2018年04月24日公開
2018年04月24日更新
名探偵コナンの毛利蘭を徹底分析!髪型の角の部分はどうなってる?
「名探偵コナン」のヒロイン「毛利蘭」といえば、あの尖った独特な髪型が有名です。その鋭さから「角」と呼ばれ、時にはネタ画像が作られることもある毛利蘭の髪型。実際に角を再現するという企画が行われるほど、ファンの間での関心も高いです。しかし連載当初は別の髪型だったことをご存知でしょうか?この記事では「名探偵コナン」の最大の謎のひとつでもある毛利蘭の「角」の変遷や、その正体に迫ります。
目次
名探偵コナンのヒロイン「毛利蘭」とは?
「名探偵コナン」(原作・青山剛昌)のヒロインの一人である毛利蘭は、帝丹高校に通う女子高生です。主人公・江戸川コナンの正体である工藤新一の幼なじみであり、幼少期から工藤新一に想いを寄せています。同じく幼なじみである鈴木園子とは親友同士で、同級生として学校やプライベートでも行動を共にする場面も多く見られます。
父親は「眠りの小五郎」として有名な毛利小五郎。普段は小五郎、コナンとともに3人で暮らしています。母親は弁護士の妃英理。小五郎と妃は別居中であるため、普段は母親とは離れて暮らしています。そのため、母親の代わりに家事全般もこなすことのできる家庭的な一面も持っています。
武闘派ヒロインでもある毛利蘭
蘭姉ちゃんは剣道三倍段をものともしない。相手真剣ですが、、、、
— しめじの極み (@gaichuuG) April 13, 2017
この世界の空手は最強 pic.twitter.com/wXOSfVPFTN
毛利蘭は空手部の主将として部活動にも熱心に取り組んでおり、その腕前は全国でも随一といえるほど。黒帯を所持する有段者で、時には武器を持った犯人にも果敢に立ち向かっていく実力と精神力を持っています。ただ守られるだけではなく時には誰かを守ることもできる、武闘派のヒロインと言えるでしょう。
毛利蘭と工藤新一の関係
幼なじみの工藤新一に対する毛利蘭の一途な想いは、「名探偵コナン」の魅力の一つでもあります。その想いがよくわかるシーンの一つが、電話をかける場面です。江戸川コナンと工藤新一が同一人物だということを知らない毛利蘭は、困ったことがあると、たびたび工藤新一の携帯に電話をかけます。コナンは蘭の目の前でその電話に出ることができないため、電話は留守番電話につながることがほとんどです。
【毛利蘭】なによ•••。かっこいいこと言っちゃって。大事なときにいっつもいなくって、いっつも電話ばっかり•••。もう!!私のこと何だと思ってんのよ!•••••でも、私は好きだよ。し、新一•••。pic.twitter.com/DAJ9RXJAZH #コナン
— 名探偵コナン 名シーンbot @ゼロの執行人待機 (@conan_meigen) March 10, 2014
電話がつながったとしても、それはコナンが目の前にいないときや、事件などが解決した後。そんな状況でも工藤新一を頼りにし、真っ先に相談する毛利蘭。長い間姿を見せない工藤新一に時に腹を立てることがあっても、彼を見捨てることはありません。そのまっすぐな恋心は、「名探偵コナン」を単なる推理モノではない魅力ある作品として彩っています。
名探偵コナンファンの間で話題になっている毛利蘭の髪型
コナン最大の謎!蘭姉ちゃんの"角"がなんとハルバードに!かっこ良すぎる!https://t.co/avMrpPEJLs pic.twitter.com/CqFF0Db9ff
— きゅーぽ編集部 (@cupo_info) April 14, 2016
「名探偵コナン」の毛利蘭の特徴と言えば、大きく突き出した尖った髪型です。ファンの間では「角」と呼ばれることもあり、さまざまなファンがネタ画像を作成しています。例えば、毛利蘭の角の部分に何かが刺さっている画像が見られます。毛利蘭の髪型のあまりの鋭さに、「角」を武器にしてしまった企画もありました。
蘭姉ちゃんのツノが刺さって割れとるやんけ pic.twitter.com/5Njq9Zzrgj
— 外道ミカゲ@岐阜7/15奈々様 (@420minekanegesu) December 15, 2017
さらに劇場版告知ポスターなどの公式画像もネタのように見てしまうファンもいるようです。毛利蘭の角のような髪型は、「名探偵コナン」ファンをはじめとする多くの人にとって、どうしても気になってしまう要素のようです。
名探偵コナンの毛利蘭の髪型の変遷
名探偵コナン原作1巻にはなかった毛利蘭の「角」
今や「名探偵コナン」の毛利蘭の最大の特徴となった「角」ですが、連載当初の毛利蘭には角がなかったことをご存知でしょうか?
今更なのかもしれないけど
— ドラゴン沢口____☁️ (@Dragonsawaguti) December 9, 2017
第1巻の初登場時
毛利蘭の髪型はとんがっていなかった
ついでに言うと
毛利小五郎がとんがっていた pic.twitter.com/0WBZ9BpUO3
原作1巻の時点では前髪がウェーブのように柔らかな曲線を描いており、尖った部分はありません。この時点では、ごく普通の髪型に見えます。しかし連載が進んでいくと、だんだんと角らしきものが見られるようになっていきます。
蘭姉ちゃんの頭のツノはだいたい3巻くらいから生え始めてるみたい pic.twitter.com/3qEeerZv0I
— Kai (@Aki00smith) September 4, 2017
原作3巻では前髪の部分が大きく盛り上がっており、「角」の片鱗が見られます。ここから成長し始めた毛利蘭の「角」は、その後もだんだんと鋭さを増していきます。原作5巻でほとんど「角」のように鋭くなった毛利蘭の髪型はその後も鋭くなり続け、原作では10巻ではかなり強調されたデザインになっています。原作10巻のあたりで毛利蘭の角のような髪型はほぼ完成し、それ以降はずっと「角」が見られます。
アニメやフィギュアでも再現されている毛利蘭の「角」
アニメ版「名探偵コナン」でも、毛利蘭の髪型は角のように尖っています。アニメ版では風になびく描写もあることから、あくまでも角が「髪の毛」であることが伺えます。
毛利蘭の「角」は漫画やアニメの中にだけ見られるものではありません。フィギュアのような立体物においても、毛利蘭の角は完全に再現されています。デフォルメされたフィギュアであっても、角は欠かせません。
アニメやフィギュアでも不可欠となった毛利蘭の「角」ですが、先述したように原作では当初からあったわけではありません。ではどのようにして毛利蘭の「角」はできあがっていったのでしょうか。
名探偵コナン最大の謎!毛利蘭の角の正体とは?
「名探偵コナン」ファンの間で長年謎とされてきた毛利蘭の「角」の正体。その正体を考察したとあるツイートと画像が話題になりました。毛利蘭の「角」の部分は、前髪をかきあげた部分の一部ではないか、という考察がされています。
それほどまでに、「名探偵コナン」ファンをはじめとする多くの人々が毛利蘭の「角」を疑問に思っていたと言えるでしょう。毛利蘭の髪型が尖っていったことには、作画上の効率化があったのではないか、という考察もされています。アニメ版でのハイライトの入れ方によって毛利蘭の髪型が「角」として認識されるようになったのではないか、という上記の説には、1万6千以上の「いいね!」が寄せられました。
名探偵コナンの毛利蘭の髪型の原点は工藤静香だった?
コナンの連載が始まったのが94年、僕が8歳の時だから、当時はまだバブルの名残りでこういう工藤静香的な髪の人がいた様な気がするんだよね。。。1巻の絵をみてもよくわからないんだけど、多分こういう事だと思う。
— TAKUMI™ బాహుబలి (@takumitoxin) April 24, 2016
原作1巻などに見られる、「角」ができる前の毛利蘭の髪型には、バブル時代の流行が見られるといいます。本当に「名探偵コナン」の毛利蘭と、バブル期である1980年代の工藤静香は髪型が似ているのでしょうか。2人の画像を比較してみましょう。画像のように、工藤静香の髪型は前髪の部分が上部に突き出るように立体的になっており、角のようなシルエットが見られます。
一方で、原作初期の毛利蘭の髪型にも共通する点があります。次の画像を見てみましょう。たしかに工藤静香と同様に前髪が上部に突き出ており、工藤静香と似ている髪型と言えるでしょう。前髪を上部に突き出したこの髪型は「トサカ前髪」とも呼ばれており、1980年代のバブル期に女性の間で流行した髪型のひとつです。
ツノのないときの蘭姉ちゃんかわいくない? pic.twitter.com/EHh6OLuUt1
— とも みん (@tomo_kaito7) July 7, 2017
前髪をカーラーで巻き、スプレーで固定することでこの髪型を作ることができます。「かきあげ髪型」や「立ち上げバング」という名前でも呼ばれていました。しかし「トサカ前髪」は、現在の毛利蘭の髪型のような尖った角と同じようには見えません。なぜ「トサカ前髪」だった毛利蘭の髪型はだんだんと尖っていったのでしょうか。
名探偵コナンの毛利蘭の髪型に込めた原作者の意図とは?
「名探偵コナン」の原作者である青山剛昌先生は、毛利蘭の髪型の作画について、とあるインタビューで次のように語っています。
「蘭の頭のトンガリはかなり意識しています。(トンガリがあれば)絶対蘭ってわかるじゃないですか。「あ……蘭だっ!」って。それがいいと思うんです。以前はウェーブがかかっている普通の髪型だったんですけれども、いまいち見分けがつかないな……と思って、徐々にとんがってきちゃいました。」
つまり毛利蘭の髪型は単なるデザイン性だけでなく、毛利蘭という登場人物を特徴づける重要な要素でもあったのです。角のように尖った髪型は、一目で「毛利蘭」を認識することのできる、わかりやすいトレードマークとして機能しています。こうして原作者の意図でだんだんと尖っていった毛利蘭の髪型は、現在では「名探偵コナン」ファンの間で「角」と呼ばれるまでに成長していきました。
名探偵コナンの毛利蘭の髪型は再現できるのか?
「名探偵コナン」の毛利蘭の髪型は、アニメや漫画だけでなく現実世界でも再現できるのでしょうか。「名探偵コナン」と「魔法使いと黒猫のウィズ」のコラボ企画では毛利蘭の「角」の再現が行われ、プロの美容師が工夫を凝らして毛利蘭の「角」を再現した動画が話題を呼びました。
12/16のニコ生では髪型も含めて「毛利蘭」を番組内で完全再現!
— 【公式】魔法使いと黒猫のウィズ (@colopl_quiz) December 11, 2015
制服もこの日のために作成しました!
お楽しみに☆https://t.co/Ouhym8OWsV#黒ウィズ毛利蘭完全再現 pic.twitter.com/WwpCuisy4k
この「名探偵コナン」と「魔法使いと黒猫のウィズ」のコラボ企画では、「トサカ前髪」のように前髪をカールさせる方法ではなく、別の方法によって角を再現しました。まず、後ろ髪を頭頂部に持ってきてカーラーで巻いています。さらにボリューム感を出すために角のように尖ったエクステを追加し、先ほどカーラーで巻いた部分を覆っています。最後にスプレーで固め、崩れないようにして見事に角を再現しました。
『黒ウィズ』×『コナン』公式が毛利蘭の髪型をガチで再現。「らぁぁぁん!」と叫びたくなる動画公開中 https://t.co/M7lgEbQPr1 #黒ウィズ #黒猫 #コナン pic.twitter.com/ItHpY3JSeL
— 電撃オンライン (@dengekionline) December 20, 2015
実際にできあがった「角」を見ると、その重量感や存在感に圧倒されます。一般のコスプレイヤーも毛利蘭のコスプレをする際には、「角」の再現を重要視しているようです。原作者の青山剛昌先生が意図した通り、角のように尖った髪型は、毛利蘭のトレードマークとして重要な要素となっていると言えるでしょう。
これからの名探偵コナンには毛利蘭の髪型にも注目!
ここまで「名探偵コナン」のヒロイン、毛利蘭について、髪型を中心に考察をしてきましたが、いかがだったでしょうか?毛利蘭といえば「角」と言われるほどに、鋭く尖った独特の髪型は今や毛利蘭のアイデンティティとなっています。今後毛利蘭のあの「角」はどうなっていくのか、「名探偵コナン」の本編と一緒に注目していってはいかがでしょうか。