北斗の拳ハート様とは？画像・エピソードや肥満体になった理由まで考察

北斗の拳とはは80年代を代表する世紀末救世主漫画です。西暦19XX年、人類は核戦争により文明と秩序を失い強者が弱者を暴力で支配する弱肉強食の世界に、北斗神拳伝承者「ケンシロウ」が現れ世界を救っていくストーリーです。主人公「ケンシロウ」や永遠のライバル「ラオウ」、様々な猛者たちは後に展開するゲームやパチンコなどの媒体に必ず登場します。今回はその北斗の拳に登場する「ハート様」について考察していきます。

北斗の拳の序盤にいきなり登場したハート様。その初見で忘れることができない恵まれた体形、怪力、名言など北斗の拳を語る上でなくてはならないキャラクターです。なぜハート「様」と呼ばれているのか、そしてなぜ北斗の拳のハート様はあそこまで肥満体形になってしまったのか紹介していきます。

北斗の拳主人公「ケンシロウ」のライバルである南斗聖拳の使い手「シン」（上の画像参照）の配下であるKING軍団の一人です。「シン」とはケンシロウの許嫁である「ユリア」をケンシロウから奪いサザンクロスという自分の街を作り、街の労働者は家畜呼ばわりされ奴隷と日々勤めています。

ハート様はそんな奴隷が勤勉する街の代表である「シン」の幹部の一人です。ちなみに他の幹部にもトランプを用いたダイヤ・スペード・クラブがいますが、ハート様はその幹部の中で最強の実力者なのです。

北斗の拳主人公「ケンシロウ」がライバル「シン」の居城にて遭遇したハート様。※上記画像の目立ったお方です。「シン」の配下KINGの4人目として登場します。主人公「ケンシロウ」から初見で豚呼ばわりされます。その理由は、このハート様、ただの肥満ではく、その恵まれた超肉体、たっぷりの肉厚から殆どの攻撃を吸収してしまう優れた能力改め優れた肉厚を所持しています。

北斗の拳たっての紳士ハート様。なぜハート様と呼ばれているのか、その理由は北斗の拳の世界観といえば世紀末。登場する世紀末のキャラといえばモヒカンのゴロツキばかりで弱者をいたぶることに人生を賭けるクレイジーな連中ばかりで、子ども老人もよろこんでぶん殴る連中です。

ところが、北斗の拳のハート様は部下がバーのオヤジにいちゃもんをつけ、殴りつけました。北斗の拳のハート様はそんな部下たちを一喝します。オヤジに「困ったことがあったらなんでも言うといい(ニコ～)」といいます。主人公よりも主人公らしい行動に人々はハート様と呼ぶのでしょう。

北斗の拳には常に血が飛び交っている世界です。「秘孔」突かれ体の内側から爆ぜる北斗神拳に体をスパスパ切る南斗六星拳とか血の雨が止まない世界。そんな世界でハート様が苦手な物が自分の「血」。ハート様自身の血をみるとあれほど温厚だった性格が豹変します。自身の手の傷から流れる血を見てハート様はオーナーを撲殺する一面もあります。

この「いてぇよ～」は北斗の拳の名言のひとつですが、そもそもの原因は、助けたバーのオヤジがすぐ片付けをしないせいです。ハート様はお助けしたオヤジの酒を飲もうとカウンターに手を置き「わたしにも一杯もらおうか」とオーダーしたにも関わらず、オヤジが片付けをサボったせいで自身の手を傷つけてしまったのです。

北斗の拳では皆それぞれが拳法を用いて戦います。ケンシロウの北斗神拳、シンの南斗聖拳などがその例です。しかし、ハート様は拳法を使わずして戦うのです。ハート様紹介でも記しましたが、ハート様の武器は「超肉体」であり「超肥満」体系を武器として戦っていきます。超肉厚による拳法吸収、その通り名として「憲法殺し」がつきました。要はタダの肥満ではない!ということです。

画像でもわかりますが、北斗の拳のケンシロウもビックリしています。二の腕までめり込んでいるので、この吸収率は驚異的です。しかも北斗の拳のケンシロウの一撃を受けているのにも関わず、ハート様はこの余裕の笑みがこぼれています。

北斗の拳の中でも拳法を使用しないハート様ですが、その超肥満体形より繰り出させれる張り手は最強に強力な技です。画像でもわかるように、強靭な腕から放たれる純粋なパワーです。千の技を超えることがきるのは、ただただ純粋なパワーなのです。主人公のケンシロウはこのハート様の一撃を受け、見事にダウンしたのです。

ケンシロウは白目を向き失神寸前でした。主人公だろうが、北斗神拳だろうが、ハート様の一撃を喰らってしまえばダウンしてしまうようです。!動画は劇場版北斗の拳世紀末救世主伝説よりバトルシーンのまとめです。ハート様のシーンでは協力な一撃によりケンシロウが地面にめり込んでいました。北斗の拳のケンシロウの攻撃を喰らっても紳士な口調のハート様はやはり紳士と言われています。

画像は度々登場するバーのオヤジの回ですが、これは手を怪我してしまったハート様がブチ切れてしまいます。こうなってしまったハート様は無双状態になり、誰にも止めることはできません。部下達がハート様を止める方法はひとつで、気絶させるしか方法はありません。画像のように部下達はこん棒を投げつけますが、ハート様必殺の拳法殺しの肉厚により全てのこん棒をはじき返し、死体の山を築きました。

北斗の拳のハート様の最後は北斗の拳の歴史に大いに貢献しました。まずこれまでケンシロウはユリアを取り戻すために復讐の鬼みたいに北斗の拳のKING軍団を無双状態で蹴散らしていきます。これまでの敵といえば指一本で爆ぜるザコしかいなかった中で、ハート様は画像でもわかるように、北斗の拳のケンシロウを地面にめり込ませています。そこでもハート様の強さが伝わると思いますが、まずハート様の最後を見て見ましょう。

北斗の拳のハート様超攻撃によりピンチ？になったケンシロウはハート様の武器である超脂肪を蹴りによって脇によせていき、薄くなった所に秘孔を突く奥義「北斗柔破斬」を決めハート様は見事に爆ぜました。この瞬間の有名な断末魔が「ひでぶっ！」になります。このひでぶっ！は後に北斗の拳の代名詞といっても過言ではないほど有名な断末魔になりました。

このように北斗の拳のハート様の最後にはケンシロウの「アータタタタタ」、ハート様最後の断末魔「ひでぶ！」が詰まっており、最後には体内から爆発してしまいます。まさに北斗の拳を表す物が全て詰まっているのです。

画像は北斗の拳外伝「北斗の拳外道伝」にて描かれている、ファンの愛するハート様です。衝撃的な印象を受ける人もいるようですが、間違いなく少年時代のハート様です。ハート様が「外伝」にて過去編を描かれています。なぜあの健気な病弱少年が「ハート様」へとなったのでしょうか？残念ながら外道伝を読んでも理由はわからないようです。

北斗の拳連載から30周年を迎えた2013年に「北斗の拳外道伝 HEART OF MEET ～あの日の約束～」が月間コミックゼノンにて連載しました。シナリオは河田雄志、作画は行徒、協力は行徒妹と学園革命伝ミツルギのスタッフが北斗の拳外道伝を担当しています。ギャクでしょ？と思った人も多いようでしたが、この北斗の拳のハート様にフォーカスを当てた外道伝に一切のギャグ要素はありません。

北斗の拳に登場し皆から愛されているハート様ですが、ハート様の少年時代は現在の姿からは想像もできない病弱な少年、アルフレッドでした。アルフレッドはある日2人組の男に誘拐されてしまいます。アルフレッドの姉サラは単身で誘拐犯達を追いかけます。誘拐犯を突き止めたサラは得意の剣術で勇敢にも誘拐犯たちに挑みますが敵の力の方が上でサラは絶命してしまいます。アルフレッドの悲痛な叫びから物語は始まります。

誘拐犯たちは計画が失敗したので、当然残っているアルフレッドを始末しようと考えます。ですが北斗の拳に登場する南斗聖拳「シン」が現れ、一瞬で誘拐犯たちを切り刻みます。そこで「奪われたくないものがあるなら奪えるだけの力をつけておけ」とアルフレッドに告げます。このシンの言葉でアルフレッドは強くなろうと決心したのでした。

「北斗の拳外道伝 HEART OF MEET ～あの日の約束～」の主人公、後のハート様ですが、当初はハート様ではなく、アルフレッドでした。14歳のハート様改めアルフレッドは幼い頃から病弱で、両親を失くし、姉のサラと家政婦のエマと一緒に生活をしていました。アルフレッド家は世紀末前に家政婦を雇う裕福な家柄だったと考察できます。

画像は北斗の拳のハート様改めアルフレッドのご両親のようです。父はなんと知的で母はなんて美しいのかと話題になりました。もちろんその遺伝子は北斗の拳のハート様にもしっかり受け継いでいるようです。

「北斗の拳外道伝 HEART OF MEET ～あの日の約束～」の物語でアルフレッドことハート様は大事な姉の命を2人組の誘拐犯に奪われてしまいます。姉の最後はナイフで刺されました。この時のトラウマが北斗の拳のハート様になった後も後遺症となって暴走へと繋がるのでは？とされています。

ここまでで北斗の拳のハート様の悲痛な過去を紹介しましたが、アルフレッドとハート様は同一人物なのか、画像を元に検証してみました。こんな美少年とハート様、サラサラヘアのアルフレッドとスキンヘッドのハート様、共通点なんてあるのでしょうか？

動画でも共通点はいくらかあり、まずサスペンダーが共通という点が上げられます。これはハート様ならではのアイテムです。アルフレッド時代は病弱でしたのでシャツの上からという凡人スタイルでしたが、「ハート様」進化後は強靱な肉体を手に入れたのです。

少年時代の北斗の拳のハート様ことアルフレッド少年です。間違いなくサスペンダーを身に付けております。この少年が強さを求め、ハート様へと変貌を遂げます。画像でもわかるとおり、アルフレッド少年は努力を重ねハート様へと進化しましたが「まるで別人のよう」です。

ですがハート様は上半身裸にサスペンダーという世紀末スタイルで登場しました。これは2人が同一人物だという物的証拠になります。ケンシロウが185cmとされていますが、ケンより遥かにデカイハート様は3Ｍくらいに見えるとも言われています。そしてその右肩に乗せているように見えますが、背後には自分をハート様へと変えるキッカケとなったシンがいます。

ハート様が愛されている理由として、上記のように連載から30年たった後にもスピンオフが連載されたことでも伝わると思いますが、その他ゲームやパチンコなどにも数々の猛者を差し置いて登場したりしているハート様。特に1990年代のスーパーファミコンソフトには圧巻です。肥満度がどのくらい再現できているのかも含め検証してみましょう。

1992年11月にスーパーファミコン用ソフトとして販売されました。ケンシロウ、レイ、サウザー、ファルコ、黒夜叉、ラオウ、カイオウの8人という中にシンやシュウなどの猛者たちを差し置きハート様が登場します。この肥満度は当時の12MbitROMカートリッジで良く再現できたと話題になりました。このゲーム上でのハート様、動きは遅い上に当たり判定が大きいと欠点だらけのようです。

1993年12月にスーパーファイミコン用ソフトにて発売しました。前作から約1年、今回の使用できるキャラはケンシロウ、シン、レイ、シュウ、サウザー、ジュウザ、ラオウの7人です。そう、北斗の拳のハート様は今回はCPUのみと残念な結果でしたが、グラフィックが前作より20MbitROMカートリッジと向上している為、ハート様の肥満度もより再現度がアップしています。

北斗の拳ではYAHOO!モバゲーで提供されているブラウザ型ソーシャルネットゲームがあります。原作に近いタッチでイラスト展開の為、ハート様はいつものハート様の雰囲気で敵としてバトル可能です。

悲痛な少年時代から進化した北斗の拳のハート様は自身を助けてくれたシンを守れる存在になる為に努力をしたようです。ハート様は拳法を使わずして強さを手に入れました。その武器として己の肉体を超肥満体形にし、拳法使いの技を吸収する「拳法殺し」のハート様になったと考察できます。惜しくもハート様はケンシロウに敗れましたが、その断末魔と驚異的な肥満体形はきっと人々の記憶から消えることはないでしょう。