3月のライオンの香子と零の関係!二人の過去と他人でも姉弟でもない理由は?

3月のライオンの主人公・桐山零。同じく3月のライオンに登場する香子。この2人は他人でもなく姉弟ともいえない微妙な関係です。今回は桐山零と香子のについて、過去どんなことがあったのか説明を交えながら2人の関係について紹介していきます。

3月のライオンの香子と零の関係!二人の過去と他人でも姉弟でもない理由は?のイメージ

目次

  1. 3月のライオンに登場するキャラクターの幸田香子
  2. 3月のライオン1番の問題キャラ?幸田香子
  3. 3月のライオンに登場する香子の基本情報
  4. 3月のライオンに登場する桐山と香子は姉弟ではない?
  5. 3月のライオンの主人公の桐山零と香子の実家である幸田家との関係は?
  6. 3月のライオンの桐山と香子はどうして他人と言えないのか
  7. 3月のライオン主人公の桐山零と香子との出会い
  8. 3月のライオンの登場人物である桐山と香子の過去とは
  9. 3月のライオンの登場人物である桐山と香子の決定的な違い
  10. 3月のライオンの桐山と香子はどんな関係?
  11. 3月のライオンの桐山と香子の関係に変化が?
  12. 3月のライオンに登場する桐山と香子の関係のこれからに注目!

3月のライオンに登場するキャラクターの幸田香子

今回紹介するのは『3月のライオン』の登場キャラ・幸田香子と主人公・桐山零との関係についてです。『3月のライオン』は『ハチミツとクローバー』で有名な羽海野チカさんが描く、将棋を題材とした漫画。プロ棋士の先崎学さんが将棋監修を務めています。『3月のライオン』はプロ棋士である桐山零の生活を中心に描かれた物語です。

アニメが放送され、実写映画版『3月のライオン』も公開されました。ゲームや食品でのコラボ企画、その他実在のプロ棋士が出演するCMが放送される等、かなり注目を集めている漫画です。そんな『3月のライオン』には将棋についてはもちろんのこと、その他にも様々な要素が含まれてており、その中には『家族』に焦点を当てたエピソードもあります。

今回紹介する3月のライオンの桐山と香子の関係についてはかなり微妙なものです。家族もしくは姉弟というべきなのか、他人と割り切りるべきなのか、それともその他にもっとふさわしい呼び方があるのかどうか、とても難しい立ち位置にあります。今回は3月のライオンの中でも複雑な2人の関係について、2人がどんな人物なのか、過去どんなことがあったのか、その他説明を交えつつ、みていきたいと思います。

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3月のライオン1番の問題キャラ?幸田香子

3月のライオンのキャラ・幸田香子と言えばかなり奔放で、桐山に対しては心無い言葉を投げつける気性の激しいキャラクターです。同じく3月のライオンに登場する、「後藤」に好意を抱いており、後藤にアピールしている様子も描かれています。しかしながら香子の父・幸田柾近の弟弟子であり、妻帯者である後藤には上手くあしらわれており、嫌われてこそいないものの、恋愛感情はほぼ持たれていないようです。

3月のライオンのコミックス第3巻では、後藤は桐山を挑発する為に、香子のことを冗談交じりに「ストーカー」呼ばわりしています。3月のライオンの中では香子が後藤との関係に悩む様子や、その他にも実の父である幸田柾近ともうまく付き合えていない様子等も描かれており、単純に「3月のライオンのアンチヒロイン」というには複雑な立場に立たされているキャラクターであることが分かります。

3月のライオンに登場する香子の基本情報

ではここで3月のライオンに登場する香子の基本情報についてみてみましょう。香子のフルネームは「幸田香子」。3月のライオン主人公・桐山零の師匠である「幸田柾近」の実の娘です。気性も棋風も激しくはあるものの、非常に整った容姿をしています。その他カリスマ性を持っているとの情報もあります。おそらく、学校のクラスの中では女子の中心に立つようなタイプの人間なのではないでしょうか。

年齢は『3月のライオン』主人公・桐山零の4つ上です。香子は元は奨励会員ですが、ある事情により奨励会を退会した過去を持っています。この件に関しては後述しますが、幸田家では将棋を中心として生活が回っていた為に、奨励会を退会せざるを得なかった事実は香子を傷つけました。その他にも何か原因があったのかもしれませんが、奨励会退会後、香子は街で遊び回るようになったようです。(『3月のライオン』コミックス第1巻)

『3月のライオン』コミックス第4巻を確認する限り、派遣社員となった後も、実家に帰ることが少ないことが分かります。どんな風に日々を過ごしているのか『3月のライオン』の中には詳しい描写がありませんが、度々桐山の元へ訪れ、桐山に対して辛辣な言葉を投げつけています。しかしその一方で桐山の前では心情を露わにしたり、身内へ甘えているかのように、好き勝手に振舞う等、とても複雑な関係にあるようです。

3月のライオンに登場する桐山と香子は姉弟ではない?

「3月のライオンの香子と零の関係!二人の過去と他人でも姉弟でもない理由は?」の「姉弟ではない理由」を見てみましょう。結論から言ってしまうと、『3月のライオン』コミックス第1巻に答えが描かれています。『3月のライオン』コミックス第2巻でも香子が登場した際、「義姉が一人暮らしを始めた義弟を心配して様子を見に来るのってそんな不思議なコトかしら?」と発言していました。血の繋がりは一切ないのだと言えます。

桐山は香子の父・幸田柾近の内弟子で、住まいを一緒にしていましたが、それはあくまで内弟子としての扱いでした。しかしながら桐山零は幸田家の養子ではないものの、幸田柾近からは柾近を「お父さん」と呼ぶように言われていたため(『3月のライオン』コミックス第1巻)、義理の姉弟のような関係となったのです。

3月のライオンの主人公の桐山零と香子の実家である幸田家との関係は?

『3月のライオン』において桐山と香子の関係について説明する際、香子の実家・幸田家と、桐山零の過去についてお話ししなければなりません。先程少し触れましたが、桐山は香子の実父・幸田柾近の内弟子です。しかしながら、その他様々な事情により、単に「内弟子」の一言ですませてしまうには、あまりにも複雑な関係となっています。

『3月のライオン』主人公である桐山零は、小学生の頃に両親と妹を交通事故で亡くしています。引き取り手がない桐山零に声をかけたのが棋士である幸田柾近であり、桐山零の父の友人でした。当時既に零と柾近は顔見知りで、何度か将棋を指す仲でもありました。柾近は桐山家の葬儀場で1人ぽつんと座っている零に「君は将棋が好きか?」と問いかけたのです。

式場で親族が「零君には私がちゃんと良い施設をさがしますからね」と発言していたのを聞いていた零は、施設への入所を拒むために「はい」と嘘を吐きました。それをきっかけに桐山零は幸田家で内弟子として、将棋の研究を重ねながら暮らしていくこととなります。(『3月のライオン』コミックス第1巻)

3月のライオンの桐山と香子はどうして他人と言えないのか

『3月のライオン』における桐山と香子の関係。姉弟でないのなら、他人なのかと思えますが『3月のライオン』作品内でのやりとりを見る限り、どうやら本人同士ではそう思っていないようです。血の繋がりだけを見るなら、たしかに香子と桐山は赤の他人です。しかしながらここまででも触れた通り、桐山は幸田家の内弟子でした。

「3月のライオンに登場する桐山と香子は姉弟ではない?」の項目でも述べましたが、香子は零に対して自分を「義姉」、零を「義弟」としています。しかしながら、桐山零の姓は「桐山」のままであり、幸田家と養子縁組をしたわけではありません。この事は『3月のライオン』コミックス第1巻での香子の発言からも確認できます。

しかし「他人」としてしまうには距離が近く、『3月のライオン』コミックス第4巻では香子は零の住まいに突然現れ、そして半ば強引に一泊してしまいます。男女の関係とはまた異なるようですが、姉弟ではない男性の部屋にいきなり訪れ、一泊するというのは普通なら考えにくいことです。血の繋がりの上では姉弟ではないのかもしれませんが、かと言って他人というには近すぎる微妙な間柄のようです。

3月のライオン主人公の桐山零と香子との出会い

『3月のライオン』の中でも複雑な間柄な零と香子。この2人が出会った日=桐山零が幸田家に内弟子としてやってきた日となります。もともと幸田柾近が棋士だったことも手伝ってか、香子とその実の弟「歩」も毎日将棋の研究をしていたようです。父親である柾近が将棋を愛していたため幸田家では「全てが『将棋が中心』だった」と『3月のライオン』コミックス第1巻にも描かれています。

当然香子も将棋の研究をしており、かなりの熱量を注いでいたようです。幼い頃には、桐山に対局で負けた際、痛烈な平手打ちを放っていました。また、養子ではない桐山に「お父さん」と呼ばせた柾近に対して難色を示していたことから、出会って日の浅い内から2人の関係は複雑であったようです。

3月のライオンの登場人物である桐山と香子の過去とは

姉弟でもなく他人でもない、『3月のライオン』の中でも複雑な関係の桐山と香子ですが、元々複雑だった2人の関係を更に複雑にした事件が過去あります。それは桐山の棋力が伸び、香子が奨励会を退会させられた事でした『3月のライオン』コミックス第1巻に描かれていますが、当時既に香子の実弟である幸田歩は桐山に将棋で勝てなくなっており、さらに香子も桐山に適わなくなっていました。

将棋を投げだした歩に対して、柾近は「自分で自分を説得して進んでいける人間でなければダメなんだ」と放置。香子に対しては「零に勝てなければこれ以上は無理だ、初段までいけばこれ以上がゴロゴロいるんだぞ」と半ば無理やり奨励会を辞めさせてしまいます。元々自尊心の強かった香子はこの件をきっかけに、街で遊び回るようになってしまいました。

その他にも、『3月のライオン』コミックス2巻ではクリスマスに、香子はクマのぬいぐるみ、歩は携帯ゲームをプレゼントされた場面で、零だけが高価な将棋の駒をプレゼントされる場面が描かれていました。皮肉なことに、将棋を中心にしていた家で将棋を続けられたのは、実子である香子と歩ではなく、内弟子の桐山零だけとなってしまったのです。

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3月のライオンの登場人物である桐山と香子の決定的な違い

『3月のライオン』の主人公桐山零と幸田香子。血は繋がっていないものの、2人は1つ屋根の下、同じ環境下で暮らしてきました。しかしながら、外見や性格等とは関係なく、桐山と香子には大きな違いがあります。

それは将棋以外で自分の居場所を見つけられたかどうか。桐山は過去家族を失ったことから、将棋に縋り付いて生きる他ありませんでした。結果的に将棋を通して零は幸田家という居場所を失います。しかしながら、桐山は『3月のライオン』という物語が進むにつれ、川本家や学校等、その他にも将棋とは別の所でも自分の居場所を見つけつつあります。

一方香子はどうでしょう。彼女は整った容姿に、カリスマ性も備えた人物で、どこにでも居場所があるようにも思えますが、家の中心はあくまで「将棋」。「将棋」という世界で自分の居場所を失った後、香子はどこにも居場所を見いだせないでいるように見えます。奨励会退会後、街で遊びまわるようになったのも、家に帰らず後藤の元へと通うのも、全て自分の居場所を探してのことではないでしょうか。

3月のライオンの桐山と香子はどんな関係?

『3月のライオン』という物語の中で「将棋」というものを通じ、自分の居場所を見つけた桐山と、自分の居場所を失った香子。将棋が中心だった幸田家を結果的にバラバラにしてしまった桐山は責任を感じ、幸田家を後にしました。(『3月のライオン』コミックス第3巻)

一方、幸田家に残りはしたものの、結局居場所を見出すことができず、実家に寄り付かなくなってしまった香子。内弟子時代からその関係は複雑でしたが、桐山が家を出た後も尾を引きずっているようです。責任を感じている桐山は香子を強く拒むことができませんが、香子は桐山を度々訪ねています。そしてその度、桐山の心を乱すような言葉を投げかけています。

残念ながら桐山と香子の間では、「桐山零は幸田家をバラバラにしてしまった人間」という認識になっているのでしょう。それぞれ「被害者」「加害者」といったような立場での会話が多いようです。

3月のライオンの桐山と香子の関係に変化が?

しかしながら『3月のライオン』コミックス第13巻では2人の関係に変化が起きているようです。『3月のライオン』では香子が後藤と会っている姿が度々描かれていますが、その理由は香子から後藤へ対するアプローチ、というだけでなく、病気で入院中の後藤の妻が関係しています。

『3月のライオン』第13巻でも香子が後藤へ、看病用のガーゼやハンカチを用意して渡しているシーンが描かれています。後藤は香子へ恋愛感情を持っているわけではないようですが、どうやら妻を看病する際必要な物が分からず、同じ女性である香子に頼んで用意してい貰っているようです。しかしながら、この後藤の妻の様態が『3月のライオン』第13巻では悪化している描写がなされています。

「今は(妻の傍から)離れられない」と香子からの食事への誘いを断った後藤。その返答を受けた後、香子は「あの人が亡くなったら彼はもう私には会わない」と独白しています。また、「好きになった人の姿をずっと見つめていてやっと解った」と桐山との過去を振り返り、自分の行いを悔いるような描写もされています。

『3月のライオン』コミックス第13巻の巻末での香子の独白を読む限りでは、どうやら香子は後藤の前からだけでなく、桐山の前からも姿を消そうとしているようです。今までは桐山に対して辛く当たってきた香子。しかし『3月のライオン』コミックス第13巻では桐山の幸せを祈る香子の姿が確認できます。

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3月のライオンに登場する桐山と香子の関係のこれからに注目!

ここまでで『3月のラオイオン』における桐山零と香子の関係についてまとめてみました。いかがだったでしょうか。複雑な過去を持ち、他人にも姉弟にもなれない桐山と香子。『3月のライオン』の物語の中では、香子が桐山に辛く当たるシーンが何度も見受けられました。

しかしながら、『3月のライオン』コミックス第13巻では香子は桐山の背景や、桐山との過去を振り返り「ごめんね」と強く悔やんでいるようです。今回は桐山と香子の「姉弟」とも呼べない「他人」でもない複雑な関係について簡単に紹介しました。桐山と香子の関係には、今回紹介した過去やその他、様々な要素が絡んでいます。

複雑な人間関係や人間の心情が描かれているのも『3月のライオン』の魅力の1つ。もちろんその他にも様々な面白さ・魅力が『3冊のライオン』にはあります。将棋を知っている人でも知っていない人でも『3月のライオン』は充分に楽しめる作品です。気になった方は是非『3月のライオン』をご覧ください。

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