銀魂が性転換編で男女が逆転！演じた声優や衝撃のストーリーまとめ

銀魂は週刊少年ジャンプで連載中の漫画で、ギャグからシリアスまで幅広いストーリー展開で多くのファンを魅了し、アニメや実写、ゲームなど様々なメディアに展開されています。

少年誌に載せるには危ういネタや意外過ぎる展開も多い銀魂ですが、第四百三十七訓にて描かれた男女逆転篇は、往年の銀魂ファンも驚きを隠せず大きな話題を呼びました。主人公、坂田銀時をはじめとした主要キャラクターたちの性別が逆転してしまうストーリーは、のちに豪華声優陣を配役しアニメ化されることになります。

さらには性転換後の姿がフィギュア化されるほど人気が高く、ファンの間でも高く評価されているエピソードといえます。

おなじみの主人公、坂田銀時の性転換した姿が上記画像のものになります。作中では銀子と呼ばれています。元の気だるげな雰囲気や天パなどの特徴を残しつつ、女性キャラとして違和感のない可愛さになっており、性転換したキャラクターたちの中でも人気があります。

銀子の声を担当したのは「戸松遥」さんです。戸松遥さんは様々なキャラクターを担当されている人気声優さんで、銀魂と同じく、ジャンプで連載されていたToLOVEるのヒロイン、ララ・サタリン・デビルークの声などを担当されています。可愛らしい声質が特徴的ですが、銀子役をされた時は元のキャラクターに合わせた男性的な声と演技をされており、銀子のキャラクターをより引き立てました。

新八の性転換が画像3枚目のピンク眼鏡です。何時も通りの扱いに、やっぱり銀魂だなと安心したファンも多かったのではないでしょうか。声優さんも変わらず「阪口大助」さんのままです。

神楽の性転換した画像がこちらです。元の可愛い姿の面影は微塵もなく、別の漫画のキャラクターのようになってしまいました。名前は神楽ちゃんという呼び名から派生して、神楽惇と自ら名乗っています。見た目に引っ張られているのか、内面も神楽らしさはなくどこかの武将のような漢らしさ溢れるむさ苦しい性格になっています。

神楽の声優さんは「釘宮理恵」さんで、ツンデレな女の子役に定評のある人気声優さんでしたが、神楽惇のCVは「石井康嗣」さんが担当されています。1999年版ハンターハンターのシルバ＝ゾルディック役などの渋くて格好いいキャラクターから、あずまんが大王の木村先生などのイロモノまで、幅広くこなされている声優さんです。明らかにネタキャラな神楽惇ですが、声優さんは豪華です。

万事屋のマスコット、定春ですが性転換どころか種族が変わってしまいました。武将のような見た目の神楽惇に合わせ、赤・兎馬春という名前の馬になっています。

今回のエピソードの主役である柳生九兵衛の性転換した姿が画像のものです。元々男性として育てられた女性ということもあり、違和感がありません。一本増えたため、名前も柳生十兵衛となり、モデルとなった人物と同じになっています。声優さんも元々男性的な演技をされていたのもあり、「折笠富美子」さんのままとなっています。

新選組、男女逆転後は「真選組(まんせんぐみ)」の局長、近藤勲の男女逆転した姿が画像のものです。元の姿からは想像できない宝塚系の美女になっています。どうせメスゴリラだろう、と思っていたファンに衝撃を与えた性転換となりました。ですが、名前はゴリ子となっており、唯一の面影となっています。

近藤勲の声優さんは「千葉進歩」さんが担当されていますが、男女逆転時は「たかはし智秋」さんがゴリ子役を務めています。グラビアモデルも兼任されており、写真集なども出版されています。声優としてはアイドルマスターの三浦あずさなど大人っぽい印象の役が多く、ゴリ子を演じる際もセクシーな大人の女性という印象が強いです。

人気キャラの一人である沖田総悟の性転換後の姿が画像のものになります。呼び名は総子と、そのままなネーミングです。銀子同様、元の雰囲気を損なわない程度に可愛く性転換されており、男女逆転篇の中でも非常に人気の高いキャラクターです。

総悟の声優は「鈴村健一」さんが務められていますが、総子の時は「伊藤静」さんに変わっています。伊藤静さんは同じくジャンプで連載していた暗殺教室のイリーナ・イェラビッチ役などを担当されており、大人っぽい女性の役が多い印象ですが、総子の時はやや低めながらも可愛らしい声で総悟の独特の口調を表現されており、沖田総悟が男女逆転したキャラクターとしての魅力を引き出されていました。

沖田と同じく人気キャラの一人である土方十四郎が男女逆転した姿が画像のものです。同じ新選組の沖田や近藤が可愛い女性として描かれていたため、土方もさぞ美人になるのだろうとファンの間で期待されていましたが、結果は画像の通りでした。どうしてこうなったというファンの嘆きの声もありましたが、銀子や総子とはまた違うベクトルで人気が出たキャラです。

通称はⅩ子(てんこ)ですが、由来は銀子がⅩ子と会った際、その容姿からブランド豚であるTOKYO X豚にたとえ、そこから変化してⅩ子になりました。ちなみに、一応男女逆転しているにもかかわらず、声優は「中井和哉」さんのままです。

山崎退が男女逆転した姿が画像のものです。銀子や総子と同じく、元の雰囲気はそのままに可愛らしい姿に性転換されており、ストーリー中での活躍は少ないながら根強い人気があります。容姿は女性らしいものなのに、なぜか声優はそのまま「太田哲治」さんが担当されています。

さっちゃんこと猿飛あやめが男女逆転した姿が画像のものです。あやお、もしくはさっくんと呼ばれています。髪色や眼鏡などの特徴はそのままに、イケメンになっています。中身はそのままなはずですが、男女が逆転しただけで銀子との絡みがより変態的なものになってしまっていたり、総子にS嬢としての在り方をアドバイスするなど、ドMさに磨きがかかっているのではと話題を呼びました。

画像左があやおの声優である「興津和幸」さんです。ジョジョの奇妙な冒険のジョナサン・ジョースター役などを演じられており、爽やかな声質が特徴の声優さんです。あやおを演じられた際もそのイケボは健在でしたが、ドMな演技もしっかりとこなされておりあやおらしさを表現されていました。

月詠の男女逆転篇での姿が画像のものになります。通称月雄(つくお)です。真面目な好青年的容姿のあやおとは反対に、どこかチャラい雰囲気の美男子に性転換しています。月詠は吉原桃源郷に身を置きながらも真面目で義理堅い性格でしたが、月雄は遊び慣れた感があり銀子を従業員に勧誘するなどちゃっかりした性格になっており、ほぼ別人へと変化しています。

月雄の声優は「星野貴紀」さんが担当されています。遊☆戯☆王5D'sのジャック・アトラス役などを担当されており、少年よりは大人の男性役が多い印象の声優さんです。月雄を演じられ際も大人っぽさとやや軽い男性の演技をされており、月雄のキャラクターを印象付けました。

男女逆転篇は原作50巻に収録された長編エピソードで、その名の通り登場人物の性別が逆転してしまうストーリーです。アニメでは275話より性転換篇として放送されました。銀魂の長編ストーリーと言えばシリアスな展開が多い印象ですが、このエピソードはギャグ中心となっています。

事の始まりは、自身の性別に悩む九兵衛が路上占い師に呼び止められ、「一回身も心も男になってみます?」と言われたことで、その直後歌舞伎町を謎の光が包み込み、その光に当たった住人たちの性別が逆転してしまいます。

歌舞伎町の住人のほとんどが巻き込まれましたが、たまたま町外にいたお妙は女性のままで、イケメンになった九兵衛もとい十兵衛に落ち着かない様子で、銀魂には珍しいラブコメ的展開もありました。そんなお妙を見て、男性のままのほうがいいかもしれないと思い始める十兵衛ですが、銀時たちは戻る方法を考え続けます。

そんな中、テレビをジャックし放送された内容から、今回の騒動がデコボッコ教という宗教団体の仕業であることが明らかになります。デコボッコ教は町中に監視カメラを設置し、性転換後の性別らしい行動をしているか監視していると伝え、歌舞伎町の住人たちは怒りと混乱を加速させます。

そんな中で同じく性転換してしまった真選組と出会います。可愛く性転換した沖田、今まで蓄積されたマヨネーズのカロリーが噴出してマシュマロ系女子になった土方、一見美人ですが蓄積されたゴリラが噴出してケツ毛ボーボーの近藤らと協力し、今回の騒動を止めることになります。

真選組が調べた情報から、男女逆転させた光はデコボッコ教が崇拝する人工衛星から発射されたウィルスであること、人工衛星へ攻撃するとウィルスが地球全土にばら撒かれることがわかり、デコボッコ教を直接叩くためそれぞれ女らしく、男らしく振舞いながら監視カメラを地道に停止させていく作戦が開始されます。

が、元々仲の悪い銀時と土方は女性になっても争いが絶えません。さらには沖田まで悪ノリをしはじめ、作戦どころではなくなってしまいます。この辺りの銀魂らしいテンポの良いやり取りと、中井和哉さんと太田哲治さんら渾身の女性演技は必見です。一方では九兵衛もとい十兵衛とお妙の甘酸っぱいやり取りが行われており、九兵衛は男でいるべきか女でいるべきか真剣に悩み続けています。

そんなグダグダの中、颯爽と登場したあやめもといあやおと月詠改め月雄、十兵衛と神楽惇の活躍により監視カメラを停止させることなく地下に存在したデコボッコ教の拠点に辿り着きます。元男性陣の体たらくにこのまま女として月雄の世話になったほうがいいのではないか、とお妙に言われてしまい、元男性陣はぐうの音も出ません。

モニター越しに語り掛けてきたデコボッコ教の教祖は、十兵衛の刀に着けていた盗聴器からこれまでの行動を監視しており、その結果十兵衛がデコボッコ神の使徒にふさわしいと言い残し、人工衛星から歌舞伎町の住人を元に戻すワクチンを発射し事件は解決、と思われましたが地下にいた十兵衛らにはワクチンは届かず、元に戻ることはできませんでした。

十兵衛は前よりも活き活きとしていますが、万事屋はバラバラになり、真選組はミニスカポリスのクラブに、総子に至っては独立し、あやおと手を組んで歌舞伎町一のおいらんになる始末。

お妙と距離を縮め、ゴリ子にもうお妙を任せられるのは十兵衛しかいないと言われ、嬉しい気持ちとこれでいいのかという気持ちが混ざり、複雑な面持ちの十兵衛の元に、ストーリーのはじめの時同様デコボッコ教の教祖の格好をした人物が現れ、男として生きるか女として生きるか決心はついたか、と問いかけます。

そしてデコボッコ教の次なる標的となった惑星へ行くためのチケットを差し出し、「どちらを選んでも迷い続けるでしょう。でもそれでいいじゃありませんか」「男らしいとか女らしいというのがあなたが目指していたものか」「そんなもので片付くならみんなこんなに苦しんで生きてはいない」と諭したのはデコボッコ教の格好をした銀子でした。

他の面々の元にも万事屋のメンバーが向かい、チケットを渡しています。そしてストーリーは最終局面であるクリス星人の惑星へと移ります。せっかく深イイことを言ったのに、オチをつけてしまうあたりが銀魂です。

最後は元に戻ったメンバーたちでデコボッコ教を打倒し、元通りの日常に戻っていきます。九兵衛はもちろん、十兵衛に特別な感情を抱き始めていたお妙にとっても複雑な思いだったようですが、最後はどちらもどこかすっきりした面持ちとなっています。途中はギャグ要素が強めのストーリーでしたが、終盤は「男らしさ、女らしさ」より「自分らしさ」を考え、行動する大切さを問う中々に重い内容となりました。

男女逆転篇はストーリーの最初から最後までギャグが散りばめられ、シリアス展開の多い中編、長編ストーリーの中では比較的気軽に見れるものとなっています。ですが、扱っているテーマは重厚かつ人の心と直結する難しいもので、ギャグとして扱いながらも作中で押しつけがましくない結論を出す手腕はさすが空知英秋先生と言えます。未読の方は是非一度見てみてはいかがでしょうか？