顎の巨人の正体は?ポルコやユミルなど継承者の経歴も考察【進撃の巨人】

パラディ島陣営とマーレ陣営の戦闘が過熱する大人気漫画「進撃の巨人」、9つの巨人のうちの一体、顎の巨人の正体についてを考察します!マーレ陣営の登場により、マルセルからユミル、ユミルからポルコへと顎の巨人が継されていたことが発覚しました。今回は進撃の巨人に登場する顎の巨人の3名の継承者マルセル・ユミル・ポルコ、それぞれの経歴やいつ継承されたかなど、顎の巨人の秘密に迫っていきたいと思います。

顎の巨人の正体は?ポルコやユミルなど継承者の経歴も考察【進撃の巨人】のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人とは?
  2. 顎の巨人の正体と強さは?
  3. 顎の巨人の継承者①マルセル
  4. 顎の巨人の継承者②ユミル
  5. 顎の巨人の継承者③ポルコ
  6. 顎の巨人の次の継承者は誰?
  7. 顎の巨人に関する感想や評価は?
  8. 顎の巨人の正体まとめ

進撃の巨人とは?

進撃の巨人の作品情報

「進撃の巨人」とは、2009年の10月から諌山創が連載している大人気漫画です。別冊少年マガジン創刊号から連載がスタートされました。巨人が突然街を襲って人間を食べるという衝撃的な出だしから、魅力的なキャラクターや立体起動装置を使った戦闘に人気を博し、2013年テレビアニメ化、2015年に三浦春馬主演で実写映画化され、ライトノベルやゲーム化もされて、様々なメディアミックス展開が続いている作品です。

2019年春には「進撃の巨人」テレビアニメ第3期後半のPart.2が放送を控えています。2018年10月には「進撃の巨人」のハリウッド映画化決定が発表されました。2011年に第35回講談社漫画賞・少年部門に輝いた「進撃の巨人」は、巨人が人間を食べる残酷描写が話題となりながらも、歴史や軍隊、政治などストーリーにも謎と深みを持ち、張り巡らされた様々な伏線も魅力の1つとなっています。

「進撃の巨人」連載当初は巨人VS人間のパニックファンタジーというパニック作品とみられていました。しかし、進撃の巨人21巻以降、巨人の正体や世界の真相が明らかになります。超大型巨人や鎧の巨人など、知性を持つ巨人の正体も明らかになり、これまで続いてきた「進撃の巨人」は巨人VS人間のパニックものではなく、人類の歴史と戦術から生まれた巨人VS巨人の新しい展開となっていきます。

進撃の巨人の簡単なあらすじ

「進撃の巨人」の舞台は外界から隔絶された架空の世界から始まります。突如出現した「巨人」により脅かされた人類は、ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナという三重の巨大な壁で街を囲み、その中で、中世ヨーロッパのような文化レベルで生存していました。巨人の脅威から守られた壁の中、主人公エレンはミカサ、アルミンと平和に生きていました。

しかしある日、壁を超える大きさの超大型巨人によって一番外側のウォール・マリアが破壊され、平和な日々は終わりを告げます。壊された壁の外から巨人が街の中に侵入し、街は壊滅、街の人間たちも巨人に食い荒らされていきます。ウォール・マリアを放棄し、生き残った人類はウォール・ローゼに後退を余儀なくされます。

目の前で巨人によって母を捕食されたエレンは、巨人への復讐を誓い、ミカサ、アルミンとともに、巨人を倒すための調査兵団に志願するのでした。エレンが訓練兵団入団3年が過ぎた頃、再び超大型巨人が出現します。アルミンを庇い、エレンが巨人に捕食されます。逃げ延びたアルミンたちの前に、巨人を攻撃する巨人が現れ、その中からは捕食されたはずのエレンが出てきました。

巨人に変化できる能力を持ったエレンは、壁外調査から戻ったリヴァイ兵士長と合流し、巨人を打ち破ります。その後、調査兵団団長エルヴィン・スミスの進言により、エレンは調査兵団の特別作戦活動班(リヴァイ班)に配属になります。調査兵団の調査先に「女型の巨人」が現れ、その正体は、104期生同期であり憲兵団に配属されたアニと判断し、アニの捕獲に乗り出します。

アニは拘束される直前に、巨人の能力で硬質化して結晶体になって誰も手が出せない状態になってしまいます。その後、104期生であるクリスタの出生や、壁の謎から、国という存在の根底について深くかかわっていくことになります。104期生のユミルはクリスタを守るため、顎の巨人に変化して戦い、知性を持って他の巨人たちを従える獣の巨人が登場するなど、新しい展開を見せ始めます。

クリスタが、真の王家の末裔と明らかになり、調査兵団団長エルヴィンと駐屯兵団のピクシス司令によって起こったクーデターで、王政府が倒されます。そしてクリスタが、女王ヒストリアとして即位します。エルヴィンによりウォール・マリア奪還作成が決行され、決戦の地では、獣の巨人の正体・ジーク、鎧の巨人のライナー、超大型巨人のベルトルトと戦うことになります。戦いの中、エルヴィンは命を落とします。

大怪我を負ったアルミンは巨人化薬を投与され、ベルトルトを捕食して、超大型巨人の継承者として復活します。ウォール・マリア奪還後、隠されていた父グリシャの手記やユミルの手紙から、エレンたちは「9つの巨人」をはじめとする世界の真相を知ります。

過去のエルディア王が、始祖の巨人の力を持ったままパラディ島に移住して三重の壁を作って今の国となったことや、大国・マーレがパラディ島の豊富な資源を求め、始祖奪還のために動いていることなどを知ります。父グリシャと腹違いの兄・ジークの確執から、グリシャがパラディ島来た経緯などが明らかになり、本当の敵は壁の外にいる巨人ではなく、壁の外の全ての世界が敵なのだという真実を知るのでした。


それから4年後、マーレ編では、故郷のマーレに帰還したライナーと、戦士候補生のファルコたちの目線で、マーレの歴史とライナーたちマーレの戦士の過去が描かれます。マーレにおいて、巨人兵器になれるエルディア人は差別の対象で、ライナーたちエルディア人たちは虐げられていました。ジークはエルディア人の戦士の中心的存在でした。

マーレ政府の中心的存在であるダイバー家の当主が、要人を集めてパラディ島への宣戦布告を演説した直後、突然巨人化したエレンが現れます。エレンたちパラディ島陣営は、密かにマーレ国内に潜入していたのでした。エレンはダイバー家当主を捕食し、同じく潜入していたミカサやリヴァイたち調査兵団が参戦し、マーレ軍との戦闘になります。

エレンは「戦鎚の巨人」の力を継承しましたが、調査兵団は104期生時代からの仲間であるサシャを失います。マーレ国内からも反マーレ勢力が生まれ、パラディ島陣営と結託します。マーレVS反マーレ派+パラディ島陣営の戦いが始まりました。

進撃の巨人における9つの巨人とは?

連載中の「進撃の巨人」で、現在物語の中心となりつつある9つの巨人とは何でしょうか?「進撃の巨人」に登場する9つの巨人の存在は、「進撃の巨人」86話で初登場します。それまでの「進撃の巨人」では、巨人は知能が低く、ただの捕食するだけの存在として描かれていましたが、その正体は兵器として生み出されたものと明らかになります。この後詳しくご紹介する顎の巨人も、9つの巨人のうちの1つです。

9つの巨人とは、「進撃の巨人」の舞台が始まる800年近く前、ユミル・フリッツという人間が大地の悪魔と契約します。巨人の力を手に入れたユミルは、その死後、魂が9つに分けられます。この9つの魂が「9つの巨人」という巨人化する能力となり、エルディア帝国建国の礎となります。9つの巨人の継承者たちによって国は守られていましたが、継承者たちによって戦争が勃発します。

内部工作により、9つの巨人のうち、7つをマーレ国が奪います。そして、9つの巨人のうちの1つ「始祖の巨人」の継承者であるカール・フリッツ王が生き残ったエルディア人とパラディ島に避難します。三重の壁を築いて閉鎖し、後にエレンたちの住む国となるのです。エレンたちの前に現れたマーレ陣営との闘いは、9つの巨人の継承者たちによる戦争に移行していきます。

9つの巨人の力は、①始祖の巨人、②進撃の巨人、③鎧の巨人、④超大型巨人、⑤女型の巨人、⑥獣の巨人、⑦車力の巨人、⑧戦鎚の巨人、そしてこれからご紹介する⑨顎の巨人があります。巨人の力の継承者となるためには条件があり、ユミル・フリッツの子孫である「ユミルの民」であること、特に、王家に近い血筋の者程、強い力を発揮します。

顎の巨人の継承者となった3人の姿から、継承される巨人の外見は統一された姿ではなく、その継承者固有の姿となるようです。継承者は、その力の継承を維持できるのは13年で、13年を過ぎると「ユミルの呪い」によって継承者は命を落とします。もし次の継承者がいないまま、死亡してしまった場合は、その後ユミルの民の中に継承者が新しく産まれるようです。

「9つの巨人」のそれぞれの継承者は、①始祖の巨人はユミル・フリッツから始まり、ヒストリアの母であるフリーダ・レイス、そしてエレンの父であるグリシャ・イェーガーに移り、グリシャを捕食したエレンが継承します。②進撃の巨人は、グリシャ・イェーガーからエレンに継承され、エレンは始祖の巨人と進撃の巨人の2つの力を継承していることになります。

マーレ編以降、後述の戦鎚の巨人も継承し、エレンは合計3つの巨人の能力を保有することになります。③鎧の巨人は、マーレの戦士であるライナー・ブラウンが継承しています。④超大型巨人はマーレの戦士であるベルトルト・フーバーが所有していましたが、ベルトルトを捕食したエレンの幼なじみアルミン・アルレルトが継承しました。
 

⑤女型の巨人は104期生の同期でありマーレの戦士であるアニ・レオンハートが所有していましたが、調査兵団に捕獲される際に、自らを硬質化して結晶体となりその中で眠りにつきます。兵団で保管され、その後どうなったかは明かされていません。⑥獣の巨人は、エレンの腹違いの兄であるジーク・イェーガーが継承しています。四足歩行の巨人と呼ばれる⑦車力の巨人は、マーレの戦士であるピークが継承しています。

⑧戦鎚の巨人はマーレ政府のフィクサーであるダイバー家が代々所有し、ダイバー家の継承者をエレンが捕食したことで、エレンは始祖の巨人、進撃の巨人に続いて3つ目の巨人の能力を継承することになります。最後の⑨顎の巨人は、マーレの戦士マルセル・ガリアードから、パラディ島に島流しにされていたユミルが受け継ぎ、ユミルから、マルセルの実の弟であるポルコ・ガリアードへと継承されていきます。

進撃の巨人 作品公式サイト

顎の巨人の正体と強さは?

正体と強さ①強襲型の巨人

マーレに奪われたという7つの巨人の一つが顎の巨人です。ここからは顎の巨人の正体とその強さについて調査いたします。顎の巨人の正体と強さ①は、9つの巨人の中でも「強襲型」に特化していることです。長い鬣と髭を持ち肉食獣のような外見をした顎の巨人は、鋭く巨大な牙と爪は巨人の硬質化をさらに上回る強度を誇り、銃弾や砲弾を防ぐことが可能です。

顎の巨人は歯車の歯のような口がトレードマークで、見た目と名前の能力が一致したわかりやすい巨人でもあります。顎の巨人は、パワーでは他の巨人に劣るものの、その強い爪と牙から、先陣を切っての強襲戦向けの巨人です。マーレに奪われた巨人の1つで、継承者はポルコです。戦闘経験も資質にも恵まれたポルコが顎の巨人の継承者となったことで、前の顎の巨人継承者のユミルより、はるかに高い戦闘能力を発揮しました。

正体と強さ②小柄で素早い

顎の巨人の正体と強さの2つ目は、巨人の中でも小柄な体躯にあります。体高5m程度と、他の巨人よりもかなり小さいのですが、その分、小型な体を生かして機動力に優れています。小型な体躯による素早い攻撃で、敵をかく乱させます。進撃の巨人原作では連合軍戦に参戦し、ガビとファルコの危機を救います。その素早さと機動力から、敵軍の塹壕を破壊するという活躍を見せました。 

正体と強さ③強靭な爪と顎

顎の巨人の正体と強さの3つ目は、鋭く巨大な顎と強靭な爪です。顎は歯車の歯のようなギザギザした歯と鋭い爪を持ち、ほとんどの物質を破壊する強靭さを持っています。「進撃の巨人」の原作104話では、他の巨人ですら破壊できなかった硬質化も破壊することができることが明らかになりました。また、片言ながらも、人語を話すことも可能なのです。

正体と強さ④硬質化対策用?

顎の巨人の正体と強さの4つ目は、顎の巨人が「巨人の硬質化対策」として生み出されたのではないかと考えられていることです。「進撃の巨人」の原作104話で、巨人化したエレンは、顎の巨人となったポルコと戦闘中でした。顎の巨人と戦いながら、その手には硬質化した戦鎚の巨人の本体の女性の結晶を握っていました。戦闘中、偶然、顎の巨人の爪が、戦鎚の巨人本体の入った結晶をかすめます。

硬質化して結晶化した本体は、巨人化したエレンの歯ではびくともしなかったのですが、顎の巨人の爪では爪痕が残りました。この偶然により、顎の巨人の顎と爪は、巨人の硬質化能力をも凌駕し、破壊することができるとエレンは気づきます。顎の巨人となったポルコの顎を利用して、戦鎚の巨人本体の入った結晶を砕き、エレンは戦鎚の巨人を捕食しました。

結晶化した以上、何物も傷つけることができないと思われていた巨人の硬質化能力ですが、顎の巨人はこの硬質化能力に対抗するために生み出されたのではないかと考えられます。硬質化の能力を持つ巨人は、これまで原作内で明らかになっているのは継承者エレンの始祖の巨人・進撃の巨人、継承者アニの女型の巨人、継承者ライナーの鎧の巨人と、エレンによって捕食された戦鎚の巨人でした。

顎の巨人の正体は、9つの巨人のパワーバランスをとるために生み出された存在と考えられます。顎の巨人は、硬質化を破る唯一の力を持つ分、パワーバランスをとっての小型な体躯なのかもしれません。

顎の巨人の継承者①マルセル

マルセル・ガリア―ドの性格

「進撃の巨人」の物語に、顎の巨人の継承者は3人登場しています。1人目の顎の巨人の継承者は、マルセル・ガリア―ドです。選ばれたマーレの戦士の中でも、最も「機転が利く」という評価を得たマルセルが、顎の巨人を継承することになりました。その後、始祖奪還作戦のメンバーとして、ライナー(鎧の巨人)、ベルトルト(超大型巨人)、アニ(女型の巨人)とともにパラディ島に潜入します。

しかし、潜入したパラディ島で、到着直後に、偶然居合わせた無垢の巨人に襲われます。この時の無垢の巨人の正体がユミルです。マルセルはこの巨人からライナーを庇って食われて命を落とします。マルセルは戦士候補生の中でも、みんなの兄貴分的存在で、皆の支えになっていました。マルセルには同じく戦士候補生となっている弟がいます。

この弟が3人目の継承者となるポルコ・ガリア―ドです。巨人の継承者になると、13年で命を落としてしまいます。候補になっていた弟の命を長らえさせるために、マルセルは弟ポルコの印象を操作して選ばれないように画策する優しさも持っていました。

マルセル・ガリア―ドの経歴

マーレ陣営にいる作戦遂行能力が高い優秀な戦士で、始祖の巨人を奪還する作戦のリーダーに選抜されました。支えであるマルセルの死によって、それまで気弱だったライナーは自らを律し、マルセルを真似た剛直さを演じるようになります。マルセルを捕食したユミルは、マルセルの記憶を継承していました。

顎の巨人の継承者②ユミル

ユミルの性格

ユミルは進撃の巨人の序盤から登場する女性キャラクターで、訓練兵団入団式から登場します。序盤から登場しているにも関わらず、長らく名前は明かされていませんでした。36話でようやく明らかになります。長身とそばかすの散った鋭い目つきがトレードマークの17歳の女性で、クリスタ(ヒストリア)を崇拝するような描写が多く描かれています。泰然自若としたキャラクターで、言動も打算的なキツイ発言が目立ちます。

ユミルは相手にどう思われようと自分の思ったことをずけずけと口にして、自由奔放な姿勢を貫いています。しかし、洞察力・判断力に優れ、クリスタ(ヒストリア)を守るためにはその場の状況を覆すような力を発揮します。調査兵団104期生の中でも異質の存在でしたが、その正体はマルセルを捕食することで鎧の巨人を継承した無垢の巨人でした。

ユミルとクリスタの関係

訓練兵時代のユミルはクリスタを溺愛し、信奉しているかのような姿以外は謎のキャラクターでした。知性を得て壁内に侵入後、ユミルはクリスタ(ヒストリア)の存在を知ります。存在を否定された者として、ユミルはクリスタ(ヒストリア)に自分の生い立ちを重ね合わせ、共感するようになります。

ユミルの経歴

顎の巨人の2人目の継承者であるユミルの正体は何者だったのでしょうか?ユミルは、幼少期はマーレで物乞いとして生きていたエルディア人です。親もなく、名前も持たずに生きてきたある日、始祖の巨人「ユミル」の生まれ変わりに仕立て上げられ、一部のユミル教の人間たちの象徴にされます。

歪んだ象徴として奉られ、生活は向上したものの、ある日、ユミルはマーレ治安当局に囚われてしまいます。そして、人心を惑わす魔女としてパラディ島に島送りにされるのです。ユミルは島送りにされるときに、知性のない無垢の巨人に変えられました。

ユミルが顎の巨人を継承した経緯

パラディ島に島送りとなったユミルは、知性を持たない無垢の巨人として約50年間生き続けます。転機となったのは、始祖奪還作戦でマーレからやってきたマルセルを捕食したことです。マルセルが9つの巨人の1つである顎の巨人の継承者であったため、マルセルを捕食したユミルが次の捕食者となりました。

顎の巨人を捕食したことによって、無垢の巨人だったユミルは知性を取り戻し、人間の姿に戻ります。そして人間の姿で壁内に入り、クリスタ(ヒストリア)の存在を知り、104期の訓練兵の道を歩んでいくのでした。

ユミルの巨人の強さ

顎の巨人の2人目の継承者となったユミルですが、マルセルやポルコが巨人化したときの強力な顎の力は発揮されませんでした。巨人にしては小さい体躯と爪で素早い攻撃をする姿が見られました。

ユミルの死亡

ライナーとベルトルトが、始祖の巨人を持つエレン奪還に失敗すると、ユミルはライナーたちとともにマーレに戻る道を選びます。そしてユミルのその後の消息は謎になっていましたが、進撃の巨人原作93話で、ユミルの死亡が明らかになりました。ユミルは自分が捕食したマルセルの弟・ポルコに自らを捕食させて、顎の巨人を継承させたのでした。

ユミルはマルセルを捕食したことにより、マルセルの記憶を持っていました。ベルトルトとマーレに帰還した後、マルセルの弟ポルコを自分の意思で次の継承者に選び、顎の巨人を渡して死んだのでした。

顎の巨人の継承者③ポルコ

ポルコ・ガリア―ドの性格

マルセルの弟、ポルコ・ガリア―ドは、兄と同様にマーレの戦士を目指すエルディア人の青年です。兄と違って感情的に熱くなりやすく、戦士候補生時代から、ライナーと衝突する場面が見られます。かっとしやすく粗暴な性格で、マーレの軍幹部に対しても反抗的ですが、戦士として、任務には忠実な一面も持ち合わせています。

ポルコ・ガリア―ドの経歴

ポルコは、兄マルセルとともに戦士候補生となり、最終候補の7人の中に残ります。実際に戦士になれる席は6つで、当時はその6人には選ばれず、同期であり仲の悪かったライナーが選ばれました。ポルコが候補から外された理由は、兄のマルセルの画策によるものです。巨人の継承者になると、余命が13年になってしまいます。

弟ポルコの命を大切に思った兄が、軍上層部にポルコをわざと悪く言い印象を操作して、その候補リストから外させたのでした。このため、同じく戦士候補となって鎧の巨人を継承したライナーとは確執が残っているのでした。

ポルコ・ガリア―ドが顎の巨人を継承した経緯

始祖奪還作戦に失敗したライナーとともに、顎の巨人を継承したユミルが帰還します。ユミルはポルコの兄・マルセルから継承したことで、マルセルの記憶を受け継いでおり、その記憶の中にポルコがありました。ユミルは自分の意思で、次の継承者をポルコに選びます。ポルコはユミルを捕食して、かつて兄が所有していた顎の巨人を継承したのでした。

ポルコ・ガリア―ドの巨人の強さ

ユミルから顎の巨人を継承したポルコは、ユミルとは段違いな戦闘能力を発揮します。ユミルでは発揮されなかった顎の力も発現し、マーレの戦士としてスラバ要塞の陥落に寄与、顎の巨人の真価を見せつけます。パラディ島勢力の襲撃では、巨人化したエレンに窮地に追い込まれ、顎の巨人の力を奪われそうになりますが、ライナーの助けによって窮地を脱します。

パラディ島では傷一つつけられなかった硬質化した結晶体にも、爪で傷をつけ顎で噛み砕くほどのパワーを持っていますが、カッとしやすい短絡的な性格が災いして、ミカサから不意打ち攻撃を受けてしまったり、戦鎚の巨人の捕食に利用されてしまうという欠点もあります。エレンに捕食されかけたときは、ライナーに窮地を救われて、長年いがみ合ってきたライナーとの仲が、少しだけ改善されたようでした。

顎の巨人の次の継承者は誰?

次の継承者はエレンの可能性が高い

顎の巨人は、マルセルからユミルと受け継がれ、現在の継承者は、マルセルの弟ポルコ・ガリア―ドです。パラディ島陣営とマーレ陣営との戦闘により、ポルコ・ガリア―ドが倒され、顎の巨人が次の継承者に受け継がれる可能性はかなり高いと思われます。では、次の継承者は誰になるでしょうか?巨人の力を継承した場合、ユミルの呪いによって命を落とすまで13年の時間があります。

ポルコはユミルから能力を継承しましたが、継承からそれほど年数は過ぎていません。このため、顎の巨人が代替わりするとしたら、ポルコが何者かに捕食され、強制的に巨人の力を奪われた場合になります。その可能性が最も高いのは、主人公エレン・イェーガーと考えられています。

エレンは再度ポルコと戦うと予想

マーレ襲撃の際、顎の巨人の能力が巨人の硬質化を破るという特性を見抜き、戦鎚の巨人の捕食に成功したのはエレン・イェーガーでした。顎の巨人になったポルコも、エレンによってあと少しというところで捕食される寸前まで追い込まれ、ライナーによって妨害されました。序盤のエレンはポルコと同じくカッとなりやすい若さもありましたが、大人になった今は冷静さも持ち合わせているようです。

逆に熱くなりやすいポルコは、エレンに会ったとき、その性格から、再び戦いを挑む可能性が高いように思われます。パラディ島陣営がマーレ陣営とぶつかったとき、再度ポルコとエレンが戦うことになれば、今度こそエレンがポルコの顎の巨人の力を奪い、継承するのではないかという意見が有力視されています。

顎の巨人に関する感想や評価は?

進撃の巨人の21巻以降登場した「9つの巨人」の存在は、それまでの「進撃の巨人」の方向性や読者の印象をガラリと変える存在になりました。「9つの巨人」は、エレンの所有する進撃の巨人・始祖の巨人、ライナーの鎧の巨人、ベルトルトからアルミンが受け継いだ超大型巨人、アニの女型の巨人、エレンの腹違いの兄ジーク・イェーガーの獣の巨人、ピークの車力の巨人、タイバー家が代々保有しエレンに奪われた戦鎚の巨人です。

それぞれ個性的な能力を持ち、ぞの巨人が強いのか比べてみたくなります。パラディ島時代では、巨人でも打ち破れない硬質化能力さえあれば、超大型巨人や攻撃力の高い車力の巨人が硬質化したら敵はいなくなってしまいそうでした。しかし、マーレ強襲時、顎の巨人の力が他の巨人の硬質化を打ち破ることが明らかになり、この予想は覆されました。戦況をガラリと変える顎の巨人のような能力がこの他にも登場するかもしれません。

マルセルからユミルに、そしてポルコが継承した顎の巨人は、その特徴的なわかりやすい見た目から、イラスト投稿などでも人気のキャラクターです。ユミルの頃の顎の巨人は力が発揮されておらず、無垢の巨人のような姿をしていましたが、マルセルとポルコが巨人化した際は、独特の歯車の歯のような口がトレードマークです。

マルセル&ポルコの顎の巨人化をデフォルメしたようなイラストや自作のアイテムなど、高いクオリティの作品がSNSで公開されています。進撃の巨人のマーレ編に登場する「マーレの戦士」の候補生であるウド・ファルコ・ガビも、かつての少年時代のエレン・ミカサ・アルミンを思わせる存在で人気のキャラクターです。また、パラディ島陣営に協力する謎の女性イェレナの存在も今後注目されています。

こちらは顎の巨人を継承した兄弟マルセル&ポルコのイラスト投稿です。顎の巨人の鬣や、硬質化結晶体をも砕く牙が表現されています。2018年にハリウッド映画化が決定した進撃の巨人、9つの巨人の1体として顎の巨人が登場するかもファンとしては気になるところです。

ライナーを乗せた顎の巨人のファンのイラスト投稿です。顎の巨人のポルコとライナーは、同じ時期の戦士候補生であり犬猿の間柄ですが、エレンに捕食されかけたポルコの窮地をライナーが助けに入り、少しだけ関係が改善された可能性があります。そんな2人が共闘する姿を見てみたいと思うファンも多いようです。

Thumb進撃の巨人をネタバレ考察!残されている謎・伏線や重要設定をわかりやすく解説 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

顎の巨人の正体まとめ

大人気漫画「進撃の巨人」に登場した9つの巨人の一体「顎の巨人」について、今回はその正体についての考察をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。9つの巨人の由来や、歴代継承者であるマルセル・ガリア―ドやユミル、ポルコ・ガリアードの経歴や性格、そしてこれまでの巨人の戦いを覆す硬質化を破る能力など、顎の巨人の特性までをご紹介いたしました。

進撃の巨人は原作は現在も大人気連載中で、2019年春からはテレビアニメの第3期後半のPart.2が放送予定です。そしてハリウッド映画化も決定し、今後の期待が高まる話題作の一つとなっています。

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