無垢の巨人とはなに?知性のない巨人にされたキャラ一覧【進撃の巨人】

2009年から連載が続く大人気漫画「進撃の巨人」では、本当の敵が壁外にあったことがわかり、物語はパラディ島陣営とマーレ国の戦いに移行しました。「9つの巨人」が登場し、序盤で戦ってきた知性のない巨人が、「無垢の巨人」と呼ばれ、元は人間だということが明らかになりました。それでは「無垢の巨人」とは一体どんな存在なのでしょうか。今回は、奇行種と呼ばれる存在や、無垢の巨人にされたキャラを一覧で画像とともにご紹介いたします。

無垢の巨人とはなに?知性のない巨人にされたキャラ一覧【進撃の巨人】のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人における巨人とは?
  2. 無垢の巨人とは何?特徴を調査
  3. 無垢の巨人の正体は人間だった
  4. 無垢の巨人にされたキャラ一覧
  5. 無垢の巨人の奇行種になる条件を考察
  6. 無垢の巨人に関係の深いユミルの民の歴史
  7. 無垢の巨人に関する感想や評価は?
  8. 無垢の巨人まとめ

進撃の巨人における巨人とは?

進撃の巨人の作品情報

2009年10月から別冊少年マガジンで連載中の漫画が「進撃の巨人」です。作者の諫山創(いさやまはじめ)は、20歳のときにこの「進撃の巨人」で講談社の公募賞マガジングランプリで佳作を受賞しました。「進撃の巨人」は2009年の23歳の時に連載作品となり、現在に至ります。2009年にスタートした「進撃の巨人」は、壁の中で暮らす人類の前に巨人が現れ、街を襲って人間を捕食するという衝撃的な切り口が話題になりました。

個性あるキャラクターや、調査兵団、立体起動装置を使った戦闘など、独特の世界観が人気を博し、襲ってくる巨人たちのキャラ画像も目を引くものでした。過激な残酷描写が話題になりながらも、国や戦争の歴史や軍隊の人間関係などがストーリーに深みを与え、張り巡らされた様々な伏線も進撃の巨人を語る上での重要なポイントとなっています。

2011年の第35回講談社漫画賞で少年部門を受賞した進撃の巨人は、2013年には第1期テレビアニメ化がスタートします。実写映画化もされており、2015年に「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」が公開されました。キャスト一覧も人気俳優が並んだことで話題となりました。

人気俳優三浦春馬がエレン、水原希子がミカサ役、アルミンを本郷奏多、石原さとみがハンジ役を演じ、なぜか人気のリヴァイ兵士長が登場しないという謎の設定でした。映画の評価はあまり高いものではありませんでしたが、原作「進撃の巨人」の勢いは止まらず、単行本の国内発行部数は2018年7月の調査では累計7600万部を突破関連する人気作品となっています。

「進撃の巨人」は、その関連作品としてライトノベルズ化「進撃の巨人 Before the fall」「進撃の巨人 隔絶都市の女王」「進撃の巨人 LOST GIRLS」が出版され、2016年と2018年にはゲーム化されるなど、幅広いメディアミックス展開が続いています。2018年の10月には「進撃の巨人」のハリウッド映画化が決定し、今年2019年春にはテレビアニメ版「進撃の巨人」の第3期放送後半のPart.2の放送がスタートします。

「進撃の巨人」の漫画連載当初は、巨人VS人間という構図のパニックホラー作品的に見られていました。しかし、マーレ陣営が登場した進撃の巨人21巻以降、人類の敵だと思われていた知性のない巨人が「無垢の巨人」と呼ばれる存在で、実は本当の敵は別に存在したという、世界の真相が暴かれていきます。

無垢の巨人と違い、知性を持って自らの意思で戦う「9つの巨人」と、それらの巨人を所有するマーレ国の登場により、ストーリーが大きく変化していきます。漫画「進撃の巨人」は、連載当初の「巨人VS人間」のパニック作品から姿を変え、人類の歴史と戦争によって誕生した「巨人VS巨人」の戦いに移行し、現在もその戦いは続いています。

2019年現在、インターネットのマンガ投稿サイト「マガジンデビュー」には、諫山創が19歳の時に持ち込んだ「人類VS巨人」という読み切り漫画が公開されています。「進撃の巨人」の原型となる作品で、巨人と立体機動装置に近いものが描かれています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

進撃の巨人における九つの巨人

連載中の人気漫画「進撃の巨人」では、パラディ島陣営とマーレ国の巨人VS巨人の戦争が続いています。この戦いの中心にいるのが9つの巨人です。この9つの巨人とはどんな存在なのでしょうか?ここでは9つの巨人のキャラ一覧をご紹介いたします。「進撃の巨人」で戦闘のメインとなっている9つの巨人は、「進撃の巨人」原作の86話で初めて登場しました。

それ以前の「進撃の巨人」では、巨人の存在はキャラごとに顔つきや個性があるものの知能は低く、ただ原始的に人間を捕食するだけという描かれ方でした。これらの知性のない巨人たちは「無垢の巨人」と呼ばれ、彼らと異なり知性を持つ9つの巨人は国を支えるために作られたものとわかります。9つの巨人とは、「進撃の巨人」の物語では、人類の祖先にあたるユミル・フリッツという人間から生まれます。

主人公エレンたちの時代から1820年前、ユミル・フリッツという女性がいました。画像はユミルが大地の悪魔と呼ばれる存在と契約をするときのものです。この契約により、「始祖の巨人」と言われる力を手に入れたユミル・フリッツがエルディア国始祖となります。ユミル・フリッツの死の直前に、その力が9つに分けられます。この力が「9つの巨人」として、知性を持ったまま巨人に変化できる能力となります。

その力の強大さ故に、9つの巨人の力が争いの元になります。9つのうち7つの力を敵国マーレに奪われ、「始祖の巨人」の継承者カール・フリッツ王は、内乱で生き残ったエルディア人を連れて大陸から離れたパラディ島に逃亡したのでした。このパラディ島こそが、エレンたちが世界の全てだと思っていた場所です。

フリッツ王は、パラディ島で三重の壁を同心円状に作り、それぞれウォール・マリア、ローゼ、シーナと呼びます。上記画像は三重の壁に守られた街の説明画像です。

マーレ国は閉鎖していたパラディ島より科学が進んでおり、エレンたちのパラディ島陣営と、マーレ国との戦争は、9つの巨人と兵器による戦争がメインとなっていきます。9つの巨人の一覧には、「始祖の巨人」、「進撃の巨人」、「鎧の巨人」、「超大型巨人」、「女型の巨人」、「獣の巨人」、「車力の巨人」、「戦鎚の巨人」、「顎の巨人」があります。下の画像は顎の巨人です。名前の通り巨人はそれぞれの特徴を持っています。

しかし、巨人の力のを得るためには、誰でもOKというわけではありません。始祖であるユミル・フリッツの子孫である「ユミルの民」でなくては、巨人の力を使いこなせないのです。また、始祖の王家に近い血筋の者程、巨人化したときに強力な力に目覚めます。顎の巨人の継承者3人(マルセル、ユミル、ポルコ)の巨人化した姿を見ると、同じ種類の巨人であっても、その元の人間のキャラクターの個性が出た姿となります。

巨人の力を維持するのには代償が必要で、継承者となったキャラは、余命が限られます。巨人の力を奮えるのは、継承してから13年です。13年がたつと「ユミルの呪い」というものにより、その継承したキャラは命を失います。もし、継承者がいないままユミルの呪いで死んでしまった場合は、その後生まれるユミルの民の中から、新しい継承者が生まれてくるようです。

「9つの巨人」の力を得たキャラクターを一覧でご紹介します。まずユミル・フリッツから始まった最初の「始祖の巨人」はエレンが保有しています。タイトルにもなっている「進撃の巨人」もエレンが保有し、エレンはマーレ編で「戦鎚の巨人」の捕食に成功して、22巻の時点で3つの巨人の力を継承していることになります。上の画像「鎧の巨人」は、進撃の巨人の第1巻で壁を破壊した巨人です。

継承者は、104期生として登場し、後にマーレ国の陣営だということが明らかになったライナー・ブラウンです。4つ目の「超大型巨人」は、第1話で壁を破壊したことで有名なキャラです。ライナーと同様、マーレ国から侵入し104期生として登場したキャラ、ベルトルト・フーバーが所有していましたが、エレンの幼なじみのアルミン・アルレルトが、ベルトルトを捕食して継承者となりました。

5つ目の「女型の巨人」は、ライナー、ベルトルトとともにマーレ国からやってきたアニ・レオンハートです。上記画像の通り、小柄でちょっときつめの顔立ちの女の子で、104期生の同期というキャラクターでした。兵団に捕獲される直前に自らを結晶化して眠っています。その後は描かれていません。6つ目の「獣の巨人」は、猿のような見かけをした言葉を話すキャラです。正体は、エレンの腹違いの兄ジーク・イェーガーです。

7つ目の「車力の巨人」は、四足歩行で兵器を背負って戦場を活躍するキャラクターです。マーレの戦士・ピークが所有しています。次に紹介する画像は8つ目の「戦鎚の巨人」です。マーレ国の重鎮であるダイバー家が代々継承していましたが、マーレ編で、その継承者の女性を巨人化したエレンが捕食します。

9つ目の「顎の巨人」は、序盤は兵団の同期ユミルが保有していました。小柄で鋭い爪を持ち、素早い動きで戦うキャラクターです。ユミルから、マーレの戦士であるポルコへと継承されます。歯車の歯のような独特の口元がわかりやすいキャラクターで、それまで無敵と思われていた巨人の硬質化を砕く力を持つことが明らかになりました。

TVアニメ「進撃の巨人」Season 3

無垢の巨人とは何?特徴を調査

無垢の巨人の特徴①人間を捕食

マーレ陣営の登場により、これまで戦ってきた巨人たちが「無垢の巨人」という存在だったことが明らかになります。無垢の巨人とは一体何でしょうか。ここからは無垢の巨人についての徹底調査です。知性のない巨人たちはどの巨人にも共通して言える行動原理は「人間を捕食」することただ一つです。他の馬やウサギなどの野生動物には一切関心を持たず、ひたすら人間だけを襲います。

ただ、巨人は消化器官をもたないため、食料として人間を捕食しているわけではないようです。水も飲まず、食料から栄養を摂る必要もありません。人間を捕食した後は、全て口から吐き出している画像も作中にはありました。人間のいる方向に向かおうとする習性があり、パラディ島の三重の壁には多くの巨人たちが群がっています。

無垢の巨人の特徴②再生能力

巨人の特徴の2つ目は、その驚異的な再生能力です。どんな大きな傷を与えても、痛みを感じず、その場で再生が始まりすぐに元に戻ってしまいます。大砲で頭をつぶされても、腕を切り落とされても、すぐに元に戻って襲ってくるため、生身の人類ではとても太刀打ちできないのです。無敵に思われる巨人ですが、唯一の攻撃が効く箇所が、弱点となる後頭部下のうなじです。

画像にもある通り、この首の後ろの部分を斬られると、再生ができず消滅します。このため、巨人と戦う唯一の手段は立体起動装置を使っての戦闘となります。巨人の背後に回り込み、物理的にうなじを斬るしか手段がありませんが、切り込みが浅いと再生してしまうので、後ろを取っただけでは難しいようです。

無垢の巨人の特徴③姿形や大きさは様々

無垢の巨人の特徴の3つ目は、同じ巨人であっても見た目がそれぞれ異なることです。大きさは小型の3m級のものから15m程度までと、無垢の巨人でも様々なキャラクターがいます。顔つきや体つきも個性があり、笑顔のキャラクター、目が大きかったり、真面目な顔をしていたりと、それぞれ無垢の巨人ごとに異なる外見をしています。

無垢の巨人の特徴④通常種と奇行種がある

無垢の巨人の特徴の4つ目は、奇行種の存在です。通常の無垢の巨人は「近くの人間を襲って捕食する」という性質を持ちますが、例外のキャラクターが奇行種と呼ばれる巨人です。通常種は「近くの人間を襲って捕食」しようとしますが、奇行種の場合は、近くの人間を無視して遠くの人間を襲ったりします。人間のいる方に向かわずに、逆の方向に向かったりと、行動が予測不能です。

このため奇行種は通常の無垢の巨人よりも倒すことが難しくなります。画像で説明しますと、調査兵団の陣形は「長距離索敵陣形」という隊列で動いています。巨人を発見したら信号弾で伝えあい、できるだけ巨人を避けて戦わないための陣形です。通常の無垢の巨人であれば、この陣形で戦闘を回避することができるのです。

しかし、通常種とは異なる行動をとる奇行種の場合には、この陣形では対応できないため、奇行種を発見した場合はその時点で倒さなくてはならないのです。先発隊は通常種か奇行種かの見極めも重要となります。

無垢の巨人の正体は人間だった

無垢の巨人の正体は人間だと判明

これまでは人類の敵だと思われていた無垢の巨人ですが、その正体が人間だったことが明らかになります。画像の通り、人間が巨人の脊髄液を注射されることで、意思も知性も持たない無垢の巨人に変化します。9つの巨人とは違いの無垢の巨人は知性を持たず、13年という寿命がありません。うなじを斬られるまでは、そのままの姿で、死ぬこともなく永遠と彷徨い続けます。

人間に戻る方法はたった1つで、9つの巨人の力を保有する人間を捕食することです。104期生として登場したユミルは、クリスタを守るために顎の巨人に変化して戦うキャラクターですが、もともとは無垢の巨人でした。無垢の巨人としてパラディ島をさまよい続け60年、偶然9つの巨人の力の1つを所有するマルセルを捕食したことで、人間の身体と意思を取り戻したのでした。

無垢の巨人になれるのはエルディア人

巨人の骨髄液を注射したら、すべての人間が巨人になるのかと言えば、そうではありません。無垢の巨人に変化するのは、エルディア人と呼ばれる人種のみです。エルディア帝国のユミルの民と呼ばれるエルディア人は、エレン達パラディ島の壁内にいる人間たちと、マーレ国の収容施設で隔離されているエルディア人のみになります。

無垢の巨人(通常種)の作り方

無垢の巨人は、エルディア人に巨人の脊髄液を注射することで生み出されます。注射する場所は、巨人の弱点と同じ後頭部の下、うなじの部分です。マーレ国では巨人の研究が進んでおり、この薬が量産可能となっているようです。巨人に変化する際、巨大化しすぎないように調整することも可能のようです。

無垢の巨人はどこからくる?

パラディ島の壁の外にいる巨人たちは、マーレ国内にいるエルディア人が無垢の巨人に変化した存在だったのです。エルディア国から7つの巨人の力を奪ったマーレ国は、エルディア人を強制収容し、管理・迫害を続けます。罪を犯したエルディア人は、パラディ島に島送りとなり、巨人の脊髄液を注射されて無垢の巨人としてパラディ島の南の海岸で放たれていました。

物語序盤では、「巨人は南から来る」と語られていましたが、南から来るのは、エルディア人が巨人化させられる場所がパラディ島の南にあるためとわかります。パラディ島の南にある海岸では、およそ30mの壁が存在し、その壁の上で島流しとなったエルディア人は脊髄液を注射されて壁の下に落とされます。

マーレ国の研究により、この脊髄液で巨人化した無垢の巨人は、海岸には寄らない習性を持つようです。このため、無垢の巨人となったエルディア人たちは、パラディ島の内陸に向かってさまよい歩くのです。

無垢の巨人にされたキャラ一覧

ユミル

無垢の巨人として登場するキャラクターを画像つきで一覧でご紹介いたします。まずは進撃の巨人の序盤から登場する女性キャラクター、ユミルです。ユミルは訓練兵時代から登場し、そばかすで鋭い目がトレードマークの長身の女性です。後に女王となるクリスタ(ヒストリア)に心酔していますが、その他の人間には辛辣で、泰然自若としたキャラに描かれています。

兵士の一人として登場しますが、クリスタを守るために突然顎の巨人の巨人に変化するのでした。その正体は、マーレから島送りにされたエルディア人でした。無垢の巨人としてパラディ島で彷徨っていたとき、偶然顎の巨人の所有者であるマルセルと出会い、捕食してしまいます。これによりユミルは知性を取り戻して人間に戻り、ライナーたちが壁を破壊した騒ぎに乗じて壁内に侵入し、訓練生として第2の人生を送っていたようです。

ユミルは、始祖の巨人を持つエレン奪還に失敗したライナーについて、マーレに戻ります。その後のユミルの消息は不明になっていましたが、顎の巨人を継承したポルコの言葉により、ユミルの死が明らかになります。ユミルはマーレ帰還後、捕食したマルセルの実の弟であるポルコに、自らの意思で顎の巨人を譲ります。ポルコに自らを捕食させて死んだのでした。

イゼルイーター

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、イゼルイーターです。マーレでユミルを祭り上げて信奉していた信者の女性として登場します。マーレによってパラディ島で島送りにされ、巨人化して島内をさまよっていた際に、調査兵団の一人イルゼ・ラングナーが残した手記によってその記録が残っていました。第34回壁外調査で、兵団からはぐれてしまったイルゼ・ラングナーは、この女性信者が変化した無垢の巨人と遭遇します。

イルゼをかつて信奉していたユミルと勘違いしたのか、「ユミルの民、ユミル様、よくぞ」と伏して言葉を話します。しかしこの後すぐに正気を失い、イルゼを捕食してしまうのでした。イルゼ・ラングナーを捕食したことから、この無垢の巨人はイルゼイーターと呼ばれているようです。イルゼイーターはこの一年後、リヴァイ兵士長によって倒されます。

ダイナ・フリッツ

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、三人目はダイナ・フリッツです。エルディア復権派のメンバーであり、主人公エレンの父、グリシャ・イェーガーの前妻です。夫グリシャとの間に生まれたジーク・イェーガーにより告発され、夫グリシャとともにパラディ島に楽園送りとなります。ダイナが巨人化した姿は初期に登場し、エレンの母であるカルラを捕食しています。

脊髄液の注射をされる直前、ダイナはグリシャに「どんな姿になってもあなたを見つける」と言い残していました。無垢の巨人の姿になっても、グリシャを求めてグリシャの家にやってきたのかもしれません。グリシャの二番目の妻であるカルラを捕食したことから、巨人化したダイナは、カルライーターとも呼ばれています。

コニーの母親

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、四人目はコニー・スプリンガーの母親です。コニーの故郷であるラガコ村で、巨人化して動けない状態で発見されました。ラガコ村の住人は、獣の巨人ジーク・イェーガーによって巨人化させられましたが、コニーの母親だけは手足が細く巨人化した体を支えられずに動けない状態で生き残っていました。

ラガコ村を訪問したコニーたちによって発見され、コニーに対して「オ…アエリ…」と話しかけます。後のハンジの調査によって、ラガコ村の巨人の正体は人間だと確定され、無垢の巨人全てが元々は人間だったのではないかという説に繋がっていくのです。コニーの母親は画像のように動けないまま兵団に保護されて生きているようです。

コニーの父親

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、五人目は同じくラガコ村のコニーの父親です。獣の巨人ジーク・イェーガーによって巨人化させられ、調査兵団の兵士に討伐されます。漫画の中では巨人化したコニーの父親の画像は登場していません。

マーティン・スプリンガー

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、六人目はコニーの弟であるマーティン・スプリンガーです。両親と同じくラガコ村にいたため、ジーク・イェーガーによって巨人化させられ、壁内をさまよっていました。兵士によって討伐されます。巨人化した画像は原作内には登場しないようです。

サニー・スプリンガー

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、七人目はコニーの妹にあたるサニー・スプリンガーです。ラガコ村にいたため両親とともに無垢の巨人に変えられてしまったようです。調査兵団によって討伐され、コニーの家族で巨人化して生きているのは母親だけでした。サニー・スプリンガーの巨人化した画像は原作内では登場しませんでした。

覗き込む巨人

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、八人目は覗き込む巨人です。トロスト区攻防戦の際、兵士であるミーナを覗き込むように見つめ、その後捕食したことから、ミーナイーターとも呼ばれています。この巨人は、もともとはエレンの父グリシャ・イェーガーがマーレにいた時代に共に活動していたエルディア復権派のメンバーの一人です。

覗き込む巨人の元の人間と思われる画像は、原作の86話で見られます。ジークの密告によって、マーレ政府によってパラディ島の楽園送りにされ、無垢の巨人となるのでした。

トーマスを食べた奇行種

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、九人目はトーマス・ワーグナーを捕食した奇行種です。トロスト区攻防戦の際、兵士のトーマスを捕食したことからトーマスイーターとも呼ばれます。通常種であれば人間に向かって走ってくる巨人ですが、この奇行種は飛んできました。飛んできた奇行種が建物に激突し、その口にはトーマスがくわえられていました。上記画像の後、トーマスはそのまま奇行種に飲み込まれてしまいます。

トーマスを捕食した奇行種は、巨人化したエレンにうなじを噛みきられて死亡します。その正体は反マーレ政府のエルディア復権派のメンバーの一人として、原作86話にてグリシャの過去として語られます。

髭の巨人

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、十人目は髭の巨人です。画像の通り、髭を生やした巨人で、物語序盤でアルミンとエレンを飲み込んだ巨人として登場します。その正体は、原作86話にてグリシャの過去に登場するエルディア復権派のメンバーの一人で、楽園送りにされたエルディア人でした。巨人に目覚めたエレンによって死亡します。

ビックマウス巨人

無垢の巨人にされたキャラ一覧から、最後に紹介するのが、ビックマウス巨人です。トロスト区攻防戦では、エレンの足を食いちぎり、ミリウスとナックを捕食しました。ビックマウス巨人は巨人化したエレンによって倒されます。元はエルディア復権派である男性として86話に登場しています。

無垢の巨人の奇行種になる条件を考察

奇行種になる条件①摂取の仕方で変わる

調査兵団が壁外調査の際、見つけ次第倒さなければならないのが奇行種です。調査兵団の陣形である「長距離索敵陣形」は通常種には有効ですが、イレギュラーな動きをする奇行種には対策が取れません。調査兵団にとっての脅威は間違いなく奇行種です。通常の無垢の巨人は巨人の脊髄液によって生まれますが、奇行種になる条件とは何でしょうか。

奇行種は、脊髄液の摂取の方法によって生まれるのでは予想されています。通常は注射によって投与されますが、自ら注射しようとしたロッド・レイスは注射器を落とし、脊髄液を口から接種しました。結果、通常の無垢の巨人のように人間に向かって進むのではなく、壁に向かって進む奇行種的行動を見せました。

奇行種になる条件②薬の摂取量

ロッド・レイスが口から接種した際、注射液が外に漏れて気化している描写がありました。巨人化する脊髄液は、他国が分析できないように、加工され気化しやすいようです。気化によってロッド・レイスの経口接種量も減っていたので、接種した量によっても奇行種が生まれる可能性につながるのかもしれません。

奇行種になる条件③脊髄損傷の有無

ロッド・レイスは脊髄液を経口摂取する前に、ヒストリアに攻撃され、脊髄を損傷したような描写がありました。負傷したロッド・レイスは動くことができず、体をねじって薬を舐めるという行動をとっていました。うなじのあたりが巨人の弱点ということから、このうなじにあたる脊髄部分を損傷することによって奇行種が生まれやすいのではという意見もあります。

また、グリシャの過去を回想する87話では、パラディ島で楽園送りになったエルディア人は、手足を縛られたまま30mほどの高さの壁から蹴り落されていました。落下の際に打ちどころが悪ければ、巨人化する前に脊髄部分を損傷する可能性もあります。巨人化前に脊髄を損傷した人間は、奇行種になる可能性があると予想されます。

奇行種になる条件④薬が別に存在

マーレ国では巨人を兵器として扱うため、巨人の研究が進んでいます。作中には登場しませんが、奇行種を生み出す脊髄液が開発されているのではという予想もあるようです。確かに、通常とは違う予想のつかない動きをする奇行種を、戦場に投入することで、戦況を動かすことができるかもしれません。

無垢の巨人に関係の深いユミルの民の歴史

ユミルの民の歴史①大地の悪魔と契約

ユミルの民と呼ばれるエルディア人しか巨人化できません。ここからはユミルの民の歴史一覧から、いくつかご紹介いたします。巨人の起源とされているのは、ユミル・フリッツという一人の女性が大地の悪魔と契約したことから始まります。大地の悪魔との契約により、ユミル・フリッツは自由に巨人を操る力を手に入れます。これが「始祖の巨人」です。

ユミルの民の歴史②エルディア国創立

ユミルの民の歴史一覧から、エルディア国創立の歴史です。悪魔との契約で手に入れた「始祖の巨人」の力で、ユミル・フリッツはエルディア国を建国します。ユミル・フリッツの死後、その力は9つの巨人に分かれました。この9つの巨人の能力が、後にエレンやベルトルト、ライナーたちが継承する巨人の力です。

ユミル・フリッツは、国の繁栄のために巨人の力を利用しましたが、その死後、この9つの巨人の力は他国を侵略する武力として利用されていきます。そしてエルディアは巨人の力を利用して、大陸を支配する大国と成長していきます。

ユミルの民の歴史③マーレの反逆

ユミルの民の歴史一覧から、マーレの反逆の歴史を紹介します。大国となったエルディアですが、一度は支配下に置かれた敵国マーレが反逆ののろしを上げます。マーレの工作によって、エルディアから9つの巨人のうちの7つの力が奪われてしまうのでした。弱体化するエルディアでしたが、始祖の巨人の力は王家が所有していたため国の崩壊は免れました。しかし、エルディア145代目の王・フリッツはこの長く続く戦いを放棄します。

フリッツ王は、一部の生き残ったエルディア人とともに、パラディ島に逃亡し、そこで三重の同心円状の壁を打ち立て、その壁の中で楽園を作ることにするのです。これが後のエレンたちが生きる世界となります。マーレ国は、残ったエルディア人を収容区に追いやり管理し、迫害しました。この収容区で生きてきたのが、エレンの父グリシャやライナーたちとなります。

無垢の巨人に関する感想や評価は?

無垢の巨人が元々は人間だと明らかになってから、再度1巻から原作を読み返すというファンが増えてきています。グリシャの過去編に登場するエルディア復権派のメンバーを始め、楽園送りされたエルディア人は、巨人化した後も共通点があり、どの巨人が誰なのかと探す楽しみもあるようです。

原作者諫山創は、無垢の巨人にそれぞれ感情を乗せて描いているとのことです。無垢の巨人自身は知性がないものの、裏に隠された感情によって動いていると考えると、物語ももっと深く読み込むことができそうです。

Thumb獣の巨人の正体はジーク戦士長!能力や目的・今後の展開を考察【進撃の巨人】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

無垢の巨人まとめ

進撃の巨人に登場する無垢の巨人について、無垢の巨人にされたキャラ一覧や奇行種になる条件の考察、ユミルの民の歴史一覧などをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?「進撃の巨人」原作は現在も別冊少年マガジンで連載中です。ハリウッド映画化も決定し、今年2019年春からはテレビアニメの続編が放送開始と、進撃の巨人の今後の展開から目が離せません。

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