【かがみの孤城 】オオカミ様の正体は誰？7人を集めた目的や仮面の下の素顔は？

2018年には本屋大賞を受賞し、舞台化や劇場版アニメ化も公開されている人気作品といえば、『かがみの孤城』です。そんな『かがみの孤城』に登場するオオカミ様の正体は何者なのかと今、話題になっているようです。オオカミ様とは、一体何者なのでしょうか？まずは、『かがみの孤城』の作品情報やについてチェックしてみましょう。

『かがみの孤城（かがみのこじょう）』は、辻村深月による小説として、『asta*』2013年11月号から2014年10月号にかけて連載され、大幅な加筆修正を施した上で、2017年5月にポプラ社より刊行されました。当初は「かがみの城」というタイトルにする予定だったものの、担当編集者が提案した「敵に囲まれて身動きが取れなくなっている城」を意味する「孤城」を名付けたそうです。

そんな『かがみの孤城』は、2023年10月時点で累計発行部数は200万部を突破しているヒット作品となっており、2018年には本屋大賞も受賞しています。また、2020年には、『かがみの孤城』を原作とした舞台の公演が成井豊の脚本・演出で行われ、2022年12月23日には劇場版アニメが公開されています。

2005年、中学1年生の女の子・安西こころは、同級生から受けたいじめが原因で不登校が続き、子供育成支援教室（フリースクール）にも通えずに家に引き籠もる生活を続けていました。5月のある日、自室の鏡が光り、吸い込まれたこころは、その向こうに、子供たちを「赤ずきん」と呼ぶ「オオカミ様」という狼面をつけた謎の少女が仕切る絶海の孤城で、自分と似た問題を抱える中学生リオン・フウカ・スバル・マサムネ・ウレシノ・アキと出会いました。

オオカミ様は、この孤城の中に隠された『願いの鍵』を見つけられた1人だけが願いの部屋へ入ることができ、どんな願いでも叶えられると説明しました。しかし、午前9時〜午後5時までは鏡を通って現実世界から来て良いものの、午後5時以降に孤城に1人でも残っていればその日城内にいた者は連帯責任で狼に喰われるというルールもあるようで、鍵を探す以外には特に何も起こらない城内でこころはのんびりと友人関係を築いていました。

『かがみの孤城』に登場するオオカミ様とは、狼の仮面をつけた少女であり、城の案内人です。こころたちに城でのルールや過ごし方などの説明をしてくれました。そんなオオカミ様はいつも人形が着るようなかわいいドレスを着ているのが特徴です。メンバーとは常に一緒にいるわけではないものの、呼べばすぐに現れ、呼んでもいないのに突然現れることもあるようです。

『かがみの孤城』には、「オオカミ様」という、こころたちに城でのルールや過ごし方などの説明をしてくれる案内人が登場します。そんなオオカミ様の正体は一体誰なのか読者は興味を抱いているようです。また、『かがみの孤城』には、オオカミ様の正体や素顔など、まだまだたくさんの謎が隠されているようです。

オオカミ様の素顔とは一体どのようなものなのでしょうか？お次は、『かがみの孤城』に登場するオオカミ様の正体は一体誰なのか考察すると共に、オオカミ様の素顔や、オオカミ様の正体だとされている水守実生の声優が違う理由などの謎について考察してみましょう。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察1つめは、『オオカミ様の正体は水守実生』についてです。『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰なのか、読者たちは気になっていたようですが、結論から申し上げますと、オオカミ様の正体は水守実生です。詳しくは後述しますが、オオカミ様の正体である水守実生は、あるキャラクターと深い関係がある人物でした。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察2つめは、『オオカミ様の仮面の下の素顔』についてです。オオカミ様はずっと、オオカミのお面で素顔を隠していたため、仮面の下の素顔は不明とされていました。しかし、前述したようにオオカミ様の正体は水守実生なので、劇場版アニメでは水守実生の素顔は登場しているので、オオカミ様の仮面の下の素顔はあんな感じなんだと想像することができます。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察3つめは、『オオカミ様の服がボロボロだった理由』についてです。アキがルールを破ってしまった為、こころ以外のメンバーは狼に喰われてしまいました。メンバーたちが狼に喰われてしまった後にこころがお城へ訪れた際、オオカミ様の服はボロボロでした。

何故オオカミ様の服がボロボロだったのかというと、狼の存在はオオカミ様であったということがわかるように、オオカミ様の服がボロボロにされていたのではないかと考察されています。その後こころは『アキのルール違反をなかったことに』という願いをして、見事かなった為、その後はボロボロだったオオカミ様の服も戻っていました。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察4つめは、『水守実生が亡くなった年齢と死因』についてです。水守実生が亡くなった年齢は13歳の時でした。死因は病気です。詳しい病名は明かされていませんが、水守実生は小学校に入学する少し前に病気が発覚したようで、学校に通うことは一度もありませんでした。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察5つめは、『豪華なドールハウスは鏡の中の城だった？』についてです。豪華なドールハウスは水守実生の両親がプレゼントしたものだったのですが、闘病中の最後の一年は眠ったように目を閉じていることが多かったので、鏡の中の城で水守理音たちと過ごしていたのではないかと考えられています。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察6つめは、『なぜ狼のお面だった？』についてです。なぜ狼のお面だったのかというと、『かがみの孤城』は『7ひきの子やぎ』でも見られる鍵探しなどが共通していた為、こころたちが子やぎとすれば、水守実生は狼になることから、狼の仮面を被っていたのではないかと考えられています。また、単純にお面をつけていないと水守理音にバレてしまう可能性もあった為だと思われます。

『かがみの孤城』・オオカミ様の正体は誰？謎を考察7つめは、『オオカミ様と水守実生の声優が違う理由』についてです。オオカミ様の正体は水守実生だとされていますが、ここで多くの映画視聴者たちが気になったのが、オオカミ様と水守実生の声優が違った点についてでした。

オオカミ様の正体は水守実生だと明らかになっていますが、オオカミ様と水守実生の声優は異なります。オオカミ様の声優は東山奈央が演じ、水守実生の声優は美山加恋が演じています。同一人物でありながらも声優が違う理由は何故なのかいうと、2つの理由が考えられます。まず1つ目の理由が、単純に、オオカミ様の正体が一体何者かを隠す為、声優を別にしていた可能性です。

オオカミ様の正体が水守実生だと判明したのは、物語の終盤でした。その為、オオカミ様と水守実生の声優が同じだったとしたら、オオカミ様の正体が水守実生だとすぐに視聴者たちにバレてしまいます。そのような可能性を避けるために、オオカミ様の声優と水守実生の声優を異なるようにした可能性が考えられます。

そしてもう1つの理由が、オオカミ様と水守実生の年齢が異なるためです。オオカミ様は6〜7歳の少女ですが、病室で闘病していた水守実生は13歳であったため、声が変わっているのは当然でしょう。そのため、オオカミ様と水守実生の声優も別にしたのではないかと考えられます。

『かがみの孤城』に登場するオオカミ様の正体が水守実生だということはわかりましたが、そもそもオオカミ様がこころ達7人を集めた目的は一体何だったのでしょうか？偶然ではなく、何らかの目的があって7人が集められたと考える読者は多いようですが、どんな目的が考察できるのでしょうか？お次は、『かがみの孤城』に登場するオオカミ様が7人を集めた目的を考察してみましょう。

『かがみの孤城』のオオカミ様が7人を集めた目的を考察1つめは、『水守理音は姉と一緒に学校に行きたかった』です。水守理音は姉と一緒に学校に行きたかったという願いがありましたが、母親に厄介払いとしてハワイへ無理矢理留学させられてしまい、その夢は叶いませんでした。

一方、水守実生は小学校に入学する少し前に病気が発覚したようで、学校に通うことは一度もありませんでした。中学校の制服も病室にかけられていましたが、一度も制服を着て学校に行くことは叶いませんでした。水守理音は結婚したいと言っていたほど大好きだった姉と一緒に学校に行きたかったという願いがあったので、どうにかして一緒に学校に行けるようにすることを目的としたようです。

『かがみの孤城』のオオカミ様が7人を集めた目的を考察2つめは、『水守理音の願いを叶えるため？』です。水守実生はかつて、「もし私がいなくなったら、神様に頼んで理音のお願い何か1つ叶えてもらうよ」と言っていました。水守理音は姉と一緒に学校に行きたかったという願いがあったので、オオカミ様は水守理音の願いを叶えるためにお城を作って、一緒に過ごす時間や空間を作り出したのではないかと考えられます。

『かがみの孤城』のオオカミ様が7人を集めた目的を考察3つめは、『お城に集められた子供たちの共通点』です。お城に集められた子供たちにはある共通点がありました。その共通点というのが、『雪科第五中学校に行けない』という点でした。いじめられたことが原因で不登校になったり、無理矢理留学されてしまったりなど、理由は異なるものの、『雪科第五中学校に行けない』という共通点から7人は集められました。

『かがみの孤城』に登場するオオカミ様の正体は水守実生だと述べた際、オオカミ様の正体である水守実生は、あるキャラクターと深い関係があると説明しました。そのキャラクターというのが、リオンです。リオンとオオカミ様は一体どのような関係があるのでしょうか？お次は、『かがみの孤城』・オオカミ様とリオンの関係についてチェックしてみましょう。

お城に集められた子供の1人が、リオンです。リオンは芸能人並みのイケメンである上、明るく気さくな性格でもある上、一癖あるこころたちにも平等に話しかけられるため、周囲にはメンバーであることを不思議に思われているタイプでした。そんなリオンが雪科第五中学校に行けなかった理由は、母親に無理矢理留学させられた為であり、活発で性格の良いリオンの正体は、『水守理音』という中学1年の男の子でした。

カンの良い読者ならもうお分かりでしょうが、オオカミ様の正体である水守実生と、お城に集められていたメンバーの1人であるリオンこと水守理音は姉と弟です。水守実生は、水守理音が6歳の時に亡くなってしまっています。水守理音は、大きくなったら水守実生と結婚したいと言っていたほど姉のことが大好きでした。

『かがみの孤城』は、2023年10月時点で累計発行部数は200万部を突破している人気小説です。そんな『かがみの孤城』に登場するキャラクターの中でもキーパーソンとなるのがオオカミ様です。そんなオオカミ様に対し、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？さいごに、『かがみの孤城』に登場するオオカミ様に対する世間の人々の感想や評価をチェックしてみましょう。

『かがみの孤城』では、オオカミ様がリオンの持ってきたケーキをもらっていくシーンが視聴者の間で話題を集めていました。幼い頃に病気で亡くなってしまったオオカミ様が、母親の手作りケーキを食べるというシーンは少し切ないけれども、それが良いと視聴者は満足しているようでした。

『かがみの孤城』の主人公といえば、こころですし、原作ではアキが第二の主人公ではないかと言われていたようですが、劇場アニメ版では、オオカミ様が第二の主人公ではないかと感じた方もいたようです。それほど、オオカミ様は『かがみの孤城』というストーリーで、大切な立ち位置でキャラクターや視聴者たちを支えています。

『かがみの孤城』に登場するオオカミ様は狼の仮面で素顔を隠しています。しかし、狼の仮面で素顔を隠していても、その可愛さは隠せていないようで、視聴者の中にはオオカミ様がタイプすぎて惚れそうだというほど魅了された方もいました。

『かがみの孤城』のオオカミ様が7人を集めた目的や素顔・正体についてのまとめを今回はご紹介しました。オオカミ様の正体は水守実生であり、リオンとは姉弟でした。そんなオオカミ様が7人を集めた目的は、リオンが水守実生と一緒に学校に行きたかったという願いを叶える為であることがわかりました。オオカミ様が登場する『かがみの孤城』、ラストはほっこりと人気を集めているので気になる方はぜひチェックしてみてください。