【スパイファミリー】ルカは映画に登場する東国の軍人！アーニャを誘拐した理由や声優は？

『SPY×FAMILY CODE: White』は、漫画『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』の劇場版アニメです。配給先は東宝で、2023年12月22日に全国で公開されました。監督は片桐崇さん、脚本は大河内一楼さんが担当しています。スパイファミリーの映画は大ヒット作となり、2024年4月現在でも一部劇場で上映が続いています。

アーニャは学校で調理実習をすることになり、ロイドから「メレメレ」というお菓子を作ったらどうかと提案されます。ロイドたち一家は本場のメレメレを食べに、フリジス地方へ家族旅行に出かけました。その途中、チョコに隠された軍のマイクロフィルムを、アーニャが誤って飲み込んでしまいます。その後アーニャは軍に誘拐され、ロイドとヨルはアーニャを助けに戦艦に乗り込むのでした。

スパイファミリーの映画には、ルカという東国の軍人が登場します。ルカは悪役の中の1人ですが、どことなく憎めない愛嬌のあるキャラです。ここでは、ルカのプロフィールと、映画でルカに関係するキャラについて紹介します。

スパイファミリーのルカは、劇場版SPY×FAMILY CODE: Whiteに登場するキャラです。映画のためのオリジナルキャラで、スパイファミリーの原作には登場しません。ルカは、角ばった顔と四角いメガネが特徴的な東国の軍人です。スナイデル大佐の部下で、常に同僚のドミトリと一緒に行動しています。

ルカは特別な能力があるわけでもなく、スナイデルへの忠誠心が強いわけでもありません。ただ、軍人として、上官のスナイデルに従っているだけです。作中ではドミトリへの突っ込み役として活躍しており、2人でコントのようなやり取りを繰り広げています。

スパイファミリーのアーニャ・フォージャーは、原作でも主人公の1人として活躍しているキャラです。人の心が読める超能力者ですが、自分の能力のことは周りに隠しています。アーニャは孤児院で暮らしていたところ、スパイの黄昏に引き取られます。黄昏が演じているロイド・フォージャーの娘となったアーニャは、黄昏のミッションのためにイーデン校という名門高校に通うことになりました。

ある日、アーニャは学校で調理実習をすることになります。何を作るか迷っていたアーニャは、ロイドから「メレメレ」というお菓子を勧められます。メレメレはイーデン校の校長の好物で、フリジスという地方の伝統菓子でした。アーニャたち家族はメレメレの味を確かめに、フリジスに旅行に行くことにします。フリジスに行く列車の中で、アーニャはルカと出会いました。この出会いが、この先に起こる大騒動のきっかけとなりました。

スナイデルは、スパイファミリーの映画に登場する悪役です。スナイデルは東国の軍人で、大佐という地位にいる権力者です。現在の東国は西国との宥和政策を進めていますが、スナイデルはその考えに否定的です。スナイデルは過激な戦争推進派で、もう一度西国との戦争を起こそうとしています。

そこで、軍の飛行船を飛行戦艦として改造し、西国への攻撃を企てました。ルカはスナイデルの部下で、冷酷なスナイデルに恐れながら命令に従っています。本心ではやりたくない任務を与えられたときも、嫌々ながら任務を遂行しようとしました。

スパイファミリーのドミトリは、ルカの同僚として登場した東国の軍人です。ルカよりもさらに気弱な性格で、長い髪と丸いメガネが特徴です。占いが好きなドミトリは何かにつけて占いを始め、ルカに突っ込まれています。ルカはドミトリに呆れながらも何だかんだと仲が良く、2人の付き合いが長いことが伺えます。

スパイファミリーの映画のルカは、序盤から登場する出番の多いキャラです。アーニャを誘拐するなど、作中では大きな活躍を見せました。ここでは、スパイファミリーの映画でのルカの活躍や、アーニャを誘拐した理由についてまとめます。

西国との戦争を目論むスナイデルは、西国への奇襲を企てていました。スナイデルは奇襲用の飛行戦艦を用意し、中立国を通って西国へ攻めこもうとします。中立国を通る安全な航路データは、マイクロフィルムに保存されてスナイデルのもとへ届けられる手はずになっていました。このマイクロフィルムの輸送を請け負ったのが、スナイデルの部下であるルカとドミトリでした。

マイクロフィルムはそのままの形ではなく、チョコの中に隠されます。さらに、そのチョコは鍵つきの箱の中に入れられ、簡単に手が出せないようになっていました。ルカたちは列車での移動中、鍵だけを手元に置き、箱自体は貨物室へと預けます。ところが、ドミトリがうっかりと鍵をなくしてしまいました。

この鍵を拾ったのが、家族旅行で列車に乗っていたアーニャでした。アーニャはその鍵が宝箱の鍵だと考え、貨物室へと忍び込みます。そして、それらしき箱を見つけ、鍵で箱を開けました。アーニャの期待に反して、中に入っていたのはただのチョコレートでした。

そこへ、鍵をなくしたことに気づいたドミトリが、ルカと一緒に貨物室へやって来ます。焦ったアーニャは、マイクロフィルムが入っているチョコを食べてしまいました。ルカとドミトリはアーニャがチョコを食べたことに気づき、慌てて彼女を捕まえようとします。そこへヨルが駆けつけ、ルカとドミトリはあっさりとヨルに倒されてしまいました。

アーニャの捕獲に失敗したルカとドミトリは、このことをスナイデルに報告します。スナイデルは当然激怒しますが、まずはマイクロフィルムの奪還が先決だと考えます。そこで、ルカとドミトリに、アーニャを捕まえるよう命じました。これが、ルカとドミトリがアーニャを誘拐するに至った理由です。ルカとドミトリはアーニャの似顔絵を書き、他の部下たちを総動員してアーニャの捜索に当たります。

ルカやドミトリと違い、他の部下たちはアーニャの顔を知りません。頼みの綱はルカたちが書いた似顔絵だけでしたが、その絵はお世辞にも上手いものではありませんでした。そのため、部下たちはなかなかアーニャを見つけることができず、アーニャはしばらく平穏な時間を過ごします。ところが、アーニャがロイドとヨルに黙って1人で行動したとき、運悪くルカとドミトリに見つかってしまいました。

ルカとドミトリはアーニャを確保し、無理やり連れ去ります。このとき、そばにいたボンドがルカの腕に噛みつき、アーニャを助けようとしました。ルカは腕の腕章を噛みちぎられますが、何とかボンドを振り切ります。そして、ルカとドミトリは、アーニャをスナイデルのもとへ送り届けました。ただ、現場に腕章を残してしまったせいで、ロイドに誘拐犯は軍の関係者であると悟られます。

スナイデルはアーニャからマイクロフィルムを取り戻すため、早く排便するように迫ります。そして、これまでの失敗の懲罰も兼ね、ルカとドミトリにアーニャの便からマイクロフィルムを取り出す役目を与えました。2人は仕方なくこの任務を引き受け、飛行艦隊の一室にアーニャを軟禁します。そして、おまるを用意し、彼女が便意を催すのを待ちました。

一方のアーニャは、この時点ですでに便意を感じていました。しかし、マイクロフィルムを出してしまえば殺されると考え、必死で排便を我慢します。なかなか排便しないアーニャに業を煮やしたスナイデルは、ルカとドミトリにアーニャの解体を命じました。気が弱いドミトリは、何の罪もない少女を殺害することをためらいます。

ルカも罪悪感を覚えますが、それでも覚悟を決めてアーニャを殺害しようとしました。そのとき、ロイドとヨルが別々に飛行戦艦に乗り込み、アーニャは騒ぎに乗じて部屋から逃げ出します。ルカとドミトリはあわててアーニャを追いかけ、戦艦の中で鬼ごっこを繰り広げました。アーニャは逃げている最中にトイレを見つけ、そこでようやく用を足すことができました。

ところが、そこでルカとドミトリに見つかり、捕まってしまいます。ルカたちはアーニャが用を足したことを知り、殺害の必要がなくなったことに安堵します。ルカとドミトリは再びアーニャをスナイデルのもとへ連れて行き、アーニャが戦艦のトイレで用を足したことを報告します。スナイデルはアーニャの始末よりもマイクロフィルムの回収を優先し、ルカとドミトリに汚物タンクからフィルムを回収するよう命じます。

さすがに不満の声を上げかけるルカたちでしたが、スナイデルに逆らうことはできませんでした。嫌々ながら汚物タンクへと向かい、その途中で変装したロイドとすれ違います。ロイドは2人の会話から、彼らがアーニャを誘拐した犯人だと気づきます。ルカとドミトリはロイドの攻撃を受け、あっさりと気絶しました。

その後、ロイドとヨルの活躍により、東西間の戦争は回避されます。ルカとドミトリは気絶してから登場していないため、最終的にどうなったかはわかっていません。ただ、気を失っていただけであるため、目覚めた後は他の仲間たちと飛行戦艦から逃げ出した可能性が高いです。

スパイファミリーの映画では、俳優の賀来賢人さんと中村倫也さんが声優を務めることで話題となりました。賀来賢人さんと中村倫也さんはそれぞれルカとドミトリを担当し、息の合ったコントのような演技を披露しました。ここでは、ルカの声優である賀来賢人さんについて詳しく解説します。

スパイファミリーの映画のルカ役を務めた賀来賢人さんは、1989年7月3日生まれの俳優です。身長は179cm、血液型はO型です。出身地は東京都で、これまではアミューズに所属していました。2022年にアミューズとの契約を終了し、その後はフリーで活動しています。

賀来賢人さんは2007年に俳優としてデビューし、2008年にテレビドラマで初のレギュラー出演を果たします。その後数々の作品で活躍し、2020年にエランドール賞新人賞を受賞しました。賀来賢人さんは2016年に女優の榮倉奈々さんと結婚し、2024年4月現在では二児の父となっています。

賀来賢人さんがこれまでに出演した作品や、担当キャラを紹介します。テレビドラマでは、『今日から俺は!!』の三橋貴志、『アフロ田中』の田中宏、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』の音羽尚などを演じています。映画では、『斉木楠雄のΨ難』の窪谷須亜蓮、『森中中教習所』の轟木、『銀色の雨』の平井和也などの役を担当しました。声優としてはスパイファミリーのルカの他、映画『金の国 水の国』のナランバヤル役を務めています。

スパイファミリーの映画は、コメディだけでなくシリアスシーンも多くあります。しかし、ルカとドミトリが登場すると、シリアスシーンもコメディに見えるという感想が上がっていました。コメディ色が強いルカとドミトリは、作品の雰囲気を明るくする役目を担っていたといえるでしょう。

スパイファミリーの映画のルカには、ドミトリとのコンビが好きだという感想が寄せられています。ルカとドミトリはどちらも個性的なキャラで、2人揃うと面白さが倍増します。映画を観る前から、ルカとドミトリのコンビの活躍を楽しみにしていたファンも多いようです。

スパイファミリーの映画のルカの声が賀来賢人さんだと知らなかった人からは、「本当の声優だと思ってた」という驚きの声が上がっています。賀来賢人さん演じるルカの声は評価が高く、絶賛するコメントが多く見られました。

スパイファミリーの映画に登場するルカの活躍や関係するキャラ、声優などの情報をまとめました。ルカは映画にだけ登場するオリジナルキャラで、同僚のドミトリと一緒にアーニャに散々振り回されました。上官のスナイデルと違って人間味があるルカには、悪役なのに応援したくなる魅力があります。ぜひ、スパイファミリーの映画で、ルカの実際の活躍を確認してみてください。