銀魂の最終回はいつ？最終章まで未回収になっている伏線と結末を考察・予想

銀魂は2004年から2018年の現在まで週刊少年ジャンプに連載をしているコメディ漫画です。コミックスは77巻まで発売されていて、2016年5月の時点で5,000万部を突破しています。連載当初は誌上アンケートの結果も振るわずに、打ち切りすれすれでしたが、その後は少しづつ人気を博してきて、現在ではアニメ化に映画化もされる週刊少年ジャンプを代表する人気漫画になっています。

銀魂は時代劇とサイエンスフィクションを混ぜ込んだサイバーパンク要素を持った人情コメディ漫画です。コメディの要素が強く取りざたされていますが、内容自体は非常にカルト的な部分を持っている漫画です。もともと週刊少年ジャンプには読者層に王道と共にカルト層が居て、ジョジョの奇妙な冒険やこち亀も現在のアニメ化や映画化からは推測出来ないほど、連載当時はカルト層に人気があった漫画でした。

ジョジョは現在ではアートとしてルーブル美術館に招かれるほどの評価を得ています。銀魂は「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と作者の空知英秋先生は表しているそうですが、そもそも設定からるろうに剣心の時代改変物のパロディと思われている時期もあったようです。

しかし流れ者が土地に住み着く設定は黒澤明監督の「用心棒」「椿三十郎」ミーツ「スターウォーズ」「ブレードランナー」に近いようです。福田雄一監督の銀魂にも今までの作品に対するオマージュが垣間見えます。その分かりやすさも銀魂が現在多くの人に受け入れられた理由の一つになります。

2004年から2018年までおよそ14年間に及ぶ長期連載をしてきた銀魂ですが、ついに最終回を迎えそうです。最終章を迎えるうえで今までの伏線から結末を予想出来るのではないでしょうか。では銀魂を描くうえで原作者空知英秋先生が最終章の為に残してきた伏線にはどんなものがあるのでしょうか。銀魂の最終回を予想していくために振り返ります。

さて、銀魂が最終回の結末にたどり着くだけの伏線が貼ってあるかと思いきや、謎の生物(宇宙人)が普通に登場している作品なので、いつの伏線が何処に繋がるのか、読者には分からない部分も見えます。そこで結末が明かされれば納得できるでしょうが、登場人物のキャラクターまではどうしようもありません。

土方十四郎のマヨラーは治るのか、が気になりますし、近藤勲のストーカーは法的にやばいのではないか、等気になることが多すぎて夜も眠れないとい読者も多くいます。むしろ志村新八のアイドルオタク度も気になる問題です。桂小太郎は本当にヅラではないのか、それほどまでにヅラではないことをアピールされると周囲の人(主に銀さん)は誤解をしてしまうのではないか。長谷川泰三(マダオ)はいつか、マダオを卒業出来るのでしょうか。

現在の銀魂はアルタナ解放軍というカルト思想の持ち主と戦っています。其処には虚の力によって不死になることを求める魑魅魍魎との闘いに発展しています。ゾンビと戦わなければならないとは、あたかもバイオハザート化していく銀魂ですが、アルタナというカルトの中心には吉田松陽の存在がありました。実は吉田松陽は坂田銀時の師匠です。このことから吉田松陽は坂田銀時に殺されるのを待っているのではないか、と予想出来ます。

そして、アルタナ解放軍と虚によって地球崩壊の危機が迫っています。まるでスターウォーズの様相を呈していますが、不死的人間とダースベイダーを重ね合わせることは良くあることです。では坂田銀時はオビワン・ケノービでしょうか、志村新八はルークなのでしょうか。神楽はハンソロでしょうか。定春はチューバッカでしょうか。とすると、吉田松陽はダース・ベイダー、つまりアナキンなのでしょうか。

銀魂における不老不死とはコメディ漫画の基本とも言えます。とくに少年誌に連載されるコメディ漫画の場合、人の死は殆ど描かれません。長期連載になると登場人物たちの不老不死さえネタになることがあります。たしかに14年間同じ容貌ということはありませんから。そこでパロディの要素も加えて先鋭的に不老不死をテーマにしたのがアルタナ解放軍というテロの思想を持った軍団です。

このテロリストの思想によって、銀魂における不老不死の考え方が明確になってきました。不老不死とコピーの恐ろしさと、主要登場人物、高杉晋助が死にそうになることにより、天人の来る前の武士の世界において、松田松陽がどれだけの価値があったのかが、明確になってきています。天人に蹂躙された世界とはあらかじめ他者の暴力によって変更を変更を余儀なくされた世界なのです。

吉田松陽は星海坊主との闘いで腕だけになってしまいましたが、右腕に全てのアルタナを注ぎ込むことで右腕から再生することが出来ました。このことから吉田松陽は頭を潰そうが心臓を潰そうが、無駄であることが分かります。身体の一部が残っていれば再生が可能だからです。ただこの時吉田松陽は死を意識したと神楽と神威に語っています。不死の結末はいつやってくるのか、最終章で吉田松陽の不死の謎は解き明かされるのでしょうか。

長期連載のコメディ漫画にありがちの今までの登場人物が総出演をしようとしている銀魂はあたかも今までの伏線を回収しようとしています。しかしもし今までの伏線が回収されるとするならば、神楽の強さや天人という概念が実はサイバーパンクの要素を強く持っていることを読者は知ることになるでしょう。時代劇とSFの融合によって生まれた不死性とカルト性がいったいどこへ行こうとするのか。

不老不死である吉田松陽が死ぬか、それとも高杉晋助が死ぬか、それとも志村新八か。地球人の誰かが亡くなるだろうと言われています。天人の神楽ではないはずです。それによって坂田銀時が悪魔落ちをするか、というとそうはなりません。地球人の死を乗り越えてアルタナ解放軍と戦うのではないでしょうか。そして少年ジャンプならではの勝利。最終回は相変わらずの万事屋銀さんの日常から始まり日常に終わるのでは、と予想されます。

むしろ、銀魂なら突然恋愛コメディに突入するパターンもあるかもしれません。最終回なら今までの人間関係の伏線を総括するために結婚をすると予想出来ます。坂田銀時が結婚する相手は誰でしょうか。志村妙かさっちゃん(猿飛あやめ)か月詠か。だとしても坂田銀時は結野アナか花野アナの方を眺めてしまうでしょう。坂田銀時は結婚するかしないか、それは作者の空知英秋のみぞ知る、はずです。

そして、もし結婚するとすれば子供が生まれることも示唆されます。つまり最終章や最終回にはありがちなテーマになります。もし最終回に結婚をすれば、一気に登場人物が歳をとる可能性が生まれます。いつか銀魂のキャラクターたちが歳をとる時が来るのでしょうか。結末は見えませんが、出来れば志村新八には幸せになってもらいたいという声が多いです。

むしろ、アニメの銀魂が先に終わったことがショックのファンも多いでしょう。すると不思議なことにまた新たなアニメ銀魂が始まります。永遠に終わらないネバーエンディングストーリーと化した銀魂の最終章の最終回さえ、いつもの銀魂が始まる序章でしかないと予想されてしまうのが昨今の銀魂です。今度は映画銀魂２(仮)も発表されます。銀魂は永遠に不滅なのでしょうか。

銀魂の最終回が来る時を待ち続けるファンは週刊少年ジャンプを買い続けTVにかじりつき映画館に通いレンタルビデオ屋に足しげく通い、あろうことか空知英秋先生や福田雄一監督や小栗旬さんや橋本環奈さんにファンレターを送り続けます。そこに書いてあったのは「銀魂の最終回はいつくるのでしょうか。」という問い掛けでした。答えはまだ出ません。銀魂の最終回が来た時こそ銀魂が終わるときなのです。

銀魂は終わるとは明示していないのに、読者からもうすぐ終わるんじゃないか、と何度も終わる詐欺が続いているので、作者の空知英秋先生も本当に銀魂を終わらせようとする気になったのではと言われています。原作者さえ騙されそうになった読者の終わる詐欺。アニメの劇場版の脚本まで書かせておいて、アニメが再開することに戸惑う作者、踊る読者。最終回まで、そして銀魂の結末をチェックしていきましょう。