【葬送のフリーレン】フェルンはどれくらい強い？フリーレン以上の強さなのか考察

フェルンは葬送のフリーレンに登場する強すぎと言われるほどの魔法使いです。この記事ではそのようなフェルンについて、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

フェルンが登場する葬送のフリーレンは、2020年から週刊少年サンデーで連載されているロードムービー作品です。原作・原案を山田鐘人先生、作画をアベツカサ先生が手がかけています。魔王を倒した勇者一行の後日談を描くファンタジー作品で、高い人気を獲得した作品になっています。発表から開催された多くの漫画賞で上位入賞を果たすなど、人気と共に評価も高い作品になっています。

葬送のフリーレンはメディアミックス展開も行われた作品で、2023年9月より2クールでの放送が行われました。アニメ制作側も高い期待を持ってか、1話～4話を『金曜ロードショー』で放送するという破格の待遇を受けるなどしています。アニメの人気も高く、その影響でより高い知名度と人気を獲得することになりました。

10年の歳月を経て魔王討伐を達成した勇者一行。そのメンバーであったフリーレンですが、長寿なエルフであるフリーレンにとってその旅は極めて短いものでした。パーティー解散後、魔法を収集する旅を続けるフリーレンでしたが、仲間のハイターの元を訪ねます。そこで魔導書の解読と共に依頼されたのが、ハイターが戦争孤児として引き取っていたフェルンの弟子入りでした。

フェルンはフリーレンに師事する魔法使いで、初登場時はわずか9歳でした。南側諸国で戦争孤児となり、両親の死亡に絶望して飛び降り自殺をしようとしていたところをハイターに助けられ、引き取られることになります。4年間の修行期間と、ハイターの死を受け、フリーレンと共に旅をすることになりました。

エルフであるフリーレンと人間であるフェルンでは時間的感覚が異なり、またフリーレンの生活水準が著しく低いことから辟易するなど、母親のように世話をする側面も持ち合わせています。

そのようなフェルンですが、その性格は基本的に生真面目で、フリーレンに対しても一定の厳しさを持って接しています。しかし、そもそもが長らくハイターとフリーレンとしか交流を持たなかったことから、感情表現に乏しく、表情の変化も一見すると分かりにくいため、無感情だと思われることも多いです。それでいて、怒った時だけは、非常に分かりやすくむくれるという子供っぽさも持ち合わせています。

特に始めてまともに接した同年代かつ異性ということもあって、シュタルクに対しては感情が表に出ることが多く、同時にむくれることも多くなっています。このフェルンの性格は作中で、少しずつ成長を続けており、フェルンの精神的な成長も、葬送のフリーレンの楽しみの1つになっています。

フェルンは初登場の時点から、魔法に対して天才的な才能を持っていました。というのも正式にフリーレンに弟子入りする前から、特に魔力や気配を消す能力は天才的に高く、フリーレンが探すのに苦労するほどだったのです。とはいえ、この時点では、正式に魔法を習ったわけではなく、才能がある天才故に使えているという状態でした。

最初から天才的な才能をもっていたフェルンですが、そのフェルンが魔法使いとして、最も優れているとも言えるのはその成長速度です。フェルンは、葬送のフリーレン作中、フリーレンに弟子入りしてから本格的に魔法を習い始めました。しかし、作中での戦闘を見るに、その強さは、既に七崩賢の配下クラスの魔族を打ち破れるほどの強さになっているのです。

師匠が魔族殺しに長けたフリーレンであり、師匠譲りの『魔族を欺いて殺す戦法』を身につけているとはいえ、それだけでは説明しきれない程の天才的な才能を持ち合わせています。ちなみにフェルンの戦闘スタイルは、フリーレンと同じく、一般攻撃魔法と防御魔法を用いるだけの非常にシンプルなものになっています。葬送のフリーレン世界の現代の主流な魔法とはかけ離れた性質を持っている点もポイントになっているのです。

中でもフェルンの強いと言われる要因になっている点が、攻撃速度です。正確には、出の速さが特徴で、その速射性能は、フリーレンをして、自分よりも速いとはっきり言わせる程になっています。そのような高い攻撃速度を持ちながら、フェルンの攻撃は、いわゆる数打ち戦法をすることがないのも1つの特徴になっています。

通常、攻撃速度が速い攻撃は、精密さに欠けたり、射程が短かったり、連射速度に難があっても不思議ではありません。しかし、フェルンの場合はこれらの要素を高い次元で両立しているのです。これがフェルンが強いと言われる要因になっています。

葬送のフリーレン作中での描写から、フェルンの強さは既に師匠のフリーレンを超えているのではないか、とも考察されています。フリーレン自身が認める速射性能の高さはもちろん、何よりもフェルンが強すぎと言われる要因になったのが『フリーレンの複製体を倒した』という事実です。一応この時は、本物のフリーレンとの共闘での結果ではありますが、主たる攻撃はフェルンが担当、その作戦もフェルンの速射性能ありきのものでした。

元々フェルンは、異常なまでの成長速度を誇っています。例え、フリーレンの複製体を倒した時点では、まだフリーレンの方が強いとしても、この先も超えられない保証はどこにもないのです。そのため、今後の成長も込みでフェルンの方が強いのではないかと考察される結果になっているのです。しかし、結果としてフェルンがフリーレンを超えることはないとも考察されています。その考察の根拠は種族の寿命の問題です。

例え一時的にフェルンがフリーレンを超えるようなことがあったとしても、フリーレンにはまだまだ膨大な時間があります。そのため、最終的な強さとしてはやはりフリーレンに軍配が上がるだろうともされているのです。とはいえ、そのような比較をされている時点で、フェルンが人間の魔法使いとしては強すぎなのは間違いなく、先々人間に限れば世界最強の魔法使いになれる可能性は相応に高いとも考察されています。

強すぎと言われることもあるフェルンですが、基本的に使用する魔法は実はかなり限られています。ここからは、フェルンが実際に使用する魔法について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

フェルンが戦闘時、攻撃魔法として使用する魔法はたったの1種類しかありません。それが魔族を殺す魔法（ゾルとラーク）です。元々ゾルトラークは、腐敗の賢老クヴァールが編み出した魔法でした。この魔法をフリーレンが改良したのが魔族を殺す魔法（ゾルトラーク）です。ちなみにクヴァールが編み出した人を殺す魔法（ゾルトラーク）は葬送のフリーレン世界の現代においては『一般攻撃魔法』という位置づけになっています。

そもそも腐敗の賢老クヴァールは、80年前以上前、勇者一行によって封印された存在でした。それから人間は、クヴァールの使用した魔法を基礎体型にさらなる魔法を構築していったのです。特にフェルンの使用するのはフリーレンが対魔族用に改良したものなので、より強力な魔法となっています。フェルンはこの基本中の基本の魔法を極めることで強すぎると言われるほどの強さを獲得しているのです。

フェルンが使用する防御魔法は、文字通り攻撃を防ぐ魔法で、壁を作ることで、攻撃を遮断し防ぐ魔法になっています。魔力の消耗が激しく、防御する箇所を限定することで消耗を防ぐ必要があり、使用する際はどこを攻撃されるかしっかりと見極める必要がある魔法になっています。また、いくら防御魔法といえど、完全ではないので、場合によっては破られる場合もあります。

文字通り空を飛ぶことができる魔法が飛行魔法です。やはり魔力の消耗が激しく、また勇者一行が旅をした時代には存在しなかった魔法の1つになっています。自身が空を飛ぶ他、対象物を浮遊させたり、移動させることも可能です。

フェルンも必要に応じて使用する形ですが、戦闘においては、この飛行魔法と自身の魔法の精密さなどを生かした、敵の知覚外からの超遠距離攻撃などの際にも使用したりしています。

ある意味でフリーレンと旅をするなら必須となる魔法が、『宝箱を判別する魔法（ミークハイト）』です。この魔法はフェルン自身が使用するシーンはありませんが、描写的に使用が可能だと考察されています。一応確率は99%であり、100%ではないことから、フリーレンがミミックに引っかかってしまうのがある種のお決まりになっていたりします。

戦闘では、魔族を殺す魔法（ゾルトラーク）と防御魔法、場合によって飛行魔法と最小限の魔法の種類しか使わないフェルン。しかし、それはできないからではなく、フリーレンの教えがそうだからというだけです。そのため、戦闘には関係な民間魔法に関しては、フェルンも多数使用することができます。

どのような民間魔法を習得しているか、はっきり分かっているものは多くありませんが、確実に持っているのが、一級魔法使いになった際、ゼーリエから授かった『服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法』です。

『強すぎ』『天才』とファンの間でも言われるフェルンですが、その天才的な才能は、葬送のフリーレン作中の人物からも強すぎるとして認められるシーンなどがあります。ここからは実際に作中でフェルンが強すぎるとされるシーンなどをネタバレありでまとめて紹介していきます。

葬送のフリーレン作中、フェルンを認めた魔法使いの1人がゼーリエです。ゼーリエは大陸魔法協会の創始者であり、人類の歴史上に残るほぼ全ての魔法を収集した存在とも言われています。そのようなゼーリエが、フェルンをスカウトしたのです。ゼーリエは元々、強さや戦闘力の高さを重視する傾向にあります。これが理由で、生活魔法や民間魔法を好むフリーレンとは仲違いしているような状態です。

そのような魔法戦闘のエキスパートともいえるゼーリエがスカウトしたというだけで、フェルンがいかに天才であるかが分かるエピソードとなっています。

フェルンの強さがよく出たシーンとして扱われるのが対ソリテール戦です。ソリテールは、魔力の制限を解除したフリーレンですら手に余るほどの強さを持っています。このソリテールをなんと一撃で葬ったのがフェルンだったのです。その方法は、相手に知覚されない超長距離からの、高圧縮ゾルトラークでのスナイプです。不意を突かれる形となったソリテールはこの攻撃で破れたことからフェルンの強さが分かると言われています。

フェルンの装備で特徴的なものが、杖です。この杖はハイターから貰ったもので、成長したフェルンをしても、自身の身長と同じくらいの長さがあるのが特徴になっています。フェルンは、人から貰ったものを特に大切にする一面を持ち合わせており、この杖や、フリーレンから貰った髪飾り、シュタルクからもらったブレスレットをそれぞれ、丁寧に手入れをしているシーンも度々描かれています。

フェルンの外見の特徴として1つ挙げられているのが、少しふっくらした体型をしているという点です。共にいることが多いフリーレンと比較してもふくよかに描かれており、特にアニメ葬送のフリーレンでは、その体型の差がよりはっきりとキャラデザに現れる結果となりました。ちなみに、相応に胸も成長しており、この胸の成長が理由で、1度フリーレンが不機嫌になったことがあるエピソードがあります。

普段は旅をしているということもあり、旅装でローブを身に着けていることが多いフェルン。しかし、シュタルクとデートをすると決まった際には、しっかりとしたオシャレな姿を披露しています。これにはシュタルクも思わずギャップを感じずにはいられませんでした。

そのようなフェルンですが、実はツンデレ属性も持ち合わせています。相手は主にシュタルクです。同年代かつ異性ということもあり、周囲からみれば明らかに好意があるのを感じるほどで、葬送のフリーレン作中でもザインが「もう付き合っちゃえよ」というほどの好意を見せています。

ハイターは、自身の育ての親であり、死のうとしていた自身を引き止めた存在であることから、大切な存在として認識しています。しかもハイターは、自身が死亡した後のことも考えて、フリーレンにフェルンを託すなど最後までフェルンが1人にならないように配慮していました。

フェルンは旅に出るまで同年代と接する時間がほぼありませんでした。そのような状態で始めて出会った同年代とも言えるのがシュタルクです。上記でも紹介したように、シュタルクに対してツンデレな反応を見せているフェルンですが、出会った当初は、ツンデレではなく完全に嫌っている様子でした。葬送のフリーレン作中でも『コイツはダメです』と完全に見放すようなセリフまであったほどです。

しかし、最終的には覚悟だけは本物であることを認めており、見方が変わることになります。そのような2人の関係性が変化したのは、お互いに誕生日プレゼントを渡し合うというエピソードが描かれてからです。先に誕生日を迎えたのはシュタルクでした。当日になってフリーレンから聞かされたフェルンは怒ると、シュタルクを連れて買い物に出ています。

その後、今度はフェルンが誕生日を迎えると、シュタルクは、フェルンにブレスレットを買ってもらいます。このブレスレットに刻印された鏡連華の花言葉をザインが『久遠の愛』だと教えると、知らずにプレゼントしたシュタルクをバカと言いつつも外そうとせず大切に装備し続けることになるのでした。

葬送のフリーレンファンの間では、作中でフェルンが死亡する展開もあり得るのではないか、と考察されています。天才とも言われ、強すぎるとされるフェルンが死亡するのでは、と考察される理由は、パーティー構成にあります。葬送のフリーレン作中の回復魔法は、特別な才能が必要なもので、魔法使いであっても、まともには使用できません。これはフリーレンやフェルンも例外ではないのです。

一時的に僧侶であるザインが加入していた際の戦闘では、実際にザインがいなければ死亡していてもおかしくなかった描写もありました。このパーティー構成で旅を続ける限り、フェルンを含めて死亡する可能性があると考察されているのです。

ただ、葬送のフリーレンの物語性を考えるとフェルンの死亡を含む離脱はあり得ないとも言われています。というのも、フェルンが抜けてしまうと、フリーレンの旅が見ていられないものになるのは目に見えているからです。そのため、少なくともフリーレンの旅が終わるまで、葬送のフリーレンの物語の本筋が終わりを迎えない限り、フェルンは死亡しないだろうともされています。

元々葬送のフリーレンでは、人間とエルフの寿命の違いが度々描かれています。それもありファンとしては、フェルンも天命を全うして死亡してほしいという声も多くなっています。シュタルクとの間に設けた子供らに看取られながらという描写があったら最高だとされているのです。

アニメ葬送のフリーレンにおいて、フェルンの声優を担当したのが、市ノ瀬加那さんです。2016年に声優デビューを果たすと、デビューから2年は端役ばかりでしたが、少しずつ名前のあるキャラクターも演じるようになりました。

市ノ瀬加那さんがこれまでに演じてきたキャラクターとしては、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のスレッタ・マーキュリー役及びエリクト・サマヤ役、『Fairygone』のマーリヤ・ノエル役、『かぐや様は告らせたい』の四条眞妃役、『戦姫絶唱シンフォギアXV』のエルザ役、『Dr.STONE』の小川杠役、『ひとりぼっちの〇〇生活』の倉井佳子役などを担当しています。

ここからは既に葬送のフリーレンを視聴している人の、感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。フェルンに関しては葬送のフリーレン作中で様々な面での成長が見られるのが良いという声が多いです。本来成長といえば主人公のポジションですが、主人公であるフリーレンの代わりに成長している姿が、新鮮に見えるという声も多くなっているのです。

特にフェルンの場合、精神面での成長が如実に描かれているのが良いという声も多いです。どうしても関わってきた人数が少ない関係で、怒りで人を動かそうとする子供っぽさを持ち合わせているのが、フェルンがただ強すぎるようなキャラクターにならない要因になっているとする声も見られる形になっています。

葬送のフリーレンではどうしてもフリーレンの強さが目立ちますが、そのフリーレンに肩を並べるような強さを誇ってるフェルンが強いという声も多いです。むしろ、パーティーとしては、フリーレンも強いので強すぎると言われるほどになっているほどです。ザインの加入時を除いてヒーラーがいないパーティーだからこそギリギリ許されているともされるほどになっているのです。

特に戦いのシーンが増え、その相手が歴戦の猛者であればあるほど、フェルンの成長速度が天才的すぎると言われる結果になったのです。敵は魔王軍残党であったり、魔法使いの中でも上位の存在などが当たり前になっており、まだ年若いことを考えると、張り合えているだけでフェルンが相対的に強すぎると言われる相手も多くなっているのです。

特に、フェルンがフリーレンと協力して、複製体フリーレンと戦ったシーンでは、フェルンの強さを前提とした作戦が立てられました。その上で、実際にその作戦をベースに勝利できたというのが、フェルンの強さ、成長速度を感じたとも言われる結果になっているのです。

その他にも、単一の魔法しか攻撃魔法を使用しないのに、相手に合わせて弾幕を張るようにゾルトラークを使ったりといった応用力が高いのも、天才的で強すぎると言われる要因になっています。特に知覚外からの超遠距離スナイプは、フェルンが強すぎると言われる要因になりました。

葬送のフリーレンのフェルンは、フリーレンに負けず劣らずの強さを身に着けたキャラクターです。その成長速度はとんでもないスピードで、元々天才的な才能を持っていた上に、フリーレンの修行によって、攻撃速度に関しては、フリーレンを上回るほどの強さを手に入れました。葬送のフリーレン作中でもその強さに言及されており、天才的であるとして、複数の人物から認められる存在になっています。

フェルンのいいところは、戦闘面においては、確かに強すぎると言われる程の強さを身に着けていますが、精神面などはまだ子供っぽさを持ち合わせており、人間離れしすぎていないところにあるとも言われています。高い人気を獲得しているキャラクターなので、まだ葬送のフリーレンを視聴していない人は、フェルンの活躍にも注目しながら視聴してみましょう。