アルミン・アルレルト（進撃の巨人）の経歴は？実力やプロフィールを考察

『進撃の巨人』のアルミン・アルレルトとはどんなキャラクターなのか、プロフィールをご紹介していきましょう。アルミン・アルレルトはエレンの友人で「相手の出方しだい」で友人を作るエレンの数少ない親友です。ケンカっぱやいエレンやミカサとは対照的に、アルミン・アルレルトは温厚な性格をしています。その反面、運動神経はよくありません。シガンシナ地区に超大型巨人が現れる以前は両親と祖父と一緒に暮らしていました。

アルミン・アルレルトはエレンに多大なる影響を与えたキャラクターです。壁の中で生まれ育ち外の世界を知らないエレンに、アルミン・アルレルトは祖父に教わった「壁の外の世界」「海」を教えました。これをキッカケにエレンの目的には「巨人を一人残らず駆逐すること」に加えて「外の世界を見ること」が含まれました。アルミン・アルレルトはエレンだけでなく『進撃の巨人』という物語にとって重要な人物であることがわかります。

では次に、アルミン・アルレルトの経歴を時系列順に追っていきましょう。845年、アルミン・アルレルトが10歳のとき、シガンシナ地区が超大型巨人によって侵攻されました。その後、エレンとミカサと共に山間部での耕作作業（政府による食料生産政策）を経たのち、15才になるまで兵士として訓練に励みます。訓練生時代の兵士としての実力は十分ではなく、卒業できたのが「奇跡」と自称するほど、ギリギリの成績でした。

このように、アルミン・アルレルトの訓練生時代の成績は、決して良いものではありませんでした。実際、憲兵団に入れるボーダーである、10番以内に入れることは出来ませんでした。しかし、アルミン・アルレルトの座学の成績はトップだったらしく、その知謀は確かなもので、エレンをはじめ同期生からは確かな信頼があります。これが伏線となり、超大型巨人二度めの侵攻時はアルミン・アルレルトが作戦立案をしました。

アルミン・アルレルトの身体能力を心配されたエレンやミカサには調査兵団入隊を止められますが、アルミン本人の意志は固いものでした。周囲の反対を押し切ったアルミン・アルレルトはその後、調査兵団に自ら志願して入隊します。身体能力に不安が残るアルミン・アルレルトですが、調査兵団に入団すると、めきめきと頭角を現すようになってきました。

アルミン・アルレルトはどんな逆境のなかでも、戦況を打破する驚くような作戦を巡らせるのが得意です。事実、ウォール・ローゼでの二度目の超大型巨人侵攻や女型巨人捕獲作戦では、アルミン・アルレルトは奇策を用いてその隠れた実力を発揮しました。アルミン・アルレルトがいたことで生存したキャラクターも多く、その実力がいかに確かであるか推して知れるというものです。

画像のとおり、アルミン・アルレルトはとても中性的な容姿をしています。一人称は「僕」ですが、作中でしっかり男と明言されていなかったため、アルミン・アルレルト長らく性別不祥で、読者の間でも論争が起こるほどでした。そこに拍車をかけたのが、公式の質問コーナーです。「ミカサの一番仲の良い女子は？」との質問で、作者の諌山創氏が「アルミン・アルレルトです」と答えたことから、一気に疑惑が紛糾したのでした。

アルミン・アルレルトが男と確定したのは、ウォール・マリア最終奪還作戦でのこと。アルミン・アルレルトは自ら捨て身の作戦に出ましたが、超大型巨人の放つ熱気で全身燃え尽きてしまいます。そのとき、皮膚ごと全身の服も焼け落ちたため女性疑惑が払しょくされたというワケです。画像で見るとわかりにくいですが、アルミン・アルレルト＝男性というプロフィールは、『進撃の巨人』作中でもかなり後になって判明したのでした。

アルミン・アルレルトとエレンは、幼馴染の関係性です。幼少のアルミン・アルレルトとの「壁の外に出て、海を見よう」という思い出話が、エレンの経歴にも強い影響を及ぼしています。このような公式の画像も多く見られるように、よく一緒にいる二人の関係は親友といってもいいでしょう。さらにアルミン・アルレルトは親友であるエレンの命を幾度となく救っています。それは超大型巨人の二度めのウォール・ローゼ侵攻のときでした。

超大型巨人により壁に空けられた穴を、巨人化したエレンが岩で塞ぐという初めての作戦。しかし自らの意志で初めて巨人に変身したエレンは力を制御できず、幼馴染であり家族であるミカサにさえ殴りかかるという始末でした。しかし、そこにアルミン・アルレルトが駆けつけ、巨人化したエレンのうなじ近くを抉って無理やり覚醒させたのち、声をかけます。

アルミン・アルレルトに、小さい頃の思い出話と、「海を見るんでしょ？」と声をかけられたことをキッカケに、エレンは自我を取り戻します。その後は、巨人化したエレンは巨岩を持ちあげ、穴をふさぐことが出来ました。これが壁の中の人類最初の「進撃」となったのです。家族のミカサでさえ止められなかったエレンを制御できたアルミン・アルレルトは、この作戦一の功労者といえるのではないでしょうか。

性別こそ違いますが、アルミン・アルレルトはミカサとも仲が良い模様です。前述の作者のコメントにもあるように、人づきあいに難があるミカサとエレンの次に親しいのは、幼馴染のアルミンです。この二人も、親しげな公式の画像がたくさん見られます。ミカサはアルミン・アルレルトの実力に信頼を置く一方で、「陰湿で姑息」と言ってのけるなど、アルミンの腹黒さもとくとわかっている模様です。

辛らつなミカサですが、アルミンを大事に思っていることは確かなようです。ウォール・マリア最終奪還作戦で、超大型巨人に立ち向かったアルミンが瀕死になったとき、駆け付けたリヴァイは、傷を修復する巨人化の注射を、同じく瀕死のエルヴィンに打とうとしていました。しかしミカサはアルミンの死を受け入れられず、命令違反を侵してまでリヴァイに切りかかりました。それほど、ミカサはアルミンを大事に思っているようです。

死亡した調査兵団団長・エルヴィンの後を継ぐのは、ハンジと黙されてきました。しかし、ベテランのハンジと並んでエルヴィンの後継者と目されているのがアルミンです。作戦立案能力の立案や知謀がさることながら、味方をも犠牲に出来る非情な判断を下せるのは、作中ではアルミンが随一のように示唆されています。アルミン・アルレルトは調査兵団においてどんな役割を担うのか、期待が集まっています。

調査兵団兵士としての経歴と実力も備え、エルヴィンの後継者としての能力も十分に備わっていると思われるアルミン。もう一つ、アルミンの今後を予測するキーワードとして、超大型巨人の継承という問題があります。巨人化の注射を打たれたばかりの巨人アルミンは、目の前に四肢を切られたベルトルトを捕食し、七つの巨人の一つである超大型巨人を継承しました。これが今後、どのように物語に関わってくるのか注目が集まっています。

超大型巨人を継承したアルミン・アルレルトですが、同時に「ユミルの呪い」を受けています。これは、九つの巨人の力を継承した人間は、13年しか生きられないというものです。父・グリシャから10歳のときに進撃の巨人を継承したエレンは、ユミルの呪いによって、あと8年しか生きられないことが決定しています。同じように、アルミンの残りの命はあと13年。果たしてアルミン・アルレルトはどうなってしまうのでしょうか。

アルミンが巨人（超大型巨人）になった姿は、まだ画像が公開されていません。さらに作中は時代が進んで、4年後のマーレ（大陸）が舞台になっていますが、こちらにもまだアルミンの画像は出ていません。メインキャラクターで4年後の画像が公開されているのは、ライナーとエレンだけです。マーレに乗りこんでからのアルミンはどういった容姿になっているのか、そのプロフィールに変化はあるのか。今後に注目が集まっています。

以上アルミン・アルレルトのプロフィールを紹介しました。こうして振り返るとアルミンは当初、兵士としての実力は並み以下だったのにも関わらず、目覚ましい成長を見せたキャラクターといえます。さらに超大型巨人になってしまうなど、『進撃の巨人』キャラクターのなかでも一番激動の経歴を歩んでいるといえるのではないでしょうか。これからもアルミン・アルレルトがどんな活躍をするのか、『進撃の巨人』から目が離せません。