2018年05月06日公開
2018年05月06日更新
黒執事の葬儀屋・アンダーテイカーの正体とは?謎多き素顔と正体は?
漫画「黒執事」に登場する葬儀屋・アンダーテイカーは、登場人物の中でも特に異彩を放つ、正体も素顔も不明な謎めいたキャラクターです。「黒執事」は悪魔や死神を題材としたダークファンタジーで、アニメ化やドラマ化そして映画化もされています。葬儀屋・アンダーテイカーは物語の初期から登場しまずが、未だにその素顔は謎の多い存在です。読者人気も非常に高く、彼の素顔を考察するファンも少なくありません。今回はそんな葬儀屋・アンダーテイカーの謎多き正体について、素敵な画像とともに探っていきます。
目次
- 黒執事の人気キャラクター葬儀屋アンダーテイカーとは?
- 「黒執事」とは?
- 黒執事の作者枢やなさん
- 黒執事の世界観
- 黒執事のストーリーに関わる葬儀屋アンダーテイカー
- 黒執事の主要登場人物と葬儀屋アンダーテイカー
- 黒執事の主人公セバスチャン
- 黒執事「女王の番犬」シエル
- 黒執事シエルの父ヴィンセント
- 黒執事シエルの味方?葬儀屋アンダーテイカー
- 黒執事の重要人物?葬儀屋アンダーテイカーの謎
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの正体は?
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの目的は?
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの素顔
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとセバスチャン
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとシエル
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとヴィンセント
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが関わる事件
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが握る物語のカギ
- 黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの正体や謎は描かれ始めたばかり!
黒執事の人気キャラクター葬儀屋アンダーテイカーとは?
葬儀屋・アンダーテイカーとは、漫画「黒執事」に登場する非常に謎めいた男性です。物語の初期から登場し、シエル・ファントムハイヴと親しい様子でこれまで幾度となく登場しています。不気味な笑いと顔の傷跡、黒い爪に、黒い衣装、と画像のような多くの伏線じみた要素を多分に含んだ正体不明のキャラクターです。今回はそんな彼、葬儀屋・アンダーテイカーの謎に迫り、正体と素顔について画像とともにまとめていきます。
「黒執事」とは?
漫画「黒執事」は、月刊Gファンタジーで2006年から現在まで連載中の、大人気作品です。悪魔や死神を題材としたダークファンタジーで、アニメは第3期まで放映されています。その他にアニメ映画や実写映画、そしてミュージカル上演も行われています。原作は現在単行本で26巻まで発売されており、累計発行部数は2400万部を超えています。
黒執事の作者枢やなさん
黒執事の作者は枢やな(とぼそやな)さんで、「9th」、「RustBluster」という作品を経て、黒執事の連載へと至っています。現在連載掲載中の、Gファンタジーでのお仕事を、主にされているようです。漫画のほかイラストでのお仕事もされていて、アニメのエンドカードや、画像のようなアンソロジーコミックの表紙なども手掛けておられます。「黒執事」も画像のような素敵なキャラクターが多く存在します。
黒執事の世界観
黒執事の物語は、19世紀末のイギリスを舞台としており、伯爵家や英国女王といった、貴族階級の人物が多く登場します。他にもインドの王子やドイツの死神、サーカスや人狼などの時代背景を基にした、パラレルワールドのような設定になっているようです。ちなみに実写映画では、作者の承諾を得て、時代設定が近未来へと変更されて製作されました。
黒執事のストーリーに関わる葬儀屋アンダーテイカー
黒執事は悪魔である「セバスチャン・ミカエリス」が、契約を交わしたファントムハイヴ家の幼い当主、「シエル・ファントムハイヴ」とともに、「女王の番犬」として依頼された怪事件や謎に挑んでいくというストーリーです。主人公セバスチャンは、シエルの執事として、日々の執事業務やシエルの護衛、怪事件の情報収集や潜入調査まで、幅広い仕事を悪魔的な力で完璧にこなしていきます。
物語は、切り裂きジャック事件編、逆さ吊り事件編、ノアの方舟サーカス編、ファントムハイヴ邸連続殺人事件編、豪華客船編、寄宿学校編、緑の魔女編、青の教団編、とシリーズごとに続いています。各事件ではシエルの過去や家族に触れていたり、シエルを囲む人物との関わりや素顔が、少しずつ明らかになっていきます。中には悲しい結末を迎える物語や、キャラクターも存在します。
その中で、今回注目していく葬儀屋・アンダーテイカーは、切り裂きジャック事件編から登場しており、その存在感や異質な様子に初登場時から注目が集まりました。切り裂きジャック事件の調査をしていくシエルは、事件の情報を持っていないかと、顔なじみの彼を訪ねます。そしてその後の事件でも、度々葬儀屋として、時には裏の情報屋として、正体不明のアンダーテイカーは登場します。
黒執事の主要登場人物と葬儀屋アンダーテイカー
主人公セバスチャンとシエルの周りには、数多くの個性的で魅力的なキャラクターが存在します。セバスチャン自身は悪魔ですが、その他にも、死神のグレル・サトクリフ、上海マフィアの劉、ベンガル藩王子のソーマなど、肩書や種族も様々です。今回は葬儀屋・アンダーテイカーに関わりが深い、セバスチャンとシエル、シエルの父ヴィンセントに絞って、正体や素顔を画像とともに少し紹介していきます。
黒執事の主人公セバスチャン
まずはこの物語の主人公、セバスチャン・ミカエリスについて、少し紹介していきます。ファントムハイヴ家の執事として、シエルの傍を片時も離れない彼の正体は、一体何なのでしょうか。
セバスチャンミカエリス
この作品の主人公であるセバスチャン・ミカエリスは、シエルの執事として、ファントムハイヴ家に仕えています。その正体は悪魔であり、人間ではあり得ない能力で、日々シエルの我儘や執事としての仕事をこなしています。基本的な物腰は柔らかく謙虚な姿勢ですが、すべてにおいて完璧で、容姿も優れています。画像の「あくま(悪魔)で、執事ですから」などの、お馴染みの台詞が特徴的です。
「死神の鎌(デスサイズ)」でしか殺すことができず、人間の持つ手段では痛みしか伴いません。睡眠や食事も必要とせず、不眠不休でシエルの命令に従っています。シエルに指導され一流シェフのような美味しい料理を作ることができますが、彼自身は主食が人間の魂であるため、なにひとつ美味しいとは感じないそうです。料理以外の執事としての仕事もシエルに全て指導されたものであり、執事になった当初は何もできなかったそうです。
セバスチャンの左手とシエルとの契約
シエルとは、彼の魂を対価に「復讐を果たすまで彼の手足となり、彼を殺さず守り抜く」という契約を結んでいます。その証として、シエルの右目、そしてセバスチャンの左手の甲には画像のように逆ペンタクルの契約印が刻まれています。この契約印は契約書の役割があり、「悪魔が獲物を見失わぬようつけるしるし」であり、「目に付く場所にあればある程、強い執行力を持つ。そのかわり絶対に悪魔から逃れられなくなる」ものです。
セバスチャンは、契約に従い、シエルの傍を離れることはありません。しかし時には、シエルが危険に晒されているのを見て楽しんでいるような節や、シエルがイラついているのを笑ってやり過ごしているような描写もあり、悪魔的な面もしっかりと併せ持っています。「セバスチャン」という名前は、シエルが昔ファントムハイヴ家で飼っていた犬の名前を元につけたそうです。
セバスチャンの素顔
主人公であるセバスチャンも、素顔や正体については未だ謎な部分が多く、悪魔であるという大前提以外、過去や目的はほとんど分かっていません。後の物語の中で、葬儀屋・アンダーテイカーに、シエルとの出会いの場面を「走馬燈劇場(シネマティック・レコード)」で露呈されています。彼自身の正体や素顔などについては、未だファンの間でも考察が飛び交っています。
黒執事「女王の番犬」シエル
その幼い容姿ながら、あまり笑顔の見られることが少ない、シエル・ファントムハイヴについて紹介していきます。彼の仏頂面の奥には、どのような過去や素顔が隠されているのでしょうか。
シエルファントムハイヴ
シエル・ファントムハイヴは、ファントム社という一流の玩具・製菓メーカーの社長として振舞い、ファントムハイヴ家伯爵として名を馳せています。しかしその正体は、「女王の番犬」として表沙汰にはならない汚れ仕事を、大英帝国女王から直々に請け負い、暗躍しているのです。3年前に両親を失いますが、幼いながらに芯が強く高潔で、その姿勢に執事であるセバスチャンは強く惹かれています。
シエルの右目の契約印
シエルの眼帯で隠された右目には、画像のようなセバスチャンと交わした、契約印の逆ペンタクルが刻まれています。この契約は物語の3年前、両親を惨殺され、悪魔崇拝の団体へ売り飛ばされた時に交わしたものです。黒ミサの生贄として監禁されていたところ、召喚されたセバスチャンと出会い、契約を結びます。そしてシエルは彼の力を使役し、「女王の番犬」としての役目を果たしながら、自身の復讐へと身を投じていくのです。
シエルの素顔
シエルの素顔は、物語でも垣間見ることができます。甘いスイーツが好きで、セバスチャンにはアフタヌーンティーのスイーツを、いつも催促しています。従妹で許嫁のリジーには振り回されているようですが、彼なりに愛情を持って接しています。人付き合いはあまり得意でなく、社交界へは滅多に顔を出しませんし、基本はいつも画像のような仏頂面です。昔から体は弱く、喘息持ちです。セバスチャン曰く、ダンスは壊滅的に下手です。
明らかになったシエルの双子の兄
また、シエルの過去や出生についての謎も、少しずつ明らかになってきています。画像は、シエルの双子の兄が生きていたことが判明した時のものです。シエルとの外見や性格の違い、その出生の秘密も描写され始めています。これまでの描写では、シエルの兄は囚われていた際に黒ミサで殺されていること、シエルがセバスチャンとの契約の際に「犠牲」としてシエルの兄の魂を払ったこと、などが推察されます。
物語の序盤から、シエルは双子ではないかと匂わせる描写は、数多くありました。黒ミサで「二人分以上の価値」と言われたり、「どうしてぼくたちが」とシエルが呟いていたり、黒ミサでつけられた焼き印の位置がシエルは背中でシエル兄は右腕、などです。そして最近になってようやく、シエルが兄弟として確定する描写がなされました。
この画像は、父ヴィンセントに双子の片割れ、シエルではない方が抱き上げられているシーンです。シエルは前髪が右分け、もう一人は左分けです。しかしこの画像の吹き出しには、「少し早く生まれたからシエルがお兄ちゃん」とあります。語っているのはシエルのはずなのに、「シエルがお兄ちゃん」となると、これまで物語でセバスチャンと一緒にいた人物はシエルではない、ということになります。
これはシエルの思考の中に、シエルの兄が登場したシーンです。「僕を犠牲に手に入れた力で」、というセリフがこれより前に発せられています。このことから、黒ミサでセバスチャンと契約をするため、シエルの兄の魂を「犠牲」としたことが分かります。さらに、シエルの兄は犠牲となったにも関わらず、シエルを恨んでいるような節はありません。むしろ、優しく諭すように接しています。
そしてついに、シエルの兄が現れました。ファントムハイヴ邸にやってきたのは、シエルにそっくりの双子の兄でした。この後には絶望した顔のシエルが描かれており、彼にとって、この兄の登場は都合の悪いものであったことが伺えます。一方シエルの兄は、毅然とした表情でシエルに声をかけています。そしてこのシエルの兄の背後には、今回紹介していく葬儀屋・アンダーテイカーがいるのではないか、と推察されています。
黒執事シエルの父ヴィンセント
シエルの父親で、物語の3年前にすでに亡くなっているヴィンセント・ファントムハイヴについて、少し紹介していきます。彼はなぜ亡くなってしまったのでしょうか?そして彼は、どのように物語に関わってくるのでしょうか。
ヴィンセントファントムハイヴ
ヴィンセント・ファントムハイヴはシエルの父親で、「女王の番犬」として裏社会では恐れられていました。ブルネットの髪が特徴的で、妻レイチェルと結婚します。普段の物腰はとても柔らかく、常に微笑を浮かべているようなタイプでしたが、利益主義で自分に利益がないものへは一切興味を示さないタイプでした。三年前、妻とともに何者かに惨殺され、ファントムハイヴの屋敷ごと、遺体も燃やされてしまいます。
「女王の番犬」としての裏の顔は非常に冷酷なもので、周囲の人間には恐れられていたようです。学生時代からの友人ディーデリヒには、家族への愛情を疑われるような描写もあります。彼の死については未だに描写されておらず、その事件の際にシエルは悪魔崇拝の団体へ囚われています。この事件が物語の根底ともなっています。
黒執事シエルの味方?葬儀屋アンダーテイカー
今回注目していく、葬儀屋・アンダーテイカーの正体に少しずつ迫っていきましょう。物語の初期から登場する彼の仕事や素顔、その思わせぶりな仕草やいでたちに隠されている素顔を探っていきます。
葬儀屋アンダーテイカー
葬儀屋・アンダーテイカーは、街で葬儀屋として数多くの遺体を扱いながら、「女王の番犬」であるシエルに、裏社会の情報を流してくれる貴重な存在です。画像のように真っ黒な衣装に身を包み、大きな帽子と前髪で素顔を隠し、大きく笑う口が目立つ見るからに怪しげでビザールなキャラクターです。顔や首には縫い痕のような傷があり、より一層怪しく謎めいた雰囲気を醸し出しています。
葬儀屋アンダーテイカーは変人?
長い銀髪も特徴的ですが、不気味な笑い声も特徴的です。そのほかにも、自分のことを「小生」と言ったり、骨の形をしたクッキーを好んでいたり、ビーカーでお茶を出したりとかなり変わっている様子が多く、セバスチャン曰く「変人」です。極めつけに、趣味は埋葬する遺体の検死で、不気味さに拍車をかける設定です。黒く塗られた爪にすら、何か思惑を感じざるをえません。
葬儀屋アンダーテイカーの対価
「情報」という形でシエルに協力している葬儀屋・アンダーテイカーですが、彼の対価は「極上の笑い」です。いつも仏頂面のシエルが提供するのは非常に難しいように思われますが、そこはセバスチャンの腕の見せ所となっています。画像のように破顔して大笑いする彼の姿も、しばしば見ることができます。しかしその笑顔の後、意味深に言葉を呟くこともあります。
黒執事の重要人物?葬儀屋アンダーテイカーの謎
とにかく謎に包まれまくった正体不明の怪しい男、葬儀屋・アンダーテイカーは、最新話が出るたびに少しずつではありますが、そのディテールを現しつつあるようです。帽子の下でニタリと笑うその憎めない笑顔の奥には、一体どんな素顔が隠されているのでしょうか?謎を列挙しながら、その正体に迫っていきます。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが持つ遺髪入れの謎
葬儀屋・アンダーテイカーの腰にはジュエリーが下がっています。遺髪入れというメモリアルジュエリーです。遺髪入れとは、亡くなった人の遺髪を中に込めて、哀悼の意を示すジュエリーです。画像のように細かい細工が施されていて、アンダーテイカーの物にはイニシャルが記されています。7人分の遺髪入れがついていますが、その中の一つにシエルの祖母にあたる「クローディア」の名前が記されていることが確認されています。
このことから、葬儀屋・アンダーテイカーがシエルの祖母クローディアと、何かしら関わりがあったことが分かります。そして遺髪入れを手にしたシエルに、「小生の宝物なんだ」、と告白しています。クローディアとはどのような関係であったのか、未だに分かってはいません。また、遺髪入れにあったイニシャルは、ファントムハイヴ家の家系図と、深い関係があるようです。
画像は、家系図の一部が明らかになった一コマです。一番下に、シエルの父であるヴィンセント・ファントムハイヴの名前と生年月日、没年月日が確認できます。その左上には、シエルの祖母のクローディア・ファントムハイヴの名前と生年月日、没年月日が描かれています。その右隣、ヴィンセントの祖父にあたる人物部分は、名前が「セドリック・K・Ros」と途切れており、さらに生年・没年月日の年号が意味ありげに隠されていました。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが目元を隠す謎
これまで、大きな黒い帽子と前髪で隠されていて見えなかった葬儀屋・アンダーテイカーの目元が、豪華客船編でついに明らかになりました。作者の枢やなさん曰く、アンダーテイカーは容姿も完璧なセバスチャンよりも、さらに美形なのだそうです。そして、そこには画像のように顔を横切る大きな傷跡と、綺麗な黄緑色の瞳があります。黄緑色の燐光は、グレルなどと同じ死神の瞳の特徴です。
目元を隠し気配を隠していたため、セバスチャンや同種のグレルにも分からなかったようですが、葬儀屋・アンダーテイカーは死神の瞳をしていました。しかし目が悪い死神に、必須とされている眼鏡を彼はかけていません。瞳の色だけでは確定要素にはなりにくいのですが、もう一つの彼を死神だと裏付ける要素を、次に紹介します。果たして彼の正体は、死神なのでしょうか?
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーがデスサイズを持っている謎
彼が死神だと疑われるもう一つの要素として、葬儀屋・アンダーテイカーは、画像のようなデスサイズを所持していました。デスサイズはその名の通り、「死神の鎌」なので死神の持ち物です。デスサイズは、死神派遣協会からの支給品で、協会に所属していないと手にできないはずの代物です。デスサイズである大鎌を、自在に操るアンダーテイカーは、セバスチャンやグレルの力を簡単に凌ぐほどの実力でした。
画像は、彼が卒塔婆でグレルの攻撃を受け止めているシーンです。卒塔婆とは葬儀屋の彼らしい道具ですが、グレルの攻撃を受けられるほどの身体能力が、彼には備わっているということが分かります。「死神」らしい、人間離れした身体能力といえるでしょう。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの正体は?
葬儀屋・アンダーテイカーの謎で述べた「黄緑色の燐光」そして「デスサイズ」を所持していたことから、彼の正体は死神ということが分かりました。しかし画像に、「そう呼ばれるのは50年ぶりだ」、というアンダーテイカーのセリフがあります。アンダーテイカーは、50年前に死神派遣協会を脱退していたのです。しかしそれなのに何故、デスサイズを所持しているのでしょうか?このことについても、未だ本編では描かれていません。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの目的は?
では、何故アンダーテイカーは、死神派遣協会を脱退してしまったのでしょうか?それは、彼が死者蘇生という死神の仕事とは真逆の研究に、興味を持ってしまったからでした。すでに魂を死神に回収されてしまった肉体に、「走馬燈劇場(シネマティックレコード)」を無理矢理挿入したらどうなるのか?と彼は疑問に思い、実行に移してしまいます。そして出来上がったのが、動く死体「歪んだ肉人形(ビザールドール)」でした。
「歪んだ肉人形(ビザールドール)」は、豪華客船編で船倉から大量に出現します。そして寄宿学校編でも出現しますが、それは以前よりも性能が向上し、改良されたものでした。そして葬儀屋・アンダーテイカーの死者蘇生実験は、青の教団編へと続いていきます。「定められた終わりの先が見たいだけさ」、と語るアンダーテイカーの真の目的は、果たされるのでしょうか。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの素顔
遺髪入れの謎から考えると、彼の素顔には意外にも、人間らしい感情があるのかもしれません。亡くなった人の遺髪を大切に肌身離さず持ち歩き、「宝物」とまで言わしめてしまうほど、思い入れがあるのです。死神らしくない素顔ですから、協会を脱退したのは必然だったのでしょう。シエルの祖母のクローディアはもちろん、ファントムハイヴ家とは深い関わりがありそうです。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとセバスチャン
作中では、葬儀屋・アンダーテイカーとセバスチャンとの関係性については深く触れられていません。ですが、アンダーテイカーが死神と分かってから、セバスチャンの「走馬燈劇場(シネマティックレコード)」を見るシーンがあります。そこでアンダーテイカーは、画像のように、セバスチャンへの敵対心と取れるような台詞を吐いています。セバスチャンの過去とも、何かしら関係があるのでしょうか。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとシエル
シエルと葬儀屋・アンダーテイカーは初登場時から、顔なじみでした。それは、「女王の番犬」として、情報のやり取りをしていたためです。画像は、初登場時の一コマです。ここで注目するのはアンダーテイカーのセリフですが、この頃からすでに、アンダーテイカーはシエルを「棺に入れたがっている」=「魂を欲しがって」います。これは死神としてなのでしょうか、それとも他に何か目的があるのでしょうか。
画像は、シエルの兄と思われる人物に、葬儀屋・アンダーテイカーが声をかけている一コマです。アンダーテイカーは彼を起こし、謎の薬を飲ませます。そして「朝か?」と尋ねる彼に「まだだよ、もう少し眠っておいで」と、アンダーテイカーは声を掛けます。この後、シエルが同じようなシチュエーションで目覚め、目の前にはセバスチャンが居る、という続きが描かれています。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーとヴィンセント
葬儀屋・アンダーテイカーが、シエルの祖母クローディアと関わりがありそうであることは、遺髪入れの件で紹介しました。そしてさらに、彼はシエルの父であるヴィンセントにも、特別な思い入れがあるようです。
画像はヴィンセントを中心とした、「悪の貴族」の一コマですが、そこにしっかりとアンダーテイカーも登場しています。「女王の番犬」として暗躍していたヴィンセントとは、今のシエルとの関係のように、情報で繋がっていたと考えられるでしょう。ただ、使用人のタナカなどと一緒に描かれていることを考えると、情報屋というだけでは、要素が少なく感じられます。それ以外の、特別な関係があると考えるのが自然でしょう。
画像は、3年前に亡くなってしまったシエルの父、ヴィンセントの写真を前に涙している葬儀屋・アンダーテイカーの一コマです。「”ファントムハイヴ伯爵”はまだいるからね」とは、どういう意味なのでしょうか?ヴィンセントの写真を見て涙するということは、ヴィンセントとは特別な関係であったことが伺えます。シエルの兄との関係からも、アンダーテイカーの真の目的=「死者蘇生の研究」と、何らかの関係があると考えられます。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが関わる事件
葬儀屋アンダーテイカーと豪華客船編
豪華客船編では、葬儀屋・アンダーテイカーの正体が、明らかになっています。それだけでなく、「肉人形(ビザールドール)」を作った張本人であること、死神派遣協会を脱退していること、伝説の最強の死神であったこと、も分かっています。そして正体が明らかになった後は、これまで以上にシエルの魂を、執拗に狙うようになりました。「肉人形」=「死者蘇生」と、シエルの魂に、何かしらの関わりがあるようです。
葬儀屋アンダーテイカーと寄宿学校編
寄宿学校編では、葬儀屋・アンダーテイカーは、ウェストン校の校長という位置づけでした。「暁学会」を通じて、生徒であるデリック・アーデンと副校長を、「肉人形(ビザールドール)」へと仕立て上げます。それは豪華客船編よりも、性能が向上した作りとなっていました。アンダーテイカーの研究は、順調に進んでいると言えるでしょう。豪華客船編に続き、今回もアンダーテイカーが、真犯人として暗躍していたのでした。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーが握る物語のカギ
葬儀屋アンダーテイカーに残された謎
ここまで、葬儀屋・アンダーテイカーの正体や、多くの謎を紹介してきました。しかし未だ描かれていない、彼の伏線となる謎を、ここでまとめていきます。
まず一つ目は、彼が死神派遣協会を脱退していながら、デスサイズを持ち続けていることです。他の死神が言っていたように、デスサイズは協会を後にする際に、必ず返還しなければならないものです。では一体どのようにして、彼はデスサイズを持ち出したのでしょうか?また、死神は自殺した人間がなるものだ、という記述も物語にあります。彼の死は、誰かの物語に関係しているのではないでしょうか。
次に、ファントムハイヴ家との関係です。最初はシエルと親し気にしていたアンダーテイカーでしたが、今は執拗にシエルの魂を狙っています。そして、存在が判明したシエルの兄であろう人物との接触も、確認されています。彼に飲ませていた薬の正体も、非常に気になるものです。死者蘇生の研究と、何か関係があるのでは、とファンの間では考察されています。
ファントムハイヴ家とは、シエルだけでなく、その祖母クローディア、そして父のヴィンセントともかなり深い関係がありそうでした。彼が死神であったからこそ可能なことですが、代々ファントムハイヴ家と、関係があったことが伺えます。そしてクローディアの遺髪を身に着け、ヴィンセントの死を涙して悲しむほどの、深い関係です。が、上にも書いたようにシエルの魂は狙っています。その違いは何なのでしょうか。
葬儀屋・アンダーテイカーとヴィンセントとの間には、もう一つ関係を示すような、重要なアンダーテイカーのセリフがあります。「かわいそうに、骨の髄まで焼けてしまって。あんな死に方じゃもう…」と、最後は匂わせるような形になっています。「あんな死に方じゃもう」、死者蘇生が出来ない、と続いているのではないか、と推察しているファンが多くいます。ヴィンセントには、何か特別な思い入れがあるようです。
葬儀屋アンダーテイカーの今後の展開
素顔は明らかになりましたが、その目的には謎が多い葬儀屋・アンダーテイカーです。現在は、死神派遣協会と、シエル・セバスチャンの双方から追われる身となっています。今後も彼は物語に深く関わってくる人物となるでしょう。そしてシエルの祖母クローディア、父ヴィンセントとの関係も早く明かされてほしいものです。それは死神としてなのでしょうか、それとも人間であった頃の繋がりがあるのでしょうか、謎に包まれています。
さらに、彼が研究している「肉人形(ビザールドール)」は、物語にどんな結果をもたらすのでしょうか?現在はシエルの父ヴィンセント、そしてシエルの双子の兄に関わっているような描写がされています。なのでそこに目的のゴールがあるのではないか、という推察が多く見られます。いずれにせよ、続報となる最新話を心待ちにするばかりです。
黒執事の葬儀屋アンダーテイカーの正体や謎は描かれ始めたばかり!
黒執事の葬儀屋・アンダーテイカーの正体と素顔の謎、いかかでしたか?初期から登場していたキャラクターであっただけに、彼の正体や素顔の公開を待ち望んでいたファンも多かったことでしょう。作者曰く作中一番の美形キャラであり、まだまだ謎の多い葬儀屋・アンダーテイカーの魅力が、より一層深くなったのではないでしょうか?今後もセバスチャンやシエルとともに、「黒執事」の軸をなしていくであろう彼から目が離せません。