2018年11月21日公開
2018年11月21日更新
時をかける少女の千昭と真琴のその後は?未来で待ってるの意味を考察
誰もが知っているアニメーション映画と言っても過言ではない『時をかける少女』ですが、映画のラストで主人公の真琴と千昭のその後が明らかにされておらず視聴者の間では様々な考察が飛び交っています。この記事では『時をかける少女』の簡単なあらすじなどをご紹介しつつ、原作の小説のご紹介や真琴と千昭のその後を考察をまとめました。ネタバレを含みますので、これからご覧になる方はご注意ください。
目次
時をかける少女の千昭と真琴のその後が気になる!
誰もが知っていると言っても過言ではないアニメーション映画『時をかける少女』ですが、主人公の真琴と千昭のその後については映画で明かされてません。意味深な言葉を言って終わってしまう映画に、真琴と千昭はその後どうなったのか、結局また再会することができたのだろうかという2人のその後の考察がインターネットでは飛び交っています。
今回は『時をかける少女』について、簡単にあらすじなどを紹介しつつ、真琴と千昭のその後についての考察をまとめたいと思います。原作小説とアニメ映画の違いについても少しご紹介しますので、そちらも是非御覧ください。ネタバレを含みますので、これからご覧になる方はご注意ください。
時をかける少女とは?
それでは『時をかける少女』について見ていきます。『時をかける少女』は実は映画化が4回、ドラマ化が5回もされているのに、原作が小説であることは意外と知られていません。ここでは『時をかける少女』の原作小説のご紹介や、『時をかける少女』のアニメ映画の基本情報をご紹介していきます。ネタバレを含みますので、これからご覧になる方はご注意ください。
時をかける少女の原作小説とは?
『時をかける少女』の原作小説は、なんと1967年に刊行をされており、実はけっこう昔の作品なのです。筒井康隆のヤングアダルト向けSF小説で、先程も言ったとおり、この小説をもとにして映画化が4回、ドラマ化が5回されているのです。主人公の芳山和子、深町一夫、浅倉吾朗が3人で繰り広げられるSF小説になっており、違いはあるものの、大まかな展開などはアニメ版とほとんど同じだそうです。
時をかける少女のアニメ映画の基本情報
何度も映画化やドラマ化を繰り返す『時をかける少女』ですが、中でも最も有名なのは2006年に細田守監督によってアニメーション映画化された『時をかける少女』だと思います。キャッチコピーは『待ってられない 未来がある。』です。アニメーション制作はマッドハウスが手がけ、各国の映画祭などで多くの賞を受賞するなど高い評価を受けました。こうして『時をかける少女』は一躍有名になりました。
細田守監督の『時をかける少女』は原作小説をそのままアニメ化するのではなく、小説の内容から20年後の舞台が描かれています。興行規模はにミニシアター並に小さく、宣伝規模も極めて小さかったようなのですが、インターネットで口コミが広がり『時をかける少女』を見るため新宿の映画館では連日行列ができていたそうです。
2007年4月20日のDVD発売日まで9か月にわたり公開が続くというロングラン興行となり、日本における最終入場者数18万8092名、興収2億6439万40円と発表されています。またDVDの出荷本数は約15万本に達した。国内外における映画・アニメ賞など23冠を受賞しています。
また余談ですが、現在シンガーソングライターとして有名な奥華子ですが、この映画『時をかける少女』に起用された主題歌『ガーネット』をきっかけに知名度を上げたとも言われています。映画が口コミで広がっていくのと同様に主題歌の評価も上がっていったのです。
時をかける少女のアニメ映画のあらすじをおさらい!
それではここで細田守監督のアニメーション映画『時をかける少女』のあらすじについておさらいしてみます。あらすじのご紹介にはネタバレを含みますので、これからご覧になる方はご注意ください。
手に入れたタイムリープの力!
主人公の紺野真琴(こんのまこと)は高校2年で、津田功介(つだこうすけ)、春に転校してきた間宮千昭(まみやちあき)という2人の同級生と親しくよく遊ぶ仲でした。ある日真琴は偶然立ち寄った理科準備室で不審人物を見かけ、その人物を追おうとした時転倒して不思議な空間に迷い込みます。そして次に気がついた時には理科準備室に戻っており、そこには誰もいませんでした。
その日の下校中、真琴の乗る自転車のブレーキが下り坂で故障してしまいます。真琴はそのまま電車の接近する踏切に突入し、死を覚悟したその時、真琴は不思議な空間の中に立っていました。そして気がつくと、坂道の途中で少し時間が戻っていたのです。真琴は叔母の芳山和子にその体験を話すと、それは『タイムリープ』だ言われます。納得のいかない真琴は、その後自らの意思で過去へのタイムリープを試みて成功させます。
その日から真琴はタイムリープの力を使って、抜き打ちテストでよい成績を収めたり、カラオケを何時間も歌ったりと自分のささやかな欲望を満たす日々を送ります。そんな真琴を見て、叔母の和子は『真琴がいい目を見ている分、悪い目を見ている人がいるのでは』と言われますが、真琴は聞く耳を持ちませんでした。
千昭の告白
ある日、功介がクラブの後輩である藤谷果穂(ふじたにかほ)に告白されたことをきっかけに、真琴は千昭から交際を迫られます。真琴は照れ隠しだったのか、今の関係を壊したくなかったのか、タイムリープを使って千昭の告白をなかったことにします。その日から真琴は千昭のことを避けるようになるのです。しかし今度はそれが原因で千昭は他の女子と付き合い出すことになります。面白くない真琴ですがどうすることもできません。
その矢先、果穂に功介と付き合っているのかと聞かれた真琴は、2人の間を取り持とうときっかけを作ります。うまくいったと自画自賛の真琴ですが、その直後功介はブレーキが壊れている真琴の自転車に乗っていってしまうのです。真琴は事故を防ごうと踏切に向かいます。
そして何事もなかったと知って歩き出したところで千昭からの電話が鳴り、『タイムリープしているだろう』と千昭に指摘され、真琴は思わずタイムリープでその会話をなかったことにするのでした。それは真琴が使える最後のタイムリープだったのです。しかし、そのタイムリープ直後、先程発生しなかったことが起きます。真琴の自転車の後ろに果穂を乗せた功介が真琴のすぐ横を過ぎ去っていきました。
真琴は功介を追いかけますが、追いつくことはできません。自転車のブレーキが壊れて踏切に突っ込んでいく功介達を見て真琴は泣きながら叫びます。次の瞬間、時間が止まり、真琴のすぐ横には真琴の自転車を押す千昭の姿がありました。
最後のタイムリープ
千昭は自分が未来から来た人間であり、真琴のタイムリープの力は本来自分の持っていたものであることを告げました。そして事故の犠牲になった功介たちを助けるために自分の最後のタイムリープ能力を使ってしまったことも真琴に告げます。力をなくし未来に帰れなくなった千昭は、『タイムリープを過去の人間に知らせてはならない』ルールを破ったことを理由に真琴の前から姿を消します。
翌日学校では千昭が自主退学をした話題で持ちきりでした。真琴は『(千昭が)大事なことを話してくれたのになかったことにしてしまった』と後悔の念を功介に話し、そのあと屋上で1人号泣します。そんな真琴を和子は慰めます。消沈した真琴はその晩、自分にタイムリープの力が戻っていることに気が付きました。それは千昭の最後のタイムリープで時間を戻った時に戻された真琴の最後のタイムリープの力だったのです。
真琴はその力を使い、最初の理科実験室まで戻ります。真琴は功介と果穂の仲を取り持ち、自分の自転車を使わないようにと伝えると1人で千昭に会いに行きます。千昭にタイムリープの力が残っていることを確認すると、真琴は千昭に自分は千昭の秘密の全てを知っていることを伝えるのです。
未来に戻ることになった千昭は別れ際真琴に『未来で待ってる』、そう一言残し、真琴は『すぐ行く、走っていく』と呟きます。その後千昭は留学のため退学したということになっていました。千昭から何も聞かされていなかった功介は不満を漏らしましたが、真琴は『(千昭は)やりたいことが決まったんだよ』と返し、『実は私もさ、やること決まったんだ』と続けます。空を仰ぐと青々とした空と入道雲がどこまでも広がっていました。
時をかける少女のラストとは?未来で待ってるの意味も考察!
『時をかける少女』の中のキーパーソン、未来からやってきたという千昭ですが、何故タイムリープを利用して現代にやってきたのでしょうか?また千昭が最後に真琴に言った『未来で待ってる』の意味とは何だったのでしょうか?『時をかける少女』について考察してみます。
千昭が未来からやってきた理由は?
千昭が未来からやってきた理由は作品の中で明らかになっています。千昭は、この時代にのみ存在したという『白梅二椿菊図』という美しい絵を見に来るためにやってきたのでした。その絵は千昭がいた時代には既に失われてしまっていたのでした。千昭が絵を見にやってきたのはわかっているのですが、肝心の何故その絵が見たかったのかは明言されていません。これについても考察がされています。
千昭はやってきた未来はどのようなものだったのでしょうか?千昭は作中では自分のいた未来について、『川を見たことがない』、『自転車にのったことがない』、『空がこんなに広いとは知らなかった』、『人がたくさんいるのを見たことがない』と語っています。その言葉から想像するに、人類が生きるにはとても辛い、世界が終わってしまうような、そんな世界だったんでしょう。
千昭が見に来たという『白梅二椿菊図』という絵もまたそんな状況で描かれていたものだったのです。何百年も前の歴史的な大戦争と飢饉の時代、世界が終わろうとしていたそんな時代に描かれたのです。『白梅二椿菊図』の修復を担当している真琴の叔母は、『みているとなんだかとってもゆるやかになる不思議な絵』と表現しています。
千昭はおそらく自分のいる時代と似たような時代に描かれたこの絵を見て、例えどんな時代、どんな苦しい状況であっても、人は温かく、ゆるやかなこころを持つことができるということや、またそのような気持ちを絵として表現することができるということを確認しに来たのではないでしょうか?そのような考察がされているサイトもあります。
未来で待ってるのセリフの意味、切ない考察!
千昭は真琴と別れる時に一言『未来で待ってる』と言い残して去っていきます。その言葉の意味についていろいろな考察がありますが、まずは切ない意味に捉えた考察をご紹介します。
千昭が最後に真琴と別れる時、視聴者は千昭が真琴にキスをするのではないかとドキドキしながら見ていると、千昭は静かに真琴を抱きしめます。そして小さく『未来で待ってる』と言って去っていきます。明らかにキスする展開で敢えて抱きしめた理由とは何でしょう?その切ない面影から千昭は真琴に会えないことが自分の中で確定しているのに対し、真琴はいつか必ずもう1度会えると信じていました。
そんな気持ちの真琴にキスをしてしまったら最後、別れが本当に辛くなってしまいます。そんな真琴の気持ちを慮って千昭はハグにとどめ、『未来で待ってる』と言い残すことが1番真琴の気持ちを辛くさせない方法だと思ったのだと思われます。なんとも切ない考察です。
未来で待ってるのセリフの意味、ポジティブに考察!
次は『未来で待ってる』の意味をポジティブに捉えた考察です。千昭の話を聞いている限り、千昭のいた時代というのは真琴のいた時代からずっと先のことに思われます。だとすれば千昭の言った『未来で待っている』という言葉の意味は何だったのでしょうか?
千昭の『未来で待ってる』の意味、それは真琴達が作り上げた未来に先に行って待っている、というものです。千昭のいた時代のような未来が待っているというならば、真琴の時代ではなくていつか困難な難しいことに立ち向かわないと行けない時がくるはずです。
それに対してこの『未来で待っている』という言葉は、難しい状況でも頑張って素敵な未来にしていこう、その先で自分も待っている、という意味だとすればとても素敵だと評判の考察です。
時をかける少女の千昭と真琴のその後を考察!
『時をかける少女』では最後に千昭と真琴が別れますが、それではその後千昭と真琴はそれぞれその後どのような道を進んだのでしょうか?映画『時をかける少女』のその後に関する考察についていくつかご紹介します。
真琴のその後を考察!
千昭と別れてしまった真琴ですが、その後どのような道に進むのでしょうか?真琴は最後の千昭とのやりとりで、本来の千昭がこの時代に来た目的の絵について言及していました。それが『絵を千昭がいる時代までどうにか残す』かということです。こちらにフォーカスしたその後の考察を行っている方は、真琴が叔母の働いている美術館で働き、この絵をどうにか未来に残せないかどうと奮闘するのではないかと考察しています。
一方切ないその後の考察をしている方もいます。それは真琴が亡くなっているという考察です。千昭の話を聞く限りでは千昭のいた時代は何百年と先の話のように思えます。普通の女子高生である真琴はその時代まで生きることはできません。真琴は高校、大学を卒業し、就職をしてその後結婚します。
ですが胸の中ではいつも千昭のことを思うのです。真琴はそのまま千昭に会う夢を見ながら息を引き取ります。切なすぎて泣きそうになる考察として有名です。
千昭のその後を考察!
千昭のその後の考察はどうでしょうか?まず千昭の気になるその後と言えば、そもそも未来へ帰ることができたのかということです。これには多くの方々が帰れたと考察しています。と言いますのも、これは映画の中のストーリーの中で出てきている設定から言って高確率でそう言える内容になっています。
真琴はタイムリープの力の残数が0になってしまい、功介と果穂が自転車で踏切に突っ込んでしまう場面でタイムリープを使うことができませんでした。しかし、その時千昭が未来に帰るためにとっておいた自分のタイムリープの最後の1回を使い、この事故が起こる前まで時間を巻き戻します。その時の影響で残数が0になっていたはずの真琴のタイムリープの力が1に戻っていたのです。
それならば逆も然り、その1に戻った真琴の正真正銘最後のタイムリープのちからを使って千昭が最後のタイムリープを使う前に戻ったので、千昭のタイムリープの力も1に戻っているはずなのです。このことから千昭が未来に帰ったか、帰らなかったかという考察においては、未来に帰ったという考察が多くなっています。
真琴と千昭、2人のその後を考察!
気になるのは真琴と千昭、2人はその後再会することができたのか、ということです。これにも様々な考察がありましたが、数年~数十年後に千昭が真琴に会いに来るという考察が多く見られます。千昭は未来に帰った後すぐに真琴に会いにきたわけでない理由としては、やはり『タイムリープを過去の人間に知らせてはならない』というルールを破ったためにタイムリープが許されなかったという考察が有力です。
時が流れて未来で千昭は再びタイムリープを使うことが許されて真琴に会いに戻ってきます。しかし真琴は彼氏ができているどころか、もうすぐ結婚するというのです。真琴と千昭は少し話をしながら町を歩きます。そして別れ際に千昭は真琴の自分に関する記憶を全て消してまた未来に帰っていく、という考察がありますが、これもとても切ない考察として知られています。
しかし切ないよりも物語はやはりハッピーエンドが嬉しいものです。一方では千昭がまたやってくるまで真琴が待っていて2人が結ばれる、であったり、真琴の時代でタイムリープが使えるようになり真琴が千昭の時代に行って幸せに暮らす、という考察もたくさんあります。こちらのほうはハッピーエンドでほっこりできると評判です。
時をかける少女の千昭と真琴のその後まとめ!
出典: https://anibu.jp
いかがでしたか?今回は『時をかける少女』について、主人公の千昭と真琴のその後についての考察についてまとめました。ここでご紹介した以外にも彼らのその後の考察を繰り広げられているサイトはたくさんありますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。