【葬送のフリーレン】ヒンメルは結婚した？子供の有無やフリーレンとの関係は？

『葬送のフリーレン』のヒンメルは、魔王を倒した伝説の勇者です。現在の時間軸ではすでに死亡している人物で、作中には回想シーンで登場することが多いです。葬送のフリーレンのファンの間では、ヒンメルがフリーレンのことを好きだったかどうかの論争が起きることがあります。本記事では、ヒンメルのフリーレンに対する気持ちや、ヒンメルが結婚していたかどうかなどをまとめます。

葬送のフリーレンは、原作の山田鐘人さんと作画のアベツカサさんの2人によるファンタジー漫画です。2020年4月から、週刊少年サンデーで連載が始まりました。葬送のフリーレンは第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞、第69回小学館漫画賞を受賞しています。TVアニメは第1シーズンが分割2クールで制作され、2023年9月から放送されました。

魔法使いであるエルフのフリーレンは、勇者ヒンメルたちとともに魔王を討伐します。フリーレンはそれから50年後に仲間たちと再会し、ヒンメルはその後しばらくして亡くなります。フリーレンは自分がヒンメルのことを何も知らないことに気づき、後悔の涙を流しました。フリーレンは人間を知るための旅に出ることを決意し、再び王都から旅立ちます。そして、魔王討伐の旅路を辿る中で、ヒンメルのことを改めて知っていくのでした。

葬送のフリーレンのヒンメルは、水色の髪の毛と左目の下の泣きぼくろが特徴的な勇者です。お調子者のナルシストですが、勇者としての実力は確かです。これまで人類の誰もが成し遂げられなかった魔王の討伐に成功し、後世に名を残します。孤児院の出身で、僧侶のハイターとは同じ孤児院で育ちました。

困っている人には必ず手を差し伸べる正義感の強い性格で、頻繁に小さな人助けを行っています。また、寄り道が大好きで、ダンジョンでは必ずすべての通路を踏破せずにはいられません。困難が大きければ大きいほど燃えるタイプで、魔王討伐の旅も常に楽しむことを忘れませんでした。

葬送のフリーレンのヒンメルは、魔王を討伐してから50年間王都に住んでいました。ただ、この間何をして暮らしていたかは、作中では描かれていません。そのため、ヒンメルが結婚したかどうかは明確にはわからない状態です。

ただ、フリーレンが年老いたヒンメルと再会したとき、ヒンメルの家には他に誰もいませんでした。また、ヒンメルの葬儀にも、ヒンメルの家族らしき人たちの姿は見られません。これらのことから、ヒンメルは結婚せずに、一生独身を貫いたと推察されます。

前述したように、ヒンメルの葬儀には家族らしき人の姿はありませんでした。おそらく、ヒンメルには子供もいなかったのでしょう。もしもヒンメルに子供がいたとすれば、勇者の子孫として有名になっているはずです。そういった人物の存在も確認できないため、ヒンメルには子供はいなかったと考察できます。

葬送のフリーレンのヒンメルは、自他ともに認めるイケメンです。その上誰にでも優しく、誠実で明るい性格をしています。これほどまでに「いい男」の条件が揃っているヒンメルであれば、女性にモテたとしてもおかしくありません。ただ、作中では、ヒンメルに女性が言い寄っているシーンや、ヒンメルが特定の女性と親しくしているシーンはありません。

ヒンメルは勇者として各地の人々を助けていたため、おそらくは恋慕の視線よりも崇拝の視線を受けることが多かったでしょう。女性にとって憧れの存在であったとしても、勇者であるヒンメルにアプローチしようと考える人はいなかったと推察できます。

また、ヒンメルは自分の顔が大好きなナルシストであるため、ヒンメルの残念な部分を知って女性たちが引いてしまった可能性あります。ただ、ヒンメルは恋愛対象ではなく人間として、男女問わず誰からもモテていたことは確かです。

葬送のフリーレンのヒンメルは、フリーレンだけでなく仲間たちのことが大好きでした。ただ、フリーレンに関してだけは、ハイターやアイゼンとはまた違った感情を抱いていたようです。葬送のフリーレンの作中では、ヒンメルがフリーレンを女性として好きだったとわかるシーンがいくつか登場します。

しかし、ヒンメルはフリーレンに直接自分の想いを伝えたことはありません。エルフのフリーレンが恋愛感情に乏しいことや、人間とエルフの寿命が大きく異なることを考慮したのでしょう。ただ、ヒンメルがフリーレンを好きだという気持ちは、ヒンメルの言動や表情などから感じ取ることができます。

一方のフリーレンは、ヒンメルのことをどう思っていたのでしょうか？フリーレンはヒンメルたちのパーティーに参加し、10年間一緒に旅をしました。人間であれば「10年」という時は長いものですが、エルフのフリーレンには10年はほんの短い時間でしかありません。そのため、フリーレンにとっての魔王討伐の旅は特別なものではなく、ヒンメルたちも単なるパーティー仲間に過ぎませんでした。

フリーレンがヒンメルに特別な感情を抱いていなかったことは、ヒンメルの葬儀でわかります。フリーレンはヒンメルが死亡しても特に何も感じず、平然とした顔で葬儀に参加しました。ただ、参列者から悲しい顔をしていないことを非難され、自分がヒンメルのことを何も知ろうとしなかったと思い知らされます。実はフリーレンにとってもヒンメルは大事な存在であり、そのことをフリーレンは後から気づくのです。

その後、フリーレンは新たな旅の途中でヒンメルのことを思い出しては、ヒンメルのことを改めて理解していきます。フリーレンは一緒に旅をしていたときはヒンメルに特に興味を持ちませんでしたが、ヒンメルが死亡してから徐々に感情が変化していきます。今後も旅をしていく中で、ヒンメルへの想いが大きくなっていく可能性が高いでしょう。

葬送のフリーレンには、ヒンメルのフリーレンへの想いがよくわかるシーンが登場します。それが、ヒンメルがフリーレンに指輪を贈ったシーンです。当時ヒンメルは、魔族の討伐に尽力してくれたフリーレンに何かプレゼントをしようと考えました。そして、フリーレンを連れて、装飾品を売っている店へ行きます。装飾品に興味がないフリーレンは、適当にひとつの指輪を選びました。

真剣に選ばないフリーレンに文句を言いかけたヒンメルでしたが、その指輪を見て言葉を切ります。フリーレンが選んだ指輪は、鏡蓮華という花をモチーフにデザインしたものでした。鏡蓮華には「久遠の愛情」という花言葉があり、鏡蓮華の意匠の装飾品は恋人への贈り物として人気がありました。ヒンメルはその指輪を見て切ない表情を浮かべ、フリーレンへの贈り物に購入します。

そして、フリーレンの前にひざまずき、左手の薬指にその指輪をはめたのでした。指輪を見たときの様子から、ヒンメルは鏡蓮華の花言葉を知っていた可能性が高いです。その上でフリーレンの左手の薬指に指輪をはめたということは、この行動は実質的にフリーレンへのプロポーズだったと考察できます。

葬送のフリーレンの12巻では、フリーレンが過去へと遡ったときのエピソードが描かれています。フリーレンは女神の石碑を調べたところ、女神の魔法によってヒンメルたちと旅をしていた過去へと飛ばされました。そして、未来へ戻る方法を探している途中、グラオザームやソリテールといった大魔族たちに狙われます。グラオザームは強力な精神魔法の使い手で、ヒンメルたちに「楽園へと導く魔法（アンシレーシエラ）」をかけました。

この魔法をかけられた相手は、絶対に叶わないと思ってあきらめた夢に囚われてしまいます。グラオザームの精神魔法に支配されたヒンメルは、そこでフリーレンとの結婚式の夢を見ました。このシーンにより、ヒンメルがあきらめた夢がフリーレンとの結婚だったことが判明します。しかし、ヒンメルは幸せな夢に流されることなく、これが幻影であると一瞬で見破ります。そして、精神魔法にかかったまま剣を取り、グラオザームを追い詰めました。

葬送のフリーレンのヒンメルは、自分が死んだ後のフリーレンを常に心配しています。そして、フリーレンのために銅像を残したりしながら、未来のフリーレンが寂しくないようにしてきました。未来のフリーレンのことまで心配するヒンメルの深い愛情には、「切ない」という感想が相次いでいました。

葬送のフリーレンのヒンメルは、イケメンであるだけでなく人間的にも素晴らしい青年です。ヒンメルに魅了される人は多く、「結婚したい」とコメントするファンが大勢います。また、ヒンメル本人でなくても、「ヒンメルのような人と結婚したい」と望む人もいました。

葬送のフリーレンのヒンメルは非常に人気が高いキャラですが、作中では初回に死亡しています。ヒンメルファンからは、「ヒンメルに生きててほしかった」というコメントや、「ヒンメルに生き返ってほしい」というコメントが上がっています。回想シーンのヒンメルを見るたびにすでにいないことを思い知らされ、悲しい気持ちになる人もいるようです。

葬送のフリーレンのヒンメルの結婚や子供の有無、フリーレンとの関係などをまとめました。ヒンメルはフリーレンに直接想いを伝えたことはありませんが、回想シーンなどからフリーレンのことが好きだったと推察されます。ヒンメルはフリーレンのことを一途に想い続け、結婚もせず子供も作らずに生涯を終えたのでしょう。ヒンメルは現実にはすでに死亡していますが、フリーレンの記憶の中で今でも生き続けているといえます。