2018年12月31日公開
2018年12月31日更新
君の名は。 四葉の入れ替わり説を考察!小説アナザーサイドのあらすじもネタバレ
映画君の名は。の中で「四葉は、入れ替わりを体験していた?」という、内容があるという小説アナザーサイドの内容を映画君の名は。の内容を含め、ネタバレしながら考察していきます。男女入れ替わりで話題になった映画君の名は。のアナザーサイドは、映画で慧可が聞切れなかった新海監督の思いを形にしたあの時、あのシーンの登場人物の心情を四葉・瀧・テッシー・父の気持ちの心のネタバレや、四葉は本当に入れ替わりを体験したのかを、考察します。
目次
君の名は。とは?
君の名は。の作品情報
映画君の名は。は、新海誠監督の「言の葉の庭」から3年ぶりとなる新海誠6作目の劇場用のアニメーションです。これまでの作品が全国23館のいわゆる単館映画だったのに対して、この作品は「君の名は。政策委員会」が作られ全国300館での大規模な工業となりました。
声の出演には神木隆之介・上白石萌音・長澤まさみ・谷花音など魅力あるキャストが並び、音楽もRADWIMPSが担当することが発表されました。劇場公開日も2016年8月26日に公開され、日本での歴代興行収入ランキング4位となり、世界での興行収入は日本映画の中では、君の名は。が、1位にかがやきました。
君の名は。の簡単なあらすじ
君の名は。の内容を簡単にネタバレを交えてのあらすじは、単なる男女入れ替わりの物語ではないということがあります。三葉と四葉の家に伝わる口噛み酒による、他のだれかと入れ替わりしまうという不思議な力が、実はこの町を守るためだったのではないかという考察もできるストーリーがあります。
映画君の名は。のあらすじを簡単にネタバレすると、ある朝目覚めたら、自分の意識がほかの誰かの体に入っていて、その誰かを求めて、時と空間を超えてお互いを求めあう瀧と三葉そして、瀧が入れ替わりで入っていた三葉の体がいる町が、彗星の接近による彗星のカケラの落下により消滅するのを何とか、最小限の被害に食い止めようとする三葉の町の仲間たちの活躍も描かれます。
君の名は。四葉の入れ替わり説を考察
君の名は。の四葉とは?
映画君の名は。で主人公三葉の妹として登場するのが、四葉です。姉の異変にいち早く気が付きますが、入れ替わりまでは気が付きません。姉がヘンタイ化してしまったと悩む程度です。祖母の一葉の教えで巫女としての教えも受けているしっかり者の小学生です。
四葉の入れ替わりはアナザーサイドで描かれる
君の名は。の中に出てくる四葉は、小学生でありますが、三葉と一緒に宮水家がまもる宮水神社の巫女としての一面もあります。ですから、宮水神社に伝わる口噛み酒にも興味がありました。それを四葉なりに考察しようとした様子が、小説アナザーサイドで描かれています。
四葉は1000年前の巫女と入れ替わりしていた
宮水神社の巫女でもある四葉は、口噛み酒の存在も、入れ替わりの事も祖母から聞いて知っていました。でもそんな魔法みたいなことを信じられない四葉が口噛み酒を飲んでみると、四葉が知っている(宴会や儀式などで嗅いだ)酒の匂いとは全く別の物だと感じます。
四葉の意識が遠のいた時、四葉の入れ替わりが起こります。そして祖母である一葉の前で、四葉は、一葉がひいおばあさんに見せてもらった見事な舞を舞うのです。ネタバレすると、アナザーサイドの4話で語られる中で、二葉もかつて入れ替わりを経験していたことがわかります。このことから一葉も経験者であると推測されています。なので、その見事な舞を踊ったのが入れ替わった1000年前の巫女の影響だと一葉にはわかります。
君の名は。小説アナザーサイドのあらすじネタバレ
第一話:ブラジャーに関する一考察
君の名は。の中で三葉と入れ替わってしまった瀧は、思春期の男の子らしく、女の子の体に興味津々です。そんな男子のリアルな感情がみられます。ただ何かで新海監督が語っていたのは、「僕は麻理の中」という男子の感情が女子の体に入る漫画、ドラマ化もされました。この作品ほどまでは、リアルに描けなかったと本音を言っています。スニーカー文庫として書ける範囲の考察ですので安心して読めます。
四葉の目線による考察になっているので、入れ替わりの事を知らない四葉には、考察をしてみても理解不能な姉三葉の行動です。安心して小説アナザーサイド1章は笑って読むことが出来ます。三葉に入れ替わりした瀧が、学校へ行くとき、実はある女子としてはとんでもない事実がありました。ネタバレするとブラジャーを付けずに学校へ行っていたのです。そのため男子から体育の時間に注目されていたんだという考察もできます。
第二話:スクラップ・アンド・ビルド
君の名は。のアナザーサイドのこの章では、三葉のクラスメイト勅使河原克彦(通称テッシー)の映画では語り切れなかったネタバレが語られています。何もない、ど田舎と言われ、周りもみんな岐阜の山奥から出たいと言っていますが、地元に根差した建設業の跡取りであるテッシーは自分が跡を継がないとこの町が困る事がわかっています。
自分が跡を継がないとなったら、会社の従業員たちにも迷惑がかかると、テッシーは、自分の事だけではなく、広くこの町の将来の事まで、しっかりと考えていました。みんなが「こんな町」と言っている町を守るには、自分がこの町を「こんな町」と言われなくて済むような街にして行かなければならないという決心までしているのです。
そしてテッシーは自分の父の会社勅使河原建設ならそれが出来ると、父の会社を、そして父を信頼しているのです。君の名は。という作品は、三葉と父親、瀧と父親の様子も描かれています。この二組の親子関係は少し意思の疎通ができていない感じですが、テッシーの家は親子の信頼がしっかりと、出来ている対比にも見えます。
この町を守ると決めている自分の前で、延々と糸守町の悪口を言う三葉と紗耶香に本当は文句を言いたかったテッシーの本音のネタバレ、映画ではオチャラケてごまかした、テッシーの切ない思いのネタバレが、ここでは語られています。カフェもないと言った三葉たちのために、テッシーは、丸太を使って丸太小屋でのカフェを作ります。
それを手伝っていた三葉(この時の中身は瀧)いつの間にか辺りは夕焼けになります。その夕焼けを見ながら中身が瀧の三葉がまた東京に戻らなければならない思いを「名残惜しい」とつぶやきます。テッシーは「出て行きたいといったくせに」と言うと意外な答えが返ってきました。
「きれいな空気、うまい水、薫る風、光る湖、深い星空、この町にはなんでもあるのに」そう言った瀧の言葉(言ったのは三葉の口)に感動するテッシーです。この後来る彗星の騒ぎの時に、三葉が、この町を大切に思う思いが、アナザーサイドで語られたことで、テッシーはすぐに三葉に協力したというテッシーの心情のネタバレが描かれています。
第三話:アースバウンド
君の名は。のストーリーの中で、四葉にとって、姉の変化は心配でたまりません。姉の親友の紗耶香に姉の事を聞いたり、祖母に姉の事を聞いたりして、相談をします。すると祖母は四葉に宮水神社の神さまの話を聞かせてくれます。その中で口噛み酒の事も聞きます。
君の名は。のメインのストーリーの中では小学校4年生の四葉は、家に伝わる口噛み酒が本当なのか疑っていました。興味本位でその口噛み酒を飲んでみるのです。小学生の四葉なりの考察です。飲んでみるとその酒は、(四葉は酒を飲んだことはないのですが)酒の出る場にいた時に感じた匂いとは全く違います。
四葉が飲んだそれは、とても酒だといえる代物ではなく(もちろん四葉はお酒を飲んだことはありません)酸っぱいだけの水として認識します。けれど、口噛み酒を飲んだあとの四葉には変化がありました。祖母の前で舞って見せた見事な舞、四葉の入れ替わりは、1000年前の巫女と入れ替わったのです。
君の名は。小説アナザーサイド3話で伝えられたものは、宮水神社の巫女たちには、遺伝的に入れ替わりの力という能力があり、それはこの神社、この糸守の町を守るための力だということです。4話の中身を少しネタバレすると、二葉にも入れ替わりの経験があります。そして一葉にもあるのだろうと推測されています。
第四話:あなたが結んだもの
君の名は。小説アナザーサイドの最終章では、三葉と四葉の父と母二葉の事が描かれます。彗星から町の人を守りたい、中身は瀧の三葉にネクタイをつかまれて、町の人を避難させてほしいと頼まれる町長でもある父・俊樹。三葉が去ったあとから父の回想が始まります。
民俗学者として、俊樹がこの糸守町にやって来て、糸守神社にやってきた俊樹と二葉は、出会います。二葉は俊樹を直感的に「自分の結婚する相手」として見定めます。俊樹もまたこれまで、流されるようにしてきた人付き合いを根底から崩されるようなそんな感覚になり、二葉に惹かれていき、婚約者もあった身でしたが、民俗学者としての地位も、信頼もすべて捨てて二葉と生きることを決めます。
一葉は、はじめは猛反対しましたが、二葉の強い気持ちに負けて、二人の結婚を許す代わりに俊樹には婿養子になってこの宮水神社で働くことになりました。それまで勤めていた大学は、教授の娘が婚約者だったこともあり退職、跡取りであった俊樹は実家からも勘当されてしまいます。神社の仕事が初めての俊樹は、周りからは若造扱いされますが、二葉や三葉に囲まれ幸せでした。
二葉が四葉を産んでしばらくすると、二葉は体を壊してしまいます。この町の医療機関では限界があるといって千葉の二葉の病気の専門病院を見つけて転院するように言いますが、二葉は「あるべきようになる」と言って亡くなってしまいます。二葉の死を「定められていたこと」として受け止める一葉や町の人たち。
「なぜ二葉の死をみんな悲しまないんだ」その思いで対立する一葉と俊樹は対立してしまい、俊樹は家を出てしまいます。子供たちは俊樹の様子におびえていてついてきてはくれませんでした。
何かに取りつかれているかのようなこの町を何とかしたくて、俊樹はこの町の町政に挑戦していきます。そして映画君の名は。の時代には町長になっている俊樹です。そして運命の彗星の日、三葉が去った後に、俊樹が水守の家を出て以来久しぶりの一葉と四葉が役場に駆けこんできます。
そして、俊樹はかつて民俗学者としてこの土地を調べていた自分と二葉が出会った時の事や二葉との入れ替わりを体験したことな度を思い出します。窓を開けて彗星を見ると、彗星は二つに割れています。
彗星は竜であり、その竜を組み紐がからめとり、その糸の一つ一つが、人と人をつなぐということに気づかされます。「すべてはあるべきところに収まる」二葉の言葉が、俊樹の心に入り込み、俊樹は自分のするべきことを感じ取ります。そして駆け込んできた三葉の顔に二葉の面影を感じ取る俊樹なのでした。
君の名は。小説アナザーサイドを読んだ感想や評価は?
君の名は。小説アナザーサイドを呼んだ人の感想のなかには第1章が面白く漫画になっているものもありました。
君の名はアナザーサイド面白かったんじゃよ。 pic.twitter.com/ekU6zYSZrK
— 何ともないぞ! (@usagi_pie) November 14, 2016
君の名は。小説アナザーサイドに書かれている三葉の異変から、四葉が感じることって、やっぱりお姉ちゃんが「いつものお姉ちゃんじゃない!」っていう感覚を覚えるようです。
【君の名は。】ついに明日映画公開!アナザーサイド短編3つ目は三葉の妹・四葉が主人公。しっかり者の彼女は、姉の変化をいち早く感じ取ります。「最近、お姉ちゃんがおかしい」――謎を探るうち、四葉も「ある現象」に見舞われて…? #君の名は pic.twitter.com/OiGOgLOOyR
— スニーカー文庫@1/1新刊発売!! (@kadokawasneaker) August 25, 2016
本屋さんもこの面白さ、君の名は。を見た人も、見ていない人も小説アナザーサイドを読んでほしいという思いが伝わってきます。
『君の名は。アナザーサイド:アースバウンド』が、(たぶん)一時的に在庫復活! pic.twitter.com/leytQZ82T7
— BOOKプラザ文華堂 (@bunkadou_bp) October 20, 2016
君の名は。小説アナザーサイドを読んでから、もう一度、映画を見ると、泣けるという意見については異論は少ないでしょう。
映画を一度観て小説とアナザーサイドも読み終わって、また今日二回目の「君の名は。」を観たのですがくっそ泣けた。
— パンみみ (@breadears) September 12, 2016
初回より泣いた。
セリフに深みが出てくっそ泣けた。
本当に良かった…!
四葉の1章は笑ってしまいますが、テッシーの思いと、父と母の思い自分の生まれていない時代から、幼な過ぎてわからなかった頃のことが描かれていて、三葉や四葉の気持ちで考えるとより泣けるという意見が多くあります。
君の名は。四葉の声優は?
四葉の声優は谷花音
君の名は。の三葉の妹で小学四年生のしっかり者の四葉の声を担当しているのは、谷花音さんです。子役としても人気ドラマに多数出演していたので、名前や声に聞き覚えのある人も多かったようです。
谷花音のプロフィール
君の名は。の四葉を演じた谷花音は、2004年5月4日生まれで、2007年に入れる幼稚園がなかったために1年間テアトルアカデミーに入れてみようとというご両親の考えで子役としての道を歩み始めました。2008年から子役としての芸能活動を始め、2011年には「名前をなくした女神」で幼稚園のママ友をテーマにしたドラマの子供役として、輝きを発し、子役の中で一番目立っていました。
そのためすぐに次のクールでのお仕事が決まります。薬師丸ひろ子演じる有名弁護士の娘で、その小森を新人弁護士の新垣結衣さんが演じるのですが、大人顔負けの演技で、周りを魅了しました。子役として人気が出てきたので、ポンキッキーズの中で組んだユニットなどで歌手デビューもしています。
声優としての仕事は、2016年に演じた君の名は。の四葉が最初の仕事になります。そのあと、夜明け告げるルーの歌で人魚の役のルーの声を演じ、監督に絶賛され、大粒の涙を流すシーンもありました。実写ドラマ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」では、死んでしまった女の子の子供時代を演じ、モノローグなどから声優としての実力の片りんを見せていました。
谷花音は大ベテラン
近年は、子役から大人の俳優に成長していく人も多くいるので、2008年から芸能活動をしているので、2016年の君の名は。の時点では芸歴8年のベテランでした。2011年に事務所に入った上白石萌音さんよりも芸歴では先輩となりました。神木隆之介さんは、3歳の時から子役として活躍していたので、こちらは大先輩です。
君の名は。の四葉の入れ替わり説まとめ
君の名は。の映画の映画の限られた時間では描き切れない部分を小説アナザーサイドでは、補足説明をしています。作者は新海誠監督ではないのですが、この本の著者である加納新太さんは、新海誠監督都営のストーリー部分から一緒に頑張ってきたスタッフです。これまでの新海誠作品にも関係しています。
その人が書いたアナザーサイドに書かれたことで、映画を再び見て、君の名は。の奥深さに気が付いたというつぶやきや書き込みも多いようです。小説アナザーサイドをみて、君の名は。をもう一度見ると、君の名は。の世界が広がり、より深く考察できます!