2019年03月29日公開
2019年03月29日更新
【ジョジョ5部】ブチャラティの死亡の真相を考察!スタンド能力と強さは?
人気アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部に登場するメインキャラクター、ブチャラティ。冷静沈着で頭脳明晰、しかも部下思いという魅力あふれる人物です。ところがそんな彼が無念の死を遂げます。しかも一度死亡した後、駆けつけたジョルノのスタンド能力で生き返ったのです。しかしジョルノには死んだ者を蘇生させる力はありません…。この記事では、謎に満ちたブチャラティの死亡の真相を考察、さらにはスタンド能力や強さまで紹介します。この機会にぜひご覧ください!
ブチャラティとは?
ブチャラティはジョジョ5部で活躍
『週刊少年ジャンプ』に1986年から2004年までの長期にわたって連載された荒木飛呂彦の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』。その第5部「黄金の風」に登場するのが、もう一人の主人公とまで言われるほど活躍シーンの多いキャラクター、ブローノ・ブチャラティです。
アニメの設定では、1980年9月27日生まれの20歳で身長は178cm。ジョジョ5部ではギャング組織「パッショーネ」の一員で、当初は地元を仕切る下部組織のリーダーでしたが、すぐさま頭角を現し親組織の幹部に昇進。護衛という重要任務が与えられます。
冷静沈着で頭脳明晰、困難を前にしてもたじろぐことなく立ち向かっていきます。なおかつ 部下思いで人望も厚い人柄。その反面、仕事のためならジョルノのような一般人の青年にも容赦はしません。平然と拷問を行い、場合によっては殺すことも。冷徹なギャングとしての顔を垣間見せることもあります。
このようなブチャラティは外見でも人目を惹きます。髪型はボブカットで頭頂部を編み込んでおり、前髪にはヘアピンのようなものを垂らしています。街のギャングに相応しく白スーツで身を固め、トレードマークともなっているジッパーいたるところに付いています。また、開いた胸元からはレース模様を覗かせています。
ブチャラティのプロフィール
ブチャラティは、ネアポリス郊外の村で漁師の息子として産まれました。幼少のころは、漁で使う網のほころびを直したりして父の仕事を手伝います。母には甘える一面も見せ、毎晩本を読んでもらいながら眠りについていました。
7歳の時に転機がやってきます。両親が離婚することになったのです。その際、田舎で漁を続ける父と都会に越す母のどちらにつくかと尋ねられ、父と一緒に暮らすと答えました。これは、母は一人で生きていけるけど父は自分がいなければダメになってしまうと子供心に考えた結果でした。母はブチャラティの優しさを見抜きますが、この優しさが将来アダになるのでは?と心配します。
ブチャラティが12歳の時、父は釣りに行くという2人組の男を船で小島まで乗せていきます。 しかし、釣りというのは口実で本当は麻薬の取引をしようとしていました。たまたま取引現場を目撃してしまった父は口封じのため銃で撃たれ、一命は取り留めたものの意識不明の重体に。2人組が父を消しに戻って来ると考えたブチャラティは、準備万端襲ってきた彼らを返り討ちにして殺害します。
その後、ブチャラティは父と自分を守るためギャング「パッショーネ」に入ります。すぐに頭角を現し幹部ポルポにも気に入られます。ところが父は回復しないまま死亡。ブチャラティは父の人生を奪った麻薬に組織が関わっている事実に葛藤の日々を送ります。そんな時に現れたのがジョルノ・ジョバァーナ。 ブチャラティは、麻薬を撲滅するためボスの座を奪い取るというジョルノとともに命がけの戦いに身を委ねます。
ブチャラティの死亡の真相
ブチャラティが死亡?
ジョジョ5部に登場し、ギャング組織「パッショーネ」内グループのリーダーにまで上り詰めたブチャラティ。彼は組織のボス、ディアボロに逆らったことでキングクリムゾンの攻撃を受け重傷を負ってしまいます。
すぐに駆けつけたジョルノの能力により復活したかに思わたブチャラティ。ところが物語が終盤に差し掛かると、ブチャラティの肉体は徐々に朽ち果てていきます。最終決戦まで戦い続けたブチャラティですが、すでにこの時に肉体は死んでいたと考えられるのです。
ブチャラティの死亡の真相①ジョルノが関係?
出典: https://festy.jp
では、キングクリムゾンの一撃で死亡したはずのブチャラティがなぜ生命を維持できたのでしょうか?作中でこのことに言及した箇所はありません。したがって様々な要素をもとに想像力を働かせることが求められてきます。
多くの人が考えるのは、物質に生命を与えることができるという、ジョルノのスタンド能力「ゴールドエクスペリエンス」がブチャラティを生き長らえさせたとする説です。しかし原作の中でジョルノの「ゴールドエクスペリエンス」が死亡した者を蘇らせるような描写は一切ありません。したがってこの説の根拠は脆弱だと言わざるを得ません。
ブチャラティの死亡の真相②魂だけが生きていた?
戦闘時のブチャラティの体温が異様に低かったことやチョコラータのスタンド攻撃でカビが生えなかったことなどを勘案すると、ブチャラティの体そのものはヴェネツィアの戦いの時の既に死んでいて、魂のみが生きていたものと考えられます。
ジョルノのスタンド能力「ゴールドエクスペリエンス」によりブチャラティの肉体の細胞に生きる活力が注入された時、魂にも力が与えられ体を動かし続けることが出来たのではないでしょうか。後にシルバーチャリオッツレクイエムの能力で魂と肉体が入れ替わった際、組織のボス、ディアボロの体をブチャラティが動かせたことが、魂が健在だったことの何よりの証です。
本来ジョルノの「ゴールドエクスペリエンス」には存在しない能力なので、強い意思の力がもたらした奇跡と言えるでしょう。しかし、全く動かなくなった体を自由に動かすというのは大きな負担を伴います。結局組織の壊死は止められず、肉体は徐々に崩壊の一途を辿っていったと考えられます。生命力にあふれた体で生き長らえたというよりも、ゾンビのような状態でかろうじて動いていたという方が正確ではないでしょうか。
ブチャラティの死亡の真相③物語の都合上必要だった?
ジョジョ5部以前の物語を読み返すと、ブチャラティの他にも生き返ったキャラが数人いたことに気づきます。まず思いつくのが、3部でDIOに倒されて血液を全て奪われたジョセフジョースターです。肉体から霊魂が抜けていくシーンまであったにもかかわらず、血液を戻すだけで生き返りました。
物語の都合上生かしておく必要があったということも考えられます。つまりストーリーに必要なら生かされ、不要なら助からない、そうした傾向は第4部でも見られました。例えば致命傷を受けたにも拘わらずクレイジーダイヤモンドの能力で復活する人が多い中で、祖父・東方良平だけは助かりませんでした。
一方、康一はキラークイーンの拳が胸を貫通し暫くの間放置されていたのに、仗助が助けると何事もなかったかのように起き上がってきます。康一はその後、エニグマ戦やキラークイーン戦で活躍するので物語の都合上必要だったことになります。
ブチャラティの死亡の真相④信念だけが残っていた?
ブチャラティ死亡の真相、最後のキーワードは「信念」です。ブチャラティはギャング組織のボス・ディアボロに可愛がられていましたが、結局この男によって致命傷を負わされます。しかし、その後も入れ替わっていた魂が天に昇るまで生き続けます。ブチャラティはディアボロの攻撃を受け倒れますが、壊れた部位がジョルノの能力で回復していったのです。
ただ魂はすでにあの世に行ってしまい、ボスを倒そうとするブチャラティの正義感だけが何とかこの世に留まったと考える方が自然でしょう。ボスを倒して麻薬が蔓延した街を救おうという信念が肉体の中に残ったのです。つまり決してブチャラティは復活したのではなく、見た目では生きていても死体に精神の一部が残ったゾンビのような状態で動いていたと考えられます。
徐々に肉体が崩壊していく様子が描かれたシーンがありました。死体を一部の精神で操っているだけなので、肉体の生命活動は止まっていて痛みを感じることもありません。そして一旦はこの世に残った信念の力にも限界があり、徐々に心身ともに死という終結に向かっていったと考えられるのです。
ジョルノにもブチャラティ本人にもそうした現象を理解することはできなかったのでしょう。5部の終盤でブチャラティが「天がちょっぴりだけ許してくれた偶然の運命だってな…。ヴェネツィアでおまえがオレの負傷を治してくれた時おまえがくれた『生命エネルギー』はもう少しだけ『動く事』を許してくれたようだ」と語ったように、奇跡のような現象だと理解する方が良いのではないでしょうか。
ブチャラティのスタンド能力と強さ
ブチャラティのスタンド能力
それでは早速ブチャラティのスタンド能力について解説します。まず、このスタンド能力について説明します。スタンド能力とは『ジョジョの奇妙な冒険』特異の超能力の概念で、人間など生物の精神力を具現化したものをいいます。人間とか動物の生命エネルギーと精神エネルギーがそのキャラクターのデザインとなって現れるのです。幽波紋(ゆうはもん)と表記されることもあります。
さて、ブチャラティのスタンド能力ですが、スタンド名は「スティッキィ・フィンガーズ」。そしてスタンドの種類は「近距離パワー型」となります。基本性能の強さ(A~Dの4段階)は、破壊力とスピードがA、精密動作性はC、持続力と成長性がD、そして射程距離E(2m)とされています。
ブチャラティのスタンド能力の強さを考察
ブチャラティのスタンドの主な能力は、相手にジッパーを付けることです。この能力は戦闘にあたっては有している者にとってアドバンテージの高い能力となります。ジッパーを開くことによって対戦相手の肉体や物体を切断することができ、閉じることで対象同士をくっつけることも可能です。
例えば泥使いのセッコは顔と腕をくっつけられ、自身の能力で自滅してしまいました。またスティッキィフィンガーズのジッパーを螺旋型に変えて射程範囲を広げることもできます。このスティッキィフィンガーズは、攻撃だけでなく移動にも優れており戦闘には重宝する能力です。例えばジッパーを地面や柱にくくり付けてそれに掴まっていると、ジッパーを閉じた方向に高速移動が可能となります。
さらに「スティッキィフィンガーズ」は単純にジッパーの特性を生かした使い方ができるだけではなく、ジッパーの中に空間を作ることもできるのです。そしてこの空間に人や物を隠したり、人にジッパーを付けると逆にその人の中に隠れることすらできます。何と壁にジッパーを付けると壁を抜けて隣の部屋へ移動もできる至便な能力です。
スティッキィフィンガーズは上述のとおり、フレキシブルに応用が利くタイプの能力です。スタンドの種類も近距離パワー型なので接近戦でも十分に対応可能です。さらに能力を有するブチャラティが頭脳明晰で戦闘のセンスもあるので、危機的状況に陥っても彼自身の知恵とこの能力で数々の敵を退けてきました。こうしたことを考慮すると、「スティッキィフィンガーズ」はかなり強力なスタンドと言えるのではないでしょうか。
ブチャラティのアニメ声優
ブチャラティのアニメ声優は中村悠一
テレビアニメでブチャラティの声を担当したのは、声優の中村悠一です。ちなみにPS2『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』では櫻井孝宏が、PS3『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』では杉山紀彰が担当しています。
中村悠一のプロフィール
中村 悠一は、1980年香川県出身の声優でナレーターです。代々木アニメーション学院を卒業後、芸能事務所東京ドラマハウスに入ります。その後トリトリオフィスを経て、現在はシグマ・セブンに所属。2001年「電脳冒険記ウェブダイバー」のグリフィオンとライガオン役で声優デビュー。
2006年にゲーム「ヴァルキリープロファイル2 シルメリア」のルーファスの声を演じます。翌年テレビアニメ「CLANNAD」の岡崎朋也の声で主演。以降さまざまな作品で主要キャラクターを演じ、広く名前を知られるようになりました。2008年には「ノン子とのび太のアニメスクランブル」で最優秀男性声優賞を受賞。また2016年にはYahoo!検索大賞 パーソンカテゴリ 声優部門賞を受賞。
近年では、2011年公開の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」以降、キャプテン・アメリカでクリス・エヴァンスの吹き替えや香川県の観光PRキャラである「うどん県観光課係長うどん健」の声を担当するなど活動の幅を広げています。
中村悠一の主な出演作
中村 悠一が演じる役は主として10代の少年から30代の男性。主演作やヒロインの相手役では、本人も言っているように天邪鬼な性格をしたキャラクターを演じることが多くなっています。
代表作としては、アニメ「おおきく振りかぶって」の阿部隆也、「CLANNAD」シリーズの岡崎朋也、「機動戦士ガンダム」シリーズのグラハム・エーカー、ドラマ「ウルトラマンX」のウルトラマンX(声)、「おそ松さん」の松野カラ松)などがあります。
ブチャラティの死亡に関する感想や評価は?
感想や評価:ブチャラティの死が一番悲しい!
最後に、ジョジョ5部のメインキャラクター、ブチャラティ死亡についての読者の感想や評価をお届けします。
個人的には一番ブチャラティの死が悲しかったですね。いつも自分以外の人や目的を優先するブチャラティだから、もっと自分のために生きてほしかったなという思いが強いです。平和な街を誰よりも望んでいたでしょうから、志半ばで、しかも20歳で果てるのは本当に悲しい。
最初の方は、『ジョジョの奇妙な冒険』では主要キャラクターが死亡するとしながらも、チャラティの死が一番悲しかったという感想を持ったようです。理由として、部下思いで自分より他人のことを優先するブチャラティだからこそ幸せになって欲しかったと述べています。
感想や評価:ブチャラティの誠実さと若さを巧みに表現!
いやほんま、ブチャラティ しぬほどカッコよかった。ハタチ、そうや、ハタチなんや…ってすごい愛おしかったし好きやった。中村悠一さんありがとうございます。ブチャラティの誠実な感じと若さが凄く巧みに表現されてて、芽吹きを感じた(*p_q)゚。大好きな人が、そのまま現れて、喋って動いてた。
— のんた@黄金の風 (@bucc1arati) October 5, 2018
次の感想は死についてではないのですが、ジョジョ5部のブチャラティに関する感想になります。こちらの方は、アニメでブチャラティを演じていた中村悠一について述べています。イメージ通りの声や演技を披露してくれた中村に感謝の言葉しかないという感想を持ったようです。
感想や評価:素晴らしい信念の持ち主!
21話感想
— あーくん (@jjjpkldo0404) March 1, 2019
・終始ただただ辛い
・キングクリムゾンの時間軸に入れる感覚があってちょっと楽しい
・ブチャラティは本当に素晴らしい信念の持ち主
・ナランチャの守りたいこの笑顔
・船に乗るシーン号泣
・最後のお声はもしかしてティッツァーノ(歓喜)
・次回も平然といるフーゴを願う
#jojo_anime
ジョジョ5部のメインキャラ、ブチャラティについての感想、最後は「ブチャラティは本当に素晴らしい信念の持ち主」とする方です。冷静沈着で頭脳明晰、かつ 部下思いで人望も厚い非の打ち所のない人柄です。そして5部で発揮される強い信念、こうした戦士に惚れてしまう読者も多く、それゆえ彼の死は大きなインパクトを持って受け止められたようです。
ブチャラティの死亡の真相まとめ
死んだのに生き長らえている、しかし完全復活したわけではないという不可思議なブチャラティの死。この記事ではその真相に迫るべく、さまざまな角度から考察した仮説を紹介しました。皆さんが傑作アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部最大の謎を解明する際の一助になれば幸いです。