2018年09月24日公開
2018年09月24日更新
ブラックラグーンの双子・ヘンゼルとグレーテルの魅力と名言!悲しい過去と最後
超人気漫画ブラックラグーンをご存知ですか?今回はそのブラックラグーンの登場人物、双子のヘンゼルとグレーテルについてご紹介していきます。この魅力たっぷりの双子、ヘンゼルとグレーテルの名言や悲しい過去、最後についてまとめました。悲しい過去や名言はもちろんのこと、ブラックラグーン屈指の萌えキャラとして取り扱われることも多いこの双子の魅力について、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
ブラックラグーンの双子・ヘンゼルとグレーテルの魅力と名言を紹介!
魅力たっぷりな双子
ヘンゼルとグレーテルと言われればグリム童話を思い浮かべる方も少なくないでしょうが、ブラックラグーンの登場人物であるこちらの双子はまさにそこから名付けられました。見た目は可愛らしく、黒を基調にした衣装に包まれた姿はさながらお人形さんのようです。髪が短い美少年がヘンゼル、長髪の美少女がグレーテルです。
そんな可愛らしい見た目のヘンゼルとグレーテルですが、魅力的なのは見た目だけでなく、そこに相反する内面の残虐性にもあります。まるで純粋な子供が人形遊びをするかのような笑顔で、やっていることは殺戮マシーンのように残虐な行為を繰り返していきます。「兄様」が2本の戦斧、「姉様」がM1918自動小銃を武器にマフィアや元軍人相手に暴れまわる戦闘力は必見です。
お互いを「兄さま」「姉さま」と呼び合うこの双子ですが、実は髪型や服装を交換することで声や人格をも入れ替えることができ周囲を翻弄します。時に無邪気な子供のように、時に殺戮マシーンのように、時にお互いが入れ替わることもある。作品を見る側まで翻弄させてきますが、名言や最後も壮絶です。今回はそんなヘンゼルとグレーテルの魅力と名言について紹介していきます!
ブラックラグーンとは?
ブラックラグーンのあらすじやあらすじを語る上で外せないキャラクター達をご紹介していきます。ブラックラグーンはアウトロー、裏社会を舞台にした作品です。ど派手なガンアクションを中心に、カーチェイスや船での攻防戦などアクション好きにはたまらない漫画、アニメになっています。
危険人物や悪党ばかり、そんなブラックラグーンですが、物語はいったいどう始まるのかをこれからご紹介していきます。ブラックラグーンをまだ読んだり見たことがなくてどんな作品なのか気になるという方はこちらのブラックラグーンのあらすじやキャラクターについて是非お見知りおきください。
主人公とあらすじのご紹介
主人公の岡島緑郎は旭日重工という会社に勤めている普通の日本人です。岡島緑郎はタイに出張することになるのですが、その際にラグーン商会という裏社会の組織に拉致されます。なぜ拉致されたのでしょうか?それは会社から運ぶことを指示されたあるディスクを持っていたからでした。このディスクは岡島緑郎が勤める旭日重工の機密情報が入っており、ラグーン商会という運び屋集団はこのディスク欲しさに拉致を決行しました。
普通の日常を送り平凡な日々を過ごす岡島緑郎でしたが、旭日重工は拉致されたこの主人公をディスクごと切り捨てました。会社に捨てられた岡島緑郎ですが、拉致されたはずのラグーン商会のメンバーに加わりロアナプラという世界中の悪という悪が集う犯罪都市で生きていくことになります。
ラグーン商会に加入した岡島緑郎は、ラグーン商会のメンバー「ダッチ」が気まぐれにつけた「ロック」という名を名乗るようになり、時に死にそうになりながら、時に非情なラグーン商会のメンバー「ロック」として生きていくことになります。
ラグーン商会のメンバーと裏社会の人間達
ここからはブラックラグーンを紹介する上で外すことが出来ないキャラクター達を簡単にご紹介していきます。ロック以外のラグーン商会のメンバーや、ロワナプラの主要人物たち、悪党しかいないブラックラグーンの登場人物のご紹介にお付き合いください。
まずはブラックラグーンのもう一人の主人公、二挺拳銃(トゥーハンド)の異名を持つ「レヴィ」です。実はこの短気で超攻撃的な性格をしている彼女のせいでロックは突然拉致されることとなりました。ロックの正論に彼女の暴言ありきのブラックラグーンとなっています。
こちらの筋骨隆々な色黒の男性がブラックラグーン号の船長「ダッチ」です。ロックの名付け親でもあるダッチですが、舞台となっているロアナプラでの人望が厚く、様々な悪党がこのダッチを頼って依頼をしてきます。
ラグーン商会最後の一人はこちらの「ベニー」です。PCなどの情報端末に精通しており、ラグーン商会の参謀役を担っています。車の運転にも長けており、移動をする際にはそのほとんどを担当しています。
レヴィの喧嘩友達である「エダ」です。見た通りシスターですが、修道服姿の時でも常にサングラスと銃器を身に着けています。ブラックラグーンの中ではしばしばレヴィと共闘するところも見受けられ、今回のヘンゼルとグレーテルを追いつめることにも一役買っています。
「バラライカ」というコードネームの「ホテル・モスクワ」という組織の大幹部です。顔や体に火傷跡が数多くあり、「火傷顔(フライフェイス)」と呼ばれることもあります。今回スポットを当てている「ヘンゼルとグレーテル」の最後に大きく関係があります。
ブラックラグーンの双子・ヘンゼルとグレーテルの魅力を紹介!
ここからはブラックラグーン屈指の萌えキャラとの呼び声も高い双子、ヘンゼルとグレーテルについて魅力をお伝えしていきます。ガンアクションの漫画やアニメを挙げていくと必ず挙げられるこのブラックラグーンですが、女性キャラクター達はみなどこか見た目に悪役そうである一面を持っています。レヴィはタトゥーや煙草、エダは修道服なのにサングラス、バラライカは火傷と軍服といったところでしょうか?
この双子キャラクターには残忍性はともかく、見た目上には一切そういう雰囲気を見せません。その為か、1エピソードの登場人物でしかないはずのこのキャラクターですが、作品全体の中でもかなり高い人気を誇ります。ブラックラグーンのみならず、アニメ・漫画のキャラクターの中でも高い人気の謎に迫っていけるよう、魅力をご紹介していきます。
双子のヘンゼルの魅力ついて紹介
こちらが「兄さま」こと、ヘンゼルです。2本の戦斧を武器にマフィア達を相手にしていきますが、恐るべきは見た目に反した戦闘力です。美少年のように見えますが、手足のように2本の戦斧を振り回し、笑顔でマフィアや元軍人達をバラバラにしていきます。
美少年のよう、と言いましたが、作中で時折殺人鬼であることを思い出させてくれるようなするどい目つきや、まるで血を吸って生きるドラキュラのような表情をすることがあります。美少年ですが、どこかに危なげがある、そんな二面性を持っているところが人気を集めている理由になっています。
双子のグレーテルの魅力ついて紹介
こちらが姉であるグレーテルです。作中ではM1918自動小銃をこんな美少女が振り回していきます。長髪の美少女に見えますが、実はこの長髪はカツラとなっており、兄さまヘンゼルに渡すことによりヘンゼルと入れ替わることが出来るようになります。二人の精神がそれぞれに入っているようで、作中では時折入れ替わり周囲を惑わします。
終盤ほんの少し人間らしさが出てきたようにも感じられるこちらのグレーテルですが、ロックに甘えるような描写が出てきます。見た目が可愛く天使のようで性格は猟奇的で悪魔のようであることはヘンゼルと同じですが、グレーテルにはもう一つ天使のようなもの、歌があります。終盤にロックに歌を聴かせるシーンがあり、ダッチに「声だけは天使」と評されています。
グレーテルは歌が得意で、原作では「Midnight, the Stars and You」を、アニメでは「The World of midnight」というオリジナル曲を歌っています。ブラックラグーンに使われている曲は全体的に激しく強いメロディや曲調のものが多く、落ち着いた、優しいイメージを持てるこの曲を歌うことで存在感が際立ちました。
ブラックラグーンの双子・ヘンゼルとグレーテルの悲しい過去と最後を紹介!
チャウシェスクの落とし子
ヘンゼルとグレーテルはチャウシェスクの落とし子達でした。ここから双子の悲しい過去が始まります。ヘンゼルとグレーテルは架空の人物ですが、チャウシェスクは実在する人物です。ルーマニアの大統領だったチャウシェスクは国力増加の為に中絶や離婚を禁止し、法の下に人々を縛り人口増加を画策しました。人口増加に伴い育児放棄が増え、孤児が溢れストリートチルドレン化していきました。
チャウシェスクの独裁的政権は革命により打破されましたが、身寄りのない孤児達は人身売買の対象になりました。これがチャウシェスクの落とし子です。ブラックラグーンの中では、チャウシェスクの落とし子が人身売買され変態のもとに売られ裏ビデオに出演させられ心が荒んでいった悲しい双子がヘンゼルとグレーテルになったという設定です。
自分たちと同じ境遇で連れられてきた子供たちとの殺し合いをさせられた双子は、生きる為に殺すことから、殺すとその分生きられる、と思うようになりました。今までさんざん殺してきた自分たちは他者の命を吸い取り永遠の命を持っているかのように考えます。作品の中でも犬歯を強調したドラキュラのような表現が目立ちます。
双子のヘンゼル/グレーテルの最後は?
他人の命を刈り取った分だけ命が延びたと思っているこちらの双子ですが、最後も悲しい気持ちにさせられます。バラライカを標的にしロワナプラを戦場に変え、雇い主も手にかけた後、ヘンゼルとグレーテルはバラライカの報復を受けることとなります。バラライカやレヴィとエダに追いつめられる双子でしたが、二手に分かれたところからご紹介していきます。
兄さまのヘンゼルですが、バラライカの罠にかかりバラライカの前におびき出されます。跪けと怒鳴られ足や腕を撃ち抜かれ失血し衰弱していき、「壊れたクソガキのままここで死ぬんだ」と声をかけられますが、そうなってもなお自分は永遠だと言い笑います。抵抗する力もなく、そのまま失血死するまでバラライカに傍観されて散っていきました。
姉さまのグレーテルですが、ラグーン商会に逃がしてくれるよう依頼をします。海までなんとか辿り着き、ラグーン商会がグレーテルを逃がし屋に引き渡したところで、逃がし屋に頭部を撃ち抜かれて射殺されます。逃がし屋はバラライカに買収されていました。空を見上げて息を引き取るグレーテルの最後もやはり、言葉が出ません。
この後泣き崩れるロックでしたが、ベニーが名言を言い放ちます。「誰かがほんの少し優しければあの子たちは、学校に通い、友達を作って、幸せに暮らしただろう。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。だから、この話はここでお終いなんだ。」この話の結びにふさわしい、グッとくる名言です。
ブラックラグーンの双子・ヘンゼルとグレーテルの名言を紹介!
双子/ヘンゼルの名言を紹介!
「殺すか殺されるかしかないんだ。この世界はそれだけだもの。」ヘンゼルの名言がこちら。見た目では10代前半から半ばくらいのこんな少年がこのセリフを言い切れてしまうことで、過去にどれだけの悲しい出来事があったかを思い知らされます。また、言い切っている最中も笑顔であるヘンゼルに少し不気味さを覚える一言でした。
「おかしいや、何、言ってるの。」「僕は、死なない、死なないんだ。」「だって、こんなにも人を殺してきたんだ。」「僕らはそれだけ生きることが、できるのよ。」「私たちは Never Die。そう、永遠なのよ。」ヘンゼルがバラライカの前で撃たれた後の名言です。ヘンゼルのセリフのはずですが、死に際だからでしょうか?途中で姉さまの口調が混ざっています。
双子/グレーテルの名言を紹介!
殺すことと生きることがまるで繋がっているかのようなグレーテルの名言がこちらです。一言一言を笑顔で淡々と話すグレーテルには狂気を感じられます。「でもね、私も兄様も、気づいたの。」「他の子が、私たちの前に連れてこられて、泣いているその子をバットで繰り返したたいたその時にね。」「大人たち笑ってた。」「私と兄様も笑った。」
グレーテルのセリフは続きます。「これは仕組みなんだって。」「誰かを殺すことで、世界が回り続けているのなら…、わたしたちがここにいる理由も、またそれだけなの。」「殺し、殺され、また殺して、そうやって世界はリングを紡ぐのよ。」歪んでしまったグレーテルはもう戻れそうにありません。胸を打たれる名言になりました。
「…きれいだわ、そら。」こちらはグレーテルの散り際の名言となっています。死ぬ瞬間、裏切りにあって撃たれたことよりも、今まで生きてきた世界が血みどろだったことに対して、空がなんて青く綺麗だったのかに気付きました。その後のセリフ「…あ…どうし…」でこと切れます。
ブラックラグーンの双子は魅力的で悲しい過去と最後を持つキャラだった!
魅力や名言たっぷりの双子の話はいかがでしたか?生まれてから死ぬまでの人生にここまで不幸しかないのに楽しそうに笑っているところがなんとも言えない気持ちになり胸をうたれます。見た目は天使のようで行動は死神のような双子、相反するこの二面性と悲しい過去や最後があるからこそ、ブラックラグーンの中の一つのエピソードのキャラクターだったヘンゼルとグレーテルに人気が出た理由です。
天使か悪魔かわからない、兄さまか姉さまかもわからない、謎や魅力がたっぷりの双子のご紹介でした。二人とも生き延びたとしたらどう成長したでしょうか?答えはもうわかりませんが、ブラックラグーンという作品をより深く考え深いものにしてくれる重要な存在でした。