【葬送のフリーレン】奇跡のグラオザームは南の勇者を倒した七崩賢！強さと能力は？

『葬送のフリーレン』には魔王直下に所属する7人の大魔族「七崩賢」のうちの1人、奇跡のグラオザームが登場します。目の前にいることすら認識できなくなるほどの強力な精神魔法の使い手で、ほかの七崩賢とともに人類最強と呼ばれた南の勇者と戦いこれを討ち取りました。ここからは奇跡のグラオザームについて、強さや能力、活躍シーン、他キャラとの関係などを交えて紹介していきます。

• 漫画タイトル：葬送のフリーレン（そうそうのフリーレン）
• ジャンル：ファンタジー
• 原作・原案など：山田鐘人
• 作画：アベツカサ
• 掲載誌：週刊少年サンデー
• 発表号：2020年22・23合併号～
• 巻数：既刊12巻（2023年12月時点）
• アニメ情報：斎藤圭一郎（監督）、鈴木智尋（シリーズ構成）、長澤礼子（キャラクターデザイン）、マッドハウス（アニメーション制作）

それではまず、『葬送のフリーレン』の作品情報から見ていきましょう。葬送のフリーレンは2020年4月28日より『週刊少年サンデー（小学館）』にて連載されているファンタジー漫画です。原作は山田鐘人先生、作画はアベツカサ先生がそれぞれ担当しています。第14回マンガ大賞、第25回手塚治文化賞新生賞受賞作。メディアミックスとして、テレビアニメ化がおこなわれており、2023年9月29日よりアニメ放送がスタートしています。

ここでは葬送のフリーレンの簡単なあらすじを紹介します。かつて勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼンとともに魔王討伐を果たした魔法使いフリーレンは、4人と交わした「半世紀（エーラ）流星」を見るという約束を果たすため、50年後にすっかり年老いたヒンメルたちと再会しました。

そして、再び流星群を鑑賞した4人。まもなくヒンメルは亡くなりますが、彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らなかったことに気付きます。そもそも知ろうともしていなかったのです。そのことに後悔したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出ることに…

葬送のフリーレンの奇跡のグラオザームは、魔王直下に所属する七人の大魔族「七崩賢」の一人です。見た目は黒色の目にショートボブヘアー、2本の角が特徴。性格は慎重で忠誠心が高いです。武器などは装備しておらず、主に精神魔法を活かして戦います。また、「対象の記憶を削除する能力」を持っていることが分かっていますが、作中では能力の詳細が明かされていません。唯一マハトに対して使用し、記憶を削除したことが判明しています。

強力な精神魔法の使い手である奇跡のグラオザームは、勇者ヒンメルに「魔法の討伐に成功し、仲間の1人で子供の頃から想いを寄せていたフリーレンとの結婚式を挙げる」という夢を見せました。では、奇跡のグラオザームの精神魔法とはどのような魔法なのか、またどの程度の強さなのか？ここからは奇跡のグラオザームの魔法や強さを紹介していきます。

奇跡のグラオザームは「楽園へと導く魔法（アンシレーシエラ）」という精神魔法を使用します。「望んでいて諦めてしまった夢」を見せることで、対象を昏睡状態にすることができる魔法です。奇跡のグラオザーム自身、大魔族さえも欺く強力な精神魔法の使い手であるため、昏睡状態となった者が自力で目覚めることは極めて困難です。また、自身の容姿にも精神魔法をかけていることが明かされており、彼の容姿が本当なのかは誰にもわかりません。

奇跡のグラオザームは全知のシュラハトや他の七崩賢とともに人類最強と呼ばれた南の勇者を倒し、フリーレン抹殺のため送り込まれた4人の大魔族のまとめ役となっていることから、魔族の中でも上位の強さがあると考えられます。また、89話では七崩賢最強の魔族であるマハトが「得意とする魔法の相性が、自分にとって最悪だ」と発言するなど、その実力が危険視されるレベルであることが判明しています。

他の七崩賢とともに人類最強と呼ばれた南の勇者を倒した奇跡のグラオザームは、その後の動向は描かれていないものの、最終的にはヒンメル一行によって倒されたとされています。では、作中で奇跡のグラオザームはどのような活躍を見せたのか？ここからは奇跡のグラオザームの活躍をネタバレありで紹介していきます。

七崩賢の一員として人類との終わりの見えない戦いに参加していた奇跡のグラオザームは、ある時、人類側に登場した「南の勇者」と呼ばれる英雄との戦いに身を投じることとなります。南の勇者はシュラハトの1000年先までを見通す正確無比な予知能力と同等の予知能力を持っていました。シュラハトは南の勇者を危険視し、彼との戦いに七崩賢の全メンバーを参加させることに決定します。

そして、南の勇者との戦いにおいて生き残ったマハトが、80年ほど後に魔法使いのエルフ・フリーレンに記憶を盗み見られることを予知し、グラオザームに南の勇者との戦闘後にマハトからその顛末に関する記憶を消すように命じます。このようにしてグラオザームは七崩賢のメンバーとともに南の勇者と対峙し、これを撃破しました。人類最強と謳われた勇者を倒したことで、魔王軍の命脈を保つことに成功します。

「自分より力ある同族に従う」という魔族の気質に忠実な奇跡のグラオザームは、シュラハトが南の勇者との戦いの前に残した「魔王軍に残った有力魔族を集めて勇者ヒンメル一行を討伐しろ」という遺命を果たすべく、血塗られし軍神リヴァーレ、終極の聖女トート、無名の大魔族ソリテールといった魔王軍の大物魔族を召集します。しかし、トートには「強い人間と戦うなんて馬鹿馬鹿しいから帰る」と帰られてしまいました。

勇者ヒンメルは南の勇者が倒された後に頭角を現し始めた人物で、神話時代の遺跡「女神の石碑」を監視していた残影のツァルトを討つほどの実力を有しています。この時のヒンメル一行の中には、シュラハトの予知に登場したマハトの記憶を盗み見るフリーレンの姿もありました。さらに、この時のフリーレンは女神の石碑の力で80年先の未来から意識だけがタイムスリップした状態です。

グラオザームは自分の精神魔法でフリーレンの精神だけを破壊して始末することができると判断し、リヴァーレやソリテールとともにヒンメル一行を襲撃します。そして、楽園へと導く魔法で、彼らの心を”自らの望む幸せな夢”の中に封じて昏睡させるも、幻影に陥ったまま戦えるヒンメルに追い詰められてしまいました。そこで、グラオザームは一時的に撤退することにします。後日、ヒンメルたちと再戦して倒されたと思われます。

先に葬送のフリーレンの奇跡のグラオザームについて、強さや能力、活躍を交えて紹介してきました。では、奇跡のグラオザームは他の魔族とどのような関係にあるのか？ここからは奇跡のグラオザームと全知のシュラハト、黄金郷のマハト、血塗られし軍神リヴァーレ、終極の聖女トート、残影のツァルト、ソリテールなど6人との関係を紹介していきます。

まずはじめに奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、全知のシュラハトを紹介します。全知のシュラハトはかつての魔法の腹心です。1000年後の未来まで見通す予知の魔法の使い手。七崩賢の全メンバーとともに南の勇者を迎え撃ちますが、相討ちで倒されたとされています。「自分より力ある同族に従う」という魔族の気質に忠実なグラオザームのことは重宝していたようで、自分の死後のさまざまな任務を言い渡していました。

続いて奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、黄金郷のマハトを紹介します。黄金郷のマハトは七崩賢の最後の生き残りです。万物を黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）の使い手。七崩賢最強とされる大魔族であり、今のフリーレンでさえ匙を投げるほどの凄まじい実力を持っています。前述したようにディーアゴルゼはグラオザームの強力な精神魔法とは相性が悪いため、彼のことを苦手にしていました。

続いて奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、血塗られし軍神リヴァーレを紹介します。血塗られし軍神リヴァーレは魔王軍に所属する大魔族です。戦いに誇りを見出す老練な戦闘狂で、魔族最強の戦士を名乗っています。その強靭さはアイゼンによる閃天撃を正面から受けても、笑って凌ぎ切るほどです。フリーレン討伐戦では、先陣を切ってヒンメル一行に襲い掛かりました。

続いて奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、終極の聖女トートを紹介します。終極の聖女トートは魔王軍に所属する大魔族です。フリーレンがフェルンに対し、注意すべき人物として名を挙げていますが、人類との戦争や魔王の命令よりも魔法の探求と明日のご飯の方が大事と言い切っています。ヒンメル一行討伐戦の直前にグラオザームによって召集されていますが、「強い人間と戦うなんて馬鹿馬鹿しい」と言って帰ってしまいました。

続いて奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、残影のツァルトを紹介します。残影のツァルトはグラオザームの配下です。

空間を転移する特殊な魔法の使い手。女神の石碑を監視する任に就いていた際、時空干渉を感知して原因を探りに向かった先で冒険中のヒンメル一行と遭遇しています。グラオザームへの忠誠心が高く、フリーレンが未来から意識だけタイムスリップした状態であることをグラオザームに伝えようとするも、その前にフリーレンに討たれて死亡しました。

続いて奇跡のグラオザームと関係するキャラとして、ソリテールを紹介します。ソリテールは「話しかけ、決して逃がさず、傷つけながら反応を見て最終的に殺す」ことを繰り返しながら人類について研究している変わり者の大魔族です。マハトに匹敵する強大な魔力の持ち主であり、常軌を逸した精密な魔力操作技術を誇ります。グラオザームによって召集され、ヒンメル一行と戦いました。

ここまで奇跡のグラオザームについて、強さや能力、活躍シーン、関係するキャラなどを交えて紹介しました。では、最後に奇跡のグラオザームに関して寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。

奇跡のグラオザームの魔法に関する声があがっています。こちらではグラオザームの魔法が気になっているようです。また、「奇跡って強そうすぎる」とのことから、グラオザームに対して強そうな印象を持たれていることがうかがえます。

奇跡のグラオザームの強さに関する声があがっています。こちらでは奇跡のグラオザームの精神魔法に注目されているようです。確かにグラオザームがヒンメル一行に精神魔法をかけ、自分が死んだと思い込ませている可能性は十分に考えられます。実際にグラオザームのその後の動向は分かっていません。グラオザームは死亡したのか、あるいは生きているのか？果たしてどちらなのでしょうか？

奇跡のグラオザームのヒンメル討伐戦に関する声があがっています。こちらではグラオザームの強さに注目されているようです。グラオザームの名前が挙がった後、「ヤバすぎる！全滅の予感！」と言われていることから、グラオザームがかなりの強敵だと認識されていることがうかがえます。

本記事では葬送のフリーレンの南の勇者を倒した七崩賢・奇跡のグラオザームについて、強さや能力、活躍、関係するキャラなどを交えて紹介しました。奇跡のグラオザームは単行本7巻から登場しているキャラクターです。その活躍は単行本10巻の第89話で見ることができます。

グラオザームの強さは不明なものの、魔王直下に所属する7人の大魔族「七崩賢」のうちの1人であり、目の前にいることすら認識できなくなるほどの強力な精神魔法の使い手であることから、かなりの強さを持っていると推測されます。葬送のフリーレンの漫画を見る際は本記事のまとめを参考にしつつ、奇跡のグラオザームの強さや活躍シーンに注目していただければ幸いです。