ブギーポップは笑わないのあらすじとアニメの感想をネタバレ！原作や声優も紹介

「ブギーポップは笑わない」とは1998年に電撃文庫(KADOKAWA)より刊行されているライトノベル小説です。原作者は上遠野浩平先生。1997年第4回電撃ゲーム小説大賞にて大賞を取得したことで文庫化されました。文庫のイラストは緒方剛志さんが担当されています。「ブギーポップ」シリーズは2018年4月までに22シリーズ発売されており、2018年12月時点でのシリーズ累計発行部数は480万部を突破しています。

刊行されて20年以上経つ現在もシリーズは続いています。原作者・上遠野先生によると、1作目で「笑わない」は完結しており、その後刊行されたシリーズは「笑わない」の姉妹作に当たると説明しているそうです。また、原作の面白さは折り紙付きで、「化物語」の作者・西尾維新先生が執筆業を志した決定打の作品であるとされています。

「ブギーポップは笑わない」は2000年1月5日から3月22日まで、原作の後日談を元に作られたオリジナルストーリーアニメが放送されていました。そして2019年1月から3月までに放送されている「ブギーポップは笑わない」は再放送ではありません。新作アニメとして、原作の代表的なエピソードを映像化しています。

2000年に放送された「ブギーポップは笑わない」のキャストは、当時の若手声優で構成されていました。出演していたのは、デビューして3年目の福山潤さんや同じくデビュー3年目の田村ゆかりさん、デビュー2年目の能登麻美子さん、デビュー4年目の吉野裕行さんなど。現在の声優界を代表する声優さんたちの若かりし日を見ることができます。

また、2019年に入り放送された新作アニメ「ブギーポップは笑わない」では、原作が刊行された1998年当時の街並みとは違い、現代風に描かれています。原作に多少のアレンジは加わっているもののストーリーは原作に忠実に描かれているため、刊行当時の原作ファンから、原作や200年に放送されたアニメを知らない世代まで、幅広い世代に楽しんでもらえる作品となっています。

アニメ「ブギーポップは笑わない」の2期が放送される可能性はあるのでしょうか。2019年現在、「ブギーポップは笑わない」の2期放送は決まっていません。しかし、放送されているあらすじ内容や、アニメの人気度から考察していくと、2期は十分にあり得るのではないでしょうか。他の「ブギーポップは笑わない」のあらすじネタバレサイトを見ても、2期の可能性を期待しているサイトが多いようです。

「ブギーポップは笑わない」アニメ1期は原作の何巻にあたるのでしょうか？あらすじからネタバレすると、1期は原作2巻にあたる「VSイマジネーター 」、原作5巻にあたる「ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王」、原作6巻にあたる「夜明けのブギーポップ」が放送されているようです。

「ブギーポップは笑わない」アニメ1期のあらすじを話数事にまとめてネタバレしていきます。「ブギーポップは笑わない」を見たこと・読んだことがない人でも、あらすじを読めばその面白さがわかることでしょう。

アニメ序盤となる1～3話までのあらすじをネタバレしていきます。1～3話までのあらすじは、このアニメの最も重要人物となるブギーポップの初登場回。第1話で、竹田は宮下藤花とブギーポップの関係について知っていきます。第2話になると、今度は1話の裏話。霧間凪の衝撃の登場回であり、凪の行動の理由が明らかとなっていきます。

そして、第3話でようやく1・２話へ話が繋がっていきます。原作を知らない人からすると、話の展開が難しいあらすじになっていました。

「ブギーポップは笑わない」第4話から9話のあらすじをネタバレしていきます。「VSイマジネーター」編では、人の死が視え、それを操ることができる「イマジネーター」という能力を持つ少女・水乃星透子と、人の心をバラに例えて視ることができる飛鳥井仁、凪の義弟にあたる谷口正樹の3人がキーマンとなり話が進んでいきます。衣川が突然変わってしまったり、織機の隠された真実が明かされたりと怒涛の展開です。

「ブギーポップは笑わない」第10話から13話までのあらすじをネタバレしていきます。「夜明けのブギーポップ」編では統和機構という名の謎の組織に焦点があてられています。登場人物もさらに増え、合成人間が登場したり、謎の連続殺人が起こったりと新たな展開へと発展していきます。

「ブギーポップは笑わない」第14話から18話までのあらすじをネタバレします。「オーバードライブ 歪曲王」編では巨大な塔のような建物・ムーンテンプルが舞台となりあらすじが進んでいきます。歪曲王と名乗る人物に、ムーンテンプルに閉じ込められ過去へと飛ばされた宮下藤花や新刻敬たち。閉じ込められた人々は何のために飛び込められたのか、また歪曲王の真の目的は何だったのかが見どころです。

原作の世界観も「ブギーポップは笑わない」の作品の魅力となっています。主要人物たちから語られるブギーポップの世界観はそれぞれ違った味わいを醸し出しています。また、アニメではキャラクターが実際に動き、表情がつくことにより、より一層その不気味さが際立っています。登場するキャラクター全てに裏があるような疑いを持って見てしまう作品です。

「ブギーポップは笑わない」は竹田・末間・早乙女・木村・新刻の主要人物5人それぞれの視点から物語が語られ、進んでいきます。誰かひとりの一環した視点でなく、5人それぞれの視点から描かれるという手法は他のアニメと一味違った味わいがあります。また、語られる内容や時系列もバラバラ。一見するとなんの関係もなさそうに見えます。しかし、これら5人の物語が重なった時、全体像が分かる構成になっています。

何重にも張り巡らされた伏線を回収できたときの楽しさは別格でしょう。物語をつなげていくためには、見逃し厳禁なアニメとなっています。

原作タイトルに隠された意味をネタバレしていきます。原作タイトルとなっている「ブギーポップ」とは「不気味な泡」と言う意味です。これは周囲に異変を察知した時に宮下藤花の別人格であるブギーポップが自動的に浮かび上がってくることを泡に例えて表現しています。

原作タイトルに含まれている「笑わない」という表現、これは感情を表すとき、半分は笑顔半分は他の感情という左右非対称の奇妙な表情を浮かべることからもきているようです。

「ブギーポップは笑わない」の主役・宮下藤花と、どの別人格・ブギーポップを演じたのは声優・悠木碧(ゆうきあおい)さんです。素直で明るし女子高生藤花と、暗く影を帯びた謎の人物・ブギーポップを見事に演じ分けていました。

悠木碧さんは、「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどか役、「君の名は。」の名取早耶香(さやちん)役、「キノの旅」のキノ役などでも有名です。年齢は27歳と若いですが、芸能界には4歳の時から入っているため、芸歴は長いようです。

末真和子を演じたのは声優・近藤玲奈(こんどうれいな)さんです。和子は凪のクラスメイトであり、藤花と仲のいい友人。主要人物となる2人両方と友人関係にあるのは和子だけであり、ある意味の重要人物です。

近藤さんは「スロウスタート」の一之瀬花名役、「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」の永見涼花役や、「八月のシンデレラナイン」の東雲龍役なども演じられています。まだ20歳とお若いですが、声優としてはすでにデビュー4年目。モデルを務めていた経歴もある今後期待大の美人声優さんです。

「炎の魔女」と呼ばれる女子高生・霧間凪役を演じたのは声優・大西沙織(おおにしさおり)さんです。凪は頭脳万能・容姿抜群の才色兼備な女子高生。ブギーポップとは正反対の人柄でした。

大西さんは「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々役や、「食戟のソーマ」の新戸緋沙子役、「エロマンガ先生」の千寿ムラマサ役など、かわいい少女からちょっときつめな美女まで様々な役柄で活躍されています。2018年第12回声優アワードでは助演女優賞とパーソナリティ賞を受賞されています。

新刻敬(にいときけい)役を演じたのは声優・下地紫野(しもじしの)さんです。新刻は藤花とブギーポップの関連を知っている数少ない人物の1人であり、竹田に恋愛感情を抱いています。

下地さんは沖縄県出身。地元沖縄が舞台となるアニメ「島んちゅMiRiKa」のルリ役で声優デビューしています。他にも「バトルガール ハイスクール」の国枝詩穂役や「ハクメイとミコチ」のミコチ役、「多田くんは恋をしない」のアレクサンドラ・マグリット役などで活躍されています。

竹下啓司を演じたのは声優・小林千晃(こばやしちあき)さんです。竹下は宮下藤花の彼氏であり、ブギーポップの唯一の友人、またシリーズ最初の語り部でもありました。

小林さんは「Butlers〜千年百年物語〜」の茶野京一役で初主演を演じ、「賢者の孫」のトニー＝フレイド役などでも活躍されています。24歳と若く、今後の活躍が期待されている新人声優さんです。

早乙女正美役を演じたのは声優・榎木淳弥(えのきじゅんや)さんです。早乙女は普通の人間でありながら、マンティアコの人を殺せるという能力に魅了されマンティアコ側に着きます。以前の「ブギーポップは笑わない」では福山潤さんが演じた役でもありました。

榎木淳也さんは「アイドルマスターSideM」の舞田類役や、「デジモンアドベンチャー tri.」の高石タケル役、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」の、パンナコッタ・フーゴ役などで活躍されています。「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」の押守なな役などで活躍されている声優・安済知佳さんとは従兄妹関係。

紙木城直子役を演じたのは声優・諏訪彩花(すわあやか)さんです。紙木城は啓司のクラスメイトであり、凪の親友の親切で明るし女の子です。エコーズを匿っていたため、マンティアコに殺害されてしまいます。

諏訪さんは「あっくんとカノジョ」の片桐のん役、「このはな綺譚」の棗(なつめ)役、「うらら迷路帖」の色井佐久役などでも活躍されています。

百合原美奈子役を演じたのは声優・竹達彩奈(たけたつあやな)さんです。百合原はエコーズを元に作られた合成人間。変身能力を持っているため、本物の百合原美奈子を殺してなり代わっています。人を殺し、捕食することから「マンティコア」とも呼ばれていました。

竹達さんの知名度を上げたアニメ作品と言えば、「けいおん！」の中野梓役でしょう。他にも「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の高坂桐乃役、「ソードアート・オンライン」のリーファ役、「ラーメン大好き小泉さん」の小泉さん役、「五等分の花嫁」中野二乃役などでも有名です。声優としても歌手としも大活躍されています。

田中史郎役を演じたのは声優・市川蒼(いちかわあおい)さんです。田中は人の精神の中にある歪みを引き出し、別世界に吹き飛ばすことができるふしぎな　能力を持っている少年です。

市川さんは「ツルネ -風舞高校弓道部-」の竹早静弥役、「Just Because!」の泉瑛太役、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のミツル役などで活躍されています。声優デビューして2年目ということもあり、今後が楽しみな声優さんです。

凪の義理の弟・谷口正樹を演じたのは声優・八代拓(やしろたく)さんです。正樹は人当たりが良くイケメンの帰国子女。「VSイマジネーター」「オルタナティブ・エゴの乱逆」では主人公のポジションとなる人物です。

八代さんは「タイガーマスクW」のタイガーマスク/東ナオト役で初主演。他にも、「アイカツスターズ!」の結城すばる役や「アイドルマスター SideM」の柏木翼役、「ガンダムビルドダイバーズ」のシバ・ツカサ役や「ドメスティックな彼女」の藤井夏生役などで活躍されています。また、2018年には第12回声優アワードにて新人男優賞を受賞されている今後期待の新人です。

エコーズを演じたのは声優・宮田幸季(みやたこうき)さんです。エコーズは地球を調査するためにやって来た宇宙人。合成人間を作り出すための元となった存在です。

宮田さんは「MAJOR シリーズ」の小森大介役や「バカとテストと召喚獣」の土屋康太役、「Free!」の似鳥愛一郎役などで有名です。20代前半の若手声優が多い「ブギーポップは笑わない」の現場で46歳

飛鳥井仁を演じたのは声優・細谷佳正(ほそやよしまさ)さんです。飛鳥井は眉目秀麗・冷静沈着な人物。人の心をバラの形に例えてみることが出来る能力を持っています。

細谷さんは「ゴールデンカムイ」の谷垣源次郎役、「ハイキュー‼」の東峰旭役、「僕のヒーローアカデミア」の常闇踏陰役などで活躍されています。

織機綺(おりはたあや）を演じたのは声優・一之瀬加那(いちのせかな)さんです。織機は統和機構の合成人間。当初は無口・無表情で感情のないロボットのようでしたが、正樹と打ち解けていくうちに普通に女の子らしくなっていきます。

一之瀬加那さんは「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のイチゴ役、「色づく世界の明日から」の風野あさぎ役、「ひとりぼっちの○○生活」の倉井佳子役などを演じられています。

衣川琴絵役を演じたのは声優・阿澄佳奈(あすみかな)さんです。琴絵は飛鳥井仁の親戚で。スプーキーＥに洗脳され、手駒として使われてしまう少女です。

阿澄さんは「彼女がフラグをおられたら」の召喚寺菊乃役、「いつだって僕らの恋は10センチだった。」の早坂あかり役、「うちのウッチョパス」のアンちゃん役などで活躍されています。

安能慎二郎を演じたのは声優・長谷川芳明(はせがわよしあき)さんです。安能は衣川琴絵同様、スプーキーＥに洗脳され、手駒にされていました。

長谷川さんは「ハンドレッド」の如月ハヤト役、「迷家-マヨイガ-」の美影ユラ役、「妖怪ウォッチ シャドウサイド」の月浪トウマ役などで活躍されています。

水乃星透子役を演じたのは声優・花澤香菜(はなざわかな)さんです。水乃は人の死が見え、人の命を抜き出すことの出来る不思議な能力を持っている少女でした。

花澤さんは「終物語」の千石撫子役、「はたらく細胞」の赤血球役、「五等分の花嫁」の中野一花役などでも活躍されています。

スプーキーエレクトリックことスプーキーＥを演じたのは声優・上田耀司(うえだようじ)さんです。スプーキーＥは巨漢の合成人間。人を洗脳して操ることができます。以前のアニメでは中田譲二さんが務めていました。

上田さんは「ジョジョの奇妙な冒険」のロバート・E・O・スピードワゴン役、「いなり、こんこん、恋いろは。」の伏見燈日役、「攻殻機動隊」のパズ役などでも活躍されています。

2018年3月10日にアニメ化が発表された「ブギーポップは笑わない」。アニメ化発表直後、原作イラストを担当した緒方剛志さんとアニメ制作側がひと悶着あったようです。

それは、原作イラストの緒方氏に何の許可もなくアニメ化されていたために起こりました。スタッフキャスト欄には緒方氏は「原作イラスト」に名を連ねてはいるものの、キャラクタ―デザインは別の人の名前が。アニメ化発表で初めてこの事実を知った緒方氏が激怒してしました。

緒方氏は怒りを露わにするツイートを投稿。すると、たちまちアニメ公式アカウントは炎上してしまいます。アニメ化を期待していたファンからも「緒方さんに許可をとってないのは酷い」などの感想がツイートされました。

この騒動でアニメ化が危ぶまれた「ブギーポップは笑わない」。最終的に、KADOKAWAがアニメ公式サイト上で緒方氏への情報伝達にミスがあったことを謝罪し、緒方さんがイラストレーターとしてアニメ化プロジェクトに携わることで和解しました。この事が発表されると、ネットでは安堵とアニメ化プロジェクトが進行することに喜ぶ感想が飛び交いました。

アニメ「ブギーポップは笑わない」を見た人たちはどのような感想を抱いているのでしょうか。「ブギーポップは笑わない」に関する感想をまとめてみました。

宮下藤花 / ブギーポップ役を演じた悠木碧さん。オーディションでは、その演技力のすばらしさから満場一致で悠木碧さんに決まったという裏話もあります。悠木碧さんの実力の高さを改めて感じることができる役柄だという感想が多く見受けられました。

アニメ化を機に原作を読んでいるという感想も多いです。作品が刊行されたのは約20年前ですが、今の若い人たちが読んでも楽しめる内容となっているようです。

時系列が話数事に進んだり戻ったりするので、わかりづらいという感想もありましたが、その不思議な世界観を楽しむファンも多かったようです。お気に入りの2019年冬アニメに「ブギーポップは笑わない」のタイトルをあげている感想も多かったです。

「ブギーポップは笑わない」2期を期待する感想も多くありました。美しくコンテンツで繰り広げられる不思議な世界観に魅了された人が多かったようです。

いかがだったでしょうか？「ブギーポップは笑わない」のあらすじや原作、役を演じた声優さんたちについてまとめていきました。原作ライトノベル「ブギーポップは笑わない」は20年前に刊行された作品ですが、アニメ化されたことで再び注目を集めているようです。声優陣も今人気急上昇中の人たちばかり。声優好きの人にも見逃せない作品となっています。

「ブギーポップは笑わない」は登場人物も多く、ブギーポップ特有の単語が多く用いられていることから内容を難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、あらすじを掴めてくるとその面白さがわかるはずです。まだ見たことがない人は、これを機に「ブギーポップは笑わない」を見てみてはいかがでしょうか。