かがみの孤城の時代はいつ？各キャラクターが生まれた年代や空白の14年の伏線は？

『かがみの孤城』の孤城に集められた7人の中学生は、同じ雪科第五中学校に通うという共通点がありましたが、のちに異なる時代から集められていたことが明らかになります。

では、かがみの孤城の時代はいつなのか？ここからは伏線・時系列をもとに、かがみの孤城の時代を明らかにしつつ登場人物・キャラクターが生まれた年代や時代を紹介していきます。また、かがみの孤城の空白の14年の伏線や7人のその後を考察するため併せてチェックしてみてください。それではまず、かがみの孤城の作品情報から見ていきましょう。

• 映画タイトル：かがみの孤城
• 監督：原恵一
• 脚本：丸尾みほ
• 制作：A-1 Pictures
• 公開日：2022年12月23日

『かがみの孤城』は辻村深月先生による小説を原作としたアニメ映画です。2022年2月に劇場アニメ化が発表され、2022年12月23日に公開されました。監督は原恵一氏、脚本は丸尾みほ氏、キャラクターデザインは佐々木啓悟氏、アニメーション制作はA-1 Picturesがそれぞれ務めています。

ここではかがみの孤城のあらすじを紹介します。同級生から受けたいじめがきっかけで不登校となり、家に引きこもる生活を続けていた中学1年生の女の子・安西こころ。ある日、こころは自室の鏡が光り、吸い込まれてしまいます。するとそこにはオオカミさまという狼面をつけた謎の少女と、自分と似た問題を抱える中学生リオン、アキ、ウレシノ、スバル、マサムネがいて…

『かがみの孤城』のキャラクターたちは自宅の鏡をくぐって孤城にやってきます。孤城に来れるのは日本時間の午前9時から午後5時までと決められていますが、実はこの鏡は時間を超越した鏡で、キャラクターたちは時代や国を超えて集められていました。では、ここからかがみの孤城の時代はいつなのか？その伏線や時系列を考察していきます。

まずはじめにかがみの孤城の学校に関するものをもとに伏線・時系列を考察します。アキが制服を着てかがみの孤城にやってきたことがきっかけとなり、リオン以外が南東京市の雪科第五中学校に通っていることが明らかとなりました。ただ、その規模や周辺の学校の数には差が見られます。

まず規模についてですが、スバル（1985年）の学年は8クラス、マサムネ（2013）の学年は6クラス、フウカ（2020年）の学年は4クラスとなっています。次にスバルとアキの時代には第一中から第五中まであったのが、こころの時代には第二中、第四中がなくなり第一中、第三中、第五中の3校のみとなっています。これらのことから、少子化の時代に移り変わっていることが分かります。

続いてかがみの孤城のカレンダーをもとに伏線・時系列を考察します。1月10日、マサムネが学校に来てほしいと言った日、学校で待ち合わせをした6人でしたが、会うことは叶いませんでした。言い出したマサムネにとってその日は始業式の日でしたが、2027年に生きるウレシノは成人の日で休日、スバルやアキの時代にはハッピーマンデー制度はなく、成人の日が1月15日となっていたのです。

• スバルの決戦の日（1985年1月10日）の曜日：木曜日
• アキの決戦の日（1992年1月10日）の曜日：金曜日
• こころの決戦の日（2006年1月10日）の曜日：火曜日
• マサムネの決戦の日（2013年1月10日）の曜日：木曜日
• フウカの決戦の日（2020年1月10日）の曜日：金曜日
• ウレシノの決戦の日（2027年1月10日）の曜日：日曜日

つまり、時代が違うため、上記のように曜日もそれぞれ異なります。マサムネと同じ曜日で始業式だったのはスバルだけです。成人の日や祝日、曜日が異なるというのは、7人の時代に関する伏線の一つとなっていました。

続いてかがみの孤城のゲーム機をもとに伏線・時系列を考察します。7人が遊ぶゲーム機にも時代に関する伏線が張られているのが分かります。まず、スバルはゲームをほとんどしたことがないと言っていました。これに関しては家庭環境の違いかと思われましたが、スバルの時代背景を考慮すれば納得がいきます。また、マサムネが持っていたポータブルゲーム機（2011年発売のニンテンドー3DS）をこころは知りませんでした。

続いてかがみの孤城の電子機器をもとに伏線・時系列を考察します。スバルは父親からもらったウォークマンで音楽を聴いていました。スバルにとっては新しい電子機器ですが、こころから見たら普段見るものよりも古く、不便で扱いづらそうな電子機器でした。そもそもスバルが使っているウォークマンはカセットテープを入れて音楽を聴くタイプの初代のウォークマンです。

初代のウォークマンが発売されたのが1979年でした。こころにとって古いと感じる電子機器は他にもあります。アキが彼氏と連絡を取るために使っていたポケベルは、こころ自身が小さい頃に母親が使っていたもので、今は携帯電話を持つという状態です。ポケベルは1960年代後半に登場した電子機器でした。そして、1990年代前半に最盛期を迎え、その後はポケベルに変わりPHS、携帯電話が普及しています。

続いてかがみの孤城の街の様子をもとに伏線・時系列を考察します。こころはマックやミスドなどが入っているショッピングモール「カレオ」によく行きます。実はアキがフウカにプレゼントしたかわいらしい紙ナプキンは商店街にある丸御堂というお店にあり、その商店街はカレオができる前に存在していました。そして、アキとスバルにとってのマックは駅前に存在しており、カレオができた時に、マックはそちらに移転しています。

また、マサムネやフウカが知るショッピングモール「アルコ」はカレオの姿です。食料品を売りに来るミカワ青果の移動販売車ですが、これはアキもこころも知っています。ただ、フウカはこの移動販売車を知りません。こころの時代ですでに「もう年だしあと何年来てくれるか分からない」と言われていたことから、おそらくフウカの時代には引退しているのでしょう。

続いてかがみの孤城の喜多嶋先生の見た目をもとに伏線・時系列を考察します。フリースクール「心の教室」の喜多嶋先生はこころ、フウカ、マサムネ、ウレシノと接点があります。実は喜多嶋先生の本名は喜多嶋晶子であり、アキが成長した姿です。29歳の喜多嶋先生と接点を持ったこころは、喜多嶋先生のことを「綺麗な人だよね」と言いますが、それを聞いたウレシノは疑問符を浮かべていました。

ウレシノの時代の喜多嶋先生は50歳です。ウレシノにとって喜多嶋先生は、綺麗というよりも落ち着いた優しい先生だったのでしょう。こころはみんなの記憶に登場する喜多嶋先生の年齢が違っていたことから、自分たちの生きる時代が違うことに気付きました。そして、アキとスバルは心の教室の存在自体を知りません。当時雪科第五中学の近くにフリースクールがなかったのです。

• フウカがこころに貰ったコンビニのチョコレートを食べたことがなかった
• 外の連絡先を交換するという話をした際に、フウカが「アドレス」と言っているのに対し、スバルは「電話と住所」と言っている（携帯電話がなかったころの設定）
• アキが漫画『ONE PIECE』の存在を知らない（ワンピースの連載開始は19997年）
• スバルがQUOカードの存在を知らない

• アキがテレクラで彼氏と知り合っている（テレクラができたのは1985年頃で、1985年代後半から1990年代前半までが全盛期）
• スバルがイケメンという言葉の意味を知らない
• マサムネの名前が「青澄」と書いてアースと読むことを知り、ウレシノが「キラキラネームだ」とコメントしている
• こころと萌がドラマの話をしている中で、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の主題歌『青春アミーゴ』の歌詞が登場する（ドラマの放送期間は2005年10月から12月まで）

先にかがみの孤城の時代に関する伏線・時系列を考察しました。続いてかがみの孤城の登場人物・キャラクターが生まれた年代や時代を一覧で紹介します。また、7人全員が同じ時代に揃うこととなる2014年時の7人の年齢と、一番年下で中学1年生のウレシノの時代（2027年）におけるそれぞれの年齢にも触れています。

かがみの孤城の登場人物、スバルが生まれた年代は1969年です。孤城に集められた時代は1985年となっています。2014年での年齢は44歳、2027年での年齢は57歳です。

かがみの孤城の登場人物、アキが生まれた年代は1976年です。孤城に集められた時代は1992年となっています。2014年での年齢は37歳、2027年での年齢は50歳です。

かがみの孤城の登場人物、リオンが生まれた年代は1992年です。孤城に集められた時代は2006年となっています。2014年での年齢は21歳、2027年での年齢は34歳です。

かがみの孤城の登場人物、マサムネが生まれた年代は1998年です。孤城に集められた時代は2013年となっています。2014年での年齢は15歳、2027年での年齢は28歳です。

かがみの孤城の登場人物、フウカが生まれた年代は2005年です。孤城に集められた時代は2020年となっています。2014年での年齢は8歳、2027年での年齢は21歳です。

かがみの孤城の登場人物、ウレシノが生まれた年代は2013年です。孤城に集められた時代は2027年となっています。2014年での年齢は0歳、2027年での年齢は13歳です。

かがみの孤城のこころたちが城に集められた西暦を見ると、それぞれの時代が7年ごとの周期になっていることが分かります。ただ、アキとリオンの間のみ14年空いています。果たしてこの空白の14年は一体何なのでしょうか？ここでは空白の14年の伏線を考察します。

結論から言うと、空白の14年にはリオンの姉・ミオが含まれると考えられます。ミオはリオンが小学校に入学する頃には卒業していることから、リオンとミオは歳が7歳以上離れていることが分かります。おそらくこれは空白の14年の伏線でしょう。

こころとリオンは同じ年代です。リオンは姉・ミオと一緒に通うことを夢見ていましたが、ミオの死のショックでリオンの気持ちにまで気が回らなかった両親の状況により、本来通いたかった雪科第五中学校に通えませんでした。雪科第五中学校に通う不登校児の中に、孤城が消えた後も一緒に学校に通うことができるこころを含んでいたのは、おそらくオオカミさまことミオの配慮でしょう。

『かがみの孤城』の7人はこころが鍵を見つけてアキを助けることに成功します。その後記憶が消え、現実世界に戻りました。孤城の日々の中で精神的に成長し、前向きに社会と接点を持つようになった7人。では、かがみの孤城の7人は再会できるのでしょうか？ここでは7人のその後を考察します。また、こころとリオンは付き合っているのか？という疑問にも迫るため併せてチェックしてみてください。

かがみの孤城の映画ではこころとリオンの視点が目立ちます。こころとリオンがヒロインあるいは主人公的な存在と言えるでしょう。2人の恋愛関係の発展も期待してしまう演出となっていますが、果たして2人は付き合うのでしょうか？結論から言うと、こころとリオンは付き合うあるいはそれに近い関係になったのではないかと考えられます。

こころとリオンは比較的異性を意識した会話のやり取りをしていますが、本編では2人の恋愛関係が大きく進展することはありませんでした。ただ、ラストシーンにて学校に再び通い始めるこころを、通学路で待ち伏せするリオンの姿が描かれていることから、その後現実世界で交友を深めていく展開が予想できます。こころとりおんの関係性の進展がみられるのは、登場人物のその後を描いたポストカードでのことです。

リオンはこころを自宅に招き、ミオが好きだったドールハウスを見せています。本編ではどちらかというとこころがリオンに憧れている節がありましたが、リオンがこころを自宅に招いていることから分かる通り、リオンが積極的に距離を縮めている様子です。そして、フードコートと思わしき場所でハンバーガーを食べているこころとリオンの姿からは、日常的となった親密さが感じられ、付き合ってからすでに時間が経過していることが予想できます。

アキはこころの教室をきっかけにスバル以外の全員に会っています。では、アキのように7人は再会できるのでしょうか？結論から言うと、2014年に7人がマックに揃うシーンが来場者特典で描かれています。ただ、記憶が消えているため再会とはいきません。7人がマックに揃った際は「そんな奇跡は、ちゃんと起きた」と書かれています。

かがみの孤城の時代はいつなのか？伏線や時系列を考察しつつ、登場人物・キャラクターが生まれた年代や時代、空白の14年の伏線を考察しました。では、最後にかがみの孤城に関して寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。ネット上ではかがみの孤城の時系列や伏線、登場人物・キャラクターなどに関する声があがっていました。

かがみの孤城の時系列と魅力に関する声があがっています。こちらではかがみの孤城が「奥が深い作品」と好評です。また、時系列を整理して、もう一度見たいとのことから、初見で時系列を理解するのは難しいことがうかがえます。

かがみの孤城の魅力に関する声があがっています。こちらではかがみの孤城の伏線回収が「見事なもので、脱帽」と好評です。また、予想外の展開を楽しまれていることがうかがえます。

かがみの孤城の登場人物・キャラクターに関する声があがっています。こちらではかがみの孤城の登場人物が「みんな魅力的」と好評です。その魅力として、キャラが立っているということが挙げられています。また、ミステリ要素もあるかがみの孤城が「おすすめ」と高評価されているようです。

かがみの孤城の時系列に関する声があがっています。こちらではかがみの孤城のキャラクターがみんな違う時系列にいる設定を高評価されているようです。ほかの感想ではかがみの孤城の時系列の把握が難しいとの声や時系列のズレが発生している気がするとの声など、さまざまな時系列に関する声があがっています。

• 7人が通う雪科第五中学校の規模や周辺の学校の数に差が見られる
• カレンダーの成人の日や祝日、曜日が異なる
• ゲーム機の種類の数が異なる
• スバルがカセットテープを入れて聴くタイプのウォークマンを使っている
• 街の様子が異なる
• 喜多嶋先生の見た目や年齢が違う
• フウカがこころに貰ったコンビニのチョコレートを食べたことがなかった
• 外の連絡先を交換するという話をした際に、フウカが「アドレス」と言っているのに対し、スバルは「電話と住所」と言っている（携帯電話がなかったころの設定）
• アキが漫画『ONE PIECE』の存在を知らない（ワンピースの連載開始は19997年）

• スバルがQUOカードの存在を知らない
• アキがテレクラで彼氏と知り合っている（テレクラができたのは1985年頃で、1985年代後半から1990年代前半までが全盛期）
• スバルがイケメンという言葉の意味を知らない
• マサムネの名前が「青澄」と書いてアースと読むことを知り、ウレシノが「キラキラネームだ」とコメントしている
• こころと萌がドラマの話をしている中で、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の主題歌『青春アミーゴ』の歌詞が登場する（ドラマの放送期間は2005年10月から12月まで）

• スバル：中3(生まれた年代は1969年、孤城に集められた時代は1985年)
• アキ：中3(生まれた年代は1976年、孤城に集められた時代は1992年)
• リオン：中1(生まれた年代は1992年、孤城に集められた時代は2006年)
• マサムネ：中2(生まれた年代は1998年、孤城に集められた時代は2013年)
• ふうか：中2(生まれた年代は2005年、孤城に集められた時代は2020年)
• ウレシノ：中1(生まれた年代は2013年、孤城に集められた時代は2027年)

本記事ではかがみの孤城の時間に関する伏線や時系列を考察し、登場人物・キャラクターが生まれた年代や時代を紹介しました。7人の生きている時代が感じられるエピソードと年齢について上記しています。かがみの孤城を見る際はぜひ本記事のまとめを参考にしてみてください。