2018年11月24日公開
2018年11月24日更新
時をかける少女のアニメを考察! 千昭の謎やおばさんと真琴の共通点は?
2006年に公開されたアニメ映画「時をかける少女」。「時をかける少女」は1967年に出版された「時をかける少女」が原作ですが、アニメ映画では原作とは主人公が異なり違う物語が展開していきます。そこで、この記事ではアニメ映画「時をかける少女」について徹底考察していきます!「時をかける少女」のキーパーソン魔女おばさんと主人公真琴の共通点、千昭の謎など、気になる謎や伏線について考察していきます!
目次
時をかける少女のアニメが気になる!
2006年に公開されたアニメ映画「時をかける少女」。この記事では、アニメ映画「時をかける少女」について徹底考察していきます!千昭の謎や魔女おばさんと真琴の共通点など、気になる謎や伏線について考察していきます!
時をかける少女のアニメ映画とは?
まずは、時をかける少女のアニメ映画がどんな作品なのかを紹介していきます。時をかける少女のアニメ映画は2006年に公開され、細田守監督作品としても大ヒットしました。時をかける少女は、この2006年に公開されたアニメ映画以外にも、何度もドラマや映画として制作されています。
それらの原作は、1967年に出版された同名の小説「時をかける少女」です。この小説は筒井康隆さんが書いた小説で、主人公は芳山和子という中学生です。そんな原作小説を元に作られたのがこの記事で紹介するアニメ映画時をかける少女ですが、原作とは時代と主人公が異なります。
詳しくは後ほど紹介しますが、アニメ映画時をかける少女の主人公である真琴は、時をかける少女としては二代目なのです。アニメ映画時をかける少女の主人公の真琴はある日、実験室でクルミを踏んだことでタイムリープ能力を手に入れます。真琴はそのタイムリープ能力を自分の欲のために使いますが、実はタイムリープ能力には回数制限があり、一番使いたい場面でタイムリープできなくなってしまいます。
そんな真琴のピンチを救ったのは意外な人物でした。この記事では、そんなアニメ映画時をかける少女の魔女おばさんや千昭の謎について考察していきます!
時をかける少女のアニメのおばさんの謎を考察!真琴との共通点は?
ここからは、時をかける少女のアニメ映画の魔女おばさんの謎について徹底考察していきます!アニメ映画時をかける少女のキーパーソンとして知られる魔女おばさんの正体とは?そして、真琴と魔女おばさんの意外な共通点にも迫っていきます!
魔女おばさん(芳山和子)は原作の主人公だった!
時をかける少女のアニメ映画では、魔女おばさんこと芳山和子が登場します。和子おばさんは30代後半の独身女性で、博物館で絵の修復の仕事をしています。そんな和子おばさんに時をかける少女のアニメ映画の主人公真琴がタイムリープのことを打ち明けます。普通の人間ならタイムリープの話を信じることなく笑い飛ばすかもしれませんが、和子おばさんは真琴の話を受け入れアドバイスをするのです。
そんなどことなく不思議な雰囲気のある和子おばさんの正体は、実は時をかける少女の原作小説の主人公だったのです。つまり、1967年に出版された筒井康隆が書いた時をかける少女の主人公とアニメ映画時をかける少女に登場する和子おばさんは同一人物だということです。
原作小説の魔女おばさん(芳山和子)について
では、1967年に出版された筒井康隆が書いた原作小説「時をかける少女」の主人公芳山和子はどんな風に描かれているのでしょうか?原作小説「時をかける少女」のあらすじ、そしてかつて時をかける少女だった魔女おばさん(芳山和子)について紹介していきます。
ある日、中学3年生の少女だった魔女おばさんこと芳山和子は、同級生の一夫や吾郎と共に掃除をしている最中に実験室でラベンダーの香りを嗅ぎ倒れてしまいます。そして、その3日後の深夜に起こった地震で吾朗の隣の家が火事になってしまいます。さらにその翌日、吾朗と一緒に交通事故に遭いそうになった瞬間、和子は前日の朝にタイムリープします。
その後、同じ一日を繰り返した和子は一夫と吾郎、そして福島先生にタイムリープのことを話します。そして、事件の真相を解き明かすには4日前の実験室へと遡らなければならないことが判明します。それから、自分の意志でタイムリープできるようになった和子は、4日前の実験室で訪問者が一夫であったことを知ります。
実は、一夫は西暦2660年の未来からやってきた未来人で、この時代にやってきた理由は未来では見ることもできないラベンダーのためでした。しかし、和子と出会い過ごすうちに一夫は和子に好意を寄せるようになっていたのでした。そして一夫は未来に帰ることになりますが、タイムリープの秘密を守るために和子たちの記憶は全て消されてしまいます。
それでも、一夫はいつかまた和子の前に別の人間として会いにくることを約束します。一夫が未来に帰ったあと、和子の中の一夫の記憶は消されてしまいましたが、和子は今でも名前もわからない誰かを待ち続けているのです。
つまり、アニメ映画「時をかける少女」で魔女おばさん(芳山和子)が30代になっても独身でいる理由としては今でも一夫のことを待ち続けているからだと考えられます。また、彼女が真琴のタイムリープの話を真摯に受け止めてくれたのも、かつて自分もタイムリープしたことがあったからなのです。
魔女おばさん(芳山和子)と真琴の共通点とは?
そんな魔女おばさん(芳山和子)と真琴の共通点とは一体何なのでしょうか?ここでは、初代時をかける少女とアニメ映画の時をかける少女の主人公の共通点を紹介していきます。
まず、魔女おばさんと真琴の共通点として挙げられるのは実験室でタイムリープ能力を手に入れるという点です。タイムリープ能力のキーアイテムはそれぞれラベンダーとクルミという点で異なりますが、始まりの場所としては両者とも共通しています。2つ目の共通点は男子二人と仲良しという点です。和子も真琴も男子二人と仲良しで、そのうちの一人が未来人であったという点も共通しています。
そして3つ目の共通点は、好きな人が未来人で未来に帰ってしまうという点です。和子も真琴も好きな人が未来人で最終的に両思いになりますが、それと同時に彼は未来に帰ってしまうという切ない結末を迎えています。和子は30代後半となった今でも彼を待ち続けているようですが、真琴も同じ運命を辿るのかどうかは不明です。
また、その他にも和子と真琴には妹がいることや朝が弱いなどの共通点があります。このように、時をかける少女のアニメ映画は、主人公が異なりますが原作の時をかける少女を踏襲しているようです。
時をかける少女のアニメの千昭の謎について考察!
出典: https://ciatr.jp
では、最後にアニメ映画時をかける少女の千昭の謎について徹底考察していきます!千昭の正体、そして千昭が未来から来た理由、さらに千昭がラストシーンで真琴にキスしなかった理由についても迫っていきます!
千昭の正体は未来人だった!
時をかける少女の主人公真琴のクラスメイトで、真琴に想いを寄せている千昭。物語の中盤では真琴に告白をしますが、タイムリープ能力を手に入れた真琴に告白をなかったことにされてしまいます。そして、真琴は千昭の「タイムリープしてるだろ」の一言に対して最後のタイムリープを使ってしまい、一番タイムリープを使いたい時に使えなくなってしまいます。
そこで、真琴のピンチを救ってくれたのが千昭だったのです。千昭は自分が未来から来た未来人であることを明かし、自分が未来に帰るために残していた最後のタイムリープ能力を使って、功介たちを助けたのです。そして、千昭はタイムリープのことを過去の人間に知られてはならないというルールを破ったことから、真琴の前から姿を消してしまいます。
落ち込んだ真琴は、その後使ってしまったはずの残り一回のタイムリープが戻っていることに気が付きます。そして真琴はその最後のタイムリープを使って最初の実験室へと戻り、功介が事故に遭わないように先回りしました。さらに、真琴は全て知っているということを千昭に話します。千昭は真琴のおかげで最後の一回のタイムリープを使っていない未来になったので、未来に帰ることができるようになります。
千昭がいた未来はどんな世界?
未来人であることが判明した千昭ですが、千昭がいた未来はどんな世界だったのでしょうか?また、千昭は何年後の未来から来たのかという謎についても千昭のセリフから考察していきます。時をかける少女の作中で、千昭は下記のように自分のいた未来のことを語っています。
川が地面を流れているのをはじめてみた。自転車に初めて乗った。空がこんな広いことを始めて知った。何より、こんなに人が沢山居るところをはじめて見た。
千昭のこのセリフから、未来は「川が流れていない」「自転車に乗れるような地面ではない?」「空を見たことがない?」「人があまり多くない」ことがわかります。このことから、千昭のいた未来は人口が少なくなり、おそらく人類は地上で生活していないことが予想できるといわれています。このように、千昭のいた未来は何らかの理由により荒廃した地球のようです。
ここまで荒廃した地球になってしまうというのは、100年先の未来とは考えにくいといわれています。そのため、千昭のいた未来はもっと先の未来、もしかしたら1000年、1万年先の未来なのかもしれないという説もあります。
千昭が未来から来た理由とは?
では、千昭が未来から来た理由は一体何なのでしょうか?その理由について考察していきます。千昭が未来から来た理由は、本人が語っている通り絵を見るためでした。しかし、そうまでして千昭が見たかった絵については謎が多く、千昭が何のために絵を見たかったのかということまでは明かされていません。
そこで、千昭が未来から来た理由である絵についても合わせて考察していきます。まず、この絵の名前は「白梅ニ椿菊図」で、飢餓と戦争で地球が滅亡しそうになった時代、何百年も前に描かれた絵だと魔女おばさんが語っています。このことからこの絵は過去に描かれたと思っている人が多いようですが、実はこの絵は過去に描かれた絵ではないという説があります。
というのも、魔女おばさんがいた時代に未来からやってきた深町が持ってきた絵だという説があるのです。そうだとすると、何百年も前に描かれた絵だとされている「白梅ニ椿菊図」は未来の絵だという可能性も出てきます。そして、アニメ映画時をかける少女で魔女おばさんがこの絵について意味ありげに言及していることから、描かれたとされる「飢餓と戦争で地球が滅亡しそうになった時代」は千昭がいた時代だとも考えられます。
また、魔女おばさんは「女性が中心に絵が書かれているこの絵を見ると、穏やかな気持ちになる」と語っています。この言葉と、この絵が千昭のいた時代に描かれた絵だと仮定すると、千昭はこの絵を見て滅亡しかかっている自分の時代を復興させるためにヒントを得たかったのだとも考えられます。
千昭が最後キスしなかった理由とは?
時をかける少女のラストシーンで未来に帰る千昭は真琴に「未来で待ってる」、それに対し真琴は「すぐ行く、走っていく」と答えます。そのシーンで千昭は真琴を抱き寄せキスをするようなモーションになりますが、結局キスをすることなくハグをして未来へと帰っていきました。最後のシーンで、千昭が真琴にキスしなかった理由とは一体何なのでしょうか?
その理由について様々な説がありますが、ここでは考えられる2つの説を紹介していきます。まず1つ目の理由として考えられるのは、別れが辛くなるからです。千昭は未来に帰ればもう二度と真琴に会うことができなくなると分かっており、キスしてしまったら別れが余計に辛くなると考えたからだといわれています。だからこそ、千昭は真琴にキスしなかったといわれています。
そして、もう1つの説は千昭の「未来で待ってる」のセリフと合わせ、未来で再会したときまでキスはとっておこうという意味だといわれています。つまり、最初に紹介した説とは対照的に千昭は未来で必ず真琴と会えると信じているからこそ、あえて真琴にキスしなかったのだという説です。
このように、千昭が真琴にキスしなかった理由は見る人によって解釈は様々であり、時をかける少女のアニメ映画の監督もあえて見る人によって様々な解釈ができるようにしたのだといわれています。
時をかける少女のアニメについて考察まとめ!
さて、ここまで時をかける少女のアニメ映画について考察してきましたが、いかがだったでしょうか?この記事では、時をかける少女のアニメ映画に登場する魔女おばさんの正体が原作の主人公であることや、千昭がラストでキスしなかった理由などについて紹介してきました。しかし、この他にも時をかける少女のアニメ映画には様々な伏線や謎が隠されています。
まだ時をかける少女のアニメ映画を観たことがないという人も、一度観たことがある人も、もう一度時をかける少女の伏線や謎について考えながら映画を観てみると新たな発見があるかもしれません。だからこそ、ぜひこの機会に時をかける少女のアニメ映画を観てみてください!