【葬送のフリーレン】レルネンとエーレの関係は？ヴィアベル達に紹介したシーンは？

葬送のフリーレンのレルネンとエーレは、両方とも一級魔法使い編で初めて登場したキャラです。一級魔法使い試験の受験者であるエーレには、祖父がいることがわかっています。その祖父とは、一級魔法使いのレルネンではないかといわれています。では、レルネンとエーレは本当に祖父と孫の関係なのでしょうか？レルネンとエーレの活躍シーンなどとあわせて、2人の関係について解説します。

葬送のフリーレンは、小学館の週刊少年サンデーで2020年から連載が始まりました。葬送のフリーレンの原作者は山田鐘人さんで、作画担当はアベツカサさんです。2022年にアニメ化が決定し、2023年9月から連続2クールで放送されました。

ヒンメルたち勇者一行は、魔王を倒してパーティーを解散します。エルフのフリーレンは魔法収集の旅に出て、50年後に仲間たちに会いに戻ってきました。その頃にはヒンメルは老人になっており、フリーレンとの再会後に息を引き取ります。フリーレンはヒンメルの死に涙を流し、もっと人間を知ろうと旅に出ます。新たな仲間たちと出会ったフリーレンは、彼らとともに魂の眠る地（オレオール）を目指すのでした。

葬送のフリーレンのレルネンは、ゼーリエの弟子である一級魔法使いです。若くして一級魔法使いとなり、それから第一線で活躍してきました。貴族の家の出身で、若い頃はデンケンと同じ宮廷魔法使いでした。年齢は不明ですが、78歳であるデンケンと同じくらいの年齢だと推察されます。

葬送のフリーレンのエーレは、魔法学校を首席で卒業したエリート魔法使いです。一級魔法使い選抜試験を受けますが、不合格となりました。現在の魔法使いの等級は、二級です。ゆるくウェーブした茶色い髪の若い女性で、見た目から10代後半であると推察されます。品性を大事にする落ち着いた女性ですが、たまに我がままな一面を見せます。

葬送のフリーレンのレルネンとエーレは、祖父と孫の関係であるといわれています。エーレは一級魔法使いの一次試験で、ヴィアベルに対して「お爺ちゃんを紹介しようか」と言いました。このときのヴィアベル達は合格が絶望的な状況で、ヴィアベルは帰りの船旅の心配をします。ヴィアベルは船酔いをする性質で、海路が苦手でした。

しかし、陸路だと北部高原を通らなければならず、北部高原を通るためには一級魔法使いの同行が必須となります。そこでエーレは、一級魔法使いである自分の祖父を紹介しようとしたのです。ただ、このときはエーレの祖父が一級魔法使いであることしかわからず、その一級魔法使いの名前は出てきませんでした。

エーレの祖父がレルネンであるとわかったのは、一級魔法使い試験が終わった後でした。試験終了後、作中にはレルネンをヴァイベル達に紹介するエーレの姿が描かれています。このシーンにセリフなどはないため、レルネンとエーレの関係が明記されたわけではありません。ただ、状況的に、レルネンがエーレの祖父であると考えるのが自然でしょう。

エーレがレルネンをヴィアベル達に紹介したシーンは、葬送のフリーレン7巻の第60話に出てきます。原作ではたったひとコマのシーンで、セリフも書かれていません。そのため、このシーンで一同が何を話したかは不明です。葬送のフリーレンのアニメでは、最終回のエンディングで、エーレがレルネンを紹介するシーンが登場しました。

エーレの祖父であるレルネンは、ゼーリエも認めるほどの実力の持ち主です。戦闘シーンは少ないですが、作中ではレルネンの強さがわかるシーンがいくつも出てきます。では、葬送のフリーレンのレルネンには、どの程度の強さがあるのでしょうか？ここでは、レルネンとフリーレンの強さの対比や、魔法の才能について考察します。

葬送のフリーレンのレルネンは、魔法の研究者としても優秀な人物です。レルネンはゴーレムの開発と製造に携わっており、このゴーレムは作中でたびたび活躍しています。孫のエーレが受験した一級魔法使い試験では、二次試験のダンジョン内でレルネンのゴーレムが活躍しました。

このゴーレムは脱出用に開発されたもので、普段は小さな瓶の中に収納されています。瓶を割ると屈強なゴーレムが出現し、持ち主の安全を守りながらダンジョンの外まで脱出させます。ゴーレムには治癒能力も備わっており、二次試験では怪我をした受験者の治療に当たりました。

レルネンのゴーレムは、黄金郷のマハト編でも登場します。このときは試験で使用されたゴーレムと、戦闘に特化した強力なゴーレムの2種類が登場しました。レルネンのゴーレムは七崩賢のマハトの前に立ちふさがり、レルネンたちが逃げる時間を稼ぎました。このような優れた能力を持つゴーレムを作れるレルネンは、かなり優秀な魔法使いであるといえるでしょう。

葬送のフリーレンの魔法使いや魔族は、相手の魔力を目で見ることができます。その魔力の大きさで、相手の強さをある程度推し量ることが可能です。この魔力は自分の意思で制限することができますが、魔力を制限すると独特の揺らぎが生じます。この揺らぎにより、相手が魔力を制限しているかどうか判断することができるのです。ところが、フリーレンは長年の修行の結果、魔力の揺らぎを起こさずに魔力制限が行えるようになりました。

フリーレンの魔力制御は実に洗練された技術で、その揺らぎは七崩賢である断頭台のアウラでも見抜けませんでした。フリーレンが魔力を制限しているとひと目で見抜いたのは、魔王ただ1人だけです。しかし、魔王以外は誰も見抜けなかったフリーレンの魔力の揺らぎを、レルネンはすぐに見抜きました。自分の魔力の揺らぎをレルネンが見えていると気づいたフリーレンは、彼を相当な手練れだと評しました。

葬送のフリーレンのレルネンは、読者から「狂犬」と呼ばれることがあります。なぜレルネンは、狂犬と呼ばれるのでしょうか？レルネンは物腰柔らかな魔法使いで、一見しただけでは狂犬というイメージは湧きません。レルネンが狂犬と呼ばれるようになったのは、フリーレンに戦いを挑んだことがきっかけです。

レルネンはゼーリエを未来で孤独にさせないため、悪名でも良いから歴史に名を残そうとします。レルネンが考えた悪名とは、「勇者一行の魔法使いを討ち取る」というものでした。レルネンは歴史に名を残すためにフリーレンとの対決を望み、いきなり攻撃を仕掛けました。

問答無用でフリーレンに攻撃魔法を撃ち込む姿が、読者の目には「狂犬」と映ったようです。しかし、レルネンが狂犬と呼ばれるのは、いきなりフリーレンに襲いかかったからだけではありません。フリーレンに傷を負わせるほどの強さがあってこそ、レルネンは狂犬の呼ばれるようになったのです。

人間の中では別格の強さを誇るレルネンですが、それでもフリーレンにはまだ及びません。レルネンはフリーレンの魔力の揺らぎすら見極めることができる、優れた魔法使いです。それにも関わらず、なぜレルネンはフリーレンには及ばないのでしょうか？レルネンがフリーレンに及ばない最大の原因は、寿命の短さです。人間は長くても100年程度しか生きられないため、数十年しか魔法の修練に費やすことができません。

それに引き換え、エルフであるフリーレンには、永遠と呼べるほどの時間があります。フリーレンはすでに1000年以上生きている魔法使いで、魔力量だけ見てもレルネンとは大きな差があります。レルネンがいくら優秀な魔法使いだとしても、1000年以上魔法と向き合ってきたフリーレンに敵わないのは当然だといえるでしょう。

続いて、レルネンの孫であるエーレの強さや魔法について見ていきましょう。エーレは優れた一級魔法使いであるレルネンの孫というだけあって、若い魔法使いの中では優秀な部類に入ります。作中では、エーレが魔法学校を首席で卒業していることが明かされました。

また、フェルンとの対戦シーンに出てきた「お爺ちゃんと戦っているみたい」というセリフから、レルネンに修行をつけてもらったこともあると推察されます。レルネンの孫というだけで、かなり恵まれた環境で育ったといえるでしょう。では、実際にエーレはどの程度の強さがあるのか、作中で使用した魔法とあわせて紹介します。

エーレが葬送のフリーレンの作中で使った魔法は、「石を弾丸に変える魔法（ドラガーデ）」です。ドラガーデはその名の通り、周囲にある石を弾丸のようにして相手に放つ魔法です。その威力は絶大で、直撃すれば命はないでしょう。一度に無数の石を操ることができるため、一斉連射ができるというメリットがあります。

エーレの得意魔法である石を弾丸に変える魔法（ドルガーデ）は、自然物である石を利用した魔力消費の少ない魔法です。魔力を抑えられる分、余力を防御に回せるという利点があります。しかし、建物内など、石がない場所では使えないという弱点もあります。もしも、エーレが無から石を生み出す魔法が使えれば、この弱点はなくなるでしょう。

ただ、作中での描写を見る限り、エーレには石を生み出すような魔法は使えないと推察されます。石がない場所での戦闘になったら、エーレはかなり不利な状況になるでしょう。また、学校で魔法を習得したエーレには、実践経験に乏しいという弱点もあります。

魔法学校を首席で卒業したエーレは、基本に忠実な戦闘であれば本来の強さを発揮できます。しかし、想定外の事態に遭遇したときは、経験不足から対処が遅れてしまいます。フェルンとの戦いでは、予想もしなかったゾルトラークの物量攻撃を捌ききれず、敗北しています。もう少し実践経験を積めば、さらなる強さを得ることができるでしょう。

葬送のフリーレンのエーレは、魔力の強さだけでいえば北部魔法隊隊長のヴィアベルよりも上です。そのヴィアベルは一級魔法使い試験を突破しましたが、エーレはまだ一級魔法使いにふさわしくないと判断されました。では、エーレが一級魔法使いになるためには、今後どのような課題を克服すべきでしょうか？

まずは、実践経験を積み、自分より格上の相手や魔族などとの戦いに慣れることが先決でしょう。それとあわせて石を魔法に変える魔法（ドラガーデ）以外の得意魔法を使えるようになれば、格段に強さが上がるはずです。また、どのようなシーンでも冷静に対処できる強い精神力を身につければ、合格の可能性はかなり高まるといえるでしょう。

エーレの祖父であるレルネンは、一級魔法使い試験編から登場した魔法使いです。その後、黄金郷のマハト編にも登場し、一級魔法使い試験編以上の活躍を見せました。ここでは、エーレの祖父であるレルネンの過去や、作中での活躍をまとめます。

現在ではゼーリエの弟子として大陸魔法協会に所属しているレルネンですが、以前は宮廷魔法使いとして働いていました。デンケンとは同期の関係で、一緒に切磋琢磨した仲です。デンケンが軍出身の叩き上げであるのに対し、レルネンは甘やかされて育った貴族の息子でした。

まったく境遇の異なる2人ですが、なぜか気が合い、親しく会話を交わす関係となります。レルネンは魔法使いとしての才能は優れていましたが、世渡りが下手だったことで地位を失いかけます。そのときに最後までレルネンを庇ったのが、同期のデンケンでした。

レルネンはこのときの恩をいつか返そうと思いつつ、何もできないまま月日だけが過ぎていきます。そして、レルネンとデンケンが高齢になった頃、デンケンの故郷がマハトの黄金に飲み込まれました。レルネンは今こそ恩を返すときだと思い、マハトに立ち向かうデンケンの力になろうと決意したのでした。

黄金郷のマハトは、ヴァイゼの領主であるグリュックによって、支配の石環をつけられました。支配の石環は、魔族を意のままに操ることができる魔道具です。レルネンは支配の石環に何らかの異常が起き、マハトが反乱を起こしたと考えました。そこで、支配の石環を修復し、マハトを再び支配下に置こうとします。支配の石環の修復をする魔法使いには、精神魔法の専門家であるエーデルが選ばれました。

レルネンはエーデルを伴って黄金郷の中へ入り、マハトと対峙します。無闇に争いを好まないマハトは、やって来た人間を酷たらしく殺して見せしめとしてきました。レルネンのこともすぐには黄金に変えようとはせず、まずは殺してから黄金に変えようとします。もしもマハトが本気を出していたら、レルネンは一瞬で黄金に変えられていたでしょう。

しかし、マハトが見せしめのために殺すことを優先としていたため、レルネンはしばらくの間マハトの攻撃を防ぐことができました。そして、エーデルが支配の石環を修復する時間を稼ぎます。支配の石環の術式を読んだエーデルは、支配の石環が壊れてなどいないことに気づきます。撤退を選んだレルネンはゴーレムを出して逃げようとしますが、マハトはそれを許しませんでした。

ゴーレムごとレルネンを切り裂き、今度こそ殺そうとします。マハトの意識がレルネンだけに集中している隙に、エーデルはマハトに近づいて彼の記憶を読み取りました。レルネンは足止めのためにさらに強力なゴーレムを出し、エーデルを連れて黄金郷から逃亡します。レルネンとエーデルが命がけで手に入れた情報は、マハトを倒すために大いに役立ちました。

続いて、レルネンの孫であるエーレの活躍シーンを見ていきましょう。エーレが作中で活躍したのは、一級魔法使い試験の一次試験と二次試験です。一級魔法使い試験でエーレがどのような活躍を見せたのか、詳しく解説します。

一級魔法使い試験の一次試験は、隕鉄鳥（シュティレ）という鳥の捕獲が課題でした。受験者たちは3人1組のパーティーに分けられ、パーティーメンバーを1人も失ってはならないという条件もつけられます。エーレと同じパーティーになったのは、ヴィアベルとシャルフです。隕鉄鳥が見つからなかった3人は、他のパーティーから隕鉄鳥を奪うことにします。

エーレたちのパーティーが標的として定めたのは、フェルンが属する第4パーティーでした。ヴィアベルが第4パーティーに奇襲をかけますが、すぐに魔力を察知したフェルンによって攻撃を防がれます。その後、1対1の対戦が始まり、エーレはフェルンと戦うことになりました。エーレは基礎的な魔法しか使わないフェルンを見て、古い戦い方だと感じます。しかし、フェルンによる一般攻撃魔法の力技に押し負け、魔力切れで倒れました。

レルネンの孫のエーレは、二次試験で零落の王墓というダンジョン攻略に挑みます。二次試験ではパーティーは組まれませんでしたが、エーレは一次試験でともに戦ったヴィアベルとシャルフについていきます。3人がダンジョンの中を歩いていると、エーレが何者かの魔法によって拘束されました。

エーレを拘束したのは、魔物によって生み出されたヴィアベルの複製体でした。エーレとシャルフの複製体もいることを確認し、ヴィアベルは即座に誰がどの複製体の相手をするかを定めます。エーレはヴィアベルの指示により、シャルフの複製体と戦うことになりました。

そして、見事にシャルフの複製体を討ち取ります。その後、エーレたち3人は、デンケンの複製体の足止めを担当することになります。今回は3人で協力し、デンケンの複製体に立ち向かいました。エーレは魔力を使い果たしながらも、ヴィアベルたちと一緒にデンケンの複製体の足止めに尽力しました。

祖父と孫の関係であるレルネンとエーレは、葬送のフリーレンのアニメにも登場しました。ここでは、アニメでレルネンとエーレの役を担当した、2人の声優について詳しくまとめます。過去の出演作品や担当キャラも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

まずは、エーレの祖父であるレルネンの声優について見ていきましょう。葬送のフリーレンのレルネン役を担当したのは、声優の宮内敦士さんです。宮内敦士さんは1969年7月8日生まれで、出身地は埼玉県です。三木プロダクションと劇団夜想会に所属しており、俳優としても活躍しています。声優活動は、2000年頃から開始しました。

宮内敦士さんはこれまでに、『結界師』の墨村正守、『東のエデン』の物部大樹、『NOMAD メガロボクス2』のマック、『メタリックルージュ』のアッシュ・スタールなどを演じてきました。その他の出演作品と担当キャラは、『新テニスの王子様』の三船入道、『ONE PIECE』のヴィンスモーク・ニジ、『スーサイド・スクワッド』のリックフラッグ大佐などです。

続いて、レルネンの孫であるエーレの声優について解説します。葬送のフリーレンのエーレ役の声優は、伊藤かな恵さんです。伊藤かな恵さんは1986年11月26日生まれのB型で、青二プロダクションに所属しています。2010年に第4回声優アワード新人女優賞を、2011年に第5回声優アワード助演女優賞を受賞しました。歌手としても活躍しており、いくつかのアニメのエンディングテーマも担当しています。

伊藤かな恵さんは、『しゅごキャラ！』の日奈森あむや『神のみぞ知るセカイ』のエルシィ、『ソードアート・オンライン』のユイなどを演じてきました。その他、『オオカミ少女と黒王子』の篠原エリカ、『ガンダムビルドダイバーズ』のナナセ・ナナミ、『異世界のんびり農家』のハクレンなども担当しています。

葬送のフリーレンの作中では、レルネンとエーレが祖父と孫の関係であるとは明記されていません。しかし、エーレがレルネンをヴィアベル達に紹介したシーンから、2人が祖父と孫の関係であると確信した人が多いようです。

葬送のフリーレンのレルネンは、ゼーリエに並々ならぬ恩義を感じています。ゼーリエのことを思うあまり自分を顧みないレルネンには、自分に憧れている孫の存在に気づいてほしいというコメントがありました。

葬送のフリーレンのエーレは、ヴィアベルやフェルンも認める実力者です。エーレがレルネンの孫であると知った人からは、「強いはずだ」と納得する声が上がっています。

葬送のフリーレンのレルネンとエーレの関係や、2人の活躍シーンなどをまとめました。レルネンとエーレが祖父と孫の関係であるという明確な情報は、公式ファンブックにも出てきません。ただ、作中の描写から、2人が祖父と孫の関係である可能性は非常に高いといえます。レルネンとエーレの今後の活躍を期待しながら、葬送のフリーレンの続きを楽しみに待ちましょう。