、突如乱暴をはたらく怪人が出現。何とその時、サイタマが怪人から少年を救い出したのです。

幼い頃抱いていた夢を思い出したサイタマは、一転ヒーローになることを決意します。それから3年に及ぶトレーニングの末、どんな怪人も一撃のもとに倒してしまう能力を身につけるのでした…。

音速のソニックとは、名前の通り目にも止まらね俊敏な動きを武器にする自称・最強の忍者。忍者の里が輩出した25歳の若者です。音速のソニックの仕事は暗殺や用心棒など。どんな危険も厭わない命知らずの忍者でした。

そんな音速のソニックは桃源団ハンマーヘッドたちとの戦いで『ワンパンマン』に初登場します。用心棒をしていた大富豪ゼニールをハンマーヘッドの手から守るため、桃源団殲滅を企てます。

桃源団壊滅を果たした音速のソニックでしたが、そこにサイタマがいたのが運の尽き。サイタマを間違えて攻撃してしまいます。サイタマが桃源団ではないと悟りますが、時すでに遅し。最後は不慮の事故からサイタマに股間を殴られてしまい撤退を余儀なくされてしまいます。

イケメンとして描かれた音速のソニックは、女性読者にも人気が高く関連グッズも多数ありました。しかし原作者のone先生が言うには、彼は「速いだけのニート」とのことです。

普段は忍者のコスチュームを身にまとう音速のソニックですが、漫画『ワンパンマン』では私服姿も公開されています。ウエストのあたりに「Nin-Nin」とプリントされた黒いTシャツに柄の入ったタンクトップといったいで立ちです。

25歳という設定の音速のソニックですが、童顔の彼にはこうした格好も案外似合っていると評判のようです。私服姿の時にも刀を差していたり携帯用の武器を収納できるものを腰にぶら下げたりと忍者としてのプロ意識も感じさせる服装でした。

ジェノスは「音速のソニック」をこう言って馬鹿にします。「何？その頭痛が痛いみたいな名前は！」。『ワンパンマン』にはもう一人、重複表現の名前を持つ人物がいました。それはS級ヒーロー「閃光のフラッシュ」。この2人の関係性は？と気になる方もいるでしょう。しかし、彼が怪人協会の隠れ家に踏み込んだ時のセリフ「敵に対してスピード自慢？端役じゃあるまいしやったとがない」から察するに2人は無関係と考えられます。

音速のソニックが押しかけた怪人協会ですが、かつて強い人間に怪人の細胞を取り込ませては、強力な怪人を創り出し仲間に迎えていました。サイタマに敵意むき出しで挑みながらも全く歯が立たなかったソニックは、怪人協会の意向に従い怪人になろうと細胞取り込みを試みます。しかしそこは音速のソニック。調理されたものを上品に食する習慣から、お腹を壊しただけで怪人化は失敗に終わるのでした。

名前が示す通り『ワンパンマン』最強のスピードを誇る音速のソニック。走った後には残像が浮かぶ程の速さでまさに音速です。人の目には彼の分身が次々に現れるように映ります。B級トップのヒーロー、フブキも彼をS級ヒーロー同等の強さと絶賛していました。

そんなソニックの持ち味は、もちろんスピードを生かした攻撃です。暗殺を請け負う音速のソニックには、この能力はうってつけの武器となることでしょう。ソニックほどのスピードであれば、いつの間にか仕留められていたという敵も多いのでは？と思わせます。

尋常ではないスピードを持つ音速のソニックですが、弱点もありました。それは肝心の攻撃力が少々低めということ。しかし、そこは手裏剣や「くない」など忍者の必須アイテムを使いこなしてカバーします。自身の弱点を冷静に分析し万全の策を講じるソニックでした。

音速のソニックは忍者の名に恥じない、技の使い手です。スピードタイプなので一つ一つの技の威力はそれほどではないものの、総合してみるとS級レベルの強さがあると言われています。

主な技としては、斬撃のような当たり方をする「風刃脚」や当たると爆発する手裏剣を用いた「爆裂手裏剣」、持ち前のスピードを駆使して4つの分身を発生させる「四影葬」、高速でホーミングする爆裂手裏剣を使った「ホーミング爆裂手裏剣」があります。

忍者の技を相手に試すことに快感を覚えるようで、サイタマと戦った時など清々しい笑顔が印象的でした。

数多くの技を駆使する音速のソニック。中でも最強と言われているのが「十影葬」という10人もの分身を発生させる高速歩行術です。これはソニック自身が究極の技と呼ぶに相応しく、サイタマを倒すために心血を注いで編み出した技だそうです。

4人に分身する「四影葬」でさえジェノスは目で捉えることができなかったスピード。それが10人にまで増えたのですから、その速さたるや想像に難くありません。ところがサイタマも唯者ではありませんでした。音速のソニックの「十影葬」に対抗するべく「マジ反復横跳び」を使います。これは反復横跳びしながら通り過ぎるだけという技なのですが、見事ソニック撃退に成功します。

サイタマの反復横跳びで発生した風圧だけで、音速のソニックはノックダウンを喫してしまいました。ところが圧倒的な力の差で敗れたにも拘らず、ソニックはめげません。そんな時にも「次こそ…は…」と前向きな言葉を口にできのはメンタル面の強さの表れと言えるでしょう。

ここまで音速のソニックの戦闘能力から彼の強さについて語ってきましたが、ここからは他のヒーローとの比較で相対的な強さを見ていきましょう。まずは、サイタマの弟子で、S級14位のジェノスから。イケメンの容姿から人気のキャラですが、S級ですから強さも並大抵ではありません。

前述のように音速のソニックという名前を論（あげつら）って馬鹿にしていたジェノスですが、スピードやテクニックではほぼ同等と考えられます。現に原作者のONEも、ニコニコ動画で「ジェノスの攻撃はソニックに当たらず、ソニックの攻撃はジェノスに効かない」と語っていました。

サイタマが間に入るなどして直接対決では決着の付いていないこの2人。しかし、いずれにしても音速のソニックの実力がS級クラスであることは間違いないと言えるでしょう。

深海魚を思わせる不気味な姿から思い描く通りに、容赦なくヒーローたちを撃破していく深海王。最初はそのスピードを生かして有利に展開していた音速のソニックも、雨を浴びて格段にパワーアップした深海王を前にして、一瞬窮地に追い込まれます。

ここでも伝家の宝刀、「速さ」を武器に何とか深海王の攻撃をかわしたソニックですが、やはり深海王の方がパワーで優っていると見るのが妥当でしょう。

この後、深海王はサイタマの一撃で呆気なく葬られます。しかし、かつてS級17位のぷりぷりプリズナーが襲いかかっても一蹴されてしまったこととを考えると、やはり深海王の強さには敵わないのではないでしょうか。

次に閃光のフラッシュとの関係を見ていきましょう。音速のソニックと閃光のフラッシュはいずれも、ジェノスが馬鹿にする『腹痛が痛い』的な名前を持つキャラクター。原作『ワンパンマン』では2人の関係性には触れられていませんでしたが、原作者one先生が言うには2人には切っても切れない関係があるとのこと。

ヤングジャンプ『ワンパンマン』では、音速のソニックの先輩、疾風のウィンドと業火のフレイムが登場します。

この疾風のウィンドと業火のフレイムが閃光のフラッシュを狙ってくることから、閃光のフラッシュもソニック同様「忍者の里」出身であると考えられます。さらに音速のソニックと閃光のフラッシュの年齢は同じ25歳でした。

2人は「忍者の里」の出身でした。音速のソニックは「黄金の37期」生で、しかも「終わりの44期」卒業と言われています。「忍者の里」は音速のソニックを最後に閉園しているのです。

疾風のウィンドと業火のフレイムがソニックを指して「忍者の里」唯一の生き残りと語っているので、閃光のフラッシュの方は同じ44期ではないようです。

音速のソニックの声を担当するのは、「進撃の巨人」にエレン役や「ポケットモンスター」のシトロン役などでおなじみの声優・梶裕貴。高音のトーンに特徴のあり、主に少年から青年までの若いイケメンの声を演じています。また、ご本人も中々のイケメンと評判です。

梶裕貴はアニメを始めとして映画の吹き替えなど幅広く活躍しています。初登場時はクールな近寄りがたい雰囲気のソニックでしたが、次第にサイタマやジェノスにいじられていくうちにシンパシーさえ感じさせる愛されキャラとなりました。ベテラン声優、梶裕貴の演技力の賜物でもありましょう。

梶裕貴は1985年9月3日東京に生まれました。2003年10月、18歳の時にポニーキャニオン主催の「VSオーディション2003」に出場、ファイナリストに選出されます。翌2004年11月、ゲーム「帝国千戦記」で声優としてデビューします。2006年には「ふしぎ星の☆ふたご姫」部員C役でテレビアニメデビュー。2009年第3回声優アワード新人男優賞を受賞します。

同年4月18日、2011年度ファミ通アワード男性キャラクターボイス賞受賞。同年12月27日、ノン子とのび太のアニメスクランブル第22回最優秀男性声優賞。一方、歌手としても2012年2月、シングル「sense of wonder」をリリースしています。

2013年と2014年、2年連続で声優アワード主演男優賞やアニメージュ・アニメグランプリ声優部門でグランプリを受賞。その他にも2013年3月東京アニメアワード個人部門声優賞、2014年10月「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2014」で男性声優賞を受賞など数々の声優賞に輝いています。

梶裕貴の代表作としては、まず「進撃の巨人」（エレン・イェーガー）や「マギ」（アリババ・サルージャ）、「七つの大罪」（メリオダス）、「ポケットモンスター XY」（シトロン）、「ワールドトリガー」（三雲修）が挙げられます。

他にも「クラシカロイド」、「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」、「3ねんDぐみガラスの仮面」など枚挙にいとまがないほど多くの作品に出演しています。

最後に音速のソニックに関する読者の感想や評価を紹介します。最初の感想・評価は、男性のタイプと好きなキャラは別という方です。

あくまでタイプとしてはイケメンの音速のソニックですが、キャラとして好きなのは見ていてスカッとする強さを持つサイタマだということでした。

次の感想は、音速のソニックの「吐き気がするぜっ」というセリフがクールでかっこよかったという方です。キャッチコピーのようにインパクトがあり、人の心を鷲づかみにするフレーズでした。

続いては、音速のソニックが登場するだけで笑ってしまうという方です。クールに構えていても、名前からして笑いを誘う憎めない存在、音速のソニックの魅力がわかるエピソードでした。

最後はアニメ視聴者からの評価で、声優・梶裕貴の演技がすごいと称賛する声です。声優紹介の欄でも触れましたが、ソニックのキャラが次第に変化していくのが手に取るようにわかる演技力には脱帽したという評価も多くありました。

ここまで「【ワンパンマン】音速のソニックは残念忍者！強さや閃光のフラッシュとの関係は？」と題して解説してきました。いかがでしたでしょうか。

改めて内容をまとめてみますと以下の通りになります。

• 音速のソニックには怪人になろうとして失敗した過去がある。
• 強さの秘密は、スピード、忍者としての技、速さを生かした分身の術。
• S級14位のジェノスと互角の強さ。
• 深海王にはパワーで敵わない。
• 閃光のフラッシュとは同じ「忍者の里」出身で年齢も同じ25歳。