「銀魂」に登場する吉田松陽とはどんなキャラなのでしょうか？今回は「銀魂」の登場人物、吉田松陽のモデルとなった実在の人物やその正体、強さや名言についてご紹介していきます。ここでは、吉田松陽というキャラについてや吉田松陽のモデルとなった実在の人物についてみていきます。

「銀魂」の主人公・坂田銀時らが教えを受けた松下村塾を開いたのが、吉田松陽です。教え子に対して常に丁寧に接し、優しい人物だったと言われています。坂田銀時を始め、高杉晋助や桂小太郎に、親しみを込めて「松陽先生」と呼ばれています。戦災孤児ということで荒んだ生活をしていた銀時を救い出したのが吉田松陽です。銀時は父親のように松陽を慕いました。

吉田松陽は、銀時や高杉晋助、桂小太郎らを松下村塾において導きました。「銀魂」の物語の中ではすでに亡くなっていますが、松陽の教えは、銀時ら教え子たちに大いに影響を与えました。しかし松陽の死については、銀時は他の二人、高杉や桂とは違う心情を見せています。

吉田松陽のモデルとなった人物は、幕末の思想家・吉田松陰です。1830年に幕末の長州（山口県）で生まれた松陰は、6歳で山鹿流兵学師範の吉田大助の養子となりました。9歳で兵学師範となり、11歳で長州藩主・毛利慶親に才能を認められます。その後長崎などで学んだ後、江戸で佐久間象山から西洋の学問を学びました。西洋文明に感銘を受けた松陰は、攘夷論を掲げるようになります。

ペリーが再び来航した際、海外への渡航を計画し、捕らえられました。その後出獄した松陰は1857年、萩に松下村塾を開設しました。そこでは弟子との対話重視で「生きた学問」を実践。1859年（安政6年）の「安政の大獄」で江戸の伝馬町牢屋敷で死刑となります。松下村塾からは、久坂玄瑞や高杉晋作、桂小五郎（木戸孝允）、伊藤博文など、幕末に吉田松陰の師事を受け、明治維新への力となった人物たちを多く輩出しました。

ここまで「銀魂」の登場人物、吉田松陽についてやそのモデルとなった実在の人物について見てきました。吉田松陽は「銀魂」の主人公、坂田銀時が師と仰ぐ人物で、塾を開き、銀時たち多くの塾生から「松陽先生」と呼ばれ、慕われていること。「銀魂」作中で既に亡くなっていること。「銀魂」の吉田松陽のモデルが「吉田松陰」という幕末の志士たちに影響を与えた思想家であることがわかりました。

次に、吉田松陰の正体は虚（うつろ）？という真相について、ここでは吉田松陰の正体についてみていきます。

「銀魂」の一国傾城篇で、吉田松陽は「寛政の大獄」によって捕らわれていました。松陽が捕らわれた際、松下村塾は焼け落ちました。松陽は「仲間を護ってあげてくださいね」と銀時に言い残しました。銀時は松陽先生を取り返すため、高杉や桂と共に攘夷戦争を戦います。様々な戦いの後、松陽の元に迫った銀時。しかし幕府側に高杉と桂が捕まり、銀時は幕府側から「仲間を斬るか、師を斬るか」という究極の決断を迫られます。

銀時は師であり父親のような存在である吉田松陽と最後に交わした言葉「皆を護る」を胸に、吉田松陽を斬りました。吉田松陽は銀時に斬られる際、自分の教えを守ったことに「ありがとう」と言いました。師である吉田松陽を死なせてしまった銀時は、戦争が終わると同時に姿を消しました。吉田松陽を師を仰ぎ、共に教えを受けた三人、銀時、高杉、桂は、それぞれの道を行くことになりました。

吉田松陽の正体が500年生きる虚（うつろ）だということについて見ていきます。虚（うつろ）とは「アルタナ」という、すべての星の生命エネルギー源を得た不死の者です。その「アルタナ」を支配するのが天導衆です。天導衆は500年の間、殺戮に明け暮れる日々を過ごしてきました。その天導衆の首領が虚（うつろ）です。天導衆は幕府を裏側から支配してきました。ところが徳川定々時代に、虚が失踪します。

天導衆は裏切者として虚を探します。そしてとうとう虚を発見しました。虚は吉田松陽と名乗っていました。吉田松陽の正体は、500年生きてきた虚（うつろ）でした。天導衆が駆け付けると松下村塾で子どもたちを指導する虚（うつろ）は、別の人物になったかのような眼差しをしていました。天導衆は吉田松陽を捕らえ、牢に閉じ込めました。そして、教え子の坂田銀時によって殺されました。

吉田松陽の死体を火葬していると、炎の中から虚（うつろ）が現れました。「アルタナ」によって生命エネルギーを得て不死となった虚（うつろ）は、死ぬことはないのでした。蘇った虚（うつろ）は、もはや吉田松陽の面影はどこにもありませんでした。

「銀魂」の「さらば真選組篇」で、突然姿を現した天導衆の虚（うつろ）と剣を合わせた銀時は、その太刀筋を見ているうちにある人物を思い出しました。それは吉田松陽です。虚（うつろ）が付けている仮面の奥の素顔を見た銀時は、驚愕します。その顔は吉田松陽だったのです。

銀時と桂は今井信女（いまいのぶめ）に虚（うつろ）についての話を聞きます。桂は、吉田松陽は俺たちを大きな光で照らしてくれた、と言いました。そして桂は、吉田松陽が時折見せた空虚な瞳は、過去の影を見ていたのかもしれないとも言うのでした。桂の言葉を聴いた銀時は「吉田松陽がどんな過去を生きてきたとしても、松下村塾でのあの人の姿はまぎれもなく俺たちの先生だった」と答えました。

さらに銀時は「虚（うつろ）は吉田松陽ではなく、吉田松陽は、あの時死んだのだ」と言いました。桂は「そうだとしても、お前に二度も師を斬らせるわけにはいかない」と言って立ち去りました。

ここまで「銀魂」の吉田松陽のについてやそのモデルが吉田松陰であること、吉田松陽の正体が500 年生きる不死の男、虚（うつろ）だということが分かりました。不死のため坂田銀時に斬られても、蘇った吉田松陽。虚（うつろ）は、なぜ吉田松陽として現れたのでしょうか？ここでは、その吉田松陽の正体である虚（うつろ）の過去に迫ります。

吉田松陽の正体である虚（うつろ）は、幼い頃から不死の体を与えられていました。そんな虚（うつろ）は、周りから「鬼」と呼ばれ何度も殺されました。しかし不死の虚（うつろ）はその度に蘇ってきました。何度も蘇ってくる虚（うつろ）を恐れた人々は、虚（うつろ）を幽閉します。長い幽閉中、虚（うつろ）は、苦しみを忘れるために過去の人格を捨て、様々な人格を作り上げてきました。

新しい人格を作り上げた結果、自分自身の人格を捨てた虚（うつろ）は、牢から出た後、殺戮の日々を送ることになります。そんな行為を繰り返していた虚（うつろ）は、朝廷に捕らえられました。

虚（うつろ）の不死を見込んだ朝廷は、虚（うつろ）を天照院奈落の首領としました。死ぬことのない虚（うつろ）は、戦場で何度も生き返ります。そのため虚（うつろ）の戦闘能力は上がっていきました。そうして500年もの長い間、殺戮を繰り返した虚（うつろ）は、そんな自分自身が嫌になり、新しい人格を作ることにしました。

新しい人格を作り上げた虚（うつろ）は、吉田松陽となりました。吉田松陽という人格はまさに善人です。虚（うつろ）はこれまでの殺戮を繰り返していたような人格を抹殺したのです。そして小さい頃の経験を思い出した松陽は、子どもたちと共に学びたいと、朧（おぼろ）に告げます。虚（うつろ）の人格に抗いたい吉田松陽に、朧は松下村塾を開くことを薦めました。

吉田松陽となった虚（うつろ）と朧（おぼろ）との出会いは、朧（おぼろ）がまだ小さい頃のことです。奴隷だった朧（おぼろ）は、奉公先で奈落の襲撃に遭遇します。巻き込まれた朧（おぼろ）は、致命傷を負いました。死を覚悟した朧（おぼろ）の前に虚（うつろ）が現れ、朧（おぼろ）に「生きて私を恨み続けてください」と言いました。そして朧（おぼろ）の傷口に自身の血をかけました。

虚（うつろ）の血によって朧（おぼろ）の傷は治りました。自分を死から救ってくれた虚（うつろ）を「先生」と呼ぶことにした朧（おぼろ）は、これからの人生を、虚（うつろ）に尽くしていこうと決意しました。

命を救ってくれた虚（うつろ）に、自分の人生を捧げよう、と決意した朧（おぼろ）。虚（うつろ）は、朧（おぼろ）を殺し屋にする気はなく、そのため自身の技を教えることはありませんでした。虚（うつろ）は、子どもたちと共に学んでいきたいと朧（おぼろ）に話しました。

虚（うつろ）の話を聞いた朧（おぼろ）は、塾を開いてみては？と勧めました。虚（うつろ）は吉田松陽として、松下村塾を作ることにしました。朧（おぼろ）は、吉田松陽の最初の弟子となりました。

ここまで「銀魂」の吉田松陽の正体についてみてきました。吉田松陽は、虚（うつろ）という天導衆の首領で、不死の者でした。500年もの間殺戮を繰り返してきた虚（うつろ）は、何度死んでも蘇るうちに、戦闘能力が著しく上がり、経験豊富な強者となりました。そんな虚（うつろ）・吉田松陽の強さはどれ程なのでしょうか？ここでは、そのような吉田松陽の強さを考察していきます。

吉田松陽（虚）は「銀魂・さらば真選組篇」で銀時と対決しました。最初は沖田総悟、信女、神楽の3人でした。神楽は夜兎族で、沖田総悟と信女は人間の中では最強と言われる二人です。しかしこの3人が集まっても歯が立たないほどの強さを見せました。その後銀時と新八が加わり、総勢5人で戦いに挑みます。銀時は力を振り絞って撃ち込みますが、虚は不死ということですぐに蘇りました。

夜兎族・神楽の父親である星海坊主と、吉田松陽（虚）との戦いを見ていきます。星海坊主は「銀魂」最強と言われている一人です。虚と星海坊主は「銀魂・烙陽決戦篇」で戦いました。互いの実力は伯仲していましたが、虚（うつろ）は不死のため、星海坊主は次第に追い詰められていきます。

星海坊主は「安のアルタナの結晶石」という切り札を出しました。この切り札を撃ち込まれた虚は倒れました。しかし星海坊主によって切り落とされた腕から再生し、結局星海坊主は虚に倒されました。

ここまで「銀魂」の吉田松陽は塾を開いており、銀時たちから「先生」と呼ばれる存在であること、そのモデルとなった吉田松陰、吉田松陽の正体が500年生きる虚（うつろ）であること、その虚（うつろ）としての過去や吉田松陽誕生の経緯、500年もの間殺戮を繰り返してきた虚（うつろ）である吉田松陽の強さについて見てきました。

ここでは「銀魂」作中で吉田松陽が発した名言について、ご紹介していきます。どのような名言があるのでしょうか？

名言1つ目、戦死した侍から奪った刀で松陽を威嚇する幼い銀時に対して、松陽が優しく諭したときの言葉で、名言だと言われています。

そして、松陽は自分の刀を銀時に渡し、剣の使い方を知りたいならついてきなさいと伝えます。大人になった銀時は自分のためでなく仲間や誰かを守るためにしか剣をふるいません。この侍としての生き方は松陽のこの教えが影響しているとして名言だと言われています。

名言2つ目、父親と不仲で誰からも理解されず悩んでいた高杉に対して、松陽が発した言葉で、名言だと言われています。

松陽は自分も迷い続けていると共感を示しつつ、悩む高杉に迷いながらも自分なりの「侍」を見つければいいと諭すのでした。高杉が国を恨んだのも、自分を初めて理解してくれ、きちんと向き合ってくれた松陽を国が葬ったからだと言われています。

ここまで、「銀魂」の吉田松陽についてやそのモデルとなった人物・吉田松陰についてみてきました。また、吉田松陽の正体が虚（うつろ）であること、500年生きてきた虚（うつろ）としての過去や吉田松陽誕生の経緯、500年もの間殺戮を繰り返してきた吉田松陽の強さ、「銀魂」作中で発せられた名言についてみてきました。次にここでは、アニメ「銀魂」で吉田松陽の声を担当した声優さんについて、ご紹介していきます。

「銀魂」の吉田松陽の声を担当しているのは、声優の山寺宏一さんです。山寺宏一さんは「七色の声を持つ男」として、「アンパンマン」のチーズや「スティッチ!」のスティッチといったキャラクターから「ガンダム」のギュネイ、「蒼天の拳」の霞拳志郎のような青年、「ルパン三世」の銭形のような中年までありとあらゆる声域の役を演じることで有名です。

また、配役に困ったときの山寺宏一さんと言われるほど、制作側からその実力が高く評価されている、第一線を走り続ける大御所声優さんだと言われています。

また、「アラジン」のジーニーや「ハウス・オブ・マウス」のドナルドダック、「スティッチ！」のスティッチなど10作品以上のディズニーアニメに出演し、洋画の吹き替えも、エディ・マーフィやブラッド・ピット、ウィル・スミスなど多くの俳優たちの担当声優を務めています。さらに、司会者やナレーターとしても活躍し、ラジオ番組でも高いトーク力に定評があるそうです。

アニメ「銀魂」吉田松陽役の声優・山寺宏一さんのプロフィール

• 愛称：やまちゃん
• 生年月日：1961年6月17日
• 出身地：宮城県塩竈市
• 学歴：東北学院大学 経営学部
• 血液型：A型
• 職業：声優、タレント、司会者など
• 事務所：東京俳優活動（1986～2008年）、アクロスエンタテインメント（2008年～）
• 活動期間：1985年～

次に、声優・山寺宏一さんの「銀魂」吉田松陽役以外のアニメ出演作品について、放送年・タイトル・役名についてご紹介していきます。

• 1988年～「それいけ!アンパンマン」めいけんチーズ役、かまめしどん役、カバオくん役（2代目）など
• 1988年「魔神英雄伝ワタル」渡部クラマ役
• 1988年「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ギュネイ・ガス役
• 1989年「天空戦記シュラト」龍王リョウマ役
• 1989年「魔動王グランゾート」シャマン
• 1989-92年「らんま1/2」響良牙/Pちゃん役
• 1991-98年「美女と野獣」シリーズの野獣
• 1992-94年「アラジン」シリーズのジーニー役
• 1995年「新世紀エヴァンゲリオン」加持リョウジ役

• 1997年「シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート」プロフェッサー（武藤武明）役
• 1998・04年「ムーラン」ムシュー役
• 2000年「陽だまりの樹」手塚良庵役
• 2001-2003年「ハウス・オブ・マウス」ドナルド・ダック役
• 2002年「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」トグサ役、笑い男役
• 2002年「釣りバカ日誌」浜崎伝助役
• 2003年「SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK」ハーロック役
• 2003-14年「はじめの一歩」シリーズの真田一機役、猫田銀八役（2代目）
• 2004-2005年「かいけつゾロリ」ゾロリ役

• 2006年「ポパイの大冒険」ポパイ役
• 2006年「蒼天の拳」霞拳志郎役
• 2007年～「おさるのジョージ」テッド役
• 2008-15年「スティッチ!」スティッチ役
• 2008年「ヤッターマン」（第2作）ナレーション（山ちゃん）役、ヤッターメカ役
• 2011年～「ルパン三世」シリーズの銭形警部役（2代目）
• 2013年「宇宙戦艦ヤマト2199」アベルト・デスラー役
• 2014・15年「ドラゴンボールZ 」「ドラゴンボール超」ビルス役
• 2016年「昭和元禄落語心中」助六役
• 2018年「レイトン ミステリー探偵社」レイトン ミステリー探偵社役

ここまで「銀魂」の吉田松陽についてやそのモデルとなった吉田松陰について紹介し、吉田松陽の正体が500年生きる不死身の虚（うつろ）であること、虚（うつろ）としての過去や吉田松陽誕生の経緯についてみてきました。また、500年もの間殺戮を続けてきた虚（うつろ）こと吉田松陽の強さについて考察し、吉田松陽の名言やアニメ版の声優さんについてご紹介してきました。

そして、アニメ「銀魂」吉田松陽の声優、山寺宏一さんのプロフィールや他の出演作品についてみてきました。観たことある・聞いたことあるタイトルが多くあったのではないでしょうか？ここでは「銀魂」の吉田松陽にたいする感想や評価についてみていきます。

こちらのツイートは、吉田松陽が「銀魂」の作品の根本に関わっているという評価です。吉田松陽は、銀時や銀時を取り巻く人々の人間関係の始まりなのだとしみじみ感じたそうです。

こちらは吉田松陽がかっこいいという感想です。様々な人格をもつ虚（うつろ）である吉田松陽のミステリアスな笑顔や髪型がとても好みなのだそうです。また、吉田松陽の正体に複雑な心境になったそうです。さらに、吉田松陽の正体が虚（うつろ）であることを知り、ショックを受ける銀時に桂がかけた言葉もかっこよかったという感想です。

こちらは、アニメ「銀魂」吉田松陽役の声優・山寺宏一さんに対する感想です。このツイートやひとつ上のツイートのように、吉田松陽の声優・山寺宏一さんの声はとてもかっこよくて、さすが「七色ボイス」だと言われているそうです。

いかがでしたか？「銀魂」の登場人物、吉田松陽についてみてきました。また、吉田松陽のモデルが幕末の思想家「吉田松陰」であること、吉田松陽の正体が500年生きる不死身の「虚（うつろ）」であること、虚（うつろ）としての過去や吉田松陽誕生の経緯についてもみてきました。さらに、500年もの間殺戮を繰り返してきた吉田松陽の強さや「銀魂」作中で発せられた名言についてもご紹介してきました。

また、アニメ「銀魂」吉田松陽役の声優・山寺宏一さんや吉田松陽に対する感想・評価についてご紹介し、「銀魂」吉田松陽がかっこいいという声や銀魂の人間関係のきっかけと見なされていること、その正体に驚きの声があること、さらに、声優の山寺宏一さんのボイスに絶賛の声が挙がっていることが分かりました。