【かがみの孤城】アキを襲ったのは父親？ルールを破った理由や学校に行けない理由は？

2023年10月時点で累計発行部数は200万部を突破しているヒット小説といえば、『かがみの孤城』です。そんな『かがみの孤城』に登場するアキは何者なのかと今、話題になっているようです。まずは、アキが登場する『かがみの孤城』の作品情報や、アキのプロフィールについてチェックしてみましょう。

『かがみの孤城（かがみのこじょう）』は、辻村深月による小説として、『asta*』2013年11月号から2014年10月号にかけて連載され、大幅な加筆修正を施した上で、2017年5月にポプラ社より刊行されました。当初は「かがみの城」というタイトルにする予定だったものの、担当編集者が提案した「敵に囲まれて身動きが取れなくなっている城」を意味する「孤城」を名付けたそうです。

そんな『かがみの孤城』は、2023年10月時点で累計発行部数は200万部を突破しているヒット作品となっており、2018年には本屋大賞も受賞しています。また、2020年には、『かがみの孤城』を原作とした舞台の公演が成井豊の脚本・演出で行われ、2022年12月23日には劇場版アニメが公開されています。

2005年、中学1年生の女の子・安西こころは、同級生から受けたいじめが原因で不登校が続き、子供育成支援教室（フリースクール）にも通えずに家に引き籠もる生活を続けていました。5月のある日、自室の鏡が光り、吸い込まれたこころは、その向こうに、子供たちを「赤ずきん」と呼ぶ「オオカミ様」という狼面をつけた謎の少女が仕切る絶海の孤城で、自分と似た問題を抱える中学生リオン・フウカ・スバル・マサムネ・ウレシノ・アキと出会いました。

オオカミ様は、この孤城の中に隠された『願いの鍵』を見つけられた1人だけが願いの部屋へ入ることができ、どんな願いでも叶えられると説明しました。しかし、午前9時〜午後5時までは鏡を通って現実世界から来て良いものの、午後5時以降に孤城に1人でも残っていればその日城内にいた者は連帯責任で狼に喰われるというルールもあるようで、鍵を探す以外には特に何も起こらない城内でこころはのんびりと友人関係を築いていました。

「アキ」との愛称で親しまれている、井上晶子は中学3年生の女の子です。明るく、快活そうですが、その一方で、気が強く、思ったことは遠慮なく口にするタイプの性格です。バレーボール部で後輩に反省会などで半ば強制的に行動させていたため、後から陰口を言われるようになったことが原因で不登校になりました。

また、突拍子もない行動に出た結果、メンバーが迷惑することもあるため、スバルからは「問題児ってかんじだよなぁ」と冗談交じりでつぶやかれていたことがありました。しかし、メンバーのお姉さん的な存在で、周囲を気遣ったりすることもできるタイプです。

『かがみの孤城』に登場するアキは、ある理由からルールを破ってしまいます。その一つが、ある人物に襲われたことが関係しているようですが、その人物というのが、アキの父親だと言われています。本当にアキを襲ったのは父親なのでしょうか？お次は、『かがみの孤城』・アキを襲ったのは父親なのか、その詳細を調査してみましょう。

結論からお話しすると、『かがみの孤城』・アキを襲ったのは、義理の父親です。アキの母親・舞子は、アキが小さい頃に、アキの父親とは離婚しています。その後、舞子は再婚しました。おばあちゃんのお葬式だというのに、舞子は親族に再婚相手を紹介していたそうです。周囲は舞子の再婚を喜び、「晶子ちゃんだってやっぱり父親がいる方がいいでしょ」と再婚を肯定していました。

その際、舞子は「私もそう思うんだけど、最近反抗期で髪を染めたり学校サボるようになって…」とグチをこぼしていました。アキの過去の記憶によると、おばあちゃんのお葬式が終わって自宅に帰ると、義理の父親がアキの部屋に入ってこようとしました。その時、アキは『義父と二人きりになる時はいつもお母さんのクローゼットに隠れて、息を殺してやりすごしていたのに』『前の時と一緒だ』と心の中で考えていました。

この事から、アキは過去にも義理の父親に襲われたことがあるということがわかります。アキは必死で抵抗し、「はなしてください」「やめてください」と何度も言っていました。そんな過酷な状況の中、テレクラで知り合った彼氏に必死でポケベルで助けを求めましたが、残念ながら返事はありませんでした。

義理の父親に襲われかけ、危ない状況だったアキを、オオカミ様が助けてくれて最悪の事態を逃れることができました。その際アキは「ここに居させて！」と頼みましたが、オオカミ様に「それはできない」と言われてしまいました。

前述したように、アキが小さい頃に、アキの実の父親と、アキの母親・舞子は離婚しています。舞子は、アキの実の父親のことを「勝手な人」と呼んでおり、「あんたができなかったら結婚なんてしなかったのに」と言っていました。この事から、もともと結婚するつもりはなかったけれどもアキを授かったことによって、結婚したけれども離婚したということがわかります。

『かがみの孤城』のアキがルールを破った事が理由で、こころ以外の5人と共に狼に喰われてしまいました。そもそも一体なぜ、アキはルールを破ってしまったのでしょうか？アキがルールを破った理由には、アキが学校に行けない理由も関係しているようですが、アキが学校に行けない理由はなぜなのでしょうか。

また、孤城の中に隠された『願いの鍵』を見つけられた1人だけが願いの部屋に入る事ができ、どんな願いも叶えられるというルールもありますが、アキの願いは何だったのかも気になるところです。お次は、『かがみの孤城』・アキがルールを破った理由や学校に行けない理由を調査すると共に、願いや喜多嶋先生に記憶があったのかどうかについて考察してみましょう。

『かがみの孤城』・アキがルールを破った理由や学校に行けない理由・願い・喜多嶋先生の記憶についての考察1つめは、『アキがルールを破った理由』についてです。アキがルールを破った理由は1つではありませんでした。いくつかの理由があったようなので、1つずつ解説していきましょう。

まず、1つ目の理由は、義理の父親に怯えながら過ごす毎日に嫌気がさしていたためです。前述したように、アキは義理の父親に襲われ、本来なら落ち着く場所であるはずの自宅で怯えながら過ごしていたので、自宅に痛くないという気持ちがありました。2つ目の理由は、アキが学校に行けない理由にも関係してくるのですが、所属しているバレー部で居場所がなくなってしまい、次第に学校に行くことも難しくなってしまったためです。

3つ目の理由は、自宅にも学校にもどこにも居場所がない上、唯一の心の拠り所だったおばあちゃんが亡くなってしまったことです。理解のない母親に加え、性的虐待をしてくるような義理の父親がいるという家庭環境で、心の拠り所だったおばあちゃんが亡くなってしまったダメージはアキにとって、とても大きなものでした。

そして楽しかったバレー部でも居場所がなくなったことで、現実に戻りたくないと思ったアキは「鍵を探して願いを叶えてもらうしかない」と思ったものの、アキは鍵を見つけられませんでした。「願いが叶わないのなら…」と思ったアキは、ルールを破って狼に喰われて死のうとします。これらが、アキがルールを破ってしまった理由です。

『かがみの孤城』・アキがルールを破った理由や学校に行けない理由・願い・喜多嶋先生の記憶についての考察2つめは、『アキが学校に行けない理由』についてです。アキが学校に行けない理由は、所属しているバレー部で居場所がなくなった為です。元々アキは、人よりも実力があったり真剣に部活に取り組んでいた為、いい加減にやっている部員や、できの悪い後輩を見るとどうしても抑えきれない感情が湧いてしまったようです。

その際、呼び出してどこが悪いのか、『反省会』という名目で言わせたり、きつい言葉をかけていた為、いじめだと言われるようになってしまいました。その後は試合をボイコットされ、次第に仲間達からもアキがバレー部を駄目にしていると言われて退部せざるを得ませんでした。その後は『いじめっ子』のレッテルも張られ、アキは次第に学校に行くことも難しくなってしまいました。

『かがみの孤城』・アキがルールを破った理由や学校に行けない理由・願い・喜多嶋先生の記憶についての考察3つめは、『アキの願いとは？』についてです。孤城の中に隠された『願いの鍵』を見つけられた1人は、どんな願いでも叶えられると言われていました。

そんなアキの願いとは一体何だったのかというと、『私の日常をもうちょっとマシに変えてください』『バレー部の子達に、嫌われてない頃の、私に戻してください』『おばあちゃんを助けてください』『母をまともにしてください』『あいつを殺してください』というものでした。

『かがみの孤城』・アキがルールを破った理由や学校に行けない理由・願い・喜多嶋先生の記憶についての考察4つめは、『アキだった喜多嶋先生に記憶はあった？』についてです。時は流れ、アキは、雪科総合病院のケースワーカーの喜多嶋先生と出会い結婚して喜多嶋晶子となりました。

この後、喜多嶋先生は、かがみの孤城に集められた6人と現実世界で出会っています。喜多嶋先生が29歳になる頃、中学生のこころと出会い、喜多嶋先生が36歳になる頃に中学生のマサムネと出会い、喜多嶋先生が43歳になる頃に中学生のフウカと出会い、喜多嶋先生が50歳になる頃に中学生のウレシノと出会っています。

ここで気になるのが、アキだった喜多嶋先生に記憶はあったかどうかですが、アキは結婚する前から「喜多嶋」という苗字にシンパシーを感じていたり、大人になって初めてこころを見た際には「とうとう、この時が来た」と感じていることから、アキだった喜多嶋先生に記憶はあったと考察できます。

2022年12月23日に劇場版アニメが公開された『かがみの孤城』。そんな『かがみの孤城』にて、アキの声優を務めた方は一体どのような声優なのでしょうか？お次は、『かがみの孤城』にてアキの声優を務めた方のプロフィールや、主な出演作品についてチェックしてみましょう。

• 本名：柳田咲良（やなぎたさくら）
• 生年月日：2004年4月22日（19歳）
• 出身地：栃木県
• 身長：154cm
• 職業：女優
• ジャンル：舞台、映画
• 活動期間：2017年〜
• 事務所：ホリプロ

劇場版アニメ『かがみの孤城』にてアキの声優を務めた吉柳咲良は、2016年9月に開催された第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン『PURE GIRL2016』で、歴代最年少となる12歳でグランプリを受賞し、芸能界デビューを果たしました。2017年2月にミュージカル『ピーター・パン』の10代目ピーター・パン役に抜擢され、同年7月に女優としてデビューを果たしました。

劇場版アニメ『かがみの孤城』にてアキの声優を務めた吉柳咲良の主な出演作品は、テレビドラマ『ここは今から倫理です。』や『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』、『未来への10カウント』、『星降る夜に』、映画『初恋ロスタイム』などが挙げられます。

幼い頃に両親は離婚し、義理の父親からは性的暴行を受けそうになるなど、過酷な家庭環境で育った『かがみの孤城』のアキ。そんなアキの父親に対して、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？最後に、『かがみの孤城』に登場するアキの父親に対する世間の人々の感想や評価についてチェックしてみましょう。

『かがみの孤城』に登場するアキの義理の父親は、アキに対して性的暴行を加えようとしました。そんなアキの義理の父親のような毒親はいなくなってほしいと感じる視聴者は非常に多かった上、中には感情移入しすぎてトラウマスイッチが入ってしまった方もいたようです。

『かがみの孤城』に登場するキャラクター達の過去やトラウマはそれぞれ重たいものですが、そんな中でもアキの過去は段違いでエグいと言われており、中にはアキの義理の父親への気持ち悪さからトラウマを覚えてしまった方もいるようでした。

『かがみの孤城』に登場するアキは、母親が再婚したことによって、実の父親と義理の父親が別です。そんな再婚相手となった義理の父親はアキに対して性的暴行をするような人物ですし、母親も理解がないようでした。そんな両親のもとで過ごさなければいけなかったアキが本当に可哀想だと胸を痛める読者も少なくありませんでした。

『かがみの孤城』・アキの父親についてのまとめを今回はご紹介しました。アキの実の父親は、アキが小さい時に離婚しており、アキの母親の再婚相手となった義理の父親は娘であるアキを襲うような卑劣な人物であることがわかりました。そんな辛い過去を持ちながらも前向きに生きているアキの姿にはきっと励まされるはずなので、気になる方はぜひ『かがみの孤城』にてチェックしてみて下さい。