黒子のバスケの桃井と黒子の関係は？分析力に優れた桐皇マネの魅力

黒子のバスケは2009年から2014年まで週刊少年ジャンプで連載されていた藤巻忠俊先生原作の「バスケットボール漫画」です。連載終了後、少年ジャンプNEXTで「黒子のバスケEXTRA GAME」が連載されました。黒子のバスケの単行本第30巻現在、累計発行部数は3000万部を突破しています。黒子のバスケは3期に渡ってアニメ化され、アニメから音楽CD、ゲーム、映画化もされています。

黒子のバスケに登場する帝光中学校バスケットボール部は部員数100人を超え、全中3連覇を誇る強豪校です。その歴史の中でも「最強」と呼ばれ、10年に一人の天才が5人同時にいた世代は「キセキの世代」と呼ばれています。「キセキの世代」には奇妙な噂があり、誰も知らない、試合記録もないにも関わらず、天才5人が一目置いていた「幻の6人目」と呼ばれる選手がいました。

「幻の6人目」黒子テツヤは誠凛高校に入学し、そこで出会った「キセキの世代」と同等のポテンシャルを持つ火神大我という光の影としてチームを優勝に導く為、強敵達と戦います。その中で帝光時代のチームメイト「キセキの世代」のメンバーと再会を果たし、試合を通してわだかまりを解消していきます。黒子もまた、試合の中で成長し、自分で得点出来るようになりました。

帝光中学校のマネージャーであり、現在は桐皇学園のマネージャーをしている桃井さつきはスタイル抜群で人懐っこい優しい美少女です。登場した際は「黒子の彼女」を自称したり、会う度に抱き着いたり、片思いをしている黒子に積極的なアプローチをしています。「キセキの世代」のメンバーに妙な愛称をつけており、黄瀬を「きーちゃん」緑間を「ミドリン」紫原を「ムッ君」火神を「かがみん」と呼んでいます。

幼なじみの青峰の事は「大ちゃん」と呼んでいましたが、「周りに色々言われるから」と「青峰君」と呼ぶようになりました。しかし、WCで桐皇学園が誠凛高校に敗北した後は「大ちゃん」と呼び方を戻しました。料理の腕は壊滅的で「レモンのはちみつ漬け」のレモンを丸ごとはちみつに漬けただけのものを出した事があります。本当は黒子と同じ高校に行きたかったが、荒んだ青峰を放っておけず、桐皇学園に入学しています。

好きな異性のタイプに「ギャップのある人」と答えており、理解できない黒子を「ミステリアスで好き」と言い、普段と試合で見せるギャップに、個人的に気にかけてもらったり、アイスの当たり棒をくれた黒子に好意を寄せるようになりました。キセキの世代は互いに気心が知れていますが、バラバラになってしまったキセキの世代との思い出を懐かしんだり、どうする事も出来ない状況に心苦しく思っていたりしています。

黒子のバスケに登場する桐皇学園は誠凛高校のライバル校の一つです。過去の実績はほとんどありませんが、近年、全国から有能な選手をスカウトして集めています。個人の能力が高く、チームプレイより個人プレイが目立つチームです。個々で独立した攻めは目立ちますが、共通の遺志として「勝利への渇望」「エースである青峰に対する絶対の信頼」を持っています。

黒子のバスケの桐皇学園のチームメンバーは3年生主将今吉翔一（いまよししょういち）、3年生諏佐佳典（すさよしのり）、2年生若松孝輔（わかまつこうすけ）、1年生青峰大輝（あおみねだいき）、1年生桜井良（さくらいりょう）、マネージャーの桃井さつき（ももいさつき）です。超攻撃型個人技重視チームで、通称「新鋭の暴君」と呼ばれています。

黒子のバスケの中で桃井の料理が出てきますが、画像でもわかる通り、青峰と黄瀬が逃げ出そうとしています。帝光時代、青峰の為にお弁当を作った桃井ですが、青峰の顔はげっそりしています。紫原でさえ、グロいからいらないというぐらいの出来です。青峰が席を外した際、気になった紫原が一口食べて倒れる程のまずさです。可愛いのに料理が下手というのは王道ですが、そこが可愛いというファンも大勢いました。

帝光中学校で赤司から分析力を見出され、諜報部員として情報収集し、選手の癖や性格を踏まえた行動対策、そこから相手がどのように成長するか、桃井の分析力で予測し、強力な対策を練って相手チームを追い詰めます。桃井はその分析力で帝光中学校の勝利に貢献してきました。その能力は桐皇学園でも発揮され、緑間にも「敵に回したら厄介」と言われる程の分析力を持っています。

桃井の分析力は相手の性格や癖から的確な行動対策、相手選手がどのように成長するかを正確に見抜きます。新しい技を相手選手が得ても、過去のデータからすぐに攻略法を見つけてしまう程の分析力は、重宝されており、帝光でも、桐皇でも桃井の分析力はチームの勝利に貢献しています。桐皇学園の監督やチームからの信頼も厚く、相手チームの対策などは桃井の分析力を頼りにしています。

黒子のバスケに登場する「黒子テツヤ」は帝光中学校の「幻の6人目」であり、誠凛高校「火神大我」の影です。目の前の相手にも気づかれないぐらい影が薄く、その影の薄さを赤司に見出され、影の薄さと観察眼を武器に「視線誘導」を取得し、華麗なパス回しでチームに貢献しています。常に冷静で、状況判断に優れており、自ら作戦を立てることもあります。

たとえ、試合に勝てないとわかっていても、決して諦めず、最後まで戦い続ける事を選ぶ負けず嫌いです。口調は丁寧で礼儀正しく、言いたい事ははっきり言う性格です。怒る事はほとんどありませんが、相手チームの非道やチームメイトへの侮辱には激昂し、言葉遣いが荒くなる事もあります。好きなものはバニラシェイクで、マジバに行くといつも頼んでいます。

桃井と黒子は帝光中学校で同じバスケ部でした。最初は黒子の影の薄さに戸惑っていた桃井はどこか距離のある関係でした。しかし、ある日の部活の帰り道、男子がコンビニでアイスを食べているのを羨ましく想っていたら、黒子からアイスの棒をもらいました。不審に思いながら見たらアイスの当たり棒で、その瞬間、桃井のハートは撃ちぬかれました。黒子の優しさに桃井の恋愛感情は大きく育ちました。

黒子と桃井の関係は相思相愛というわけではなく、桃井の片思いという関係です。帝光中学校でも、積極的にアタックし、誠凛高校のプールトレーニングには水着で押しかけ、躊躇いなく黒子に抱きついていました。日向達はとても羨ましそうにしていましたが、黒子の表情は全く変わらず、動揺しません。青峰と喧嘩して落ち込んでいた桃井の悩みを聞き、優しく励ます黒子も桃井の事を仲間として大切に想っている事が伝わってきます。

観察眼に優れている黒子なので、桃井の猛アタックや彼女を自称するなど、積極的な桃井の気持ちには気付いていそうですが、特にそういう描写もなく、黒子は桃井の好きなようにさせています。黒子と桃井の関係は原作が終了しても答えは出ませんでした。どんなにアタックしてもなびかない黒子だからこそ、振り向かせたくなるのでしょうか？桃井の想いが報われるといいなという声も多いようです。

黒子のバスケに登場する青峰大輝は帝光中のエースであり、桐皇学園のエースでもあります。「型のないバスケスタイル」が持ち味で、変幻自在の予測不可能なプレーから「DF不可能の点取り屋（アンストッパブルスコアラー）」と呼ばれています。ディフェンスも鉄壁で、あらゆるフェイクを見破る反射神経と予測能力を持っています。自分の意志で「ゾーン」に入れるなど、黒子のバスケ内では圧倒的な存在として描かれています。

帝光時代、いち早く才能が開花し、周囲との圧倒的な実力差で対等な試合が出来なくなり、中学三年生の時にはバスケに冷めていました。練習すれば強くなってしまうと練習に参加しなくなり、常に対等に戦える相手を渇望していました。WCで火神という好敵手を見つけ、敗北した事でバスケへの情熱を取り戻し、練習を再開しました。以降は黒子のシュート練習に付き合うなど、サポートに回っています。

桃井と青峰は幼なじみという関係で、バスケを始めたのも一緒でした。昔は「大ちゃん」と呼んでいましたが、中学生になり、周りにからかわれるからと「青峰君」と呼んでいます。青峰は気にしていないようで変わらず「さつき」と呼んでいます。才能の開花と周囲の変化によりバスケが大好きだった青峰が情熱を失い、性格も荒んでしまった事で、心配になった桃井は桐皇学園に進学する事を選びました。

青峰が試合で負ければ昔に戻ると期待していますが、敗北はありえないというぐらい強くなっていく青峰を複雑な胸中で見守っていました。しかし、WCで誠凛に敗北した青峰はバスケへの情熱を取り戻し、練習に対して前向きになった青峰を見て、再び「大ちゃん」と呼ぶ関係に戻りました。幼なじみという関係ですが、ファンの間では二人の距離感を見て何故付き合っていないのかと疑問の声もあります。

ネット上では友達以上恋人未満、兄弟のような関係、まだ恋愛感情に気付いていないなどの意見が飛び交っています。WC後は青峰と行動する事が多くなり、バッシュを買いに行くのに付き合ったり、青峰が部活に参加し始めてからは嬉しそうに鼻歌を歌いながら部活に行くなど、楽しそうな表情が目立ちます。作者の藤巻先生は本編からずれてしまうのであまり描かないと言っていましたが、二人の関係が気になる人も多くいるでしょう。

桃井の片思いという関係の黒子と、桃井と幼なじみという関係の青峰、ファンの間では青峰と黒子のどちらが好きなの？と話題にあがります。黒子を好きだという一方で、青峰を放っておけず桐皇学園に入学するなど、どちらが好きなのか、悩んでしまう描写が多くあります。原作では特別言及はしておらず、やきもきしてしまうファンも多くいるでしょう。

青峰と喧嘩をして落ち込んだ桃井が黒子に会いに行った際、黒子が好きならどうでもよくないかという火神の言葉にそういう事じゃない、と桃井は答えて涙を流しています。青峰とは小さい頃からの付き合いであり、家族に近い関係なのかもしれません。現在は幼なじみ以上、恋人未満という関係でしょう。黒子も今はバスケ一筋で恋愛の気配は全くないので、桃井の片思いはもうしばらく続くでしょう。

黒子のバスケの中でも優秀なマネージャーであり、参謀役でもある桃井の魅力と言えば、やはり選手をサポートする分析力と情報収集能力でしょう。情報を集めるだけでなく、それを元に分析力を発揮し、選手の癖、性格からどう成長するかを見極め、対抗策を練り、相手の作戦を封殺する桃井のマネージャーの能力は頼もしく、敵にすると厄介です。選手がプレイしやすい作戦を立案する桃井は参謀役としても完璧です。

桃井の魅力と言えば、黒子を一途に想う所でしょう。アイス棒の当たりをもらってから、黒子に対して猛アタックをしています。人目を気にせず黒子に抱きつき、「テツくんの彼女です」と自己紹介するなど、周りから見ればわかりやすいぐらいアプローチをしています。現在は敵同士で、手加減を嫌う黒子に対し、桃井は誠実に試合をする為に、容赦なく全力で戦う所も魅力的です。

帝光中時代に荒んでしまった青峰を放っておけず、進学先を桐皇学園にしました。高校はこの先の人生にも大きく影響します。心配だからというだけで桐皇学園に入学する桃井の優しさはとても魅力があります。青峰のバスケへの想いを誰よりも理解し、荒んだ青峰の傍を離れず、彼がバスケへの情熱を取り戻した時は誰よりも喜びました。青峰を案じる桃井の優しさは魅力の一つです。

桃井は見た目も可愛らしく、人懐っこい性格も魅力的です。誰にでも笑顔で接する桃井の笑顔も魅力があります。参謀役として頼りにされ、試合中は相手を分析し、情報収集を怠らない冷静沈着なマネージャーなのに料理が不得手というのはギャップがあります。誠凛の監督相田リコも料理が苦手なので、黒子のバスケの女性キャラは料理がダメのようですが、そこも可愛く見えるというファンが多くいました。

桃井の分析力は味方チームにとってなくてはならない力です。試合前に相手の技の対策を立てられるのはとても助かりますし、勝利に繋がります。選手ではありませんが、心は選手達と一緒に戦っています。桃井の分析力があれば選手達は試合に集中出来ますし、新しい技を見てもすぐに対応策を提案できる桃井は素晴らしいマネージャーです。これからもその力で選手達を支えてほしいと言われています。