【かがみの孤城】アキの記憶は残ってる？消えた？映画のラストシーンから考察

本記事では、「かがみの孤城のアキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察していきます。アキは辛い出来事を経験している少女で、意外な人物の正体であることが分かりました。アキとこころの関係や、アニメ映画で声を演じた女優を紹介していきます。

「アキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察する前に、まずは「かがみの孤城」の基本情報を紹介していきます。かがみの孤城は2017年に刊行された小説で、累計発行部数は200万部を突破しました。作者の辻村深月は山梨県出身で、2004年から執筆活動を行っています。2004年の「冷たい校舎の時は止まる」で賞を受賞してデビューしており、2012年の「鍵のない夢を見る」で直木三十五賞を受賞しました。

かがみの孤城の主人公は安西こころです。こころは中学に通う普通の中学生でしたが、同級生の真田美織に目を付けられ、グループからいじめを受けてしまいます。また、学校に恐怖を感じて不登校になり、自室の鏡が光ったことで鏡の世界に入りました。物語途中には、制服を着て鏡の世界に入っており、似た悩みを抱える中学生の全員が「雪科第五中の関係者」であることが分かりました。

かがみの孤城のアキは、鏡の世界に招かれた中学生の1人です。明るく勝気な性格をしており、突拍子もない行動でメンバーに迷惑を掛けることがあるため、スバルから「問題児」と言われていました。また、面倒見が良い一面があるため、人付き合いを苦手にしているこころのお姉さん的存在になっています。その後の世界では医師と結婚しており、意外な人物の正体であることが分かりました。

ここからは、「かがみの孤城のアキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察していきます。中学生たちの記憶は城から出た時に消えていますが、アキの記憶は残っていたという説が浮上しました。アキとこころの関係や、映画のラストシーンを考察していきます。

かがみの孤城では、悩みを抱える中学生たちが鏡の世界で過ごしています。オオカミさまは城の案内人で、「城には願いを叶える鍵がある」と話しました。また、「鏡の世界に入れるのは3月まで」「最後の日に城から出たら記憶が消える」というルールが存在しており、中学生たちは最後の日を過ごした後に記憶が消えています。

こころはいじめを受けて不登校になり、フリースクールで「喜多嶋先生」と呼ばれる女性と出会っています。喜多嶋先生はこころの支えになっており、物語終盤に正体は「大人になったアキ」であることが分かりました。映画のラストシーンでは、喜多嶋先生が心の中で「大丈夫だから、大人になってこころ」と呟いているため、「アキの記憶は消えていない」という説が浮上しています。

「アキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問ですが、城のルールに例外は無いため、アキも他の仲間と同様に記憶が消えたと予想されています。また、フリースクールにはこころと似た悩みを持つ学生が通っているため、「初対面の時からこころの悩みを理解していた」という意見が挙がっています。

かがみの孤城の原作では、「けれど、昔から、胸に、一つの光景が焼き付いている。腕に強い、痛みの感触が残っている。それは、誰かに強く腕を引かれる記憶だ」というアキのセリフが書かれています。アキは辛い過去を経験しており、成長後は子供たちを助ける立場になっているため、第六感で「誰かが助けてくれた記憶」を持っていたと予想されています。

アキは義父から性的暴行を受けそうになり、恐怖で自宅に戻れなくなりました。そのため、5時を過ぎても城に残っており、こころ以外のメンバーがオオカミさまに食べられています。こころは現実世界に戻っていたため、メンバーの助けの声を聞いて城に入り、鍵を見つけ出してメンバーを救出しました。そのため、アキには「誰かに助けられた記憶が残っていた」と予想されています。

アキは全てに絶望していましたが、祖母の友人の「鮫島先生」と出会ったことで留年を決めました。鮫島先生と出会う以前の記憶は消えていますが、進学できるほどに周囲の環境が改善されているため、「誰かが助けてくれた感覚」が残っていたと予想されています。そのため、フリースクールで先生をするようになり、自分を支えてくれたこころを支える立場になりました。

「アキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察した後は、かがみの孤城の映画でアキの声を演じている女優を紹介していきます。かがみの孤城は、2022年にアニメ映画が放映されており、「七つの大罪」「僕だけがいない街」「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」などの作品に携わっている佐々木啓悟がキャラクターデザインを担当しました。女優のプロフィールと出演作品を一覧でまとめていきます。

かがみの孤城の映画でアキを演じたのは、女優の吉柳咲良です。吉柳咲良は栃木県出身で、2017年から芸能活動を行っています。2016年の「ホリプロスカウトキャラバン」に出場しており、歴代最年少となる12歳でグランプリを受賞しました。事務所の先輩である石原さとみに憧れを抱いており、「神のような存在」と話しています。本名は「柳田咲良」で、プライベートでは映画鑑賞を趣味にしています。

かがみの孤城のオーディオブック版では、声優の伊藤かな恵がアキの声を演じています。伊藤かな恵は長野県出身で、2006年に声優活動を開始しました。これまでに「とある科学の超電磁砲」「僕は友達が少ない」「ガンダムビルドダイバーズ」「葬送のフリーレン」などのアニメでキャラクターの声を演じています。

女優の吉柳咲良は、「連続テレビ小説/ブギウギ」「ここは今から倫理です。」「初恋ロスタイム」「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」などの作品に出演しています。2017年には、ミュージカル「ピーター・パン」の10代目ピーター・パン役に抜擢され、2019年の公演では座長を務めていました。アニメ映画の「天気の子」では、ヒロインの弟である天野凪を演じています。

「アキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察した後は、かがみの孤城に関する感想をまとめていきます。かがみの孤城は累計発行部数200万部を突破しており、2018年の本屋大賞を受賞しているため、ファンから様々な感想が挙がっています。本記事で紹介したアキに関する感想をまとめていきます。

かがみの孤城のアキは、勝ち気な美人キャラクターのため、「アキは可愛い」という感想が挙がっています。また、人付き合いが苦手なこころは初対面のメンバーに戸惑っていましたが、アキが仲良くなるきっかけを作っているため、「アキは生まれながらに優しい性格」という感想が挙がっています。

アキの義父は子供に手を出すクズで、母親はアキを放置していました。また、バレー部の仲間から見放されているため、「アキの人生が可哀想」「本当の仲間と出会えてよかった」という感想が挙がっています。前述したように、喜多嶋先生の正体はアキで、「痛みを知るからこそ子供たちを支えられる存在になった」という感想も挙がっています。

アキは周囲の全てに絶望していましたが、こころが伸ばした手がアキを救っています。また、こころは学校に恐怖を感じていましたが、フリースクールで出会った喜多嶋先生が支えになりました。そのため、「知らず知らずのうちにお互いを支えていたことが泣ける」「アキの正体を知った時に鳥肌が立った」という感想が挙がっています。

本記事では、「かがみの孤城のアキの記憶は残ってる？消えた？」という疑問を考察していきました。アキの記憶は消えている可能性が高いですが、悩みを抱える子供たちを支えているため、再会できてよかったという意見が挙がっています。かがみの孤城を見たことがない方も、本記事を参考にしながら見てみて下さい。