【葬送のフリーレン】ブルグの強さ・死亡を考察！不動の外套はなぜユーベルに破られた？

『葬送のフリーレン』には、ブルグというキャラが登場します。ブルグは非常に出番が少ないキャラであるため、名前を聞いてもどのキャラかわからない人もいるでしょう。本記事では、葬送のフリーレンのブルグに関するプロフィールや、登場シーンなどを紹介します。ブルグについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

葬送のフリーレンは、魔王を倒した勇者一行の後日譚を描いたファンタジー漫画です。原作者の山田鐘人さんと作画担当のアベツカサさんによる作品で、週刊少年サンデーで連載中です。葬送のフリーレンは2022年にアニメ化が発表され、2023年9月から日本テレビ系列でアニメの放送が始まりました。葬送のフリーレンはアニメ効果で話題作となり、単行本の累計発行部数は2000万部を超しました。

主人公のフリーレンは、勇者パーティーの魔法使いとして活躍したエルフです。寿命が長く感情も薄いフリーレンは、魔王を倒すとあっさり仲間たちと別れました。50年後に勇者ヒンメルや仲間たちと再会したフリーレンでしたが、それからすぐにヒンメルは死亡しました。ヒンメルの死を目の当たりにし、フリーレンは彼のことを何も知らなかったことに気づきます。それからフリーレンは人間を知るため、新たに旅立つのでした。

葬送のフリーレンのブルグは、一級魔法使い試験編に登場した一級魔法使いです。実際にその場に現れたわけではなく、ゼンゼの回想シーンに登場しました。ブルグは「不動の外套」というフード付きの黒いマントを、頭から被っています。顔がわからないくらい伸びた前髪が特徴で、表情はよく見えません。年齢や出身地など、詳しいプロフィールは不明です。

葬送のフリーレンのブルグは登場シーンが少ないため、はっきりとした性格はわかりません。ただ、作中でほとんど喋ることがなかったブルグは、寡黙でクールな性格であると推察されます。また、顔を隠すようにしていたことから、目立つことを避けていたとも考察できます。

葬送のフリーレンのキャラの名前や地名は、ドイツ語が由来となっていることが多いです。ブルグの名前もドイツ語からきており、ドイツ語での表記は「Burg」です。Burgは日本語に訳すと、「城」という意味になります。葬送のフリーレンのブルグは、攻めより守りが得意な魔法使いです。そのため、守りの要である「城」という意味の名前になったのでしょう。

城という意味のドイツ語には、Burgの他に「Schloss」という単語もあります。BurgとSchlossは訳せばどちらも「城」になりますが、形状は大きく異なります。Burgが軍事用に建てられた城塞を指す単語であるのに対し、Schlossは王宮や宮殿のような豪華な建物を指す単語です。派手さはないが強固な守りを誇るブルグには、Schloss由来ではなくBurg由来の名前が合っているといえます。

ブルグが登場したのは、葬送のフリーレン6巻の54話です。この回は「大体なんでも切る魔法（レイルザイデン）」というタイトルの話で、魔法使いの1人であるユーベルに焦点が当たっています。葬送のフリーレンの6巻では一級魔法使い試験の二次試験が行われており、54話では受験者と複製体との戦いが描かれました。

受験者たちは複製体相手に善戦しましたが、ラヴィーネとリヒターがゼンゼの複製体にやられます。加勢にデンケンが駆けつけるも、すでに2人はリタイアした後でした。ゼンゼの複製体はデンケンすら攻めあぐねる敵でしたが、そこにやって来たユーベルは自分が倒すとあっさり言います。

魔力探知でユーベルが自分の複製体の相手をすると察知したゼンゼは、その時点で負けを悟りました。ゼンゼはユーベルの能力を把握しており、自分と相性が悪いことをわかっていたのです。ゼンゼがユーベルと初めて出会ったのは、2年前の二級魔法使い選抜試験のときでした。ゼンゼは当時のことを振り返り、その回想の中でブルグが登場しました。

葬送のフリーレンのブルグは一級魔法使いであるため、実力者であることは確かです。ただ、戦闘シーンがないため、どの程度の強さであるかははっきりしません。ブルグの強さでわかっていることは、防御力が桁外れに高いということだけです。ブルグは守りに特化した一級魔法使いで、魔法で作った「不動の外套」というマントを着用しています。

この不動の外套は複数の防御術式が組み込まれた魔法具で、どのような攻撃魔法も通しません。不動の外套をまとったブルグは、一級魔法使いになってから一切傷を負うことはありませんでした。攻撃に関してはわかりませんが、防御だけでいえば他の一級魔法使いを遥かに凌ぐ強さがあるといえるでしょう。

ブルグの不動の外套は、同じ一級魔法使いのゼンゼすら攻略できないものでした。葬送のフリーレンの世界では、魔法使いは「イメージ」を重要視します。イメージできないものは、魔法で実現することができません。ブルグの不動の外套は一見ただのマントですが、魔法使いであればすぐに鉄壁の防御力に気づきます。そして、不動の外套を破るイメージが持てなくなるのです。

そのため、ゼンゼのような強さのある一級魔法使いでも、ブルグの不動の外套に打ち勝つことは不可能でした。しかし、当時三級魔法使いであったユーベルは、いとも簡単にブルグの不動の外套を切り裂きました。なぜユーベルは、これほどあっさりとブルグの不動の外套を破ったのでしょうか？

それは、ユーベルが特殊な精神状態の持ち主だったからです。ユーベルは普段から魔法理論を気にすることなく、自分の感覚だけで魔法を使ってきました。まるで鎧のような不動の外套も、ユーベルにとってはただの布でしかありませんでした。ユーベルは「布は切れるもの」という感覚だけに従い、不動の外套を魔法で切り裂いたのです。

葬送のフリーレンのブルグは、二級魔法使い選抜試験で試験官を務めていました。そして、受験者であるユーベルに不動の外套を破られ、死亡しました。ユーベルが攻撃が終えた時点で、ゼンゼは「ブルグが殺された」と名言しています。そのため、ブルグは即死であったと推察されます。この試験では他の受験者を守るため、殺害行為が禁止されていました。ユーベルが失格処分になったことからも、ブルグが死亡したことは間違いないでしょう。

葬送のフリーレンのブルグは、ユーベルによって不動の外套ごと体を切られます。ある程度の傷であれば、回復魔法によって治療することも可能だったでしょう。しかし、このときユーベルは力加減ができず、ブルグの体を真っ二つに切ってしまいました。ブルグは治療する間もなく、体を切断されて死亡しました。

葬送のフリーレンのブルグには、「かわいそう」という感想が上がっています。ブルグは数少ない一級魔法使いであったにも関わらず、ユーベルによってあっさりと殺害されました。あまりにも呆気ない最期に、ブルグを不憫に感じた人も少なくないようです。

葬送のフリーレンのブルグは、フードと前髪でほとんど顔が見えません。しかし、すっきりとした顔の輪郭やアニメの声から、イケメンであると推測する人もいました。

葬送のフリーレンの原作では、ブルグのセリフはひとつもありません。しかし、アニメでは、「次」という一言が追加されました。ブルグが喋ったことに、驚きの声や喜びの声が上がっていました。

葬送のフリーレンのブルグの強さや死因、登場シーンなどをまとめました。ブルグは原作の54話にのみ登場するキャラで、ほとんどセリフもなく死亡により出番を終えました。もしも生きていれば、他の一級魔法使いのように活躍したでしょう。早すぎる最期が、非常に惜しまれるキャラです。