軍儀のルールと伏線をネタバレ考察!その後の展開を予言?【ハンターハンター】

1998年連載開始から長きにわたり熱い支持を受け続ける人気アニメ『ハンターハンター』。さまざまなキャラクターやアイテムが登場するこのアニメの中でもひときわ重要なのが今回取り上げる「軍儀」です。この軍儀の対局がその後の展開を予言する伏線となっているというのは本当なのでしょうか?これから軍儀のルールや最強の技「狐狐狸固」が暗示していることなど軍儀に関する疑問にお答えするべく解説していきます。ぜひご覧ください!  

軍儀のルールと伏線をネタバレ考察!その後の展開を予言?【ハンターハンター】のイメージ

目次

  1. 軍儀のルールとは?
  2. 軍儀の伏線をネタバレ考察
  3. 軍儀がその後の展開を予言?孤孤狸固とは?
  4. 軍儀の駒の意味を考察
  5. 軍儀を行ったコムギとメルエムの最後
  6. 軍儀に関する感想や評価は?
  7. 軍儀のルールと伏線・ハンターハンターまとめ

軍儀のルールとは?

軍儀のルール①王を奪うゲーム

軍儀は「ぐんぎ」と読み、東ゴルトー共和国で生まれた盤上で遊ぶゲームです。基本的なルールは、盤上のマスの中で種類ごとに動き方を定められた駒を使って相手の「王」を奪うということです。この点では将棋やチェスのルールに似ています。

軍儀のルール②9×9の盤面

軍儀のルールその2は、盤面のマス目が9マス×9マスというルールです。ちなみに、将棋のマス目は9マス×9マス、チェスとオセロは8マス×8マスです。将棋と同じですが、この種のゲームのルールはほぼ同じと言えるでしょう。

軍儀のルール③使用する駒

軍儀のルールその3は使用する駒についてです。使用する駒には、「帥」と書かれた将棋でいう王を頂点として以下の駒があります。それぞれの駒には、こちらも将棋同様のルールで表駒と裏駒があります。表駒、裏駒の種類と枚数は次のとおりです。
       表駒 → 裏駒

  •     謀×2→砲×2
  •     侍×2→槍×1
  •     兵×9→さ×1、と×7、へ×2
  •     忍×3→上×2
  •     砲×1→香×3
  •     砦×1→香×1
  •     臥×1→龍×1
  •     雛×1→鳳×2
  •     弓×2→や×2
  •     帥×3(裏駒は無し)

集計しますと、表駒が10種類23枚、裏駒となるのは同じ10種類ですが枚数は1枚少ない22枚です。これが2組(黒と白)あり敵と味方に分かれます。

軍儀のルール④三次元的に展開できる

将棋やチェスに似たボードゲームの「軍儀」。ただひとつ大きく異なるルールは、軍議は駒の上に駒を乗せるという「三次元的」な展開ができることです。そのため、軍議では次の一手は無限と言ってもよいほど考えられ、敵の戦法を読むのは将棋やチェスよりも難しいといわれています。

それだけに軍儀は差し手を選びますし、優秀なプレイヤーにとっては寝食を忘れてめり込んでしまうほど魅力のあるゲームのようです。例えば、キメラアントの王・メルエムなどは記憶喪失になった後でも頭には軍儀のことだけは残っていたとされています。ただメルエムの場合には、軍儀に夢中であったことは元より対戦相手のコムギに対するライバル心が強かったという前提もあるのですが…。

軍儀の伏線をネタバレ考察

キメラアントの王メルエムは、人類征服をもくろみ世界の様々な文化や習慣を学びます。その一つとして囲碁と将棋の特徴を合わせ持つ「軍儀」というボードゲームに出会います。腕を磨き軍儀を極めるべく、メルエムは対戦相手として無敵の世界チャンピオンであるコムギという少女を指名します。囲碁や将棋、チェスの世界チャンピオンと戦い全戦全勝を誇ってきたメルエム王でしたが、軍儀に関しては一度もコムギに勝てません。 

そんなメルエムがコムギとの軍儀対戦中に。ハンターハンターの今後のストーリー展開を予言するある伏線を提示するというのです。一体どのような形で王メルエムは伏線を張るのでしょうか?

予言の端緒となるのは、コムギと対戦するキメラアント王メルエムが自ら創り出した軍儀の技「狐狐狸固」を披露する場面です。ここでメルエムは苦境を脱するためさまざまな技を駆使してコムギと対戦します。その1つが狐狐狸固でした。そして、これ以降のメルエムの駒の差し手や読みが『ハンターハンター』その後の展開を予言する伏線となっているのです。

ここからは、『ハンターハンター』ストーリー展開における伏線についてネタバレ考察していきます。

軍儀の伏線①鶴羽の陣は崩さない

軍儀の伏線、最初は「鶴羽の陣は崩さない」です。その言葉は「ヤツの初期配置は予想どおりだ。こちらの師にやや寄せているが鶴羽の陣は崩さない」という軍儀対戦中のメルエムのセリフにありました。初期配置とは軍儀すなわち勝負における大前提と考えられますので、『ハンターたちの勝利は予想通り確実だ』ということを意味する伏線と推定されます。

また、戦国時代に「鶴羽の陣」という言葉に似た「鶴の陣」と呼ばれる戦(いくさ)の陣形がありました。鶴翼の陣はV字型の陣形をしています。このことから鶴の陣から転じた鶴羽の陣は『勝利のVサイン』の伏線であると考えられます。そこでセリフの後半「鶴羽の陣は崩さない」は『勝利はは崩れない』と解釈できます。

さらには、メルエムが最期を迎える感動のシーン。メルエムはコムギに抱きかかえられながら永遠の眠りにつきます。鶴翼の陣は敵を包み込むように攻撃する陣形ですが、まさにメルエムの最期のシーンを予言し伏線となっているのです。

軍儀の伏線②ゼノのドラゴンダイブ

続いての軍儀の伏線は「ゼノのドラゴンダイブ」です。軍儀の最中にメルエムが言うセリフの一節「一手目で右翼に弓を据え、槍三本の速攻を決める腹であろうが」が、ゼノのドラゴンダイブ(龍の雨)が次々と浴びせられるシーンを予言し伏線となっているのです。

ゴンたちに最初に攻撃を仕掛けたのはゼノでした。「槍三本の速攻」とは、「モラウ」と「ナックル・シュート・メレオロン」、「ゴン・キルア」3組の攻撃を表しています。「速攻を決める腹であろうが」と、軍儀での展開がそのまま後のメルエムへの襲撃作戦につながっているのです。

軍儀の伏線③右に寄せてできた左翼の空白

次のメルエムの軍儀でのセリフは「右に寄せてできた左翼の空白に余の持ち駒が死角を作る」です。このセリフはゼノのドラゴンダイブによって「右」の塔でコムギが負傷してしまい、メルエムやネテロ、ネフェルピトーたちが集結してしまったことを予言している伏線です。その時に生じたスキが「左翼の空白」となります。

左翼とは、王直属護衛軍の整列でいつも左に並ぶシャウアプフのことを指していると考えられます。シャウアプフは王メルエムがコムギと一緒にいたことに衝撃を受けたようでしたが、その伏線としての表現が「左翼の空白」なのです。その後左翼と目されるシャウアプフがたどった結末は、モラウのスモーキージェイルに幽閉されるというものでした。

次のセリフ「死角」とはゴンたちにおける死角で、「余の持ち駒」とはシャウアプフのことになります。そこからスモーキージェイルを発動させられたモラウの策略が誤りだったことへの伏線と考えられるのです。

もう一つの解釈は、左翼とは左塔にいたメルエムやネフェルピトーらのことを指しているというもの。左塔でピトーがコムギを治療していることから、「コムギへの強制的な治療によって、王と護衛軍の分裂に成功しネフェルピトーの動きを制圧した」ことの伏線と考えることができるのです。伏線という形をとり、読者の想像力に解釈の余地を残しているのもハンターハンターのひとつの魅力と言えるでしょう。

軍儀の伏線④駒2枚失う

次の伏線となっているメルエムの言葉は「槍三本と左辺の攻防で余の方が駒2枚失う。その代償で出来た其方の左翼の死角!玉砕覚悟でここから攻め寄ると思っているだろう」です。ここに出てくる「駒2枚」が意味するところは何なのか、さまざまな解釈があります。

イカルゴを助け出すためにキルアが息の根を止めたウェルフィン団戦闘兵のインザギとマエノレを指しているのでしょうか。またはメルエム忠臣の部下であるシャウアプフとモントゥトゥユピーのことなのでしょうか。

メルエムの発言の時期を考えるとインザギとマエノレの方が可能性は高そうですが、彼らにメルエムが「玉砕覚悟で攻め寄る」ほどの攻撃を仕掛けられるとも思えません。そうなるとシャウアプフとモントゥトゥユピーの可能性が高まります。しかし、次の文言「左翼の死角」は左塔にいたゴンやネフェルピトーのことを指しているので、やはり前者のインザギとマエノレになるのでしょうか。

いずれにしても、この「余の方が駒2枚失う」というメッセージはさまざまなパターンを読者に想起させる伏線であると言えましょう。

軍儀の伏線⑤盤中央からの攻防は無限

軍儀での伏線を示唆しているメルエムの一言、最後に取り上げるのは「この配置…盤中央からの攻防は無限!正着はない。こちらの対応次第でいくらでも長引く一局」です。この軍儀でのセリフはわかりやすく、素直に『メルエムとネテロの戦い』を意味していると解釈すればよいでしょう。

ネテロが際限ない攻撃を仕掛け、それをメルエムが数限りなく迎え撃つのです。ハンターハンターの中の言葉で表わすなら「無数の火花を生んだ」が最もふさわしいでしょたう。軍儀では、コムギがメルエムの必勝の技「狐狐狸固」の弱点を見抜いて先手を打っため結局メルエムの敗北が濃厚になります。最後にメルエムは「貴様…離隠(狐狐狸固の別称)が死路であることを知っていたな」とコムギに捨てゼリフを残します。

先述のようにこの対局がネテロとの戦いの伏線なら、メルエムの軍儀中に発したセリフもその延長線上にあるとみて間違いないでしょう。そこからメルエムが敗北したネテロの「ミニチュアローズ(貧者の薔薇)」を意味してると推察されます。コムギが「このコ(狐狐狸固)を殺すたのもワダすです」と告げていることから狐狐狸固の弱点を突かれたメルエムの死も予言している伏線と考えてもよさそうです。

軍儀の伏線⑥一度死んだ我が子が生き還った

軍儀対戦中のコムギの言葉にもその後の予言となる伏線が隠されています。コムギはメルエムの差し手を一瞥して語ります、「一度死んだ我が子が生き還った」と。このセリフはまさにミニチュアローズで臨死状態になったメルエムがシャウアプフたちに助けられ復活したことを予言する伏線となっています。

そして続けて語られたコムギの「勝負には勝ちますたがそれ以降このコは公式戦や書物から姿を消しました」というコメント。これはメルエムがミニチュアローズの猛攻に遭って、ショックから一時的な記憶喪失に陥ったことを予言する伏線となっているのです。この他にも伏線を思わせるセリフは枚挙にいとまがないほどです。軍儀での発言は、ハンターハンターのストーリー展開を予言する伏線の宝庫と言えましょう。

軍儀がその後の展開を予言?孤孤狸固とは?

メルエムの指し手や読み筋で予言していた?

前の項で例証したとおり、軍儀におけるメルエムの指し手や読み筋がハンターハンターのその後の展開を予言していました。言い換えれば、メルエムの指し手や読み筋を正しく解釈すればハンターハンターの次なる展開を読み解くことができることになります。

狐狐狸固という技で展開を暗示?

コムギが発案しメルエムが一旦葬り去った後、自ら編み出し復活させた軍儀の秘儀「狐狐狸固」。この狐狐狸固という技そのものの特性がメルエム王の孤立状態を暗示しているというのです。狐狐狸固は「帥」を孤立させることから展開していく技です。狐狐狸固の始まりは「帥を孤立…」となります。
 

コムギとの対局に臨んでいる最中のメルエムは、王室直属の護衛軍ネフェルピトーからほぼ隔離され孤立した状態にありました。「帥」の孤立、つまり狐狐狸固の状態ということになります。ここから攻防が始まるのです。ゴンたちの急襲を受け、その後はネテロとゼノとの攻防で孤立無援を余儀なくされます。

また、メルエムが名づけた狐狐狸固の別称「離隠(はなれがくし)」。実はこの離隠(狐狐狸固)という単語もまた、単独で潜入調査していたパームという存在を暗示している伏線となっているのです。軍議にはこうした狐狐狸固にからむ伏線がいたるところに隠されていて読み手の想像力を刺激します。

軍儀の駒の意味を考察

ハンターハンターの2人の重要人物、メルエムとコムギの歴史的邂逅をもたらしたのは囲碁や将棋を模した戦国ボードゲーム、軍儀であったと言っても過言ではありません。ここからは、そんな軍儀で用いる駒の中でも重要とされる「帥」と「忍」に込められた意味について考察します。

忍の駒の意味を考察

ハンターハンター独自のボードゲームである軍儀。実は軍儀の駒がハンターハンターの登場人物を表しているのです。王を意味する「帥」という駒は、そのものズバリ、王メルエムです。「忍」という駒は、軍儀において負けなしの盲目の天才少女コムギです。これらの駒の意味を理解するには、コムギとメルエムの名前の由来と意味を理解する必要があります。

まず忍のコムギからです。コムギの出身地、東ゴルトー共和国は実は北朝鮮がモデルになっていると言われています。ディーゴ総帥は北朝鮮の今は亡き金正日将軍を指しています。詳細は省きますがコムギという言葉を分解してアナグラム的に並べ替えたりすると何とメグミ(拉致被害者の横田めぐみさん)となるのです。

こうした解釈を荒唐無稽なものと断じてしまうのは簡単ですが、偶然では片づけられない事実があるのです。たとえば北朝鮮拉致問題がクローズアップされ当時の小泉首相が訪朝して「将軍様」と会談したのが2002年、キメラ・アント編が発行されたのが2003年のことです。時系列でみても符合していて矛盾はありません。

「忍」の駒がコムギを意味していて、そのアナグラムがメグミ(横田めぐみさん)となるととの帰結を得たのは、ハンターハンター熟読してあることに気づいたことがきっかけとなります。「忍」という漢字を分解すると「メ」という字と「心」という漢字に分けられます。無理やり感はありますが、耐え忍んでいる「メグミ」さんの「心」を表していると推察することもできます。

帥の駒の意味を考察

ハンターハンター最強のキメラアント(蟻)であるメルエム王。「帥」とは、このメルエム王を意味しているのです。帥という文字は総帥、元帥につながりますのでキメラアントの元帥であるメルエム王=「帥」という推論はいたって自然なことです。「帥」がディーゴ総帥にかわったメルエム王を表しているのであれば、特に意味を考える必要もないくらいです。

また女王である母親が付けた名前メルエムという名前の由来は、ハンターハンター21巻「No.215 遺言」で語られています。そこで説明されているメルエムの意味は「全てを照らす光」でした。メルエムという名前はコムギの「全てを照らす光」、すなわち家族を意味します。

最初は悪の権化のようだったメルエムも、コムギとの対戦を通していろいろ気づくところがあり自らも変化していきます。記憶喪失となったメルエムがウェルフィンの「コムギ?」という一言で記憶がよみがえります。ハンターハンター30巻「No.313 一言」での描写になりますが、画面の中央に光があふれています。そして目の見えないコムギにメルエムは一条の光となって表れるのです。

先述のようにコムギの文字変化が「メグミさん」ならメグミさんの全てを照らす光とはだれなのでしょうか。こちらもまた、メグミさん家族の名前にヒントが隠されていました。メグミさんの父、母、そして一粒種とされるキム・ウンギョンさんから一文字ずつを取り出すと何と「メルエム」となるのです。

コムギという天才的な軍儀の指し手、盲目の少女は、家族から見えなくなったメグミさんを意味し、コムギの全てを照らす光であるメルエムはメグミさんの家族を指していたのです。すなわちキメラアントの王メルエムは、コムギ(メグミさん)に光をかざすために生まれてきた王ということになるのです。

軍儀を行ったコムギとメルエムの最後

コムギとメルエムの最後は毒殺

コムギとメルエムは共に毒殺という凄惨な最後を遂げます。まずはメルエムからですが、世界の頂点に立とうとしたキメラアント王メルエム。彼の死は「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の毒によるものでした。

キメラアント王メルエムはハンター協会会長のネテロと自分の名前を教えることを賭けて戦います。メルエムはその戦いでネテロの百式観音に打ち勝ちます。ところがネテロが身を挺して戦いに臨んでいたことが判明します。ネテロの身体には「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」という兵器が仕掛けられていました。その兵器とは、ネテロの心臓が止まると同時に「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」が起動するようセットされていたのです。

戦いに敗れたネテロは自らの心臓に指を入れ心臓を停止させました。そして設定どおりに「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」が起動しメルエムは猛毒を浴びて死に瀕します。この時プフとユピーが身を差し出したことによりメルエムは九死に一生を得ることになります。しかしメルエムも気付かないうちに「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の毒は体を侵していたのです。

ハンターハンター、キメラアント編の主人公ともいえる盲目の少女コムギ。彼女の死には軍儀の対局で同じ時間を共有し死に至ったメルエムが深く関与していました。

実はコムギもまたメルエム同様に毒が原因で死亡したのです。メルエムの息の根を止めた「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」に仕組まれた猛毒は体内に取り込まれ組織を破壊した後、毒素が体中から放出されさらなる被毒者を生むという悪魔的な大量連鎖破壊兵器だったのです。貧者の薔薇(ミニチュアローズ)の毒を体内に宿していたメルエムと一緒に過ごしたコムギは、その毒が感染して死を迎えることになります。

コムギとメルエムの最後のシーン

コムギとメルエムの最後のシーンは、人生をかけたと言ってもいい軍儀の対局でした。毒に侵され目が見えなくなっていたメルエムはコムギ同様暗闇の中にいました。原作本ではセリフのみのシーンが数ページにも及ぶストーリーのクライマックスです。

コムギが「4-6-2 忍」という起死回生の一手を打ち「ワダすが…こんなに幸せで…いいのでしょうか?」と言い涙を流すのを見て、メルエムはすでに体中に毒が回っていて自身が早晩死ぬこと、そして一緒に過ごしているコムギも毒が感染していることを告げます。「最後を…コムギ、お主と打って過ごしたかった」。これに対し自分の余命が幾ばくも無いと悟ったコムギが答えます。

「メルエム様、ワダす…今…とっても幸せです」。コムギもまた命を懸けて軍儀に臨んでいました。「ふつつか者ですがお供させてください」。「ワダすはきっと、この日のために生まれて来ますた…!」この瞬間にメルエムは自分が何のために生まれてきたのかを悟りました。『余はこの瞬間のために生まれてきたのだ…』盲目の少女に「全てを照らす光」となるために存在していることを。

軍儀に関する感想や評価は?

改めて見るとまた違った見方ができる!

最初の感想・評価は、「年月を経て改めて見ると違った見方ができる」です。人は生きていく間にさまざまな経験をします。その経験は物事の見方にも影響を与えます。若いころ読んだ小説や昔聴いた音楽が、年を経て改めて見たり聴いたりすると、まったく違うものとして心に響くことは誰しも経験することではないでしょうか。そんなことを思い起こさせる感想でした。

作品の根底に流れる優しさが好き!

作品全体の根底に流れる優しさに惹かれるという感想です。 軍儀の能力は傑出しているものの戦闘能力のない少女コムギを完璧な戦闘能力を持つ王メルエムが最期に慈しむところに感動をおぼえる人も多いようです。

最高の愛の話!

男女の恋愛感情や種族(蟻と人)をも超越した愛の形に共感した方も多かったようです。特にラストで王メルエムがコムギと軍儀をさしながら「この瞬間のために生まれてきた」と思うシーンに深く感動したようです。

はかない少女戦士コムギに惹かれる!

盲目の少女コムギの儚さや芯の強さに惹かれるという方もいました。不遇な環境に置かれながらも真摯に生きる姿や王メルエムに対する深い愛情にやられてしまったという男性も多かったのではないでしょうか。

コムギとの出会いがメルエムを変えた!

戦闘能力の弱い人間を卑下してきた王メルエム。それがコムギとの軍儀対局を通じて人の見方が変わっていくところに共感した方もいました。コムギを力で殺したところでコムギに(軍儀で)勝ったことにならないと気づく、メルエムの懐の深さに感動を覚えたようです。

Thumbメルエムとコムギの関係が泣ける!出会いから最後・死因まで【ハンターハンター】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

軍儀のルールと伏線・ハンターハンターまとめ

ここまでハンターハンターの重要なアイテム、”軍儀”のルールや伏線を中心にネタバレ解説してきました。軍儀対局が暗示する伏線もさることながら王メルエムやコムギの名前にまつわる由来に驚かれた方もいたのではないでしょうか。時をおいて再度見るとまた違った見方ができるという感想を寄せた方もいました。皆さんもアニメの枠を超えたこの作品の奥深さ、魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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