2024年02月22日公開
2024年02月22日更新
【ドリフターズ】紫が豊久を異世界に送った人物!正体・目的や元ネタも考察
『ドリフターズ』の謎の人物「紫」の真実に迫ります!『ドリフターズ』とは、平野耕太による大人気アクション系歴史ファンタジー漫画で、発行部数はすでに350万部を突破しています。この記事では、主人公・島津豊久をドリフターズの世界に送り込んだ謎の人物「紫」を特集します。これから、紫の正体や目的、対極に位置するEASYとの関係性を探るとともに、ウルトラセブン説など彼の元ネタについても考察していきます。
ドリフターズの紫が豊久を異世界に送った人物
ドリフターズの作品情報
なんとかなりました。ドリフターズ新刊3冊、10日発売。 https://t.co/NNbrYSs9iv pic.twitter.com/skdhTOv6Db
— フデタニン (@FUDE0415) August 8, 2023
この記事では、主人公・島津豊久をドリフターズの世界に送り込んだ謎の人物「紫」を特集します。これから、紫の正体・目的やウルトラセブン説などの元ネタについて考察していきますが、まずはその前に『ドリフターズ』の作品情報をお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。
ドリフターズの概要
『ドリフターズ』は、平野耕太によるアクション系歴史ファンタジー漫画で、月刊漫画雑誌「ヤングキングアワーズ」にて2009年6月号から連載が始まりました。単行本は5巻まで刊行され、2016年11月までに総発行部数は350万部を超えています。また、メディアミックスとしてテレビアニメが制作され、2016年10月より12月までTOKYO MXほかにて放送されました。
ドリフターズのあらすじ
時は西暦1600年、日本は関ヶ原の戦いの真っ只中にありました。主人公の島津豊久は、謎の存在「紫」により島津の退き口から異世界へと召喚されました。そこにはエルフやオークなど亜人やドラゴンがおり、豊久同様に召喚された織田信長や那須与一と出会います。豊久たちドリフターズ(漂流者)は、抑圧されていたエルフを救って味方に付けると、オルテ帝国の国奪りに乗り出すのでした。
紫のプロフィール
この世界に漂流者を呼び寄せる男性、紫(むらさき)は、眼鏡にワイシャツ、袖カバーという事務員のような姿をしています。彼は無表情で喫煙家でもあります。一方、この世界に廃棄物を呼び寄せている少女・EASYとは対極に位置する存在で、EASYからは「民生屋」と呼ばれています。紫はEASYのことを「継戦器」と呼んでいるようです。
髪上げて実家に帰ったら、ドリフターズの紫に似てるwwwwwwwってママンに言われてキレそうwそんなことないやろ? pic.twitter.com/wxMQSc8iNf
— 奈雪 (@pm____2) September 20, 2019
紫は、人々を「奇妙な生き物」と見なしながらも、彼らを愛すべき存在と感じています。そのため、廃棄物を「駒」と揶揄するEASYが、ゲーム感覚で人に接することを好ましく思っていません。紫は白い回廊に沿って配置されたさまざまな扉のそばの机で業務を行い、自らが選んだ漂流者を各地に送り出しています。
ドリフターズの紫の正体や目的
考察①紫が漂流者を送る目的
次に紫の正体や目的について考察していきます。紫は、生死の狭間のような場所から迷い込んできた者たちを見て、彼らを漂流者として異世界へ送り出しています。前述のように長い廊下にある机に座り、迷い込んできた人々を漂流者として識別します。そして、リストのようなもので確認すると、選ばれた者たちを送り出していきます。もちろん誰でもが選ばれるわけではありません。
「最適解」いただきました。ミツルミヤモト今期二個目の最適解
— 九谷ナツメ (@natsume_9tani) December 16, 2016
#ドリフターズ pic.twitter.com/uMWTRX6wMm
豊久が送り出された後で菅野直が現れたのですが、紫が選別をしたと考えられます。これまでに紫によって送り出された人数は把握していませんが、おそらくその数は相当なものになるでしょう。
考察②紫は常に新聞を読んでいる
紫の机( 漫画︰ドリフターズ ) - マンガペディア https://t.co/OgzY31iBFD 一挙見ててこれは何だと思いスクショ撮ったんだけど既にwiki化されているとはね pic.twitter.com/49ADRPWv8O
— さず (@3axan) December 11, 2016
紫は、常に新聞を読んでいるようです。ただし、普通の新聞ではなく、『ドリフターズ』の世界の漂流者や廃棄物に関する情報が掲載されている新聞です。さらに、タイムラグのない速報の新聞とのことですから超ハイテクと言えます。一方、EASYはパソコンを使って廃棄物の動向を把握しているようで、この2人の関係性は分かりませんが、年齢差を感じます。
考察③紫はEASYと対極に位置している存在
EASYと紫は、それぞれが異なる方法で問題を引き起こし、世界を混乱させていました。二人は唯一のドリフターズとして存在し、EASYは廃棄物の流入を促し、一方の紫は漂流物を増やしています。この二人の間には管理と支配権を巡っての争いがあります。紫は感情を隠し冷静な態度を取っていますが、EASYは紫に対する敵意を顕わにし、攻撃的な姿勢をとっています。
??:あなたがいくら頑張った所で あなたがいくら漂流(ドリフ)を送り込んだ所で 私に勝ちなの あなたがいくら頑張っても全ては無駄な事なの
— 札幌のトラさん(中庸) (@trapezohedoron) October 14, 2016
紫:失せよ「EASY」 間違いは正さねばならない#drifters #ドリフターズ pic.twitter.com/niv3fkL8jE
二人が、ドリフターズの世界に偉人たちを送り込んでいる目的は明確ではありません。しかし、EASYの言動から推察すると、二人は勝ち負けを競っていると考えられます。紫とEASYは、まさに対極に位置する存在でした。
考察④紫のような役目の人が他にもいる?
紫は、漂流物を異世界へ転送する仕組みを担当しています。漂流物が迷い込んでくると、長い廊下に点在する多くのドアがある場所で、ドリフターズの世界へ送るかどうかを書類審査により判断します。これらのドアは年代や種類がバラバラで、どこへ繋がっているのかも不明です。
the only isekai i've watched where i didn't realize it was an isekai until half way through
— Honest Anime Reviews (@HonestAnireview) November 3, 2020
also yoichi best boy
9/10 pic.twitter.com/pN6CkuJNUk
さらに、紫のデスクには番号発券機のような装置があります。これは、銀行や役所などでよく見かけるものです。このことから、紫と同様の役割を持つ人々が他にもいる可能性があります。「民生屋」という呼称からも、組織的に展開されていることをうかがわせます。
ドリフターズの紫の元ネタ
紫の元ネタ説①ウルトラセブン
次に、『ドリフターズ』の紫の元ネタについて考えてみましょう。まず「ウルトラセブン」説です。ウルトラセブンの物語は、未来の人類が宇宙への探索を開始した時代を舞台にしています。遊星間の紛争が激化し、地球に侵略を企む異星人が次々と現れます。人類は地球防衛軍という国際組織を結成し、宇宙からの侵略者との戦いに身を投じることで物語が始まります。
寝れんから久しぶりにウルトラセブン見直してたんだけど、漫画ドリフターズの漂流者を転生させる紫の廊下って、ウルトラセブン43話「第四惑星の悪夢」のロボット長官の執務室が元ネタだったんだ! pic.twitter.com/aRyrFS0PgL
— Dr.stutter (@doctor_stutter) July 25, 2021
このウルトラセブン説の背景を考慮すると、紫はドリフターズの世界の守護組織の一員であり、異世界に偉人を送り込んでいると考えられます。一方、EASYは侵略組織の者であり、紫と敵対していると考えられます。EASYが紫を「民生屋」と呼び、突っかかってくる理由も説明がつきます。ただし、侵略者と守護者の立場にいる者同士が、なぜ簡単に連絡を取れるのかについては疑問が残ります。
紫の元ネタ説②イスラム教のアッラー
前項ではウルトラセブン説について触れましたが、今度は「イスラム教のアッラー説」に焦点を当ててみましょう。イスラム教は一神教であり、偶像崇拝を断固排除しています。信者たちはウンマと呼ばれる信仰共同体に所属し、相互扶助や一体感を重んじる宗教とされています。
Le Parisien floute le visage du prophète de l'islam. On applique la charia en France maintenant ! Soumission pour tous ! pic.twitter.com/odcER1hPWD
— Elisabeth Lévy (@ELevyCauseur) January 10, 2023
この考え方が基になっているなら、黒王が唯一の神となり、その配下や兵士たちも共同体つまり同志という立場になるのも自然なことでしょう。ただし、全員が同志というよりは、むしろ武将たちが同志だと感じられるので、この説には少々無理があるのかもしれません。
ドリフターズの紫の声優
宮本充のプロフィール
ここで、アニメ『ドリフターズ』の紫役の声優・宮本充(みやもと・みつる)を紹介します。宮本充は、1958年9月8日東京都大田区大森生まれ・大阪府堺市出身の俳優、男性声優です。現在は劇団昴に所属し活動しています。
Fate/Apocrypha -Epilogue Event-昼夜ともに 宮本充 がお世話になりました。ありがとうございました!立派なお花までいただき、先生も大感激でした!
— 劇団昴マネージメント部 (@subaru_desk) April 28, 2018
写真は、アヴィ先生になりきりたい宮本充先生(確か教員免許もってる…マネージャーうろ覚え…) pic.twitter.com/nuCDfotx5p
宮本充は、北海道大学工学部合成化学科を卒業後、俳優としての道を志し上京し、文学座を経て劇団昴に移籍しました。舞台活動の傍ら、声優としても活躍するようになり、1985年のアメリカ映画『マイ・サイエンス・プロジェクト』の吹き替えで声優デビューしました。
その後は、ディズニー映画『ライオン・キング』のシンバ(青年)役や『H2』の橘英雄役など、多くのアニメやゲーム作品で主役の吹き替えを担当しています。また、キアヌ・リーブスやブラッド・ピットなど、多くのハリウッド俳優の吹き替えも手がけています。最近では、スーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のドグラニオ・ヤーブン役で特撮作品にも出演しています。
宮本充の主な出演作品や担当キャラ
次に、アニメ『ドリフターズ』で紫を演じた声優・宮本充の主な出演作品や担当キャラを紹介します。
#宮本充生誕祭#宮本充生誕祭2020#9月8日
— 今井ひさし@サクラTHEヴァニラ (@metropolis4) September 7, 2020
アニメ その⑧
新テニスの王子様/齋藤至
宇宙戦艦ヤマト2199/古代守
血界戦線/スティーヴン・A・スターフェイズ
ドリフターズ/紫 pic.twitter.com/eK4QBZvB60
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(中川圭一)
- キャプテン翼(平成版)(ロベルト本郷)
- 新テニスの王子様(齋藤至)
- 最遊記RELOAD(光明三蔵)
- 文豪ストレイドッグス(森鴎外)
- 血界戦線(スティーブン・A・スターフェイズ)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(古代守)
- Fate/Apocrypha(黒のキャスター/アヴィケブロン)
- 僕だけがいない街(八代学)
- 刀語(宇練銀閣)
ドリフターズの紫に関する感想や評価
ここまで『ドリフターズ』の紫特集をお届けしてきましたが、最後に紫に関する感想や評価をTwitterより紹介していきます。
紫が「世界をかき乱して前進させる」為にドリフターズ呼んでるの好きすぎるんだよな。片や、イージーは紫に勝つことを考えてエンズを呼んでる・・・。この差よ・・・。
— 26 (@etcetc269269) September 17, 2020
この記事でも取り上げましたが、紫とEASYの対照的なアプローチが、物語に深みを与えていると言えるでしょう。紫とイージーの関係性は複雑で謎に満ちており、読者の興味を引き付けているのではないでしょうか?
ドリフターズって漫画知ってる?あれに紫っているよね。彼こんなセリフ言うの
— 隠密ラバー (@onmitu_lover) July 4, 2020
「世界にあるべき姿なんてない、世界を回せドリフターズ」
これが昨今の経済を語る人にも言えると思うの。こうなって欲しいと望む姿はあるよ。だけど、人のやる事だから予めの想定からはみ出して収まらないのよ
この紫のセリフは、経済問題だけでなく、人々が望む未来や理想と現実のギャップについても言えることなのでしょう。紫は、想定からはみ出していても、人は新しい可能性を切り拓くことができることを示唆しているのではないでしょうか?
昼休みに窓口に来る人にはドリフターズの紫(異世界召喚してる奴)みたく塩対応したい
— GA習作 (@oekaki_ojiisan) June 30, 2022
できないけど
『ドリフターズ』の紫を象徴する、「昼休み中、しばらくお待ちください」とのメッセージボードがかけられた机に陣取っているシーンに関する感想です。最近では、民間企業はもとより役所であっても、こうした塩対応をしたら大変なことになってしまうことでしょう。
ドリフターズの紫まとめ
この記事では、「ドリフターズ】の紫が豊久を異世界に送った人物!」と題して、彼の正体・目的やウルトラセブンなど元ネタを考察してきました。
紫は、迷い込んだ人々を案内し、異世界へと送り込む役割をする、一種の案内人です。組織が作成したリストを利用して漂流者を見分け出し、正しく識別します。また、対極に位置するEASYとも面識があり、定期的に連絡を取り合っています。世界が廃棄物によって徐々に支配されていく中で、紫は漂流者を送り出し、世界を改善することを目指しています。