【葬送のフリーレン】デンケンは死亡する？マハトとの戦いの結末や最後を考察

『葬送のフリーレン』には、数多くの魔法使いが登場します。デンケンも作中に登場する魔法使いのうちのひとりで、一級魔法使い試験編や黄金郷のマハト編で活躍しました。デンケンは実力のある強い魔法使いですが、死亡すると言われたことがあります。では、なぜデンケンには死亡説が浮上したのでしょうか？本記事では、デンケンが死亡すると言われた理由や、現在生きてるかどうかなどを考察してまとめます。

葬送のフリーレンは、山田鐘人さん原作のファンタジーの漫画です。作画は、アベツカサさんが担当しています。葬送のフリーレンは週刊少年サンデーで2020年から連載が始まり、2020年4月現在も連載は続いています。葬送のフリーレンは、2021年に第14回マンガ大賞と第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました。2023年には、第69回小学館漫画賞を受賞しています。

葬送のフリーレンは2022年にアニメ化が発表され、2023年9月からテレビアニメの放送が始まりました。テレビアニメの初回は、1話から4話までがまとめて金曜ロードショーで放送されました。葬送のフリーレンのアニメは連続2クールで制作され、2024年3月までに全28話の放送が終わっています。You Tubeなどの配信サイトでは、『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』というミニアニメが配信されています。

勇者ヒンメルたちと魔王を討伐した魔法使いのフリーレンは、パーティー解散後にひとりで気ままな旅に出ます。それから50年後に仲間たちと再会し、程なくしてヒンメルは死亡しました。フリーレンはヒンメルが死んで初めて、ヒンメルのことを知ろうともしなかったことに気づきます。フリーレンはヒンメルの死をきっかけに人間を知ろうと思い、人間を理解するための新たな旅に出るのでした。

葬送のフリーレンのデンケンは、北側諸国出身の魔法使いです。両親を魔族に殺され、親戚であるヴァイゼ領主のグリュックに引き取られました。デンケンは魔族のマハトの弟子となり、魔法の腕を磨きます。その後、軍に入り功績を上げ、グリュックの娘のレクテューレと結婚します。

2人は幸せな結婚生活を送りますが、レクテューレは病気で若いうちに亡くなりました。レクテューレの死後、デンケンは誰とも結婚せずに独り身を貫きます。そのため、子供も孫もいません。現在は北側諸国の宮廷魔法使いという立場にあり、国をも動かせるほどの権力を持っています。黄金郷のマハト編の時点で、年齢は78歳でした。

葬送のフリーレンのデンケンには、死亡説が流れたことがあります。ここでは、デンケンが現在生きてるか死亡しているかを解説します。デンケンの年齢や作中で見られる死亡フラグ、死亡すると言われた理由なども説明します。デンケンの死亡フラグの内容や死亡説の理由などが気になる人は、ぜひ参考にしてください。

デンケンが葬送のフリーレンの作中に初めて登場したのは、魔法都市オイサーストで一級魔法使い試験が行われたときでした。フリーレンとフェルンは一緒に試験を受験し、試験場でデンケンと出会いました。デンケンは多くの受験者たちの中でも人気が高く、デンケンが今でも生きてるかどうかが話題に上がることもあります。では、葬送のフリーレンのデンケンは現在生きてるか、詳しく見ていきましょう。

デンケンは一級魔法使い試験が終わった後、一度舞台から姿を消します。デンケンは一級魔法使い試験で死亡することはなく、最後まで生きてることが確認されています。その後、デンケンが葬送のフリーレンで再登場したのは、「黄金郷のマハト編」でのことです。このエピソードで、デンケンはマハトと壮絶な戦いを繰り広げました。デンケンは何度かピンチに陥り、死亡フラグが立ったこともあります。

しかし、いくつもの死亡フラグを乗り越え、死亡することはありませんでした。黄金郷のマハト編の最終エピソードで、デンケンは元気に生きてる姿を披露しています。デンケンはマハト戦での怪我の治療も終わり、体には何の問題もないようです。黄金郷のマハト編以来に出番はないデンケンですが、短い期間でいきなり死亡することはないでしょう。そのため、デンケンは現在でも生きてると考察できます。

続いて、葬送のフリーレンのデンケンの年齢について見ていきましょう。デンケンは見るからにおじいさんですが、一級魔法使い試験では殴り合いをするシーンがありました。一体デンケンは何歳か、気になった人もいるでしょう。

デンケンの年齢は、黄金郷のマハト編の中で明らかになりました。フリーレンがデンケンに年齢を尋ねたとき、デンケンは78歳と答えました。78歳といえばかなり高齢ですが、デンケンは現役の魔法使いとして活躍しています。作中での元気な姿を見る限りは、この先もまだまだ長生きすると考察できます。

現在も生きてるデンケンですが、死亡説が流れたことがあります。デンケンは生きてるにも関わらず、なぜ死亡したと言われるようになったのでしょうか？ここでは、デンケンの死亡説が流れるようになった理由について解説します。デンケンが死亡すると言われた理由は、作中で何回かデンケンの死亡フラグが立ったためです。デンケンの死亡フラグとはどのようなものか、詳しく見ていきましょう。

デンケンの死亡フラグが見られるのは、黄金郷のマハトとの戦いの前です。デンケンの故郷であるヴァイゼはマハトによって黄金に変えられ、今では大陸魔法協会の管理下にありました。ヴァイゼには結界が張られており、中に入れる者は管理者である一級魔法使いだけです。デンケンは故郷に立ち入るため、それまで興味を示さなかった一級魔法使いの資格を取りました。

新たに黄金郷の管理者となったデンケンは、前の管理者であるレルネンから役目を引き継ぎます。そのときレルネンと一緒にいたエーデルが、デンケンは死ぬつもりだと言いました。レルネンもその言葉を否定することなく、デンケンがまるでおとぎ話の英雄のようだと返します。2人のこの会話がデンケンの死亡フラグだとして、デンケンはマハトとの対戦で死亡すると考察されました。

デンケンの死亡フラグふたつ目は、マハトとの戦いの終盤に出てきます。デンケンはマハトの猛攻にも何とか耐え、ついに致命傷を負わせることに成功しました。しかし、そのときにはデンケン自身も満身創痍で、デンケンはマハトに向かって「相打ちだ」と言います。

このシーンが死亡フラグだと考察され、デンケンの死亡説が流れるようになりました。しかし、デンケンはその後も死亡することはなく、治療を受けて回復します。デンケンの死亡説が流れた理由は、どちらも黄金郷のマハト編でのシリアスなシーンでの描写によるものでした。

2024年4月時点で、デンケンは一級魔法使い試験編と黄金郷のマハト編に登場しています。デンケンの死亡フラグが立ったのは黄金郷のマハト編で、このエピソードではデンケンとマハトの壮絶な戦いを見ることができます。では、デンケンとマハトはなぜ戦うことになったのか、その理由や戦いの結末を考察してまとめます。

葬送のフリーレンのマハトは、人間との共存を望んでいる珍しい魔族です。マハトは人間が抱く「罪悪感」や「悪意」といった感情に興味を抱き、その答えを探し求めるようになりました。マハトはそれらの感情を理解するために、人間を殺し続けるという生活を続けます。マハトはあるとき、ヴァイゼの領主であるグリュックと出会いました。マハトはグリュックから罪悪感や悪意を教えてもらう代わりに、ヴァイゼのために働くことになります。

デンケンはグリュックとは縁戚関係にあり、両親が亡くなったことでグリュックに育てられます。グリュックは両親を亡くして落ち込むデンケンを心配し、マハトに魔法の師になるよう頼みました。このときからマハトはデンケンの師匠となり、彼に魔法を教えるようになります。デンケンは両親を殺した魔族を恨んでおり、マハトのことも信用しようとはしません。

それどころか、魔族であるマハトに殺意を抱いていました。デンケンはマハトを殺す力をつけるため、マハトから魔法を教わることにします。ただ、魔族への復讐心から生きる気力を取り戻したデンケンは、それから徐々に元気になっていきます。また、マハトと長い時間を過ごすうちに、マハトにも心を許すようになります。デンケンはマハトに師事しながら成長し、グリュックの娘のレクテューレと結婚しました。

しかし、レクテューレは生まれつき体が弱く、若くして亡くなります。レクテューレが亡くなってからは、デンケンは故郷に寄りつかなくなりました。デンケンが故郷を離れている間にマハトはヴァイゼを黄金に変え、デンケンは故郷に立ち入ることができなくなりました。

ただ、デンケンがレクテューレと暮らしていた村はヴァイゼから少し離れていたため、その時点ではまだ自由に行き来ができる状態でした。デンケンは妻の墓参りをずっと先延ばしにしており、その間に妻と暮らした村も黄金に飲み込まれてしまいます。そうなって初めて、デンケンは妻の墓参りに行きたいと強く願うようになりました。

そこで一級魔法使いとなり、ヴァイゼの管理者となります。デンケンはすべてに諦めをつけるつもりで、妻の墓参りに向かいました。しかし、そこでデンケンが目にしたものは、レクテューレと過ごしていたときと何も変わっていない故郷の姿でした。デンケンは変わらずに残り続ける思い出の地を目にして、マハトと戦うことを決意します。

デンケンはマハトを倒すため、フリーレンに協力を求めます。デンケンはエーデルから受け取ったマハトの記憶をフリーレンと共有し、フリーレンはマハトの記憶と魔法の解析を始めます。フリーレンがまだ解析を終わらせないうちに、大魔族のソリテールがヴァイゼの結界を解いてしまいます。デンケンはこれ以上犠牲を出させないためにも、1人でマハトに立ち向かいました。

マハトが知っているデンケンの実力は、自分が魔法を教えていたときの若い頃のものでした。マハトは自分の記憶よりもデンケンが成長していることに驚き、「万物を黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）」で決着をつけようとしました。しかし、デンケンはゼーリエから譲ってもらった「呪い返しの魔法（ミスティルジーラ）」を使い、マハトの魔法を跳ね返しました。

マハトは持久戦を選択し、デンケンの魔力が切れるまでディーアゴルゼを使い続けることにします。デンケンは情報を解析中のフリーレンを守るためその場を離れますが、そこにソリテールが現れました。デンケンはソリテールの魔法の剣の直撃を避けるため、ミスティルジーラを解いてわざと体を黄金に変えます。全身黄金になってしまったデンケンでしたが、魔法の解析を終えたフリーレンによって元の姿に戻りました。

その後、フリーレンはソリテールと、デンケンはマハトと最後の戦いを始めます。デンケンはマハトの戦い方を思い出しながら、何とか互角に渡り合います。大技はすべて避けられたデンケンでしたが、ゾルトラークの一撃がマハトに傷を負わせます。改良されたゾルトラークはマハトにとって初めて見る魔法で、すぐに対応することができなかったのです。マハトはそこで本気を出し、無数の金片による質量攻撃を仕掛けてきました。

デンケンはそれでも諦めることなく、ゾルトラークで対抗します。しかし、ついにマハトからの一撃をまともに受け、動けなくなりました。とどめを刺そうとしたマハトでしたが、そこでフリーレンがヴァイゼの街にかけれた魔法を解除します。元に戻っていく街に気を取られたマハトに、デンケンは高圧縮のゾルトラークを撃ち込みました。力尽きたデンケンは倒れ、マハトは態勢を立て直そうとその場から離れます。

そこでマハトは、悪友として長い時を過ごしたグリュックに遭遇します。グリュックはマハトにタバコをすすめ、最後の会話を交わしました。グリュックはマハトがもう助からないことを悟り、マハトを追ってきたデンケンに「楽にしてやってくれ」と頼みます。そして、デンケンはとどめの一撃を放ち、マハトは完全に消滅しました。

ここまでは、デンケンが死亡すると言われた理由や死亡フラグの内容、マハトとの戦いの詳細などをまとめました。デンケンは葬送のフリーレンの中でも、かなり強い魔法使いとして描かれています。マハトとの戦いに勝利したことからも、その強さの程度がわかるでしょう。ここでは、デンケンの具体的な強さや魔法について考察してまとめます。

マハトとの対戦を見ても、デンケンは相当の実力者であることがわかります。デンケンは現在宮廷魔法使いという地位にいますが、元は帝国軍の出身です。そのため、敵と戦うことに慣れており、知略にも長けています。もちろん魔法の実力もトップクラスで、フリーレンとの戦いでは連続で大技を披露しています。

ただ、フリーレンにはまったく通用せず、基礎的な魔法だけで倒されました。ゼーリエの弟子たちにも劣らぬ強さを持つデンケンですが、伝説級の魔法使いであるフリーレンにはまだ敵わないようです。しかし、デンケンの本当の強さは、最後まで諦めない粘り強さだといえるでしょう。

デンケンは一級魔法使い試験で魔力が切れたとき、殴り合いで相手パーティーから隕鉄鳥（シュティレ）を奪いました。また、マハトとの戦いでも、最後まで諦めなかったことで勝機を得ます。老獪なデンケンは情報戦も得意としており、無策で動くことはありません。そうした慎重なところも、デンケンの強さのひとつだといえるでしょう。

葬送のフリーレンの作中で、デンケンはいくつかの魔法を使っています。具体的にどのような魔法を使用したか、魔法の名前や効果を見ていきましょう。デンケンは作中で、飛行魔法やゾルトラーク、防御魔法など、一般的な魔法は問題なく使っています。その他に使った魔法は、竜巻を起こす魔法（ヴァルドゴーゼ）、風を業火に変える魔法（ダオスドルグ）、裁きの光を放つ魔法（カタストラーヴィア）の3つです。

フリーレンとの戦いでは、ヴァドルゴーゼとダオスドルグを組み合わせて、巨大な火柱を巻き起こしました。カストラーヴィアはデンケンの得意魔法のようで、フリーレンとの戦いだけでなく、マハトとの戦いでも使用しました。カストラーヴィアは、一度に複数の光の矢を放つ魔法です。絶え間ない攻撃に相手は防戦一方となり、反撃の手段をなくします。しかし、フリーレンはカストラーヴィアのわずかな隙を縫い、デンケンに攻撃を加えました。

カストラーヴィアはマハトにも致命打とはなりませんでしたが、精度の高い攻撃がマハトを驚かせました。デンケンが作中で使った魔法は、もうひとつあります。それは、マハトの万物を黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）を跳ね返した、呪い返しの魔法（ミスティルジーラ）です。ミスティルジーラは、デンケンが自身で習得した魔法ではありません。

ミスティルジーラは習得までに100年はかかるため、人間が自力で習得することは不可能です。では、なぜ人間であるデンケンが、ミスティルジーラを使うことができるのでしょうか？その理由は、一級魔法使い試験に出てきます。大陸魔法協会が開催する一級魔法使い選抜試験に受かった者は、ゼーリエから特権を与えられます。その特権とは、何でも好きな魔法をひとつだけもらえる権利です。

デンケンは試験に合格して一級魔法使いとなり、ゼーリエからミスティルジーラを譲り受けたのです。ミスティルジーラは魔族の呪いも跳ね返す強力な魔法ですが、魔力の消費が激しいというデメリットがあります。また、相手が魔法を使うタイミングを見計らって発動しなければならないため、実用的ともいえません。

それでもデンケンはマハトを倒すため、特権としてミスティルジーラを望みました。デンケンは師であるマハトの戦い方を覚えていて、どのタイミングでディーアゴルゼを使うかわかる自信があったのです。実際の戦闘でデンケンはマハトの攻撃パターンを読み、的確なタイミングでミスティルジーラを発動しました。

葬送のフリーレンのラオフェンは、一級魔法使い試験に登場した魔法使いです。ラオフェンは一次試験でデンケンと同じパーティーになり、ともに戦いました。ラオフェンとデンケンはこれまで面識がなく、一級魔法使い試験で初めて顔を合わせました。デンケンとはまったくの他人であるラオフェンですが、読者からは「デンケンの孫」と言われることがあります。

ラオフェンがデンケンの孫と言われる理由は、2人が本当の血縁のように仲が良いからです。一次試験が終わった後も、ラオフェンは常にデンケンと行動をともにします。デンケンはラオフェンにおやつを買ったり食事内容を気にするなど、本当の祖父のようにラオフェンを可愛がりました。

ラオフェンもデンケンのことを「爺さん」と呼ぶなど、気さくに接しています。こうした2人の様子から、ラオフェンはデンケンの孫と言われるようになったのです。ラオフェンは一級魔法使い試験には不合格となり、試験後は帰路についたと考察されます。再登場したデンケンからラオフェンに関する情報は出てこなかったため、現在はデンケンとは関係がない場所で生きてるようです。

葬送のフリーレンのリヒターも、ラオフェンと同じく一級魔法使い試験に登場した魔法使いです。リヒターは普段はオイサーストに店をかまえており、デンケンとはこれまで何の関わりもありませんでした。一次試験で同じパーティーになったことで、少しずつ親しくなります。リヒターはデンケンの強さを認めており、試験中は基本的にデンケンの意見に従っています。

しかし、ラオフェンほど気は許しておらず、何かと反発することもあります。リヒターがデンケンに反発する理由は、特に描かれていません。何か深い理由があるというよりは、単にリヒターがそういう性格であるだけだと考察できます。一方のデンケンは、リヒターのことを「生意気な若者」と評しています。

自分も同じく生意気な若者であったことから、リヒターのことを嫌いにはなれないようです。デンケンは一次試験が終わった後も何かとリヒターのことを気にかけ、ラオフェンと一緒に食事に誘っています。また、リヒターが二次試験に落ちたときは、不器用ながらにリヒターのことを慰めました。リヒターも何だかんだと文句を言いつつ、デンケンのことを慕っているようです。

葬送のフリーレンのレクテューレは、グリュックの娘としてヴァイゼで育ちます。デンケンとは幼なじみの関係で、2人は小さい頃から仲良しでした。2人はそのまま結婚し、ヴァイゼの北側にある小さな村で暮らし始めます。レクテューレとデンケンは幸せな新婚生活を送りますが、レクテューレには死亡フラグがありました。その死亡フラグとは、レクテューレがベッドの上でデンケンと会話を交わす描写です。

このシーンはレクテューレが病弱であることを示唆しており、レクテューレの死亡フラグであると考察することができます。次のシーンでレクテューレは亡くなり、幼い頃から病弱であったことが明らかになりました。デンケンはレクテューレが生きてる間、家を空けることが多かったようです。デンケンが家を空けていた理由は、レクテューレに興味がなかったからではありません。

デンケンはレクテューレの治療費や薬代を稼ぐため、急いで出世しようとしていたのです。しかし、レクテューレが生きてる間に、デンケンの目標が達成することはありませんでした。デンケンはその後宮廷魔法使いという地位にまで上り詰めますが、今となってはその権力は何の意味もないものでした。デンケンはレクテューレが死亡してから、レクテューレとの幸せな日々を思い出すことすら避けるようになります。

その後、レクテューレの墓参りをきっかけに、彼女との思い出に向き合えるようになりました。デンケンは若くして妻を亡くしたにも関わらず、再婚せずに独り身を突き通しています。他の女性と結婚しようという考えが起きないほど、レクテューレのことを愛していたと考察できます。

デンケンがフリーレンと初めて出会ったのは、一級魔法使い試験でのことです。しかし、デンケンはフリーレンに会う前から彼女のことを知っていました。デンケンは勇者ヒンメル一行の英雄譚が好きで、魔法使いフリーレンに憧れて魔法を学び始めたのです。デンケンはもともと、ただの魔法好きな少年でした。ところが、成長して魔法を政争の道具として使っていくうちに、魔法の楽しさを忘れていきます。

そして、フリーレンと出会った頃には、魔法の楽しさなど完全に頭から抜け落ちていました。しかし、デンケンは一級魔法使い試験でフリーレンと関わるうちに、魔法の楽しさを思い出します。デンケンは魔法が楽しいものだと思い出させてくれたフリーレンに、感謝の念を抱きます。

その後、マハト討伐に協力してくれたフリーレンに対し、デンケンはさらに好意を抱いたようです。マハトの件が片付いた後、作中では楽しげに語らうフリーレンとデンケンの姿が描かれています。魔族との戦いを通して、2人の距離はさらに縮まったと考察されます。デンケンは黄金郷のマハト編以来出番がありませんが、今でも生きてることは確かです。元気で生きてる限り、また作中に登場することもあるでしょう。

葬送のフリーレンは、原作だけでなくアニメも人気です。アニメでは、声優の斉藤次郎さんがデンケン役を担当しました。斉藤次郎さんの温かみのあるバリトンボイスは、デンケンの声にぴったりでした。ここでは、斉藤次郎さんのプロフィールや、過去の出演作品などを紹介します。

葬送のフリーレンのデンケン役の斉藤次郎さんは、1965年5月24日生まれの声優です。血液型はB型で、出身地は栃木県です。以前はサラリーマンとして働いており、2000年頃から声優としての活動を始めました。バオバブ学園（現在のビジュアル・スペース俳優養成所）出身で、卒業後はぷろだくしょんバオバブに所属します。2011年9月に移籍し、現在ではケンユウオフィスの所属となりました。趣味は山歩きで、特技は猫遊びです。

斉藤次郎さんの主な出演作品や担当キャラは、『超ぽじてぃぶ！ファイターズ』の小笠原道大、『エリアの騎士』の麻生監督、『キングダム』の公孫龍などです。その他、『Re:ゼロから始める異世界生活』のボルドー、『僕のヒーローアカデミア』の紅瀬雄斗、『ぶっちぎり?!』の道満拳一郎などを演じています。海外映画の吹き替えでは、イドリス・エルバを持ち役としています。

葬送のフリーレンのデンケンには、「イケメン」「イケおじ」という感想が寄せられています。一級魔法使い試験編での活躍や、黄金郷のマハト編での活躍が高評価を得ています。特に黄金郷のマハト編のデンケンはかっこいいと評判で、アニメで放送してほしいという声が相次いでいます。

葬送のフリーレンの一級魔法使い試験編では、デンケンの殴り合いのシーンが出てきます。このシーンは人気が高く、「面白い」との声が上がっています。拳ひとつで相手に挑むデンケンには、「男らしい」との感想も見られました。

デンケンが戦いを挑んだ魔族のマハトは、フリーレンも負けたことがある強敵です。そのマハトを1人で倒したデンケンには、「強い」という感想が上がっています。魔法使いとしての強さだけでなく、「心が強い」と感じた人もいたようです。

葬送のフリーレンのデンケンが生きてるかどうかや、死亡フラグや死亡すると言われた理由などを考察してまとめました。デンケンは作中で何度か死亡フラグが立ち、死亡すると噂が流れたこともあります。デンケンの死亡フラグが立ったのは、黄金郷のマハト編でのことでした。

デンケンは七崩賢のマハトという最強クラスの相手と戦うことになり、死亡するのではと考察されたこともあります。ところが、デンケンは勝つことを諦めず、最後まで生きてる姿を見せました。その後の登場シーンはないデンケンですが、現在でも生きてると考察できます。マハトとの死闘をくぐり抜けて現在も生きてるデンケンの、今後の活躍が楽しみです。